タロットのリーディングがうまくできません、というお悩みを耳にすることがよくあります。
数年前からタロットに興味があって始めたのですが、全くリーディングができずにいます。
出てきたカードの本に書かれた意味やキーワードをあてはめるだけの解釈にしかならないんです。
それぞれのカードの意味が分かっても、それをつなげて読むのが難しくて。
あと、逆位置だと悪いようにとって落ち込んだり、ポジティブなカードが正位置に出ると喜んだり……出てきたカード達に一喜一憂して、タロットに振り回されています。
それにケルト十字など枚数が多いスプレットで、未来はポジティブなカードなのに、結果でネガティブなカードが出ていたりすると、どっちやねん! となってしまって、どう解釈したらいいのかわからなくなります。
過去から現在、未来と時系列にストーリー性のあるリーディングをする事もできず、つじつまも合わずにチグハグなリーディングになったりします。
どうしたら、タロットのリーディングがうまくなれるんでしょうか……
人に占えるくらい、しっかりリーディングできるようになりたいです。
このようなお悩みを打ち明けてくださる方もいて、カードの意味は分かってもリーディングができない、という方は多いのかもしれません。
そこで、タロットのリーディングができずに悩んでいる、うまくなりたい! という方に向けて、タロットのリーディングの方法とコツをまとめました。
またリーディングにいたるまでの、シャッフルからカードに質問をしてスプレッドを展開する、という一連の流れも、リーディングがうまくできるかどうかに関わるため、それぞれに押さえておきたいポイントなども一緒にまとめています。
それぞれに詳しく説明をした記事があるので、ご参考いただければ嬉しいです。
タロットをリーディングするときのコツ
逆位置について
逆位置について「タロットの逆位置って解釈した方がいいですか?逆位置が読みずらくてどう伝えればいいのか迷います」とご相談を頂くことがよくあります。
下記の記事で、タロットの逆位置とはどういうことか?を掘り下げながら逆位置の読み方について書いていますが
▶タロットの逆位置は解釈した方がいい?逆位置の考え方と読み方のコツ
なかでも、これだけは押えておいてほしい! ということがあります。
それは、逆位置は決してネガティブなのではなく「ストレートではない」というだけのこと。
たとえば正位置を起点として
- 正位置の範囲を超えてやり過ぎなのかもしれない
- 正位置の力が半分も出せていないのかもしれない
- 正位置の力がもう少しで出そうなところまできているのかもしれない
- 正位置とは真反対かもしれない
30度行き過ぎなのか、あるいは180度ひっくり返っているのか、もしかすると、300度のところまで来ていて、もう少しで360度、1周回って帰ってくるのかもしれない、という風に「程度」の理解として考えてもいいと思います。
このような程度の違いが表現できるだけでも、リーディングはずっと豊かになるはずです。
そしてなにより、逆位置がどんなにネガティブに見えても、表裏にあるポジティブさを引き出すことでアドバイスとなります。
タロットカードの中からアドバイスを引き出せるということが、どれほどセッションで役に立つことか、鑑定の現場で実感しています。
ぜひ、正・逆で現れるニュアンスの差を拾うことでリーディングを深め、セッションを豊かにするためにも、逆位置にチャレンジしてほしいと思います。
大アルカナと小アルカナについて
初心者の方に多いように思いますが「タロットの大アルカナだけで占えるようになりたい」という主旨のお問い合わせが届くのはそれほど珍しくありません。
けれども初心者の方の場合は特に、大アルカナだけで占おうと思えばかなり大変だと思います。
カードの意味が分かってもリーディングに繋がらないのは、大アルカナだけで占うには難しすぎる、という理由があるからです。
そもそも、大アルカナと小アルカナでは役割が異なります。
その役割の違いをシンプルにまとめると
大アルカナは元型を表現する役割があり抽象的
小アルカナはエレメントと数字(人物)を表現する役割があり具体的で物質的
そして、この大アルカナと小アルカナの違いが「タロットを大アルカナだけで占うことが難しい」とする大きな理由です。
またこの違いが、リーディングにどのような影響を与えるのか、については下記の記事で詳しく書いていますので、参考になれば嬉しいです。
いずれにしても、タロット占いをしたいと思うならば、大アルカナと小アルカナの両方を読むことは大切です。
スプレッドの理解について
カードの意味を繋げまとまりのあるリーディングをするには、スプレッドの構造を理解しておくことは大切です。
下記の記事で、スプレッドの構造についてお話しています。
▶タロットはスプレッドの意味を理解することが、リーディングの力を身につけるためにも欠かせない理由
たとえばケルト十字。
ケルト十字の構造をみるならば、大アルカナを1番から配置順に並べカードの目線を追ってみるといいです。
また配置の順番からも構造の理解を深めることができます。
ただし。
「ケルト十字」ひとつとっても教える先生によって並べる順番と配置の意味が異なる場合があります。
そのため、本やYoutubeの先生、あるいは、師事する先生が教えているスプレッドに関して、その先生方から理解を得ることは、リーディング力を身につけるためにも欠かせないことだと思います。
タロットが読めないときの対処法
「タロットは好きなのに、カードが読めなくなったり怖くなったりするんです」というメッセージを頂くことが多くあります。
理由はいくつかあると思いますが、下記の記事では「タロットカードの意味は分かるのにタロットが読めない」という方に向けて、特に「既知のイメージに頼り過ぎている場合」と「そのテーマに思い入れが強い場合」の二つのケースからその理由と対処法についてまとめています。
ある程度の経験がある方向けの内容ですが、これから学ぼうとする方にもご参考頂けると思います。
▶タロットが読めない時はどうすればいい?占う内容とタロットカードの意味がしっくりこない時の対処法も
なおいずれの場合にも、主観との関わり方がポイントになります。
もちろん主観を全く失くすことはほぼできないことですが、だからこそ、知識や感覚を磨くことで主観を広げ、意識的に鳥の目でカードを俯瞰するなどして主観から適当な距離を置くいて、タロットが読めなくなってしまう現象を抑えよう、とお伝えしています。
またタロットカードの意味が一通りわかるならば、他の人との検討から、新たな発見や気づきを得ようと好奇心を取り戻すことも大切ではないかと思います。
せっかく興味を持って始めたタロットですから、あまり難しく考えず、もっと気持ちを楽にタロットライフを楽しんでほしいです!
タロットを展開するときに気を付けたいこと
シャッフルについて
タロットを展開するとき、特に大切なのがシャッフルです。
シャッフルをする理由を理解していないと、タロットの力を半分も引き出せないように思います。
なぜなら、タロットは目に見えない内側の世界のことを目に見える外側の世界に表すものだからです。
そしてシャッフルは、タロットに「今から○○についてカードでみたいのでよろしくね」と、目に見えない世界と目に見る世界を橋渡しをお願いするための、ある種の儀式。
タロットを使えばとても簡単に目に見えない世界のことを覗けてしまうからこそ、それなりの心構えと準備は占う側にも大切だ、というわけです。
ちなみに、その儀式の工程は6段階あり、それぞれ数字の意味とリンクしています。
- まぜる→カオスの「0」
- まとめる→内側の世界のエネルギーを外側の世界に注ごうとする「1」
- 方向性を揃える→内側と外側の世界を共有する「2」
- カットする→内側の世界と外側の世界が交わり新しい世界を生み出す「3」
- ひとつの山にする→生み出された新しい世界を安定させる「4」
- 展開する→生み出された世界に魂を宿す「5」
この6段階の流れが分かっていれば、極端な話、やり方は自分のやりやすい方法を採用すればいい。と私は思っています。
もし、シャッフルについてまだ特定の型がない場合は、こちらの記事に、シャッフルの方法についてまとめていますので、ぜひご参考ください。
▶タロットカードをシャッフルする理由とやり方。シャッフルの見栄えを気にし過ぎていませんか?初心者にも簡単な方法
タロットのスプレッドについて
タロットのスプレッドについて「どんな相談にどのスプレッドを使えばいいのかが分からない」というご相談を頂くことがよくあります。
タロットのスプレッドを使い分けようと思うと、何がみたいのか? を的確に使むことが大切です。
●「これから彼とどうなりますか?」「転職活動はうまくいきそうでしょうか?」といった状況や状態の流れをみたいのか
●「彼の気持ちをもっと知りたい」「職場の上司は自分のことをどう思っているのでしょうか?」といった相手のことを知りたいのか
●個別のテーマがなく漠然と「これからの人生」についてみる場合
●運勢的なもの、それも全体運をみるのか、健康運、恋愛運、金運、仕事運などに特化する場合
●「どうしたらいいのか」を読み解きたい場合
相談者が知りたいと思っていることの要点を掴み、それに対して、スプレッドを展開していくことが肝心だからです。
その上で、どのスプレッドが何をみるのが得意か、を照らし合わせて、展開するスプレッドを選ぶのがいいでしょう。
こちらの記事に、どのスプレッドを使えばいいのか分からないという方に向けて、タロットのスプレッドの使い分けについて詳しくまとめています。
現場で使えるスプレッドもご紹介しているので、ご参考になれば嬉しいです。
▶タロットのスプレッドの使い分け方と鑑定で活躍するスプレッドのご紹介
タロットへ質問するときに気を付けたいこと
質問の方法について
タロットの質問の仕方がよく分かりません。タロットにどんな質問をすればいいですか?といったご相談を受けることがよくあります。
「タロットに何を聞けばいいのか」「どんな質問をすればいいのか」を悩む人は多いかもしれません。
こちらの記事に、タロットへの質問の仕方とコツについて詳しくまとめています。
▶タロットの質問の仕方がよく分からないと悩んでいる方へ、良質なセッションをするためのタロットへの質問の方法とコツ
簡単にポイントをまとめておくと……
<質問の方法>
●質問は、オープンクエスチョンで「○○はどうなりますか?」とする
<質問のコツ>
●占いたい内容が直接的に自分と関わることであれば、カードの展開の主体は「自分」
●占ってほしいという依頼であれば、カードの展開の主体は「相談者」
●自分や相談者以外のことを占いたいときであっても、「相談者(自分)」を主体とする
●身近な人のことを占うときは「自分に関わること」として自分を主体において質問をする
です。
なかでも質問の主体の考え方は、自分以外の人が自分の人生を作ることはできない、という人の本質に関わることであり、リーディングをするにも欠かせないことですので、ぜひぜひ押さえておいてほしいと思います。
タロットの練習方法について
独学の人って、どうやってリーディングの経験を積んでいるんだろう? と悩むことはありませんか?
リーディングの経験を積むためには、「人を占う」ということが欠かせませんが、その一歩は、人によってはかなり勇気のいる一歩かもしれません。
また「全く面識のない初対面の人を占う」となると、とても緊張してしまう人もいるでしょう。
そこで、リーディングの経験を積みたい、という方がその一歩を踏めるようにと思い、タロットの練習方法について下記の記事でお話しています。
ポイントは3つ
- 毎日の1枚引きでカードと日常をリンクさせる
- ヤフーの知恵袋で「占ってほしい」という相談にカードを展開してみる
- タロットモニターの募集や無料占いの案内をする
それぞれに説明しているので、ぜひご参考ください。
またタロットは、いくら学んでも練習しても「ここまでやったら大丈夫」などといった完了はないものだと思います。
でもだからこそ、もし「身近な人を占えるようになりたい」「占い師になりたい」と思っているならば、できるだけ早く経験を増やしていく方が断然いいです。
そして、飽きることのないタロットライフをたくさん味わってほしいなぁ、と思います。
タロットカードとの付き合い方について
タロットの始め方について
タロットに興味があって始めたいと思うんですが、何からやればいいのでしょうか? と尋ねられることがあります。
そこで、特にタロットを始めたい初心者の方に向けて、タロットカードを選ぶポイントや揃える道具、勉強の方法、浄化の考え方などをまとめています。
▶タロットを始めたい初心者の方へ。タロットカードを選ぶポイントや揃える道具、勉強の方法、浄化の考え方などまとめ
ちなみにタロットは、お気に入りのタロットカードとクロス、あと、1冊か2冊の本があれば、誰でも簡単に始めることができます。
またタロットは見えないものを見せてくれる不思議な道具ですが、だからといって、特別視することも神聖化する必要もないと感じています。
カードを自分の相棒としてリスペクトし仲良くなる
堅苦しいことは抜きにして、「タロットと仲良くなる」という親しみの気持ちでタロットと付き合ってもいいんじゃないかと、私は思います。
タロットのリーディングと直接的に関わるわけではありませんが、タロットとの接し方は、リーディングに影響を与えることは間違いありません。
タロットの引き直しについて
いざリーディングをしようと思うと逆位置ばかりがでている
そういってタロットを引きなおそうかどうか迷ってしまうことはありませんか?
うらないばのレッスン受講生の方からも、特に逆位置ばかりが出てきたときの引き直しについてご質問を頂くことがよくあるのも確かです。
けれども、タロットの引き直しはおすすめしません。
その理由はこちらに詳しく書いていますが
▶タロットの引き直しがタロットのリーディングを難しくしてしまう?!タロットの引き直しをしない方がいい理由
大きな理由は二つ
- タロットは「偶然」を読み解く卜術だから
- タロットの機嫌を損ねるから
タロットは偶然性を読み取る卜術で、それを「やり直す」ということは偶然性を無視し自分の都合でカードを引き直すということ。
それは同時に、カードを信頼していないことと同じで、それをすると、カードがひねくれてしまうのです。
たとえば、同じ質問を繰り返したり引き直したりしていると、大アルカナが出てこなくなり小アルカナしか展開に現われてこない、とか、逆位置も出ていたのにだんだんと正位置しか現れてこない、など。
引き直すと自分が苦手で読みにくいカードばかりが並んでいたりすることもあるようです。
そもそもタロットは無意識に作用する道具ですから、タロットには引き直す理由がないのです。
つまり、もし「タロットを展開してみて引き直したい」と感じるならば、それは、単なる自己都合である、ということ。
それは、リーディング力に自信がないからかもしれないし、あるいは、その展開が自分の想いに反しネガティブだと直感が働いてしまうから。
けれどもそこに囚われてしまうと、今度はタロットが「信頼してくれない!」と機嫌を損ねて大事なことを教えてくれなくなってしまいます。
すると、タロットとタロットを扱う人との距離がだんだんと広がり、そのうちタロットに対して親しみが持てなくなってしまい、ほんとうに読めなくなってしまいかねません。
タロットも人と同じです。
信頼してくれない人に、あなたは信頼を寄せますか?
だから、大切な人を想うように、タロットを自分のパートナーとして大事にしてあげてほしいと思うのです。
そのためには、タロットをもっと理解したい!と相手を知ろうとする気持ちも大事でしょうし、出てきたカード達を信頼して、兎にも角にも、出てきたものをそのまま読んでいくことが大切だと、私は思います。
タロットカードの意味について
タロットカードの大アルカナ22枚と小アルカナ56枚のうち、大アルカナだけを一覧にしています。個々のカードの詳しい解説ページもありますのでご参考ください。
▶タロットカード意味一覧|マルセイユタロット大アルカナ正逆位置と恋愛仕事
タロットカード78枚の意味はこちらに網羅しています。
タロットがもっと読めるようになりたい、使えるようになってみたい方へ
さて、「タロットリーディングがもっとうまくなりたい!」という方が、うらないば、にもたくさん訪ねてくださいますが、タロットについて≪学べる≫のはカードの本質的なことや活かし方、使い方のコツです。
一方で、実際に「タロットが読めるようになりたい!」と思ったらたくさんの事例を読んでいくしか方法はありません。
そこで、うらないば、では、運勢や開運、仕事に恋愛、人間関係の読み方から健康まで、さまざまな実例を取り上げ、タロットを上手に読むコツと方法を解説する動画講座を行っています。
特に
「自分のことや家族のことをもっと占えるようになりたい!」
「誰かのためにもっと生かせるようになりたい!」
「タロットのリーディングがもっとうまくなって身近な人の相談に乗れるようになりたい!」
という方で
- 独学でリーディング力を上げようとすることに限界を感じている
- 自分のことを占っても解釈しずらい
- タロットの練習のために友達を占ってみるけれど読みずらい
- ストーリー性のあるリーディングができない
- リーディングに自信が持てない
- カードの意味に迷ってしまう
- タロットを学び始めたばかり
といった方にはご紹介しています。
なぜなら、動画講座では実際の事例から「どんな風にカードを読むのか?」「どうやって占っているのか?」のタロットの読み方から占い方、そして相談者へのお応えの仕方までお伝えしていて
- カードから状況打開のヒントを得る方法
- 状況打開策をアドバイスとして伝える方法
を見て頂けるので、ご自身がタロットで占いをしていくために必要なことを一通り学んで頂けるからです。
なにより、運勢、開運、相手の気持ちの読み方などたくさんの事例を扱いますから、その事例をご自身なりに読んでいただければ、後からの答え合わせとして解説を使っていただけます。
またどうやってタロットを活かしていけばいいのかを知っていただけますから、自分や誰かのためにタロットを使っていただけるようになります。
それに伴って、タロットのリーディングはどんどん上手くなっていかれることでしょう。
もちろん初心者の方でも学んで頂けるように、スプレッドの解説や数字の捉え方や逆位置の考え方などタロットの基本事項もお届けしています。
ご興味ある方に講座の内容の詳細やどのようなものかを覗いていただけるよう、タロットリーディングの解説動画を解放していますので、よければぜひ、下記をクリックしてご覧ください↓
運勢や開運、仕事に恋愛
相手の気持ちの読み方など
タロットを上手に読む
コツと方法を解説する
動画講座
(月額会員制2,860円/税込)
みなさまのタロットライフが充実したものとなりますよう、お役に立てましたら嬉しいです。
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