こちらでは、鑑定をする際にメインで使っている、ケルト十字スプレッドと変形ケルト十字スプレッド(地上の星)についてご紹介します。
ケルト十字スプレッドも、カードの並べる順番や読み方は先生によって異なることも多いです。私も、本で読んだ方法やセミナーやタロット講座で教わったものを試してみました。
結局、20年以上占いハウスの第一線で活動しタロットの監修もされ、今も現役で活躍されているラクシュミー先生に教わった方法が、自分にとって「最も読みやすい方法」でした。鑑定の現場ではそのやり方を採用しています。
なので、ここでご紹介しているやり方は、必ずしも有名なタロットの占い方の本と一致するとは限りません。ただ、このやり方を現場で使うようになってから、圧倒的にリーディングがしやすくなりました。カードから見えるお客様の物語がスッと入ってくるようになったことと、お客様の反応が変わったことを実感しています。
ケルト十字スプレッドについて
①テーマを設定します。 |
②カードをシャッフルした後、図のように10枚展開します。 |
④カードを読んでみよう。 ▶テーマ: について ここまできたら、最後に、まだ読んでいない2枚目のキーカードを読みます。 |
ケルト十字は古典的なスプレッドですが「近代心理学で説かれていることが最も表現されているスプレッド」だといわれています。
特にこちらでご紹介するケルト十字の読み方で注目するのは、4枚目のカードの「無意識」です。
ここには、占われている人のクセや思い込み、信念や信じているもの、それに、アカシックレコードといわれるような人類の記憶まで表現されてくる、といわれます。
ちなみに、心理の世界でいう「無意識」は、意識することが難しくコントロールが効かない領域です。
そのため、「意識」と「無意識」にギャップがあると、「無意識」に引っ張られます。
たとえば、口では「こうしたい!(=意識)」があっても、無意識がそう思っていなければ、意識で思っていることを行動に移すことができず「こうしたい!」は現実にならないのですね……
つまるところ……「意識」と「無意識」が一致して仲良しになれば、思っているように行動ができ現実を作ることができるわけです。
でも、この二つのバランスが崩れているから、現実が思うようにならず葛藤してしまうんですね……
これが「悩み」の種になります。
ところで。
タロットカードというのは、目に見えない「意識」や「無意識」たちを、私たちの目に見えるようにしてくれる道具です。そしてスプレッドが、それぞれのカード達が表現したいことを、ストーリ仕立てに変換してくれる装置。(私は、そんな風に感じています)
なかでもケルト十字は、「意識」や「無意識」の他に、時系列も与えてくれます。しかも、「意識」と「無意識」の懸け橋となるものまで用意してくれている……それが、2枚目のキーカードです。
2枚目のキーカードは、意識と無意識の仲介役。
意識と無意識の妥協点、とでもいいましょうか……最善の折り合いを提案してくれます。
ちなみに7枚目の「本心」は、3枚目の意識と4枚目の無意識が合わさったものと考えます。
意識と無意識が合わさった「本心」のまま進むと最終結果になるわけです。
もし、意識と無意識のバランスが崩れているなら、起こした行動は思わぬ結果を呼ぶこともあるでしょう。
そのためにタロットリーダーは、懸け橋となるキーカードを最後に読んで「どうすればいいのか」を探っていくのです。
ケルト十字をリーディングしていると、カウンセリングっぽくなるのはこのような理由があるからだと感じています。
相手の気持ちや環境をみる変形ケルト十字スプレッド(地上の星)
変形ケルト十字スプレッドは、占われている人(「わたし」)の状態だけでなく、相手や環境の状態もいっしょに読むことができる展開法です。お互いのパートのカードはシンメトリーに配置されます。
そのため、同じ位置のカードを比較して温度差を探ってみたり、気持ちの繋がりを読むことができます。
①関係性をみたい相手と、テーマ「どのようなことについてカードに聞いてみる?」を決めましょう。 |
②カードをシャッフルした後、図のように17枚展開します。 |
④カードを読んでみよう。 ▶テーマ: について 【「わたし」のパート】 【「相手」のパート】 ▶12枚目:相手の近未来は のようです ▶17枚目は、「わたし」と「相手」との関りを表すカードです ここまできたら、最後に、まだ読んでいない2枚目のキーカードを読みます。 |
変形ケルト十字スプレッドで抑えておきたいポイントがあります。それは、<8枚目の「相手/周囲」(「質問者が相手からどう思われているか」を見る位置)を詳しくみているのが11枚目以降、ということです。
そのため、「質問者」と「相手(環境)」とを対比させて読むことがこのスプレッドのリーディングのコツです。
特に
①6枚目と12枚目
②7枚目と13枚目
③10枚目と16枚目
この3つの対比は、「質問者」と「相手(環境)」との関りを読むには重要な対比です。この3点は相互関係にあるからです。
たとえば、「相手(環境)」が12枚目となるとき、「質問者」は6枚目の近未来となる、と読むことができます。もちろん、「質問者」が6枚目だから「相手(環境)」は12枚目のようになる、と捉えることもできます。
どちらを主軸に読むかは、質問者からの相談内容によりますが、お互いが影響し合っていることに注目してリーディングしましょう。
あとはケルト十字と同様に、4枚目の無意識と、過去から近未来までで変化していくカードの流れを押さえると、質問者の「本当の」テーマや課題が見えてきます。
そこをどう伝えるか? が占い師の器量になります。
この記事の最後に
ケルト十字は、2枚を最後に読む以外は順番に読めばいいので、やり方自体はそれほど難しくありません。
けれども、複雑なストーリを読むことができ、かつ、それぞれの関係性をみると深いリーディングができるため、とても奥深いスプレッドです。
ぜひぜひ、使いこなしてみてください!
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ケルト十字で展開したカードの意味も順番に説明しているので、リーディングの参考になれば嬉しいです。ぜひぜひ、ご一読ください↓

また占い初心者の方には、1枚引きや3枚引きでカードと仲良くなることをおススメします。やり方と読み方はこちらに掲載しています。ワーク形式になっているので、空欄に言葉をあてはめながら読んでみてくださいね。


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