今回は、ホースシュー(馬蹄形)のスプレッドをご紹介します。
ホースシュー(馬蹄形)は時間の流れや状況の変化をみたいときにとても役立つスプレッドですが、私は、より好ましい状況へ向かうために意識の変化を促すスプレッドだと捉えています。
ヘキサグラムと同じく7枚のカードを使い、U字型にカードを並べていきます。
そして、底にあたるカード、4枚目の手段(キーカード)が時間/状況の折り返し地点となります。
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ホースシュー(馬蹄形)について
①質問を設定します。 |
②カードをシャッフルした後、図のように7枚展開します。 |
④カードを読んでみよう。 ▶質問: について |
ホースシュー(馬蹄形)を読むコツ
ホースシュー(馬蹄形)を読むコツは、1枚目から7枚目のカードへと、物事が流れていく様相や変化を素直に読み取ることです。
特に大事なことは、出てきたカードに意味を当てはめようとするのではなく、まずは1枚目から順番に出てきたタロットカードから得られる印象の変化を見ていくこと。
大アルカナ→小アルカナ
小アルカナ→大アルカナ
スートの変化
数字の変化
陰→陽/陽→陰
こういった変化を掴んでいくことです。
スプレッドの全体像を掴もう
そしてこのホースシュー(馬蹄形)では、カードを並べた順番に目線を動かせばいいのでカードの変化が追いやすい形になっています。
そのため、状況の変化から質問のテーマ全体を俯瞰してみるには最適なスプレッド。
全体像が把握できると、次にスプレッドの構造やカードの繋がりを細かく分析しやすくなるので、深みのあるリーディングができるようになります。
ちなみに、タロットカード自体は「ネガティブ」も「ポジティブ」もなく、ただ「そういうことがある」だけです。
そのため、カードを読み取る側は「そういうことがある」と示すしかなく、それをポジティブに捉えるのか、あるいは、ネガティブに捉えるのかは、相手に任せるしかありません。
けれどこの理解が未熟だと、思い込みや主観によってタロットを読み替えてしまうことがあります。
読み取る側の思い込みではなく、カードが表現することを客観的に捉えるための俯瞰する技術は、タロットを読む上でとても欠かせない技術です。
そこで、ぜひこのスプレッドから俯瞰するクセ付けにチャレンジしてみてください。
どのスプレッドにも「過去-現在-未来」といった時間の流れは設定されていますから、まずは流れを掴みやすいこのスプレッドから流れを俯瞰する練習をしていくと、どのようなスプレッドでも一見して全体像を掴むことができるようになるでしょう。
それは、リーディング力アップにつながります。
ホースシュー(馬蹄形)の4枚目「手段」を読むコツ
次に、ホースシュー(馬蹄形)を読むもうひとつのコツについてお話したいと思います。
それは、4枚目の「手段」を読むコツです。
ホースシュー(馬蹄形)の4枚目「手段」のキーカードは、ヘキサグラムと同じく、全体のアドバイスにもなれば、障害への対処法として読むことができます。
けれども、ホースシュー(馬蹄形)の4枚目「手段」は流れの折り返し地点であること、を十分に理解した上でのアドバイスや対処法にすることが肝心です。
折り返し地点となる4枚目を境に、1枚目~3枚目を前半の流れとし、5枚目~7枚目を後半の流れ、とします。
すると、前半の1枚目~3枚目の流れと、後半の5枚目~7枚目の流れの違いに注目しやすくなります。
この違いに目が向くと、このようなことを読み分けることができます。
前半の流れが後半にも続いている場合:
その流れの程度は後半でより強調されているのか、それとも、弱まっているのか、あるいは、順次積みあがっている感じなのか、それとも停滞がみられるのか。
前半の流れと後半の流れが異なっている場合:
特にどのように異なっているのか、正反対に変わっているのか、逆流的なのか、あるいは、全く別のものに変化しているのか。
流れの節目が4枚目を起点にして表れている、と捉えることができれば、この4枚目を、後半の流れへのアドバイスとして、あるいは、注意するポイントとして読み取ることができるようになります。
また、機転となる4枚目をどのように扱えば後半はどうなるのか、と捉えたならば、たとえ後半にその人にとってネガティブな流れがあったとしても、それは、この4枚目に示される状況の過ごし方(在り方/扱い方)次第、とみることもできます。
つまり、全体の流れを掴んだうえで、4枚目のカードから「このように過ごすといいのではないか」などのアドバイスができるようにもなります。
ほんの少しの意識の変化が、現実の流れを変えることはよくあることです。
このホースシュー(馬蹄形)から、より好ましい状況へ向かうためにほんの少しの意識の変化を誘ってみてはどうでしょう。
なお、うらないば、では、スプレッドの動画解説や一般公開可能な実際のご相談を題材にリーディングの読み解き解説を行う動画講座を開設しています。
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その他、現場でよく使うスプレッド
その他のスプレッドについて、まとめました。
ご参考ください。
▶ヘキサグラムのスプレッド。問題に対して「どうすればいいのか」という対処のヒントをくれる展開法

ヘキサグラムは、タロットカードを7枚使って六芒星を形作るスプレッドで、問題に対して「どうすればいいのか」という対処のヒントをくれる展開法です。
状況や問題に対して、どうしたらいいのかが冷静に考えられない時に、アイデアのヒントを示してくれるでしょう。
▶タロットを8枚使うスプレッド、ソーマ法。問題の原因や本質的なテーマが明解に示される展開法

ソーマ法は、相談内容に対してその人が抱えるテーマや問題になっていることの原因と、そのテーマや問題に対するアドバイスがダイレクトに表現されているのが特徴で、ホースシュー(馬蹄形)のように、物事がどのように進んでいくのかをみたいときに役立つスプレッドです。
特に自分事でこのスプレッドを展開すると、自己を客観するにはとても役立ちます。
▶過去世を読むタロットのスプレッド、エクスカリバーは不のループを断ち切るのに役立つ展開法

エックスカリバーは過去世が読めるスプレッドとして紹介されることが多いですが、同じような問題に遭遇したり、直したいけどなかなか直せないパターン、繰り返してしまうクセや衝動などに気づいたとき、不のループを断ち切るには役立つスプレッドです。

ホロスコープスプレッドは、タロットで特定の時期の運勢について読むスプレッドです。「○○年の運勢はどうですか?」といった質問に最適です。
▶ケルト十字でタロットを読むコツ。相手の気持ちを深く読む方法も解説

ケルト十字は心理的な変化まで読みとることができるので、テーマをより深掘りしてリーディングすることができます。
また「相手の気持ちが知りたい!」というご相談に応えるにも最適なスプレッドです。
なおケルト十字に関しては、下記の記事で実際のご相談に応えています。展開したカードの意味も順番に説明しているので、リーディングの参考になれば嬉しいです。
ぜひぜひ、ご一読ください↓

占い初心者の方には、1枚引きや3枚引きでカードと仲良くなることをおススメします。
やり方と読み方はこちらに掲載中。
▶初心者のためのタロット占いやり方。まずは3枚引きから始めていこう!

ワーク形式になっているので、空欄に言葉をあてはめながら読んでみてくださいね。
また基本中の基本であり、タロットを展開するうえで最も大事な「シャッフル」
シャッフルについて理解することは、タロットの精度にもつながります。
「シャッフルって、単にカードを混ぜればいいんだよね?」と思っているなら、ぜひこちらを読んでみてください↓

スプレッドはカードの並べる順番や読み方が先生によって異なることも多いです。
このホースシュー(馬蹄形)は、17歳でタロット界に入り30年以上プロの占い師を多数育てられている宏林先生に教わった方法です。
そのため、ここでご紹介しているやり方は、必ずしも出版されているタロットの占い方の本と一致するとは限りません。
ただ、このやり方を現場で使うようになってから、圧倒的に運勢のリーディングがしやすくなったことは事実です。
カードから見えるお客様の物語がスッと入ってくるようになったことと、お客様の反応が変わったことを実感しています。
ご参考になれば嬉しいです。
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