今回は、タロットカードを8枚使うスプレッド、ソーマ法をご紹介します。
ソーマ法は、物事がどのように進んでいくのかをみたいときに役立つスプレッドです。
タロットカードを8枚使い、扇形に並べていきます。
1枚目から7枚目が状況の流れを表し、8枚目はアドバイスカードとなります。
特にこのスプレッドは、相談内容に対してその人が抱えるテーマや問題になっていることの原因と、そのテーマや問題に対するアドバイスがダイレクトに表現されているのが特徴です。
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ソーマ法
①質問を設定します。 |
②カードをシャッフルした後、図のように8枚展開します。 |
④カードを読んでみよう。 ▶質問: について |
ソーマ法を読むコツ
ソーマ法は、4枚目の「現在」を境にして、左側に「過去」があり、右側に「未来」が展開されます。
そして、ここには自分や相手の心理状態も環境的な背景もありません。
そのため、ソーマ法を読むには、自分の心理状態や相手の気持ち、あるいは環境を度外視して、ただ「物事(問題)がどうなっていくか」という変化みていくことが大切です。
ホースシュー(馬蹄形)のように、全体像を客観的にみるにはとても役立つスプレッドといえるでしょう。
▶参考記事:タロットのスプレッド、ホースシュー(馬蹄形)はより好ましい状況へ向かうために意識の変化を促す展開法

未来の流れを変えるキーとなる1枚目「テーマ」のカードの扱い方
ただし、ホースシュー(馬蹄形)と異なる点は、相談内容に対する本質的なテーマ(原因)がはじめに示されていることと、アドバイスが状況の変化の中に組み込まれておらず、状況と切り分けられて(単独で)表現されているところです。
そのためソーマ法から読み取れることは、1枚目の状態にあるから、そのまま進むと状況も2枚目~7枚目のように進んでいく、ということ。
そして、そのときのアドバイスとして8枚目を活かすことができます。
一方で、もし1枚目の状態が変われば、おのずと2枚目~7枚目の状況の進捗も変化していく、ともいえます。
つまり、アドバイスによって一時的な対処はできても、根本的にどうにかしようと思えば1枚目と向き合わざるをえず、その1枚目に現れているカードをどのように捉えるかによって未来の方向性を変えることができる、わけです。
カードの意味ではなくカードの特徴を掴んでおこう
こういうことが示されるスプレッドですから
①まずは、淡々と出てきたカードを読み進めてみる
②相談者にとって「結果」が思わしくないのであれば、1枚目に戻ってみる
③そして1枚目のカードと向き合ってみる
そうすることで、新たな流れをつくり出すことができます。
けれども、③は「占う」というより、占い師と相談者とのセッションによります。
それをしようと思うと、正位置・逆位置の概念を外して1枚目のカードを読み解くことは大切です。
またソーマ法はカードの意味を知っているだけでは読むことが難しいスプレッドです。
カードの意味を当てはめようとするのではなく、カードに表現されている象徴に数秘学や占星学的要素などの特徴に基づいたカードを読む力が必要となります。
とはいえ。
そもそも、カードに表現されている象徴に数秘学や占星学的要素などの特徴に基づいてカードを読むことはどのスプレッドにおいても肝心ですから、もし、カードの意味に囚われてしまいがちならば、まずはこのソーマ法からタロットの原則に則して自由な発想を広げる練習をするのもいいでしょう。
スプレッドの構造自体は複雑ではなく、タロットにおける図像の基本構造と同じ、向かって左側の過去から右側の未来に流れる展開のため、初心者でも馴染みやすいからです。
ぜひ、活用してみてください。
なお、うらないば、では、スプレッドの動画解説や一般公開可能な実際のご相談を題材にリーディングの読み解き解説を行う動画講座を開設しています。
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その他、現場でよく使うスプレッド
その他のスプレッドについて、まとめました。
ご参考ください。
▶ヘキサグラムのスプレッド。問題に対して「どうすればいいのか」という対処のヒントをくれる展開法

ヘキサグラムは、タロットカードを7枚使って六芒星を形作るスプレッドで、問題に対して「どうすればいいのか」という対処のヒントをくれる展開法です。
状況や問題に対して、どうしたらいいのかが冷静に考えられない時に、アイデアのヒントを示してくれるでしょう。
▶タロットのスプレッド、ホースシュー(馬蹄形)はより好ましい状況へ向かうために意識の変化を促す展開法

ホースシュー(馬蹄形)は時間の流れや状況の変化をみたいときにとても役立つスプレッドで、より好ましい状況へ向かうために意識の変化を促してくれる展開法です。
▶過去世を読むタロットのスプレッド、エクスカリバーは不のループを断ち切るのに役立つ展開法

エックスカリバーは過去世が読めるスプレッドとして紹介されることが多いですが、同じような問題に遭遇したり、直したいけどなかなか直せないパターン、繰り返してしまうクセや衝動などに気づいたとき、不のループを断ち切るには役立つスプレッドです。

ホロスコープスプレッドは、タロットで特定の時期の運勢について読むスプレッドです。「○○年の運勢はどうですか?」といった質問に最適です。
▶ケルト十字でタロットを読むコツ。相手の気持ちを深く読む方法も解説

ケルト十字は心理的な変化まで読みとることができるので、テーマをより深掘りしてリーディングすることができます。
また「相手の気持ちが知りたい!」というご相談に応えるにも最適なスプレッドです。
なおケルト十字に関しては、下記の記事で実際のご相談に応えています。展開したカードの意味も順番に説明しているので、リーディングの参考になれば嬉しいです。
ぜひぜひ、ご一読ください↓

占い初心者の方には、1枚引きや3枚引きでカードと仲良くなることをおススメします。
やり方と読み方はこちらに掲載中。
▶初心者のためのタロット占いやり方。まずは3枚引きから始めていこう!

ワーク形式になっているので、空欄に言葉をあてはめながら読んでみてくださいね。
また基本中の基本であり、タロットを展開するうえで最も大事な「シャッフル」
シャッフルについて理解することは、タロットの精度にもつながります。
「シャッフルって、単にカードを混ぜればいいんだよね?」と思っているなら、ぜひこちらを読んでみてください↓

スプレッドはカードの並べる順番や読み方が先生によって異なることも多いです。
このソーマ法は、17歳でタロット界に入り30年以上プロの占い師を多数育てられている宏林先生に教わった方法です。
出版されているタロットの占い方の本には載っていない可能性もありますし、やり方が本の内容と一致するとは限りませんが、このスプレッドは、実際の現場でも役立つ展開法だと実感しています。
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