タロットになじもうと思うと、当然、そのカードが何を云わんとするのか? が分かっていることは大切です。
まずは「大アルカナ」だけでも十分なのですが、それでも22枚のカードがあります。
タロットの意味を覚えるコツをこちらでもご紹介していますが
そもそも、カードをもっとシンプルに捉えてみよう! というのが、今日のお話です。
だけど……ものすごく深い! のですよ~
なぜかって?? 「男」と「女」のお話だからです!
では、さっそくまいりましょー
タロットカードには「男」と「女」がある
タロットカードには、数字がわりふられています。カードの数字は、カードの意味を考えるうえではとても大切になってきます。
数字のポイントを押さえておくだけでもいいんじゃないか?! と思うほどです。
そんな数字の「0」以外は、「奇数」と「偶数」に分かれます。
(数字の「0」のことは、また改めてお話したいと思いますので、ここでは「0」は少し脇に置いておきます)
一般的によくいわれるのが、「奇数」は能動的。「偶数」は受動的。ということです。そして、「奇数」に「男」という性質が、「偶数」に「女」という性質があてはめられることがあります。
ここでいう「男」や「女」は、かならずしも人としての性別を指しているわけではありません。
「右」を知るには「左」が分からなければならないように、ある物事を認識するための指標のようなものです。
指標としての「男」と「女」は、それぞれ「男性性」や「女性性」といわれることがあります。語尾の「性」は、「性質」の「性」だと思っていてください。「性別」の「性」と混同したくありません。
たとえ性別が男であっても「男性性」も「女性性」も持っています。ここでいう「男性性」や「女性性」は、「そういう性質を持っている」ということを表しているにすぎません。
「右」と「左」のように、「男性性」と「女性性」は、いつも一対なのです。
ただ蛇足ですが……男の方が「男性性」が強い、女の方が「女性性」が強い、といわれていることは、補足しておきます。
さてそんな「男性性」と「女性性」を、数字で捉えると「奇数」と「偶数」として捉えることができます。
つまり、「奇数」のカードは「男性性」を帯びていて、「偶数」のカードは「女性性」を帯びている、というわけです。
そして、この「男性性」と「女性性」を知っておくと、タロットカードへの親しみがよりわいていくるはずです。
だって……「男性性」と「女性性」を知っておくと、あなたの恋愛に活かすことができるから。
もし、あなたがタロットリーダであれば、ここを押さえておくと、恋愛のアドバイスの幅も広がります。
タロットカードの意味を分かりやすくする「男性性」と「女性性」ってどんなもの?
では、「男性性」と「女性性」って、どんなものでしょうか?
「男性性」は、外に向かって直線的に突き進む性質があります。目標に向かって一直線に突き進むイメージです。一直線に突き進みますから、あるいみ、回り道をする融通がきかない場合もあります。回り道をしない分、もし目の前に壁が立ちはだかったとき、それを壊そうあるいは乗りこえる突破力を持っています。一途に前へ、淡々と進むことができます。
「女性性」は、内側に丸く広がる性質があります。広がる性質ですから、「あっちもこっちも」取り込もうとします。一つのことを完結しないままに、別の方向に進んでいくこともざらにあります。ですが、あれもこれもと周りのことへ手を付けているうちに「なんかできちゃった」ということも珍しくありません。
また、ここでいう「外」というのは、自分より外の世界、いわゆる社会などをイメージしてください。一方「内」というのは、自分の中の世界、いわゆる心理や感情をイメージしてください。
ですから、「男性性」は外に向かうこと、社会へ自分を表わすことを得意とし、「女性性」は内に向かうこと、自分の気持ちや感情と向き合うことが得意です。
さて、タロットカードに戻っていくと……
奇数のカードには「男性性」の性質が、偶数のカードには「女性性」の性質がある、と思って眺めてみてください。
ちなみに、二けたの数字は、桁数の数字を足していき「1」から「9」までの数字に還元するを用いて、数字を一桁にしてみてください。
数字と図像が云わんとすることが、なんとなくはまってきませんか?
数字の「奇数」と「偶数」は、基本的な考え方です。
これを「男性性」と「女性性」として見ることができたなら、タロットカードの解釈をする幅が広がってくると思います。
ぜひ、「男性性」と「女性性」を押さえてみてください。
恋愛に「男性性」と「女性性」の考え方を活かす方法
そうそう。ここをお伝えしなけれなりませんね!
恋愛に「男性性」と「女性性」の考え方を活かす方法です。
まずひとつは、男性は「男性性」の方が強く、女性は「女性性」の方が強い、ということを押さえておいてください。
よく、女の人が「彼って私の話を全然聞いてくれないの!」ということがありますが……男性って、女性のように「あれもこれも」することが得意ではないのです。
「男性性」のお話のところで「一直線で回り道ができない性質」だとお伝えしました。
たとえば、ご飯を食べているなら「ご飯を食べる」に集中したいのが男の人。女性はね……ご飯を食べながら話をすることが得意だし、当たり前のようにできているから……「彼もできるはず」と思ってしまうことがあります。
でも「男性性」が強い男性は「一直線」なんです。だから、「女性性」が強い女性が当たり前にできる「あっちもこっちも」は、男性には難しいこともある、ということを知っておいてあげてください。
それがわかっているだけで、あなたも気をもまなくて済みます。「仕方ないんだ」と思えば気が楽です。
もし、ほんとうに聞いてほしい話があるなら、タイミングを見計らって声をかけてあげてください。あるいは、「聞いてほしいことがあるの」と、前置きをしてから話をしてあげてください。彼は快く、愛するあなたの話を聞いてくれるでしょう。
と……こんな感じで、「男性性」と「女性性」の智慧を使ってみてください。
自分の恋愛にもリーディングの際のアドバイスにも、使っていただけると思います。
知っているだけで、カードに親しみが増し、かつ、それが実際的に使えるって……知っていて損はない?! 「男」と「女」のお話でした。
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