会社員をしながら週末起業として始めたカウンセラー業。5年ほどになりますが、会社を辞めて独立をするかどうかに悩んでいます。
会社員となって20年ほどになります。5年ほど前から、週末カウンセラーとして活動をしています。
カウンセラーとして独立をしたい気持ちはあるのですが、収入面での不安や会社への愛着などもあり……なかなか思い切ることができません。
カウンセラーとしてやっていきたい想いは強いのですが、どうすればいいでしょうか?
副業のまま続けるか独立するか迷っています、というご相談にタロットカードを展開すると……
【1枚目】大アルカナ18:月の正位置
タロットカード「月」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【2枚目】小アルカナ10:剣の正位置
タロットカード「剣の10」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【3枚目】大アルカナ1:魔術師の正位置
タロットカード「魔術師」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
※タロットは、ご相談内容とカードの意味と展開を総合的にみてリーディングをします。今回のリーディングは下記よりご覧ください。
「副業のまま続けるか独立するか」というご相談の3枚展開から読みとれること
今回は、3枚展開で時間の流れを追います。
1枚目の月の正位置は「過去」、2枚目の剣の10は「現在」、3枚目の魔術師の正位置は「近い未来」と捉えます。
ご相談者様は、会社の人にはわからないようにカウンセラーとしての活動をしている、とのこと。
週末カウンセラーを始めた頃は、世間的に「副業」という言葉が肯定的に捉えられてはいなかったかもしれません。何かの事情で隠していた、ということを考えると、少なからず不安もあったことでしょう。
ただ、それでも「やろう」という意志が勝ったからこそ、会社員と掛け持ちでカウンセラーとしてのキャリアを積まれたのだと思います。
そこには、並々ならない工夫と試行錯誤があったように思います。
それから5年が経ち今まで継続してきて、会社員であることよりもカウンセラーであることに、ご相談者様ご自身の使命を感じておられるのかもしれません。
だからこそ独立を考えている。
近い未来を表わす3枚目のカードには「魔術師」が出ていますから、十分な力量を持つカウンセラーとしてスタートが切れそうです。
ただ……気になるのが、2枚目のカード「小アルカナ10の剣」です。
理性に圧し潰されそうになっておられるのでしょう……
人生100年といわれる時代です。カウンセラーとしての喜びを知り、かつ、会社員として残りの人生を考えたとき、「今がシフトチェンジのとき」と、「風」の要素である理性でもって、十分に考えていることでしょう。
一方で、会社員としての収入がなくなることを、「風」の要素である理性で考えれば妥当ではないとも思う……
カウンセラーとしての意志を貫くか、あるいは、理性を貫くか。
この狭間で揺れ動く今が、とても辛いことを察します。
それでも、近い未来に「魔術師」のスタートが待っているならば。
今の状況を乗り越え「魔術師」にたどり着くにはどうすればいいか……を、「キーカード」にきいてみました。
キーカードは「運命の輪の逆位置」
ここからは、ご相談者さまの「どうすればいいでしょうか?」に応えるキーカードを読んでいきたいと思います。
キーカードで出たのは、大アルカナ10:運命の輪の逆位置です。
「運命の輪」は、「物事の終わり」や「結果」「チャンス到来」などの意味があります。
ただし、ここでは逆位置です。
本来の意味の流れが逆流しています。
「運命の輪」の逆位置を、そのまま素直に読むと「今は時期ではない」と読むことができます。
その意味においては、今、カウンセラーとして独立することは得策ではないのかもしれません。
ただ……3枚目のカードが示す近い未来には、スタートを表わす「魔術師」がいます。
つまり……
確かにスタートを切ることはできる。が、それは「今すぐ」ではないのは、片付けないといけないなにかがあるからだ
と読むことができます。
片付けないといけないなにか、があるとすれば、それは何でしょうか?
それが「剣の10」です。
今、理性と理性がぶつかっているところでしょうか。
会社員としての未来よりもカウンセラーとしての未来を選ぶことのメリット。
このまま週末カウンセラーとして会社員をやっておくことのメリット。
この二つのせめぎ合いが落ち着かないことには、次へは進めない。
「剣の10」であることを考慮すれば、「考えれば考えるほど身動きが取れなくなって、やがて葛藤する心が体を蝕んでしまう」ということも考えられないわけではないのです。
では、この二つのせめぎ合いを落ち着かせるにはどうすればいいか?
それも、キーカードである「運命の輪」の逆位置から読み取れます。
「運命の輪」の天は、社会的な立場や権威を表わしました。そこに王冠の猿がいるわけですから、「社会的な結果」として、いわゆる成功イメージを持つでしょう。
一方、「運命の輪」の地は、私生活。プライベートの基盤を意味します。
ここでは、本来、地である「私生活」や「プライベートの基盤」は上部になり、そこに向かう動物は、まるでそこを目指しているかのようです。
つまり何がいいたいのかというと……
今、仕事のことや社会的な立場は少し脇に置き、私生活やプライベートの充実に目を向けてはどうでしょう……
ということです。
会社員でありカウンセラーとして使命を持っていることは素晴らしいことです。
ですが、そちらに目を向けていることで、「わたくしごと」を後回しにしていることはありませんか?
お休みの日は、自分の楽しみや喜びのための時間はちゃんと取っている。家族がいるなら、家族と話をする時間はある。パートナーとのデートの時間も確保できているか……など。
特に「剣の10」が今の状態にあるご相談者様においては、もしかすると……
たとえば、会社員をやめても経済的な負担がないようにと、カウンセリング活動を活発にしすぎるあまり……ご自身でも知らず知らずのうちに、プライベートを犠牲にしていることがあるかもしれません。
ゆっくりお風呂に入ることも、お友達とおしゃべりすることも、パートナーとのまったりした時間を過ごすことも、心のビタミンになります。
形として目に見えるものではありませんし、精神的な使命を果たすものでもありませんが、ゆとりがある、ということは、とても大切なことのように思います。
時には「踏ん張りどき」というものもあります。ですが、すでに踏ん張って踏ん張って頑張っている方であれば、むしろ、「休みどき」があってもいいのかと。
心も体も元気であればこそ。
なにかのきっかけになれば、幸いです。
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