コロナに翻弄される消費者と事業存続の不安を抱える経営者
コロナのニュースがテレビでもネットでも連日のように流れています。
コロナ第2波では、夜の街からクラスターが広がった、などというニュースも多くありましたが、第3波ではクラスターが多様化しており家庭内での感染が増えた、ともいわれていました。
感染源が曖昧のなかで、政府の観光施策である「GoToトラベル」の一旦停止表明がなされたり、大阪でも会食制限などの話があがっていたり。
そして2021年の1月末には2回目の緊急事態宣言が出て、しばらくして宣言解除した後に、今度は「まん延防止等重点措置」に基づく制限が出されました。
ところが、ワクチン接種の課題が解決されない中で、変異株の増加に大阪では医療体制がひっ迫。またもやゴールディンウィーク期間に緊急事態宣言です。
3回目の宣言では、大型商業施設や百貨店への休業要請など、2回目よりも厳しい措置が出されています。
観光業界や飲食業界への打撃は増える一方で、もはや、何が原因なのか? の特定が難しい状況にあり、「あれはダメ」「これはよくない」と、消費者は不安を煽られるばかり。
一方、経営者のなかには、「このまま事業を継続できるのだろうか?」「規模の縮小を考えるべきだろうか?」と、消費者の動きやコロナの収束が見えないなかで不安に思われる方も多いのではないかと思います。
コロナの影響がいつまで続くか分からない。
対面サービスである以上、お客様の出足が悪くなればどうしても経営に影響してしまう。
1回目の緊急事態宣言で売上は前年比の半分以下まで落ち込んだ。いったん回復したものの、年明けには新たな措置が出て、相変わらず通常営業がままならない状況。
まだまだ収束が見えないコロナに右往左往する社会のありさまに、正直、もう……うんざりだ。
それでも、国や府の指示に従い、万全の感染対策は整えている。
今の努力を続けたら、事業をたたまずに続けられるのだろうか……
融資を受けたものの、これからも銀行が貸してくれるとは限らない。
コロナで先の見通しが立たないままに、貸し渋りが始まっているとも噂に聞く。
このまま耐えたとしても、これから先、お客様の足が戻らなかったらどうなるのだろう……何をどうしたら状況が良くなるのかもわからず、見えない敵と戦っているようでとてもしんどい……
「もうアカン……」と倒れてしまいそうになる気持ちを抑え、不安と孤独に対峙している経営者。
「自分がしっかりしていないと社員や家族を心配させてしまう」という気持ちで奮い立っているとしても、いつになったら落ち着くともわからない社会状況のなかで、先行きが見えない現状は、ほんとうに辛いものがあると思います。
占い師のもとを訪れる経営者もたくさんいますが、ド直球で「これから事業はどうなりますか?」と尋ねる方も少なくありません。
そういう方のほとんどは、既に自分で方向性を決めているとはいえ、その判断について全く違う見地から意見を聞いてみたい、今後のことを考えるうえであらゆる視点からアイデアを得て対策を練りたい、という思いを持たれている場合が多いようです。
占いをアイデアツールとして活かすことで、現状を客観的に捉え、未来を前向きに考えようとされているのだと思います。
では実際に「今の事業はどうなっていくでしょうか?」というご相談や、「これからの発展と方法のヒントをください」といったお話が寄せられるとき、占い師はどのように応えるのでしょうか?
まず注目するのは、時代の大きな流れ、です。
占いから読み解く時代の大きな流れ
日本の経済状況は経済産業省が発表する企業活動基本調査や内閣府の消費者動向などで読み取ることができますが、占い師には独自の「時流を読む」というスキルがあります。
そのスキルを使って時代の流れを読み解きながら、世の中の動きとその方の状態を絡めたお話をするのが定石です。
時代は「風の時代」
たとえば西洋占星術では、2020年末以降、これからの時代を「風の時代」と呼んでいます。
今年の12月中旬に、拡大の星である木星と制限の星といわれる土星が水瓶座入りをし、約20年に1度のタイミングで重なり合います。
しかも今回の土星と木星の重なりは少し特別な意味を持っています。
これまで約200年間繰り広げられてきた土星と木星の重なりは「土」のサインで行われてきたのですが、2020年12月22日のタイミングで「風」に切り替わり、そこから約200年、「風」のサインでの重なりが続くからです。
「土」が象徴するものに、物質、お金、身体、五感、現実、土地、などがあり
「風」が象徴するものに、知性、意志、整理、論理的思考、情報、などがあります。
18世紀後半から19世紀初頭の産業革命以降、私たちに宿ってきた「もの」や「土地」に対する価値観が変わり、今後は「風」を象徴する「知性」や「情報」が重視されていくようになると、占星術師は解きます。
またこれに加え、占星術で時代を象徴する冥王星が2023年頃から少しずつ水瓶座入りをします。
「水瓶座」のキーワードには「個の尊重」「独自性」「改革」「未来志向」「自由と平等」といったものがあります。
なかでも水瓶座は、既存の価値観に変革をもたらし、あらゆることを平等化普遍化しようとする気質があります。
では、何によって社会の平等化、普遍化が進められるのか?
それは、「風」の象徴ワードである「情報」です。
ただし「個の尊重」がベースにあるので、「個性」を表現できれば「独自性」となり、「個性」を表現できなければ平等化のなかに埋没するでしょう。
湯水のように流れくる情報。
どんな情報であったとしても、それを取り込む前に、その意味することはどういうものか? 自分にとって必要なものか? それを知ってどうするのか? を考えることができたなら、情報に翻弄されることもないのでしょう。
占星術を読み解いても情報化社会の流れが今後十数年やむことはなく、そのなかで「動じないわたし」をどう確立するのかが、「風の時代」のテーマになるように感じています。
人々の価値観の変化と社会との付き合い方
次に、タロットカードからの考察です。
タロットカードにも、西洋占星術でいう風の時代を象徴する「水瓶座」に相当するカードがあります。
それがこの二つ。
【愚者】
「愚者」は最低限のものしか身にまとわず、才能を持っていてもアピールすることはありません。
気が向かなければ持っている力を使うこともないし、興味がないものに見向きもしません。
人物にたとえるならば、気の向くまま赴くままに放浪するミニマリスト。
【星】
描かれている女性は裸体。
覆うものも隠すものもなく、外から与えられたものも持って生まれた才能も、未来のビジョンのために無心で地上に注ぎます。
人物にたとえるならば、未来に希望をつなぐ理想主義者。
この二つのカードに描かれた人物から「風の時代」の価値観を読み取るならば、必要以上に物を欲することはせず、自分が気に入ったものだけを必要最小限で求める姿や、外から与えられたものはシェアをし、自分がいいと思ったものはみんなに共有する様が伺えます。
今後、物の消費はこれまで以上に少なくなるように思います。
たとえ価格が安くてもニーズに合わなければ淘汰され、「安いから買う」という価格重視の姿勢から「必要なときに必要なだけ買う」といったタイミングが重視されてくるでしょう。
そして、情報に頼りすぎる日和見な消費者と、意志をもって独自路線を貫く消費者の二極状態が際立つようにも思います。
経営側も、どんな情報を誰に対して、いつ、どこで流すのか、の具体的なプランを描くために、今まで以上に、消費者のライフスタイルや生活シーンを掘り起こすことになるのでしょう。
キーワードは、「家」「リモート」「近い」
また、たとえ経営の責任を負う立場にあったとしても、まるで愚者のように、気負わず自分に出来る範囲でできるだけのことを出来る限りの力でするのがちょうどいい、といった気の持ちようが問われるようにも感じます。
ひとりでできることの限界を認めることで、周りの人といかにシェアし協力をしていくか? ここが今より大きな課題となるのでしょう。
情報が流れる方向と伝達される速度に加え、物を持たず必要以上の接触を嫌うミニマルな指向との付き合い方を考えることは、これからの社会を心地よく暮らすためにも欠かせない視点だと、カードを眺めながら思います。
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実際に「今の事業はどうなっていくでしょうか?」あるいは「これからの発展と方法のヒントをください」といったご相談に対しては、前述のような大きな流れを踏まえておきつつ、各人のホロスコープやカードからみえる状態によって、お話することは変わってきます。
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