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タロットカードを選ぶとき初心者にはどっちがいい?マルセイユ版とウエイトライダー版の違い

タロットカードを選ぶとき、ライダー版とマルセイユタロットがよく比較されます。
マルセイユタロット(グリモー版)ウエイトライダー版

日本で最もポピュラーなのはウエイトライダー版ですが、ここでは、この二つの違いをみていきたいと思います。

 

タロットカードを選ぶときのポイント。マルセイユタロットとウエイトライダー版タロットの大きな違い

タロットカードの数字と絵柄が入れ替わっているものがある

マルセイユタロットとウエイトライダー版タロットの大きな違いともいえるのが、こちら。

8番目と11番目のカードの入れ替わっていること

「正義」のカードが
マルセイユタロットでは数字の8
ウエイトライダー版では数字の11
となっている

「力」のカードが
マルセイユタロットでは数字の11
ウエイトライダー版では数字の8
となっている

タロットカードの絵柄が大きく違う

たとえば、描かれている人物の人数が違う、ということもあります。

「恋人」のカード
マルセイユタロットでは
男性一人と二人の女性。
ウエイトライダー版では
男性と女性が一人づつでカップル成立

「太陽」のカード
マルセイユタロットでは
子どもが二人描かれている
ウエイトライダー版では
子どもが一人しか描かれていない

タロットカードの絵柄にある人物の向きが違う

自分物の視線や顔の向きは、特にマルセイユタロットの意味を汲むうえでは大切な要素のひとつです。

「愚者」のカード
マルセイユタロットでは
カードの右側を向いています。
ウエイトライダー版では
カードの左側を向いています。

「皇帝」のカード
マルセイユタロットでは
カードの左側を向いています。
ウエイトライダー版では
カードの正面を向いています。

タロットカードのマルセイユ版とウエイトライダー版のカードに、なぜこのような違いがあるのか?を考えてみた

ひとつの特徴として、ウエイトライダー版のタロットが、特に「カバラ」の在り方を反映させて作られたカードだから、といえるように思います。

もともと、15世紀のイタリアがタロットカードの発祥だといわれています。
しかも当時は、カードゲームとして使われていたタロット。

それが19世紀後半から20世紀初めに「占い」として用いられるようになったといわれています。

で……その時に誕生したのがウェイトライダー版のタロットです。

ウェイトライダー版のタロットは、隠秘学、秘教、魔術に関する著書を執筆して文筆家、アーサー・エドワード・ウェイトが作ったとされているものです。
ですから、ここに、彼が研究していた思想である「カバラ」が色濃く反映されいる、というわけです。

一方、マルセイユタロットは、15世紀最古のタロットの図案に近い、ともいわれています。((注)研究がされているところですが諸説あります)

いずれにしても、マルセイユタロットとウエイトライダー版のタロットでは、影響している考え方や在り方の違いがあるわけです。図像や色彩が違っても不思議ではありません。

 

さて……ゲーム用であれ占い用であれ、神秘主義の教えであれ、タロットがどのような目的で作られたか? はいろいろあります。

ありますが……私は、「タロット」というものを<代々継がれてきた種の在り方>が模されているものだとして扱っています。

子どもが「遊び」を通じて人間関係や社会性を身につけていくのと同じようなもので、タロットカードには人の在り方が描かれているように思えてならないのです。

そして、そもそも遊戯用として考案された「タロット」ですから、深刻な顔でカードと接するよりも、希望を託すような明るい気持ちでカードは扱いたいと、いつも思っています。

タロットカードの絵柄が、リーディングには影響してくる?!

初心者には人気があるウエイトライダー版のタロット。
「ライダー版の方が使いやすいよ」や「ライダー版の方が初心者向きだよ」といわれることも多いのですが……

ここでは、リーディングに影響する特徴を考えてみたいと思います。

どっちを使おうか迷っている?! なら、ぜひ参考にしてみてください。

マルセイユタロットはシンプル。ウエイトライダー版タロットは色彩豊か

こちらの写真を比べてみてください。

マルセイユタロットの大アルカナ

ウエイトライダー版の大アルカナ

マルセイユタロットは「赤・青・黄・白」の4色が主体です。

一方のウエイトライダー版は「赤・水色・黄・白」の他に、黒や灰色、オレンジや緑など、色とりどりです。
色彩が豊かな分、マルセイユタロットと比べると、描写が緻密な印象もあります。

小アルカナでよくわかるマルセイユタロットとウエイトライダー版タロットの絵柄の違い

マルセイユタロットの特徴は、そのシンプルなところにあります。
色彩もそうですが、シンプルさが最もよくわかるのが小アルカナです。

マルセイユタロットの小アルカナ

ウエイトライダー版の小アルカナ

マルセイユタロットの小アルカナは、もはや「絵」というよりも……数をあらわしているにすぎません。
一方、ウエイトライダー版の方は「絵」です。一見するだけで「どんなことがいいたいのか?」を読み取れることがあります。

きっと、この「一見するだけでカードのいいたいことがわかる」というところが、初心者向きだ、といわれる所以なのかもしれません。

ウエイトライダー版タロットは一見するだけでも、なんとなく読める?!

まずは、こちらを見比べてみてください。

左側のカードがウエイトライダー版のタロット。右側のカードがマルセイユタロットです。
どちらも「小アルカナ・剣(ソード)の10」です。

左のウエイトライダー版のカードをみると、「なんかヤバい??」「死にそうなほどつらくなる?!」「相当厳しい状況なの?!」などと、嫌な連想を持ってしまうかも知れません。

一方、右のマルセイユタロットはどうでしょう?
左のカードほど、イメージが湧いてきたり気持ちがワサワサする、ということは少ないと思います。

「イメージ」が、「ヤバい」「つらい」「きびしい」という先行した気持ちを湧き立たせてしまうことは、カードの特徴として知っておきたいものです。

タロットカードに「いい」も「わるい」もない

そもそも、カードに「いい」も「わるい」もありません。

たとえば、小アルカナに象徴される4つの記号「棒(ワンド)」「貨幣(コイン/ペンタクル)」「剣(ソード)」「杯(カップ)」は、四大元素をあらわします。

四大元素とは、古代ギリシアの哲学で提唱されたもので、この世界の物質は、火・土・風・水の4つの元素から構成されるとする概念です。

この記事で例にあげている「剣(ソード)」は「風」を象徴します。
「分ける、分割する、切る」という意味を持ちます。
「目に見えないもの」ということで、精神性も表します。

また「剣(ソード)」は直線的です。
自然界には、このような完全な直線や正確な幾何学図形は存在しません。
そのため「剣(ソード)」には、「人が作り出した」という意味を込めて「知性」「知識」「情報」という意味を持つことがあります。

このような意味を持っているにすぎません。

ここに、「いい」や「わるい」という概念はありません。
もし、「いい」や「わるい」と思ってしなうなら、それは、その人の気持ちが、そこに映っているからです。

タロットのリーディングで注意をしたいのは、絵柄に気持ちが囚われると読み方が偏ってしまう場合があること

ウエイトライダー版タロットの「剣(ソード)10」の絵柄が与えるインパクトは大きいかもしれません。

10本の剣の表現として、「分ける、分割する、切る」、あるいは、剣の「突く」という意味を強調しているところもあるかもしれません。

 

人は、大切な人の気持ちを知りたい、と思うものですし、誰かの気持ちと一緒になりたい、と思うものです。

それは、気持ちを一つにする、であったり、気持ちを分かち合う、という意味にもとれます。

ところが「剣(ソード)」は、そもそも「分ける、切る」を象徴します。
つまり、くっついたりシェアしあう、という意味とは真逆を意味する「剣(ソード)」。

想像してみてください。あなたの大切な人と「分かれる」ことや、気持ちが「切れる」「離れる」「散る」となったとき……
もしかすると、この絵柄のイメージは合っているかもしれません。

けれども、「分ける」「切る」ということが、役立つこともあります。
たとえば、どこになにがあるのか分からなくなってしまった机の上を片付けようと思ったならば、「分ける」「分類」するという力は大いに効果的です。

もしかすると、いいご縁ではなく、悪縁を切る、ということもあるでしょう。

また「剣(ソード)」には、「知性」「知識」「情報」という意味もあるのです。

絵の印象が強調されると、そこに紐づけられる意味合いばかりが強調されることがあります。

すると、本来持ち合わせている他のこと、たとえば、「精神性」や「知性」「知識」「情報」という意味合いをぼやかしてしまうという側面を持っていることは、リーディングをするときにも考慮しておきたいところです。

たとえば、彼との恋愛で悩んでいる女性がこのカードをみたらどう思ってしまうだろう?

では……たとえば。彼との恋愛で悩んでいる女性が占いにこられ、このカードをみたらどう思うでしょう?

 

偶然、彼と知らない女の人が楽しいそうに一緒に歩いているところを目撃してしまった彼女。
今、彼との仲がうまくいってない、といいます。
話を聞いてみると、仕事が忙しくて、とデートの約束もできずにいるのに……という。

思わず彼にそのことを聞くと、「彼女はただの友達だよ。偶然、駅前で会ったんだ」と。

そう彼からいわれた彼女。「忙しくて」というばかりで、ここ1ヶ月、デートの約束もできていない……なんだか悔しいやら淋しいやら……

そんな彼女が、恋愛について占ってほしい、とあなたのもとにやってきて……

「剣(ソード)の10」

が目の前に展開されます。

 

このカードを一目みたとき、彼女はいったいどんなことを考えてしまうでしょうか?
カードのことなど全く知らないとしても、恋愛に悩んでいる状況でこの絵柄をみたとき……どんな印象を持つ可能性があるでしょうか?

 

一方であなたは、引いたカードを総合的に判断することができます。
そして、カードから見えてくること彼女に伝えます。

「今、彼は仕事で大切な転機を迎えているのかもしれません。挑戦したいなにかに打ち込んでいることも考えられます。プライベートに気が回らないのは、あなたが嫌い、他に好きな人ができた、というよりも、今、やり遂げたい集中したい「なにか」があるとみることができます」

 

ところが彼女の頭の中は……

彼女の頭の中は「見知らぬ女性→浮気している??→仕事はウソ??」という思考回路から離れることができず、不安で今にも泣きだしそうになっているかもしれません。

マルセイユタロットをリーディングで使う理由

どんなカードであっても、カードを読む側が偏った見方をすることは賢明ではないと思っています。
本質を押さえつつ、状況に応じた臨機応変な読み方が求められるからです。

でもだからこそ、タロットリーダーはひとつの意見にこだわることなく様々な意見を知る努力は大切だと思っています。

どんなことも知っていて損にはならないと思うから。

人は、見たいものしか目に留まらないし、聞きたいことしか耳に入ってきません。
意識していることは目につくのに、意識していなければ、たとえ「そこ」にあっても、目につくことはありません

自分の経験や思い込みに左右されず、「それ」を「それ」と見ることがどれほど難しいかは……ご承知のとおり。

タロットリーダーは、極限まで客観的であれ、というのが私の信条です。

 

「百聞は一見に如かず」という言葉があるほど、視覚が与える印象は強烈です。五感のなかでも、視覚=見える、が最も現実に直結する感覚です。

ならば……気持ちや思考を刺激して客観することが難しくなるような道具を、敢えて選ぶこともないわけです。

私自身、すぐに何かになじもうとする性質があり、物事を客観することがとても難しいところがあります。

今でも客観する訓練を続けていますが、パートナーとして使うタロットも、できるだけ物事を客観できるカードがいいと思い、今のカードを使っています。

どのタロットカードを使おうかなぁ、と考えている初心者の方の「結局、どっちのカードがいい?」の疑問に応えてみるなら…… 

これは大切な問いです。

私がマルセイユタロットでリーディングをしているとはいえ、「どっちがいいの?」と聞かれたならば……
お好みで
としかいいようがないのです。

たとえば、絵柄に影響されるかどうかも人さまざまです。たまたま私は視覚に影響されやすいのです。

他の占い師さんに聞いてみたところ、「図像が与える印象があった方が読みやすいからウエイトライダー版を使っている」と、コメントをくださった占い師さんもいらっしゃいます。

 

どのカードを使おう? と思っている初心者の方なら、むしろあまり考えずに、いろいろなカードを手に取ってみて「どのカードといちばん仲良くなれそうか? と思ったままに、なんとなく「これ」というものでいいのではないか、ともいます。

 

カードの解釈は、カードの読み手の影響を受けます。
ご相談者様のお話をお伺いしながら、読み手が、そのカードから何を読み取るのか? どこを読むか? にかかってきます。

そもそも、「このカードはこう読むから、あのカードもこう読めばいい」というやり方は通用しないことがあります。
また、大局をみるのか、詳細をみるのか、によっても、カードをみるところが異なります。

カードを読みたいのであれば、このようなカードの見方や意味、解釈の仕方、占い方などの基礎的なところは学ぶ必要があると思いますが、むしろ、しっくりきたカードのことならばなおさら、覚えるのも早くなるのではないかと思います。

誰かに勧められたことを覚えるよりも、自分で決めたことを自分で学ぼうとする方が、断然学びは進みますから!

 

タロットカードは、目に見えないものを見せるためのツールです。
だからこそ最も大切なのことは、自分にしっくりくるかどうか? これからも使っていきたいかどうか? ではないかと思います。

人とのご縁と同じです。
一生の付き合いをしていくつもりで、カードを選んでみてください。

大切なパートナーを選ぶように、道具も選ぶ。カードと、素敵なお付き合いをしてほしいと思います。

 



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