うらないばでタロットの占い方を学ばれている方のなかには、プロの占い師を目指されている方もたくさんいます。
電話占いの占い師になる場合は経験の自己申告だけで済む場合が多いと思いますが、街の占い館で占い師として活動しようと思うと、面接のときに、面接官がお客様役となり実際的な悩みごとを鑑定させる「模擬鑑定」を行うところがほとんどだと思います。
そのため、占い師として活動していきたいという受講生の方々のご要望で、うらないばのレッスンでも「模擬鑑定」を行ったり占い館の面接で注意したいことなどをお話することがあります。
そこで、このサイトをご覧くださっている「占い師として活動してみたい」と思われている方に向けてもお役に立てると思い、特に占い館の面接で行われる「模擬鑑定」で意識しておきたいポイントについてまとめました。
なお占い館の模擬鑑定で意識しておきたいポイントは、実際の鑑定でも注意しておきたいことだったりします。そのため皆様もよくご承知のことだとも思うのですが……ただ、頭で理解していても実際にそれをしようと思うと、意外と難しい場合があります。
そのあたりの、なぜ難しいのかなどの理由も含め、もう少し詳細な「鑑定のポイント」については、下記の「鑑定のポイント」をテーマにまとめた記事でお話しています。
占い師として活動を始められた方から、鑑定をするにあたって注意することなどのご相談をいただくことも多いので、あわせてご参考になれば嬉しいです。
占い館の面接などの「模擬鑑定」で意識しておきたいポイント
では本題です。
占い館の面接などの模擬鑑定でも見られているポイントについて、ここでは4つ、ピックアップしてお話したいと思います。
- 鑑定開始前にお客様の希望の鑑定時間を確認する
- 鑑定開始前にお客様に「お呼びしていいお名前」を確認する
- 鑑定時間には占術を展開する時間も含める
- 希望の鑑定時間内で鑑定をまとめる工夫をする
それでは、ひとつづつお話して参りましょう。
鑑定開始前にお客様の希望の鑑定時間を確認する
ひとつめは鑑定開始前にお客様の希望の鑑定時間を確認するです。
街の占い館などの鑑定の現場では、鑑定時間によって料金体系が変わります。そのため希望時間を超過することなく鑑定を納める必要があります。
お客様から延長などの希望があれば時間を超過することは問題ありませんが、それ以外の場合に延長をするとクレームになりかねません。
そのため占い館の面接で行われる模擬鑑定でも、そこはしっかりと見られています。
そこで、まずは鑑定開始前に模擬鑑定の面接官に鑑定時間の希望を確認しましょう。そして、その時間内で鑑定を行いましょう。
もちろん、それは当たり前のことだと思われるでしょうが……実際に現場でセッションをしていると、特に「時間を守る」ということが、なかなかに難しいことだったりもします。
もし実際的なセッションの経験が少ないと、模擬鑑定で「時間を守る」ことの難しさを実感することがあるかもしれません。
なお、この辺りのことについては、下記↓の記事がご参考になると思います。「鑑定をする」ということについてまとめている記事で、鑑定時間のことでお客様とトラブルにならないための工夫もお話しています。
鑑定開始前にお客様に「お呼びしていいお名前」を確認する
次に二つ目です。
二つ目は、鑑定開始前にお客様にお呼びしていいお名前を確認するです。
占い師の先生のなかには、お名前ではなく「あなた」と呼称される方も多くいらっしゃいますから、お客様の呼び名をどうするのかは占い師のスタンスによります。
それでも、なぜここで「お呼びしていいお名前を確認しよう」とお伝えするかというと……
ひとつは、場の緊張をほぐすため。そしてもうひとつは、お客様との信頼関係の場を作るためにも肝心なことだから。
タロットを読む場合は特に、リラックスした状態で臨むことがなにより大事。意識が際立ち緊張した状態にいては、潜在意識に潜っていくことができなくなってしまうからです。
つまり、タロットを読むにはできるだけ「ゆるい状態」がいい、のです。
けれども占い師とて人間ですから、全く初対面のお客様に緊張しないわけもありませんし、それが占いの面接における「模擬鑑定」となれば、なおさら。
またお客様とて、占ってくれる人がどんな占い師なのか期待と不安の中にいて、神経状態は多少なりとも興奮していることでしょう。
そのため第一声として、誰でも無難に対応できる「呼び名の確認」からお互いに緊張をほぐし、セッションを進めるきっかけを開いていこう、というわけです。
また「なんとお呼びしていいですか?」とお客様に伺うことで、「今から私(占い師)とセッションをしますよ」という同意付けにもなります。
そもそも占いのセッションは対象者があって成り立つものですから、その対象者であるお客様に呼びかけることをしないままセッションを進められるわけがありません。
もちろん、その呼び名は本名である必要はないし、ニックネームでもどんな呼び名であってもいいのです。
ここで大事なことは、お客様が対面する占い師とのセッションの開始に同意をされること。そして、占い師が尋ねたことにお客様が応える、つまり、セッションを進めるうえで欠かせない「呼び名」を教えてくれるということは、「お客様はセッションに同意した」という証となります。
その証となる「同意」があってはじめて、お客様と占い師とのセッションの場における信頼関係が生まれるのです。
鑑定は、占い師の独壇場ではありません。鑑定は、お客様と占い師と占術との3者セッション。
3者がセッションを進めていくことに同意をしなければ、その場が成り立つことはありません。
そのため、たとえ「あなた」という呼称を使うにしても、その呼び名でいいかの同意をお客様に求めることは大事であり、その同意付けによって、占い師とお客様との間に信頼関係が結ばれます。
もし、お互いの信頼関係が結ばれないままに占いのセッションを始めると、占い師は「場」に呑まれて鑑定ができなくなってしまうことも。
そのため、ここで敢えて「お客様にお呼びしていいお名前を確認する」をピックアップしました。
鑑定時間には占術を展開する時間も含める
三つ目は、占術を展開する時間も鑑定時間内に含めるという意識を持って練習から取り組むことです。
特に生年月日を尋ねて占術を展開する命術を扱う場合、チャートを展開するのに時間がかかってしまうことがあります。
今はパソコンなどのデジタルツールを使えば生年月日を入力するだけで自動的にチャートが作られますから、人が計算をすることはほとんどないと思います。
それでも……たとえば私の場合、気学から吉方位取りをするときは手書きの方が慣れているのでアナログで行っていて、家族で引越しをする場合などは人数も多いので、それなりに時間がかかってしまいます。
またパソコン入力であれ手書き計算であれ、お客様に生年月日を確認してチャートを作成しそれを読み解く時間がたとえ2~3分であったとしても、「鑑定時間」内です。
そのため、パソコン操作や計算に手間取っている場合ではありません。
もちろん、その間、沈黙することはお客様を不安にさせてしまいますから、会話を途切れさせないようにしつつ占術を展開して読み解いていくという、なかなかに集中力が問われるところでもあります。
このような、占術の展開はスムーズか、沈黙を作っていないか、会話がスムーズに運ぶかなども「模擬鑑定」で面接官にチェックされていますから、
- タイマーを回してから占術を展開する(パソコン入力や計算を行う)
- 占術を展開している間も沈黙はなるべく少なくお客様を不安にさせないよう言葉をつなぐ
ことは、練習のときからクセづくように意識しておくのがおすすめです。
なお実際の鑑定でも、通信環境やデバイスに不具合がないかのチェックは必ず行い、万が一にも対処できるよう、パソコン、タブレット、スマホ、などいくつかデバイスは用意しておくと安心です。
希望の鑑定時間内で鑑定をまとめる工夫をする
最後の四つ目は、希望の鑑定時間内で鑑定をまとめる工夫をする、です。
では、どんなふうにまとめるといいかというと……一番大事なことはこれ↓
ものすごく「当たり前」のことで申し訳ないぐらいなのですが……けれども、これを敢えてピックアップするのには理由があります。
なぜなら、実際にお客様とセッションを進めていくと、この「結論」を後回しにしようとしてしまう人が少なくないからです。
理由はいくつかあります。
そのうちの一つは、結論を伝えたら話が終わってしまいかねないことを心配してしまうから。
そしてもうひとつは、相談者さんの話が止まらなくなってしまうから。
特に、相談者さんの話が止まらなくなってしまう、という場合。
たとえば……結論を伝えるまえに状況を整理しようと、相談者さんにいくつか質問していくなかで相談者さんが話し込んでしまうことは、実際に多いです。
けれども、こうなると占う側が話の腰を折るわけにもいかず相談者さんの話が途切れるまで待とうとなり、けれども鑑定の時間はどんどん経過し、相談者さんの話がようやく落ち着いてきたときにはもうタイマーが鳴る手前の、残り2~3分もない……
占いの館でセッションをし始めて間もない頃に、こういう事態に陥ることはそれほど珍しくありませんし、特に模擬鑑定で、わざと話し込む面接官もいます。
だからこそ、「相談者が知りたいことを先に応える=結論をいう」ことを意識しておいてほしいと思うわけです。
なお、この「相談者が知りたいことを先に応える」については、下記の記事でもう少し詳しく説明しています。ご参考になれば嬉しいです。
占い館の面接などの「模擬鑑定」で意識しておきたいポイントまとめ
さて今回は、占い館の面接などの模擬鑑定でも見られているポイントについて、お話してきました。
改めて4つのポイントをおさらいしておくと……
- 鑑定開始前にお客様の希望の鑑定時間を確認する
- 鑑定開始前にお客様に「お呼びしていいお名前」を確認する
- 鑑定時間には占術を展開する時間も含める
- 希望の鑑定時間内で鑑定をまとめる工夫をする
占い師として活動していきたい! という方のお役に立てましたら嬉しいです。
なおこの記事では、あくまでも模擬鑑定で抑えておきたい「ポイント」のみをご紹介しているだけなので、もし、もっと詳細に「鑑定のポイント」についてご興味があれば、下記の記事がお役に立てると思います。
両方ともにご覧いただくと、より具体的にイメージしていただきやすいかもしれません。
ぜひ、ご参考になれば嬉しいです。
最後にお知らせです。
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