タロット―カードの占い方として、ケルト十字やヘキサグラムなどの展開を行うことがあります。
このときの「キーカード」に「世界」が出てきたらどうなるだろう?
ここでは特に、恋愛と仕事の両面から「キーカード」を読むコツを、大アルカナの「世界」にみていきます。
また、「こんなときは『世界』を意識してみて!」という、「世界」からのメッセージとして、タロットカードの1枚引き(ワンオラクル)にもご活用ください!
※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。
※ここでお伝えすることは、「必ずこう読もう」というものではありません。ご相談内容や展開されるカードによって、読めることも異なります。あくまでも、よくある一例、としてご参考頂ければ幸いです。
タロットカードの「世界」をキーカードとして読むコツ
世界のカードは「完成された世界」を表し、望んでいた世界が現れる、ことを意味するカードです。
これまで取り組んできたことが望み通りの結果として現れ、望み願いが叶った世界を表現し、物事の達成や完了を意味します。
一方で、世界が表す、「完成された世界」とは、価値観の定まった世界=固定概念の世界、でもあるということも、暗に含みます。
またこのカードは「完結」のカードであり物事の「完了」や「終わり」を象徴していますが、人生が続く限り、ひとつの望む形を手に入れたら終わり、というわけにはいきません。
人は無常の世界に活きますから、この「世界」に留まり続けることはできず、ひとつの「完成された世界」を手にした後もその先は続きます。
そのため「世界」のカードには、物事の達成や完了だけではく新たな「始まり」が暗に含まれている、という視点を持っておくことは大切です。
タロットカードの「世界」が恋愛のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、恋愛における「世界」のアドバイスとはどういうものとなるでしょう?
そこで……ここでは2つの場面に対する「アドバイス」について「世界」の意味を考えてみたいと思います。
①ひとつめは、まだ相手がいない場合。
②ふたつめは、相手とギクシャクしてきたとき。
まだ相手がいない場合の「世界」からのアドバイス
「世界」は望んだ世界が現れるカードです。
恋人が欲しい、と望んでいたならば、望んだとおりの相手と巡り合えるでしょう。
もちろんこれは、棚から牡丹餅、というようなものではありません。
「こういう世界がほしい」と望み、いろいろなことを経ながらも前を向いて最善を尽くしてきたあなたの歩みがあってこそ! 得られる「世界」です。
だからもし、自分の理想の相手が分からくて出会えない、と思っているなら「まずは自分の望みを思い巡らせよう」と世界のカードはアドバイスします。
大事なことは、自分自身が「自分の望み」を分かっているかどうか。
「どうせ私なんて……」といった自己嫌悪なく、自分が望むものを描き「ほしい」と言えることも肝心です。
そうして望む世界へと、好きな人と共にある世界へGO!デス。
恋人とギクシャクしてきたときの「世界」からのアドバイス
ハッピーエンドな「世界」のカードですが、パートナーとギクシャクしてきたときでも、キーカードとして「世界」のカードは出てくることもあります。
「世界」のカードは、望んだ世界を手にするカードですから、ここで注目したいのは「望み」です。
どんな世界を望んでいますか?
これを、改めて考えてほしいのです。
ただし、ここは「世界」のカードの意図にそって「望む世界」を考えてみたいのです。
ここでいう「意図」とは、カードに描かれている4つのことです。
左下の「牡牛」は、物欲や感覚。
「自分にとって心地いい生活、安定した生活ってどんなの?」と、自分の感覚を確かめ
右下の「獅子」は、情熱や意欲。
「パートナーとどうしたい?」と、相手に対する自分の気持ちを確認し
左上の「天使」は、知性やビジョン。
「この状況を脱するには私に何ができる?」と、智慧を働かせ
右上の「鷲」は、情愛。
「パートナーとどんな愛情表現ができると嬉しい?」と、自分に正直になる
これら4つの確認ができたら……もう大丈夫。
「望む世界」を手に入れるために、自分が何をすればいいか、という答えは持てたはずです。
あとは、その答えのままに、やってください。
世界のカードはいいます。
「誰もがみんな『同じ世界』を望むわけじゃない。だから、自分がどんな世界を望んでいるのかを、ちゃんと知ってほしい」と。
応援しています。
タロットカードの「世界」が仕事のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、仕事における「世界」のアドバイスとはどういうものになるでしょう?
ここは全体的なアドバイスとして考えてみたいと思います。
仕事のキーカードで「世界」が出てきたなら、「いい形」の成果がでる予兆です。
ただし、アドバイスとなりますから……「世界」のカードはこういいます。
最後のひと踏ん張り! 最後まで気を抜かずに完了させて!
ここは「仕事」がテーマですから、たとえハッピーエンドな「世界」のカードが出てきても、最後まで気を抜かないことは大切です。
それともうひとつ。大切なことがあります。
それは、ここから新しいステージが始まることを意識する、ことです。
一つの形が完了したあとにくるのは、新たな始まりです。
仕事は「辞めるまで終わりがない」と考えれば、ここで現れる「望んだ世界」はひとつの通過地点にすぎません。
もちろん、これまでに出てきたカード(「運命の輪」や「太陽」など)のどんなターニングポイントよりも大きな出来事であることには間違いなのですが……どんな大きな転機であっても、状況は流れていくわけです。
視点を変えれば、ここの態度が次の始まりに関わってくるといえるのです。
大きな出来事ですから、どんな態度にせよ周りに与えるインパクトも大きくなります。
だから「いいときこそ謙虚であれ」と「世界」のカードはいいます。
「今が大切なときだからこそ、腐らず凹まず。そして、いつもより気を引き締めることを意識しておいて」とあなたの背中を押します。
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