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タロットカード「世界」の意味と解説|数字と絵柄とフランス語で徹底分析

※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。

 

大アルカナの本質を知りたい!というお客様のご要望から生まれた大アルカナの特別無料講座です。大アルカナの本質である数字象徴図形に焦点をあてて22枚のすべてのカードを1枚ずつを解説しています。

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タロットカード「世界」の意味を数字から解釈してみる

「世界」のカードは「21」という数字があてはめられます。
ここでは、まずこの「21」という数字についてみていきたいと思います。

二桁の数字を一桁に還元する方法を用いて、「21」の数字を一桁にします。
「21」を還元すると「3」。ただし、これは3番目の「3」です。

1番目は女帝の「3」。2番目は吊るされた男の「12」。
「21」で3番目になると、女帝の外的生産性と吊るされた男の内的生産性の価値観が統合されます。

内側で構想したことが、そのまま外側にも反映される……内面と現実とが一致するということ。
それはつまり、完全なる自己実現が図られる世界です。

世界のカードは、自分の意志どおりの生活を送ることができる世界、真の自己実現が叶う世界、を表すカードです。

また「21」は、タロットの大アルカナでいうと最後の数字でもありますから、「0」から「20」までのタロットの物語が、ようやく「21」で完成をするということです。

数字を考えるときに参考にしている「数は何を語るのか」(F.C.エントレス、A.シンメル(翔泳社))では、「21」についてたった1行、こうあります。

聖別された数3と7の積であるため、21は完全性と結びつけられた。

「21」は、まさに、完璧な数字なのですね。

あ”-……「0」から「21」までの道のりは……長かったー……

そんな心境もあるかもしれませんが、歩みを止めなった自分を褒め労い、成した世界を喜び祝ってほしいと願うばかりです。

 

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タロットカード「世界」の意味を絵柄から解釈してみる

花輪

新世界を表す花輪

花輪は「世界卵」ともいわれ、結界、と見るといいでしょう。その内側は、新世界です。

実は、このカードにも、レミニスカートが描かれているという説があります。
どこに描かれているかというと……この花輪の天と地に描かれている赤いリボンです。
世界のカードには転化を表すレミニスカートが2つも描かれていることになります。

これで、「1」の魔術師のカードと、「11」の力のカードと、「21」の世界のカードの3枚に、レミニスカートが描かれていることになります。

「1」のカードが、「1」から「10」の流れを作り、「11」のカードが「11」から「20」までの流れを作りました。では、「21」はというと……

「21」のカードそれ自体で二つのレミニスカートがあります。
つまり、天の流れは上部のリボンが受け取り、天と逆流する地の流れは下部のリボンが受け取ることになり、このカードは新しい流れを作ることも、転化の影響を受けることもありません。

新しい世界に住む人物は、楕円の花輪によって囲われた新世界で何の影響も受けることなく、カードの四隅に描かれた四大元素の力を存分に活かして、真の自由を謳歌しているのです。

人物

新しい生命

花輪の中にいる人物は、花輪に保護されています。また、裸体であることで「やわらかさ」が表現されています。

ちょうど、花輪が卵の殻で、その保護を受ける裸体の人物は卵の中身、のような関係です。あるいは、花輪が羊膜で、裸体の人物が胎児、と捉えてもいいかもしれません。

カード全体を眺めてみると、四隅に描かれている動物や天使は、その力をもって花輪で保護された裸の女性を守っているようにもみえます。あるいは、その力を女性に捧げているのかもしれません。

誰からも愛される、そんな存在が、花輪の中央の人物です。

四隅の動物たちと天使

四大元素の象徴たち

 四隅に描かれた動物や天使は、万物を創造するといわれる「四大元素(火・地・風・水)」にそれぞれ相当します。

  • 【天使】
    「風」を象徴します。キーワードは「知性」「ビジョン」「大きな視点」です。占星術の「みずがめ座」に相当します。
  • 【獅子】
    「火」を象徴します。キーワードは「情熱」「意欲」「注目されたい」です。占星術の「獅子座」に相当します。
  • 【牡牛】
    「土」を象徴します。キーワードは「物欲」「五感」「安定した生活」です。占星術では「牡牛座」に相当します。
  • 【鷲】
    「水」を象徴します。キーワードは「情愛」「執着」「人に対する支配欲」また「権力」なども表します。占星術では「蠍座」に相当します。

この4つの力のバランスが整っている状態が、このカードの特徴です。4つの力が均等に保たれていることが、完璧な世界、というのでしょう。

それぞれの力が何に関係しているのかを詳しくみていくときは、カードを展開した際に、世界のカードを中心として周りにどんなカードが出ているのか? を読んでみると、詳しいリーディングも可能です。

また世界のカードが逆位置のときは、四隅の力のバランスがとれていない、と見ることもできます。

どれかの力が強すぎたり執着しているとバランスを崩しますし、あるいは、弱いものがあるとそこを補うことでバランスを取り戻します。

このような点も参考にして「世界」のカードを読んでみると、リーディングに深みを出すことができます。

さて。

「世界」のカードは、どのカードよりも華やかさを持っているように感じることが多いかもしれません。

魔術師のカードでも「四大元素」が描かれていましたが、4つの力は「もの」で表現されており、それぞれの絵は小さかったです。

一方、世界のカードでは、自然や超自然を象徴する天使や動物が「四大元素」として描かれているわけですから……「四大元素」の力強さや華やかさが伝わってくるはずです。

このカードがでてくると……嬉しくなってしまうのは否めません。

「そのままでいいんだよ」と背中を押してくれているようにも思えますし、たとえ逆位置ででてきても、「ここを少し手直しすれば完璧やん!」と応援してくれているように思うからです。

もちろん、どのカードも応援メッセージでいっぱいなのですが……真の意味での自己実現に向かうのが人生だとするならば、このカードに特別感を持ってしまうのも仕方がないところでしょうか。

ただし、何事も表裏です。

「完璧な世界」とは、つまり、「価値観が決まった世界」でもあるということ。価値観の決まった世界=固定概念の世界、でもあるわけです。

そして、「完全なる世界」とは、ひとつの完結であり、完了をも象徴する世界観だという視点も、あわせて胸に留めておきたいものです。

 

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タロットカード「世界」の意味をフランス語から解釈してみる

大アルカナの「世界」

このサイトでご紹介しているタロットはGrimaud社のマルセイユタロットであるため、フランス語名についても少し触れておきたいと思います。

フランス語(マルセイユタロットのグリモー版)では「LE MONDE」

タロットカードの表記と同じく、辞書でも「世界」と訳されます。
他にも「人々」「社会」「宇宙」「万物」という意味もあります。

職場や家庭でうまくいかないことがあると、少し視点をずらして物事を大きく捉えてみたとき、「なんだ、大したことないじゃないかぁ」と悩んでいた気持ちが軽くなることがあります。

「世界」というのは、職場や家庭、社会からも大きな範囲ですし、「宇宙」などとなれば、もう……壮大な世界なわけです。

そういう意味でも、この「世界」のカードは、私たちを温かく応援してくれているカードのように思えてなりません。

また「Le monde」というと……その発音の響きもどこか温和で優しいものを感じます。
「m」や「n」の調子がこもったように聞こえるからでしょう。

角々しさがないところは、タロットカードの「世界」にも通ずるところだなぁ、といつも感じます。

言葉に与えられた直接的な意味だけでなく、言葉の響きから感じる印象は、意外とマッチングしているので不思議です。

 

そうそう。「世界」といえば……生粋のなにわっ子が思い浮かぶのはあそこ! しかありません。なにわの新世界!!

うちから自転車で15分も走ればたどり着くでしょうか……

卸売市場でホウレン草などの軟弱野菜を専門に扱うお店を営んでいた父親が、新世界市場まで野菜を届けていた都合で、子どもの頃からよく連れて行ってくれました。

昔は今ほど観光名所化もされていなくて……子どもながらに興味深い街だったことは、今でもよく覚えています。

ここで初めて見たものを多かったかなぁ……あれもこれもそれもチョメチョメも……たしかに、新世界、やったと思いマス。

ちなみに新世界のシンボルに通天閣があるのですが、今の通天閣は二代目です。初代の通天閣が火事で焼けたところ、有志が集まって今の通天閣を再建したそうなのですが……

初代の通天閣! 写真でしか見たことがありませんが、エッフェル塔と凱旋門をモデルにしてたんだとか!!

初代の通天閣……ちょっとね……ちょとだけブサイクなんです……だって、凱旋門の上にエッフェル塔をくっつけるセンスって……

まぁ嫌いではないかぁ。

と……実はフランスとも縁が深い、なにわの「新世界」なのデスヨ!!

 

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タロットカード「世界」から恋愛を読む

まだ相手がいない場合の「世界」からのアドバイス

「世界」は望んだ世界が現れるカードです。
恋人が欲しい、と望んでいたならば、望んだとおりの相手と巡り合えるでしょう。

もちろんこれは、棚から牡丹餅、というようなものではありません。
「こういう世界がほしい」と望み、いろいろなことを経ながらも前を向いて最善を尽くしてきたあなたの歩みがあってこそ! 得た「世界」。

けれども、もし自分の理想の相手が分からなければ、まずはそこから思いめぐらせよう。
と世界のカードはアドバイスします。

大事なことは、自分自身が「自分の望み」を分かっているかどうか。

「どうせ私なんて……」といった自己嫌悪なく、自分が望むものを描き「ほしい」と言えることも肝心です。

恋人とギクシャクしてきたときの「世界」からのアドバイス

「世界」のカードは、望んだ世界を手にするカードですから、たとえ恋人とギクシャクしているときでも、注目したいのは「望み」です。

どんな世界を望んでいますか?
これを、改めて考えてほしいのです。

たとえば

自分にとって心地いい生活、安定した生活ってどんなの?」と、自分の感覚を確かめる

「パートナーとどうしたい?」と、相手に対する自分の気持ちを確認する

「この状況を脱するには私に何ができる?」と、自分の立ち位置を確認する

「パートナーとどんな愛情表現ができると嬉しい?」と、自分に正直になる

世界のカードはいいます。
「誰もがみんな『同じ世界』を望むわけじゃない。だから、自分がどんな世界を望んでいるのかを、ちゃんと知ってほしい」と。

自分の望を確認できたら、もう大丈夫。
あとは、「望む世界」を手に入れるために、確認した答えに沿ってできることをやってみてください。

タロットカード「世界」から仕事を読む

仕事のキーカードで「世界」が出てきたなら、「いい形」の成果がでる予兆です。

ただし「世界」からのアドバイスとなれば、
最後のひと踏ん張り! 最後まで気を抜かずに完了させて!と言うでしょう。

そして同時に、「いいときこそ謙虚であれ」と「世界」のカードはいいます。

運気がいいときは、気も大きくなり舞い上がりやすいからこそ、いつもより気を引き締めることを意識しておきたいものです。
それに……気を引き締めたところでその喜びは半端ないのですから、押さえ加減を意識した方が、周りにはちょうどいい塩梅にみえる、というわけです。

 

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タロットカード「世界」の意味つれづれ

「世界」のカードは、どの視点からみても「完璧」とか「完成された」という意味合いの強いカードです。どこか華やかな感じもあります。

もちろん、カードのいいやわるい、はないので、どこにどのような含みを持たせるか、にもよるわけですが……

「もうこれ以上、やりようがない。やることはやりきった」というときも、このカードが意味するところです。

そう思えるようになるまでは、どこか重苦しいものがあるかもしれませんが、良くも悪くも完全燃焼できたなら吹っ切れることも多く、まさに新しい世界への一歩。

もちろん出来事の終わりがはっきりしていたら、スッキリサッパリ「やり切った!」となるでしょう。けれども、そうではない場合も多いものです。

出来事の終わりがはっきりしないときは、気持ちを「完了」させてみるのも大切です。

そのためには、世界のカードに描かれている「4つの力(土・火・風・水)」を検証してみること。このバランスが「なんとなくこれで落ち着く」というところが、あなたの「世界」にとっては理想的なバランスです。

もうちょっと力をつけたい、ここは抑えた方がいい、というところを検証してみることで、あなたの世界のバランスを、ぜひ見つけてみてください。

あなたの「世界」の4つの力が、いつもあなたを応援しています。

ここまで「世界」についてみてきました。
少しでも「世界」に親しんでいただけましたなら、嬉しい限りです。

※参考図書

 

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