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タロットカード「月」の意味と解説|数字と絵柄とフランス語で徹底分析

※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。

 

大アルカナの本質を知りたい!というお客様のご要望から生まれた大アルカナの特別無料講座です。大アルカナの本質である数字象徴図形に焦点をあてて22枚のすべてのカードを1枚ずつを解説しています。

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タロットカード「月」の意味を数字から解釈してみる

「月」のカードは「18」という数字があてはめられます。
ここでは、まずこの「18」という数字についてみていきたいと思います。

「18」を一桁に還元すると、「18」は「9」となります。

「18」は数字の「9」の「精神性の旅」という本来の性質を持ったまま、捉え方が変わります。
「9」は生き方を求める旅に出ましたが「18」は自分の意識の中を旅します。

また「9」は抽象的ものを探索する数字でしたが「18」は逆に具体的なことを探索します。

ここでいう「具体的なこと」というのはなにかというと……それは「過去の記憶」です。

「18」は意識の中を旅する、と表現しました。ここでいう「意識」とは、過去の経験や過去に得た学びが蓄積されたもの、といえばいいでしょうか。

過去の経験や過去に得た学びがなければ、私たちは何かを知る、ということができません。
反対にいえば、何かを知っている、ということは、それまでに経験や知識を得たことがあるから……過去に得た具体的な経験や知識があるからです。

「ボールペン」を「ボールペン」として使うためには、その使い方を知っている必要があります。
「ボールペン」がどういうものであるかを知らなければ、たとえばボールペンを食べられると思って噛んでしまうかもしれません。

すくなくとも、お座りができる1歳未満の赤ちゃんにボールペンを渡したら、お母さんはびっくりして飛んでくるでしょう。赤ちゃんが口に入れてしまうから。

赤ちゃんは、それがなにかを知りません。けれどもだんだんと知っていくようになります。
ボールペンを手に持って先を下に向けて動かすと黒いなにかがでてくる、ということを知り、やがて、白い紙を黒くできるもの、となり……ボールペンで絵や文字が書ける! となるのです。

「意識を旅する」というとどこか抽象的なイメージもありますが、「昔の記憶を遡る」と捉えておけば、わかりやすいと思います。

ただし。

昔の記憶、といっても、覚えている記憶と覚えていない記憶があることは、否めません。

記憶をすり替えてることもあるだろうし、あるいは、細胞レベル、遺伝子レベルで刻まれている過去の記憶との対峙は……なかなか真剣勝負なところもあるでしょう。

ところで。

記憶の話で思い出したのですが、心理療法に、過去の記憶を書き換える、という方法論があると聞いたことがあります。

昔の記憶を呼び覚まし、そこに、新しい記憶を植えつけるのですが、新しい記憶が「あたりまえ」となると、もはや、その前の古い記憶を思い出すことができなくなるのだとか。

確かに、なんども同じことを続けることで、習慣、というものが生まれます。

ご飯を食べるとき、お箸をどうやって持とうか? どっちの手でお箸を持って、どっちの手でお茶碗を持とうか? などと考えないでしょ?!

でも、フランス人なら考えるでしょう……彼らの文化に、お箸を使ったり、お茶碗を持ってご飯を食べる慣習がありませんから。

そう!!

だからもし、運動習慣をつけたい! 早起きの習慣をつけたい! と思ったら……「運動しよう」とか「早起きしよう」と思わなくなるほど、それが「あたりまえ」になるよう毎日少しずつやらないといけない! というわけで……

三日坊主の私が、運動でダイエットをしようなどとは……切実に、修行レベルなわけデス……

 

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タロットカード「月」の意味を絵柄から解釈してみる

警告をする犬

犬の絵が出てくるのは、「愚者」とこの「月」のカードの2枚です。
犬は守りの象徴です。何かを恐れて警告を発する動物でもあります。

さてこの二匹の犬は、月の眠りに誘われないように警告をしているのか、水の中から這い出てくるザリガニへの注意を促しているのか。

犬が何に恐れを抱いて警告を発しているのかをカードの展開から読んでみるといいかもしれません。

眠りを誘う月

月は、眠り、を象徴します。

眠りに陥るとき、私たちの意識と無意識の境界はあいまいになっている、といわれています。
諸説ありますが、私たちが眠っているときに夢を見られるのも、意識の境界があいまいになったときだ、という説もあるようです。

眠っているときが最も無防備だ、などという言葉を聞いたことがありますが、カードの警告する犬のように、「眠る」ということに危険を感じる本能が、私たちが安心して寝られる場所、「家」という概念を持たせたのかもしれません。

ザリガニ

意識の底から這い出るザリガニ

ザリガニは哺乳類よりも原始的な生き物です。そのため、「原始的な衝動」「原始的な本能」といわれることがあります。

意識の構造のなかでザリガニをたとえると、意識の深いところ「下意識」となります。
まさにそれは、細胞レベル、遺伝子レベルに刻まれている過去の記憶、といってもいいかもしれません。

そういうものはたいてい、未知なるものです。それは、異物、とでもいえばいいでしょうか……赤ちゃんにとってのボールペン、といえばわかりやすいかもしれません。

「こういうものだ」とわかると、その異物は自分の力になりうるものですが、扱い方を一歩間違えると、身の危険にさらされます。

すぐに排除したり、そもそも、近くにないように日頃から心を配る必要があるかもしれません。

さて。

「月」のカードは、好きなカードのうちのひとつです。

犬が吠えたりザリガニが水の底から出てきたりと、胸騒ぎが起こりそうな印象もないこともないのですが……明けない夜はない、わけです。

たとえ今は、どこから何がやって来るかもわからない真っ暗の道を歩いているとしても、お月様が見守っているよ、と思えるカードだからです。

私には、お月様の顔が優しく微笑んでいるようにも見えるから。

 

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タロットカード「月」の意味をフランス語から解釈してみる

大アルカナの「月」

このサイトでご紹介しているタロットはGrimaud社のマルセイユタロットであるため、フランス語名についても少し触れておきたいと思います。

フランス語(マルセイユタロットのグリモー版)では「LA LUNE」
タロットの日本語表記と同じで、辞書にも「月」とでています。

ちなみに「マンボウ」、魚のマンボウも「La lune(de mer)」というそうです。「海の月」ですね。

日本語で「海月」ととなると「くらげ」です。真っ暗の海の中で光る海月に出会っ人が、海の月、として名付けた可能性はあるかもしれません。

このようなイメージをも抱く「月」、星や太陽と比べると暗い印象がある「月」です。

特に月と太陽はよく、真逆のものとして対比されることがあります。

陰陽でいうと、陰が月で、陽が太陽。男女でいうと、女が月で、男が太陽、という対比のされ方もします。

それはただ、お互いの違いを特徴にあわせて表現しているだけで、いいやわるい、優劣、などがあるわけではありません。

月も太陽も、陰も陽も、男も女も、それぞれの特徴や役割が違うだけで、どちらもなくてはならない大切なものに違いはありません。

ちなみに、女性が月にたとえられるように、女性の身体は月の影響を大きく受けているといわれます。

たとえば、女性の月経や出産。満月だと出産しやすい、ともいわれたり。

統計的な根拠はないようですが、月と地球の引力が私たちの身体にも少なからず影響していることは、女性として感覚的に実感できるものは……たしかに感じることは多いかもしれません。

さて。

月は自ら輝くことはありませんが、太陽の光を反射することで自らを輝かせ、真っ暗闇さえも照らすことができます。

「月」のカードを眺めていると

たとえ気持ちが沈むことがあっても月のカードのように優しく微笑みながら誰かを信じて見守れる女性で在りたいと、私は願ってしまうのです。

 

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タロットカード「月」から恋愛を読む

まだ相手がいない場合の「月」からのアドバイス

「月」のカードが出てくるときは、なんらかの「不安」を抱えていることが多いです。

恋愛であれば、相手ができないことへの不安、相手への不信からくる不安、恋愛が成就しなければどうしようという不安……いろいろな不安があります。

たとえば。このままずっと独身でひとり寂しい人生になったらいやだと思うと不安になる……とか。

でも、それっとほんとうですか?

このまま独身って誰が決めた?
独身が寂しいってほんと?
ほんとうに寂しい人生になるの?

「月」のカードが出てきたら、こんなふうに「不安」の正体を探ってみてください。

「月」のカードはいいます。
「不安な気持ちは隠すのではなく、ちゃんと見ると消えちゃうよ」と。

よくわからないものがあるから「不安」になります。ならば、何があるかを知ればいい! というわけです。

不安が消えたなら……いよいよ「いい人」との出会いが待っています!

恋人とギクシャクしてきたときの「月」からのアドバイス

月のカードは、無意識にある「認識できないなにか」が意識の上にあがってくる、という表現が「ザリガニ」によって描かれています。

それは、たとえば、癖や習慣になっていこと、だったりします。

そして癖や習慣になっていることは、あまりにも当たり前のようにやっているだけに自分ではよく分からないものです。

けれどもそれは、相手も同じ。

パートナーも、自分が何をやったのかが分かっていない、認識できていない可能性も高くあります。

だからこそ、「月」のカードは

「自分がやっていることでも、癖や習慣になっていると、何をやってしまっているのかが分からないことが多いんだ。だから、もし相手のやっていることが嫌だなぁ、と思ったら、なにがイヤだったのか教えてあげて。またもし、自分の嫌な癖を見てしまったなら、意識していけば直せるから。大丈夫。」

と諭してくれるのでしょう。

ギクシャクした関係を早く終わらせたい、と思ったら、試してみてください。

タロットカード「月」から仕事を読む

仕事のキーカードで「月」が出てきたなら、目の前のやるべきことをしっかりやる! がアドバイスです。

「月」が出ているときは、仕事がうまくいくかどうかの不安、人間関係の不安……不安はつきものだと、いい意味であきらめてみるのも一つの手です。

ただ、そのときに意識してほしいことがあります。
それは、「不安」をないことにしないこと。

「あぁ、いま、これで不安になってるんだ」とまずは受け止めてあげると、「不安」は消えていきます。

「月」のカードは、「分かってほしい!」のサインだと思うといいです。
闇夜に紛れて、「みてよみてよ」と意識の底から湧き上がってくるサインです。

だから一度、「あぁ、こんなこと思ってるんだな」とつぶやいてあげてください。
「不安」が小さくなっていくのがわかったら、あとは、目の前の「やるべきこと」に邁進するのみです。

 

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タロットカード「月」の意味つれづれ

「月」といえば……月の様相(新月・上弦月・満月・下弦月)のサイクルをPDCAサイクルにたとえられることがあります。

新月で計画を練り→上弦月で行動に移す→満月で結果が出るのでチェックをし→下弦月で調整をかける

これを意識してやっていくことで、想いを実現させていく、というわけです。

この考え方は成功哲学の一例としてもよく取り上げられることかもしれません。

ただ、計画して実行に移す人は多いのですが、チェックと調整を実際にやってサイクルを効果的に回している人はなかなか少ない、ともききます。

なのでもし、成し遂げたい何かがあるならば、月のサイクルを習慣化していくのはいいかもしれません。

1回が約4週の月のサイクル。これを12回まわせば約1年。1年スパンの計画実現にはもってこいの、「月」の使い方デス!!

ここまで「月」についてみてきました。
少しでも「月」に親しんでいただけましたなら、嬉しい限りです。

※参考図書

 

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