マルセイユタロット「太陽」の意味を数字と絵柄とフランス語で徹底分析

タロットカード「太陽」の意味を数字から解釈してみる

「太陽」のカードは「19」という数字があてはめられます。
ここでは、まずこの「19」という数字についてみていきたいと思います。

二桁の数字を一桁に還元する方法を用いて、「19」の数字を一桁にします。
「19」の桁数の数字を足すと「10」となります。まだ一桁になりませんので、もう一度還元をします。すると「1」です。

こんどは、3回目の「1」です。3回目になると、1番目の「1」と2番目の「1」を調停する、あるいは統合する、という意味が生まれます。つまり「19」は、「1」と「10」の中立に立つのです。

どういうことか? というと……

「1」は可能性をスタートさせました。「10」にくると、スタートさせた物事が現実となります。それは、「1」から「9」までの結果が現れた、ということです。

ところが「19」になると、「11」から「18」までの結果が現れると同時に、それは、「1」から「9」までの価値観と「11」から「18」までの価値観が統合された結果、とみることができます。

「1」から「9」までは、精神主義で結果第一でした。一方「11」から「18」までは、理想主義。高い理想に向かって歩んできたのです。
結果主義に嫌気がさして、「11」は「こんなのは窮屈だ!」と反旗を翻したわけですから、二つの価値観はお互いに背反するものでした。

そんな「11」が紆余曲折を経てただり着いたのが「19」。

「19」にきてようやく、折り合いが難しかったお互いの違いを認め合うことができるようになり、協力し合うようになります。そうして共同し、新しいスタートを切ります。

だからといって、お互いの違いがなくなるわけではありません。お互いのどちらかが主導権を握る、ということもありません。また、無理して両立を図ろうとし、どちらかが妥協することもありません。

そもそも妥協や犠牲の上に成り立つ共存はここにありません。ここまでくると、利害や損得などの打算はありません。ましてや優劣もありません。

違いを認め、むしろ、違いを活かして相乗的に新しい何かを作り上げいく、お互いに成長し合う、というのが「19」のあらわれです。

金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」という詩のなかに「みんなちがって、みんないい」という言葉があります。

自分以外の対象があってはじめて「わたし」というものが知れるのだ、という、感謝の気持ちがここの言葉にこめられているともききます。

「19」の本質はまさに、この「みんなちがって、みんないい」なのだと、私は思わずにはいられません。

タロットカード「太陽」の意味を絵柄から解釈してみる

二人の子ども

価値観が違う二人の子ども

二人の子どもは、それぞれに価値観の違いを持ちます。

ひとりは、これまでの世界の価値観の中で生きてきた子ども。
ひとりは、外の世界の価値観を取り込み生きてきた子ども。

カードの流れでみていくと、世界の価値観の中で生きてきた子どもは、「16」の塔の中に囲われていた子ども、と見ることができます。
塔が象徴するところは、家や社会、あるいは国家、という特定の価値観を持っている世界です。それは、数字の「10」で実現したもの、と言い換えることができます。

一方、外の価値観を取り込んで生きてきた子どもは、「18」の月のカードのザリガニが成長したもの、と捉えることができます。

「11」でこれまでの価値観にNOを突きつけ、いよいよ塔が崩壊し、星の希望とともに、これまでに見たこともない未知の「ザリガニ」が姿を現しました。

「17」の星のカードで、高次意識である星に呼応するように出てきた低次意識が、ザリガニです。
しかも、異物と恐れられていたザリガニです。

そんなザリガニも太陽のカードで「子ども」へと成長し、もうひとりの子どもと一緒に仲良く遊べるまでになるのです。

月のカードのザリガニは、星のカードの裸の女性が産んだ子ども……これまでの世界には存在しなかった価値観が全く異なる未知の子ども、だったのかもしれません。

違いを共存させて新しい何かを作り上げいく、という「19」という数字を表すのにぴったりの子どもたちの姿が描かれています。

場を限定する壁

壁は場所を限定するものです。
ただし、太陽のカードに描かれている壁は、塔のような建物として出来上がっていません。壁は建設中なのか、それとも、壊された後なのか……

いずれにしてもこの壁は、二人の子どもたちの成長の場を守る壁であることには、間違いないようです。

太陽

新しい世界を祝福する太陽

太陽は、「自分」を象徴するもの、として使われることが多いです。

たとえば、占星術で「太陽」は、個人の主体目的、個人の意志、個人の人生の意義、などという意味を持っています。

ですがこの太陽のカードの「太陽」は、どちらかというと、二人の子どもたちを見守り、あらたな世界の想像を祝福するかのように描かれています。

タロットで描かれている太陽は、もしかすると、私たちの知っている太陽とは違い、独自の系を創り出そうとしている、新しい世界の太陽なのかもしれません。
あるいは、私たちの世界が新しく生まれ変わることを心待ちにし、いよいよ芽が出始めたことを喜んでいるこれまでの太陽の可能性もあります。

すくなくともここで描かれている「太陽」は、個人的な意思を象徴する「太陽」ではなく、より大きな存在を象徴しているようです。

太陽、といえば、活動的で活発、積極なイメージを持ってしまいます。
季節で言うと、夏! が相応しいでしょうか。

ところが、太陽のパワーはどうしても強いので、活発さを増せば増すほど自分のエネルギー消耗も激しく……10代や20代で楽々にできていたことが、どもうこの年代になると……思うように動けないことが身に沁みます。

30代も後半になると、少しずつ、動くことと休むことの折り合いがつけられるようにもなってきましたが、子どもと関わるとなるとこれがまた……タイヘン。
まさに今の時期は、イケイケドンドンでエネルギッシュになる子どもたち。

このエネルギーをむしろ吸収できないか?! なんて考えてしまう、今日この頃デス。

タロットカード「太陽」の意味をフランス語から解釈してみる

大アルカナの「太陽」
このサイトでご紹介しているタロットはGrimaud社のマルセイユタロットであるため、フランス語名についても少し触れておきたいと思います。

フランス語(マルセイユタロットのグリモー版)では「LE SOLEIL」
タロットの日本語表記と同じで、辞書にも「太陽」とでています。

「太陽」というと、私たちに届く光は星よりも強く、輝きの頂点に立つ王者のような風格をイメージするのでしょうか。

占星術でいうと、太陽と関係の深いサインが獅子座。
獅子といえば「百獣の王」とたとえられるように絶対的な力を誇るイメージがありますが、獅子座のキーワードでも「プライド」「勇気」「創造性」「生命力」「試練を乗り越える強さ」という言葉があてはめられています。

「太陽」といえばもうひとつ。

17世紀後半から18世紀初頭のフランス・ブルボン王朝の時代。フランス絶対王政の全盛期の王様、ルイ14世。
そんな彼の愛称は「Roi Soleil」、太陽王と呼ばれたのが、フランス絶対王政の絶頂期にあったルイ14世です。

経済の活性化を図り、戦争も多かった時代ですが、王立科学アカデミーの設立など、文化の振興も積極的に行われた時代です。今は観光名所として活躍していますが、現在の、荘厳なベルサイユ宮殿がみられるのは、彼が造営を執り行ったから、ともいわれます。

太陽のパワーは、それだけでも強いため、強調されればされるほど支配的で独善的になる傾向と隣り合わせです。でもだからこそ、月、の陰の気が欠かせません。

月のカードのところでもお話しましたが、太陽と月は、その特徴が対極になっていることから対比されることが多いです。

ですが、太陽のカードの二人の子どもを、「太陽」と「月」だと思えばどうでしょう。
お互いの違いを認め協力し合うことで、新しい世界を創造することができます。

誰かとの人間関係もそうですが、もし、恋愛や結婚のことで悩んでいることがあるならば、恋人のカードではなく、この太陽のカードを思い出してみてください。

このカードは、あなたとあなたの大切な人との関係を応援しています。

タロットカード「太陽」の意味つれづれ

太陽のカードから、新しい流れが始まります。
描かれているのが「子ども」であるように、ここは新たな世界のスタートです。

ですが、大切な一歩。

「11」から始まった流れは、その前の流れよりも精神的な刺激が多かったように思います。「吊るされた男」や「死神」……「悪魔」に「塔」。「月」もそうでしょうか。

私にはどちらかというと、「1」から「10」の段階よりも「11」から「19」までの流れの方が、いわゆる「試されている」ことが多かったように感じます。
やったらやったらだけの結果が出る、という世界ではないようです。

カードに「いい」も「わるい」もないし、もちろん、その流れに「いい」も「わるい」もないわけですが……感情があっての人間です。

太陽のカードが出ると、太陽がキターー!! と喜ばずにはいられません。

大アルカナすべての意味を網羅するのも、残すところあと2枚!! 世界の完成まで、もう目の前、デスシネ。

あぁ~……カードの意味を追うのも、ここまで長い道のりやった……

って?!!

しんどいときは「しんどい!」といい、嬉しいときは「嬉しい!」とどちらも隠さず表現していきたいものデス。

太陽の子どもたちのように、ネっ!

ここまで「太陽」についてみてきました。
少しでも「太陽」に親しんでいただけましたなら、嬉しい限りです。

※参考図書

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