タロット―カードの占い方として、ケルト十字やヘキサグラムなどの展開を行うことがあります。
このときの「キーカード」に「節制」が出てきたらどうなるだろう?
ここでは特に、恋愛と仕事の両面から「キーカード」を読むコツを、大アルカナの「節制」にみていきます。
また、「こんなときは『節制』を意識してみて!」という、「節制」からのメッセージとして、タロットカードの1枚引き(ワンオラクル)にもご活用ください!
※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。
※ここでお伝えすることは、「必ずこう読もう」というものではありません。ご相談内容や展開されるカードによって、読めることも異なります。あくまでも、よくある一例、としてご参考頂ければ幸いです。
タロットカードの「節制」をキーカードとして読むコツ
節制は「節度ある生活」「自己訓練」「浸透」を表すカードです。
節制のカードには、女神が、一方の水差しからもう一方の水差しへ水を入れ替えている様子が描かれています。
この絵柄から、「節制」を「自分を作り替える」と読むことがあります。
女神は水をこぼさないように慎重に水を入れ替えているため、「自分を作り替える」ことも丁寧におこなわれます。
そのため、一朝一夕に変化することはなく、時間はかかります。
そもそも、今の自分を変えたい! と思って、明日からすぐに切り替われる方が不思議なわけで……
ですから「節制」を成すかどうかは、時間がかかること、丁寧にやっていく必要があること、を分かりつつ≪やるやらない≫の意志にかかっています。
恋愛であれば「水を入れ替えるような交流」、つまり二人のコミュニケーションを深めることがキーポイントになりますし、仕事であれば、状況に慣れていくことがキーポイントになります。
あとは共通して「節度ある態度」が大切です。
このカードが出てきた時は、やりすぎ、は禁物だということです。相手や状況に合わせた柔軟な態度が吉となります。
タロットカードの「節制」が恋愛のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、恋愛における「節制」のアドバイスとはどういうものとなるでしょう?
そこで……ここでは2つの場面に対する「アドバイス」について「節制」の意味を考えてみたいと思います。
①ひとつめは、まだ相手がいない場合。
②ふたつめは、相手とギクシャクしてきたとき。
まだ相手がいない場合の「節制」からのアドバイス
「節制」が恋愛に関係したとき、友達が恋愛対象に発展することがあります。
はじめは何とも思わなくても、だんだん気持ちが通い合う、という恋愛ができるときです。
一目ぼれや積極的なアタックがある、といった華やかな始まりではありませんが、いつのまにか心が通じていた、というような恋愛です。
また、もし「このひといいなぁ」と思う人がいたなら、自分から積極的になるよりは、相手に合わせたコミュニケーションを心がけましょう。
それをするには「相手は今どうしたいのか?」を見る目が必要です。つまり……機転が利くかどうか、がポイントです。
たとえば、なにか困っているようなそぶりがあれば「どうかした?」とすかさず声をかけてみる
いつもより元気がなさそうにみえたら、「なんか元気ない?」と見たままのことを素直にいってみる。
そんな、なにげないことが、関係を深めるきっかけになります。
「恋愛は、自分の思いをぶつけるのではなく、相手に興味をもつことから始まるよ」
節制のカードは、そういうに違いありません。
お互いに無理のない、優しい関係を作っていってほしいと思います。
恋人とギクシャクしてきたときの「節制」からのアドバイス
パートナーとギクシャクしてきたときに「節制」がでてきたら、本音のコミュニケーションを深めるチャンス! だと思ってほしいのです。
でも、そのチャンスを手にするためには、自分はどうしたいか? が分かっていないといけません。
仲良くしたい、と思うなら、自分から相手に歩み寄るのも一つの手です。
たったひとこと「ごめんね」という言葉がギクシャクとした関係をほぐします。
相手に歩み寄る、というと、なんでも相手の言うことを聞かないといけないの?! と思われるかもしれません。でも、そうではありません。
「相手に歩み寄る」ということは、自分の素直な気持ちを素直な言葉と態度で伝えることです。
真っ新な気持ちで近寄る、といってもいいかもしれません。
ギクシャクとなった原因を水に流してでも、「仲良くしたい」という新たな気持ちで相手と向き合うことが、ここでは大切です。
先の章で「節制」のカードには「自己訓練」などという意味があるとも書きましたが、そもそも「素直な気持ちを素直な言葉と態度で伝える」って……なかなかうまくできないもんです。
ほんとうはひとりでいるのが寂しいだけなのに、仕事で遅くなった彼に、「なんでこんなに帰りが遅いの!」「連絡ぐらいくれてもいいでしょ!!」と怒ってしまったり。
ほんとうは身体のことを心配しているだけのに、夜中までゴロゴロとテレビを見ている彼に、「もっとシャキッとしなよ!みっともない!」「また朝起きられないよ!さっさと寝なよ!!」とイライラしてしまったり。
「あなたがいなくてさみしかったの」「あなたの体のことが心配なの」と素直に気持ちを伝えるって、なかなか難しいんですよね。
だから、訓練、なんです。
ここは、もっと仲良くなるために関係を育てるための「素直になる練習」だと思って、「相手に歩み寄る」ことを意識してみてほしいと思います。
タロットカードの「節制」が仕事のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、仕事における「節制」のアドバイスとはどういうものになるでしょう?
ここは全体的なアドバイスとして考えてみたいと思います。
仕事のキーカードで「節制」が出てきたなら、順調に進んでいる、といえます。
もしかすると、進んでいることが目に見えてわからないかもしれません。
節制のカードは、派手で劇的ななにか、が起こるわけではありません。でも、少しずつ確実に、目的に向かって前に進んでいるのが「節制」です。
目立った進捗があることが、かならずしも「順調」とはいえないのです。
もし、結果がでない! と焦っていたら……大丈夫です。
時間は少しかかりますが、結果はでます。
水差しの最後の一滴まで移し替えるのが「節制」です。目的に向かって進みます。
だから「節制」が出ているときは特に、「結果がでない!」といって早急な判断や結論をだすことだけはしないでほしいのです。
流れには確実に乗っています。だからこそ、そのまま進めるのが吉。道は開いていきます。
また、もし何かのプロジェクトを進めようとしているならば、長期的な展望をもって始めてほしいと思います。
そのプロジェクトの見通しは明るいですが、先にもお伝えしているように「節制」の進捗には時間がかかります。
そして結果に焦らないためには、そのプロジェクトの意義や目的をしっかり定めておくことです。
途中の経過に一喜一憂することなく、目的を成してほしいと思います。
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