既婚者の彼との辛い恋愛
既婚者の彼との恋愛がこんなに苦しくて辛いものだとは思いもしませんでした。
彼に奥さんがいることは承知していましたし、たとえ彼が結婚をしていても自分は割り切って考えられるから大丈夫。
そう思っていたんです。
でも付き合いを続けていくうちにそんな「大丈夫」っていう割り切った気持ちはどこかに消えてしまって……彼が既婚者だということが辛くてたまりません。
ほんの些細なことで、「あぁ彼には奥さんがいるんだ」っていうのを見せつけられるんです。
たとえば、指輪の跡。
私と会うときは指輪を外してくれているんです。はじめは嬉しい気持ちでいっぱいだったのに、今では指輪の跡にさえ気持ちが揺さぶられます。
また会おうね、って別れても、彼は奥さんがいる家に帰るわけで、そんな彼の姿を見送るのもなんだか切なくて。
おかしいですよね……知っていて付き合っているのに……
やっぱり私は愛されていないかもしれない、って思ってしまって頭の中がグルグルしてくるんです。
奥さんよりもよく思われたい、奥さんよりも大事にしてほしい。
そんな思いが募るばかりです。
なにが辛いって、奥さんと自分を比べて自分には魅力がないんだとか、ダメなんだとか。奥さんが待つ家に帰るの見送るたびに、やっぱり私より奥さんだよね……て思ってしまうことだったり
だからって、彼にやさしくされると自分は奥さんよりも大事にされているんだからとか……そんな勝ち負けみたいに思う自分が嫌になってきて、なんだか自分が自分じゃないように思ってしまったり。
自分のメンタルが不安定になっているのも分かっていて、もっとちゃんとしなきゃって思うのにどうしたらいいのか分からないし、こんなに辛くてしんどいのに彼から離れたくなくて。
このまま付き合ってもしんどいだけなら諦めた方がいいんじゃないかって思うのに、彼に「可愛いね」「好きだよ」っていわれると嬉しいし、彼の前では笑っていたいし、抱きしめられるとほんとうに気持ちよくて嬉しくなるし……
離れるに離れられない、辛いのに心が追いついていかないんです。
私は大丈夫。割り切れる。そんな自信はどこにいったのかって感じで、どんなに自分が情けないのか……と思ってしまいます。
どうしたらいいんでしょう……ほんとうに、苦しいです。
このような苦しい恋愛をされているお客様が、うらないば、に尋ね来られることは少なくありません。
誰かと比べて自分を卑しめ、自分に落胆してしまったり
優劣を競ってしまう自分に嫌気がさして、自分を失望してしまったり
家に帰るために自分のもとを去っていく彼との現実を突きつけられ、不安と孤独との狭間で感情が揺れに揺れ自分でもどうしたらいいのか分からなくなってしまうこと
やりきれない自分と立ち直りたい自分との葛藤にもがいてジタバタして……ほんとうに辛くてしんどいよね……切ないよね……
そんなときはどうしたらいいの?ってなるかもしれない……
もしかすると、あなたが状況を動かすためのきっかけを掴んでもらえるかもしれないから、どうかもう少しだけ、読み進めてくれると嬉しいです。
ここから出てくるのは、タロットの悪魔のカード。
デビルからのお話です。
愛欲の悪魔
嫉妬とも関りがある愛欲のデビル
▶彼への嫉妬が辛い。好きになるほど抑えきれない衝動が苦しくて嫉妬を辞めたいと思うときに読んでほしいタロットの智慧
「欲望/洗脳/取り憑かれる/依存」などのキーワードがあてられている、タロットの「悪魔」のカードにその姿が描かれています。
このカードが表す状況については、よく「ゆでガエル」の例えで語られることも多いのですが
カエルはいきなり熱湯に入れると驚いて逃げ出すけれども、常温の水に入れて水温をだんだんと上げていくと温度変化に気づかないため逃げ出すことなく、最後には熱湯で茹で上がって死んでしまう
これは「状況の変化がゆるやかだと迫りくる危機になかなか気づくことができない」と諭す寓話です。
つまるところ、悪魔のカードは、そういう状況にあることを諭しているともいいます。
特にこのカードは「欲」に関わるため「欲望に嵌り抜け出すことができない状態」といわれることが多いです。
けれども、このデビルの「欲」というのは生存本能に近いもので、「精神的、感情的、あるいはもっと深い魂レベルで求めること」「それがあることで生きている実感が得られること」です。
頭の理解ではなく、言葉で説明することがもどかしい、でも、本能が求めるもの
それが、デビルの欲。
ゆでガエルのような状況に誘っておきながら、デビルはこういいます。
「ほんまに欲しいもんは、なんですの?
今いる状況から、心がほんまに欲してるもんや、もっと奥深くに隠れている欲しいもんを、ちゃんと見ていきましょうや」と。
さてこのデビル。
デビルは「これがあると自分は生かされている」と感じるものに共鳴します。
たとえそれが、お酒でもドラッグでも、ギャンブルや恋愛であっても、あるいは、セックスでも、まるで悪魔に取りつかれていると揶揄されるような状況であっても
デビルが共鳴すると、その時だけは、お酒やドラッグが楽にしてくれるだろうし、ギャンブルが楽しませてくれるだろうし、彼の優しい言葉やセックスで幸せな気持ちを味わうことができるでしょう。
けれどもそれは、デビルのアメとムチであって、悪魔に取りつかれた状況は、その人を自由にさせるものではない、ということに変わりありません。
そして、そんなアメとムチを人に与えるデビルは、悪魔に取りつかれたような現象の渦中にいるその人が、その現実からどのように成長するのか、を見ています。
ただ一方で、悪魔に取りつかれたと感じてしまうような苦しくて辛いその現実はいつでも壊せるものだったります。
なぜなら、タロットの悪魔のカードに描かれた悪魔が乗っている台座は、現実世界を象徴する「正四角形」ではなく不安定なものとして描かれています。
また悪魔に囚われているようにみえる二人の人物の鎖は、まるで紐のようなもので、頑丈に結ばれている風でもなく、解こうと思えばいつでも逃げ出せる様子として描かれています。
つまるところ、そこから抜け出そうと思えばいつでも抜け出せる。
ただし「ほんとうに欲しいもの」に向き合いさえすれば。
これが、苦しくて辛い状況をもたらすデビルが云わんとすることだからです。
デビルは天使のように人知を超えた存在だけれども、天使のように優しくはありません。
だからタロットで「悪魔」のカードが出てくるとき、その人は、とても辛くて苦しい状況にあるかもしれません。
「悪魔に取りつかれた」ような現実に遭遇し、まるで人生の最終選抜の試験を受けさされているかのような、自問自答に葛藤する課題が与えられることもあるでしょう。
けれど、いろいろ試されながらも、ほんとうに欲しいものを見つけたとき
悪魔の台座は「塔」のモチーフに替わり、その塔は神の天啓によって崩れさり、悪魔のような現実の塔が崩れた後は、希望と期待の星をみる
これがタロットが表す、悪魔の渦中を越えた後の流れ
悪魔に取りつかれたような現実を越えた先にあるものです。
苦しくて辛くてたまらない状況を越えるために
だからどうか
既婚者との恋愛が苦しくて辛くてしんどくてたまらない
彼ともっと一緒にいたい
彼にもっと自分を見てほしい
彼がほしい
そんな現実があったとして、「自分は大丈夫」などと言い聞かせたり、充実しているように見せかけたり、「割り切っているのよ」などと言葉で誤魔化しながら賢く振る舞ってみたりは、決してしないでほしい。
ほんとうに欲しいものが分からなくなってしまうから。
彼が欲しいと叫びたくなる荒々しい衝動が沸き上がり嫉妬に駆られ、果てには、誰かと比べて自分を卑しめたり、自己嫌悪をしてみたり、自分をイジメてしまうことがあったとして、その現実から目をそらさず、そういう自分もいるんだ、ってことを知り、どんな自分がいても自分を見限らないでほしい。
デビルが「ようがんばりはったな」と、星まで導いてくれるから。
デビルはやさしくないけれど、悪魔の仮面を被りあなたが幸せになることを応援する応援者
タロットで悪魔のカードが出てくるということは、まるで悪魔に取りつかれたような辛くて苦しい現実さえ越える力があなたにあるからこそ。
そして、このようなことを教えてくれるタロットを扱う占い師にできることは……
占いから、苦しくて辛い状況を越えるためにあなたができることを探すことだったり、あなたが一歩前に踏み出すきっかけを作ることだったり、あなたが進んでいくのを応援することぐらいだけれど、もし、あなたがどうしようもなく苦しくて自分を諦めそうになったら、どうぞ話してみてください。
どんな思わぬ現実があったとして、「そこからどうしたいのか?」を解きながら、ご相談者様が納得できる道を選ぶためのお手伝いをしています。
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