タロット―カードの占い方として、ケルト十字やヘキサグラムなどの展開を行うことがあります。
このときの「キーカード」に「剣の10」が出てきたらどうなるだろう?
ここでは特に、恋愛と仕事の両面から「キーカード」を読むコツを、小アルカナの「剣の10」にみていきます。
また、「こんなときは『剣の10』を意識してみて!」という「剣の10」からのメッセージとして、タロットカードの1枚引き(ワンオラクル)にもご活用ください!
※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。
※ここでお伝えすることは、「必ずこう読もう」というものではありません。ご相談内容や展開されるカードによって、読めることも異なります。あくまでも、よくある一例、としてご参考頂ければ幸いです。
タロットカードの「剣の10」をキーカードとして読むコツ
※小アルカナは、「棒=火」「コイン(貨幣)=土」「剣=風」「カップ(杯)=水」の4つの要素と、1から10までの数字をつかんでおくと、読みやすくなります。
「剣」のキーワードは「知性」「整理」「論理的思考」「理性」「分離」「情報」。
数字の「10」は、物事が完結する数字。
「剣の10」は、主義や主張を完了させるカードです。
ただし、「剣」には「分離」「分ける」という意味がありますから……ここでの完了には「別れ」や「隔たり」「絶つ」が伴うでしょう。
感情的なことを考えると「別れ」や「絶つ」は辛いもの。
それはまるで、10本の剣が突き刺さったような感覚であるかもしれません。
けれども、自分の理想や正義を貫けているのです。
たとえ決別や別れがあったとしても、ここまでやってきたことに誇りを持ってほしいと、「剣の10」はいいます。
それに、完結の数字「10」がついていますから……これ以上、剣が刺さってくることもありません。
正義を貫いたことで味わう心の痛みも、ここでいったん、終わりを迎えます。
そうして終わることで、新たな道をみるのも「剣の10」だったりします。
タロットカードの「剣の10」が恋愛のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、恋愛における「剣の10」のアドバイスはどういうものとなるでしょう?
そこで……ここでは2つの場面に対する「アドバイス」について「剣の10」の意味を考えてみたいと思います。
①ひとつめは、まだ相手がいない場合。
②ふたつめは、相手とギクシャクしてきたとき。
まだ相手がいない場合の「剣の10」からのアドバイス
「剣の10」には、人の意見や感情が入り込む余地はありません。
秩序とロジック。損得の判断には冴えていて、自らの「信念」は既に固まっている状態です。
「まぁ、いいっかっ」なんて言葉は通用しません。もちろん、自分でも使わない。
そんな「剣の10」は、悪癖を絶つには欠かせない資質です。
だからこそ、いいます。
「まぁ、いいっかっ」の惰性を絶って! と。
恋愛における「剣」のカードは、だいたいにおいて恋愛とは相性がよくありません。
それは「剣」という象徴に感情がないからです。かつ、「剣」はなにかを引き裂く道具。分断を象徴する道具です。
そのため、「誰か(なにか)とくっつく」ことを旨とする「情」とは真逆の作用。
恋愛のシーンとして「くっつきたいのに裂かれる」状況を想像してもらえれば分かりやすいと思います。
とはいえ。
感情の泥沼に堕ちているときは、「剣」という理性を働かせることが賢明なこともあるわけです。
恋愛の快楽には要注意。
悦に溺れてしまうと、いつのまにかとんでもないことに?! なんてことは、世の中ざらにあること。
秩序とロジックが完成している「剣の10」だからこそ、「自分の正しさ」に拘り「それがあなたの『正義』なのか!」と人にも問うのですね……
「剣の10」がキーカードのときは、「その恋愛、もうちょっと冷静に考えて! ほんとうに、それでいいのね?」と、自問するにはちょうどいいタイミングだと思います。
恋人とギクシャクしてきたときの「剣の10」からのアドバイス
パートナーとギクシャクしてきたときに「剣の10」がキーカードに出てきたら、主義主張を一貫することが大切です。
これは誰にも譲れない! という強い信念をしっかりと持ってほしい
と「剣の10」はいいます。
「剣」は感情よりも主義主張。そして大切なのは……一貫性。
パートナーに合わせるために自分の気持ちを騙すことが多くありませんでしたか?
自分が我慢をすればパートナーのご機嫌も収まるだろう……なんて考えてきませんでしたか?
それ、もうやめましょう。
「剣の10」は理念や信念の完成を表すカード。
このカードが出ている限りは、まずは自分の「信念」の上に立つことです。
もし自分の「信念」なんて分からない、というならば、自分のことを知る努力をしましょう。
自分はどんな人生を生きたいのか?
今のパートナーはその人生に相応しい人なのか?
を逃げずに考えてみることです。
そうして考えたとき、たとえ胸がチクチク痛むことがあっても自分の意志を貫いてほしいのです。
結果的に、相手を傷つけることになっとしても、です。
それが現状の最善最高なのだ、と「剣の10」はいうでしょう。
ところで。
理想のパートナーシップを築きたいならば、自分で自分を幸せにする、という「自立」ありきで考えることが大切です。
自分で自分を幸せにする、ことを前提に「二人だともっとオモシロい世界に出会えそう」「ふたりだともっと創造的な世界を生きれるだろう」となるからパートナーシップを組むのです。
もし「誰かに幸せにしてもらいたい……」と思っているのであれば……それは長く続かない「幸せ」かもしれません。
けれども「自分で自分を幸せにする」ことの前提が腑に落ちたとき、理想のパートナーシップへの大切な一歩を踏むことになりましょう。
そんな世界がみたいならば。
たとえ感情を貫き心を痛めることがる「剣」であったとしても、「剣」を鍛えることは、とても大切なことだと思わずにはいられないのです。
タロットカードの「剣の10」が仕事のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、仕事における「剣の10」のアドバイスはどういうものになるでしょう?
ここは全体的なアドバイスとして考えてみたいと思います。
「剣の10」は精神力の完成を表すカード。
と同時に、感情や肉体を貫くカードでもあります。
自分の理念を貫くことが自分にとっての正義であったとしても、周りには冷淡で辛辣な印象を与えます。それが心を痛める原因ともなりかねません。
だからこそ「剣の10」では、どれだけ自分の理念を貫き通せるか? がとても大切になるのですが……
それでもやりきること。
「剣の10」はいい切ります。
たとえどれだけ自分や周りが傷ついても「貫くべき信念がある」
固い信念を持ちそれを貫くのが「剣の10」の力です。
それには「やりきった……」といえるかどうかが基準です。
また「10」は完了の数字。
小アルカナにはそれ以上の数字がない以上、やりきったあとは「ゼロ」に戻るだけですから……やりきったあとには、失くすものも、もうないんです。
終わりが、新しい始まりです。
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