タロット―カードの占い方として、ケルト十字やヘキサグラムなどの展開を行うことがあります。
このときの「キーカード」に「カップの10」が出てきたらどうなるだろう?
ここでは特に、恋愛と仕事の両面から「キーカード」を読むコツを、小アルカナの「カップの10」にみていきます。
また、「こんなときは『カップの10』を意識してみて!」という「カップの10」からのメッセージとして、タロットカードの1枚引き(ワンオラクル)にもご活用ください!
※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。
※ここでお伝えすることは、「必ずこう読もう」というものではありません。ご相談内容や展開されるカードによって、読めることも異なります。あくまでも、よくある一例、としてご参考頂ければ幸いです。
タロットカードの「カップの10」をキーカードとして読むコツ
※小アルカナは、「棒=火」「コイン(貨幣)=土」「剣=風」「カップ(杯)=水」の4つの要素と、1から10までの数字をつかんでおくと、読みやすくなります。
「カップ」のキーワードは「くっつく」「混ざる」「愛情」「共感」「感情」「流れる」「集まる」。
数字の「10」は、物事が完結する数字。
「カップの10」は、感情が完成する、というわけですが、感情が完成するってどういう状態でしょうか……ここでは誰もが欲する感情、「幸せ」を充てたいと思います。
さてこの「幸せ」。
こでは10本のカップ(=情)が満ちている状態ですから、自分ひとりのカップだけで「幸せ」があるのではありません。
自分の傍にいる人全員が「幸せ」を感じられている、と捉えてもいいと思いますし、自分の周りに情をかけてくれる人がたくさんいるから「幸せ」を感じられているのかもしれません。
いずれにしても、「カップの10」が表す「幸せ」は、ひとりで幸せになるのではない、ことだけは確かです。
なのですが……「カップの10」を考えるうえで大切なことがあります。
それは、「カップの10」の「幸せ」は特定の範囲に限ったもので「限定的」だという点です。
その範囲は、家族であったり、職場であったり、仲間であったりするでしょう。
見知らぬ家族に知らない会社、人類全員の「幸せ」とはいかないところが、「限定的」だという点です。
そもそも「10」という数字が表す「完成」や「完了」の範囲が限定的なものです。
仕事にしても、誰かとの人間関係にしても……もちろん、特定の人との恋愛もそうですね。自分の周りの限定的な範囲でハッピーエンドがあるということです。
また「カップ」が象徴する「水」は、特定の器がなければ集めることができません。
そもそも「水」は、限定的な範囲に留めなければ揮発してなくなってしまうからです。
それともうひとつ付け加えたいことがあります。
誰もがのぞむ「幸せ」ですから、その状態を手に入れると現状と理想の落差はなくなります。
現状と理想の落差がないということは、不平や不満、葛藤がないだけに、とても安定している状態です。
つまるところ……平和で安ぎに満ちているからこそ、刺激や欲を求める必要もなければ、情熱や向上心を持つ必要もないわけです。
特定の範囲のなかにいれば満たされており、そこにいれば安心で安全。
だったらわざわざそこから出なくてもいいよね……と現状維持になることは「カップの10」によくあることかもしれません。
それでも。
「10」という数字のもうひとつの捉え方として、「一桁から、新しい世界である二桁に進む第一歩」であるという視点。
「10」は、一桁の完全なる「終了」とともに、二桁へと進む「始まり」が同居する数字でもあります。
だからこそ、「次なる視点」を持つことは大事になったりする「カップの10」でもあります。
タロットカードの「カップの10」が恋愛のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、恋愛における「カップの10」のアドバイスはどういうものとなるでしょう?
そこで……ここでは2つの場面に対する「アドバイス」について「カップの10」の意味を考えてみたいと思います。
①ひとつめは、まだ相手がいない場合。
②ふたつめは、相手とギクシャクしてきたとき。
まだ相手がいない場合の「カップの10」からのアドバイス
「カップの10」がキーカードに出てきたなら、恋愛の成就はもう目の前!
友人のホームパーティなどはラッキーポイント。いい人との出会いが望めます。
気心の知れたバーでの出会いや、気安い仲間との旅行……一緒にいて安心できる人たちといるときが、恋愛運を育めるときだといえます。
もうひとつ。
「カップの10」は、感情的に満たされている状態を表します
「カップの10」の恋愛は、穏やかで安らげるものです。
ドキドキ感やウキウキ感は、むしろ少ないです。
「恋愛」にトキメキが必要だ! と思っていると「カップの10」とマッチングする相手に気づきにくいのです。
だから「カップの10」はいいます。
外のドキドキばかり探してないで、ちょっとは身近な人にも目を向けて!
親しい仲間や友人のなかに、あなたの「いいひと」がいるカモヨ。
心のドキドキやウキウキを感じることは少ないかもしれませんが、ここから育めるのは穏やかでじんわりとする愛情です。
恋人とギクシャクしてきたときの「カップの10」からのアドバイス
パートナーとギクシャクしてきたときに「カップの10」がキーカードに出てきたら、ちょっとだけ気にしてほしいことがあります。
それは、「いわなくても分かっているだろう」と思ったとしても、あなたが感じていること思っていることを口に出して相手に伝えることを忘れないでほしいのです。
「カップの10」は、感情が満たされた状態を表します。
だいたいにおいてポジティブな解釈になるのですが……どれだけ「ポジティブ」に解釈されようとも、「感情」というものはその人にしか分からない感覚です。
どれだけ嬉しくても楽しくても幸せでも、「嬉しい」「楽しい」「幸せ」だと言ったり、笑顔などの態度がなければ、自分以外の誰かに伝わらないのが感情です。
「カップ10」は、不平や不満、葛藤がないだけに、とても安定している状態。平和で安ぎに満ちているからこそ、安心で安全があたりまえ。
けれども、そうあることが「あたりまえ」になってしまうと、「あたりまえ」のことをわざわざ取り立てることって……なくなるのです。
不平や不満があるとすぐに口に出してしまうのに、楽しいことや嬉しいことで「とても幸せだよ」という言葉を口にすることが、特に大人になると少なくなる傾向に。
日本人の奥ゆかしさ、といえば聞こえはいいのですが……この「あたりまえ」は要注意。
どんなに気持ちが満たされていても、それを口にして親しい人たちと共有することも大切だよ。
「カップの10」はいいます。
ここでは、ギクシャクした状況のときなのに、感情が満たされている「カップの10」がわざわざ出てくる、とういことに注目をしました。
パートナーも含め、みなといっしょにいられるからこその「カップの10」。
その喜びを、いちばん身近で大切な人から、ちゃんと共有してほしいと思います。
タロットカードの「カップの10」が仕事のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、仕事における「カップの10」のアドバイスはどういうものになるでしょう?
ここは全体的なアドバイスとして考えてみたいと思います。
「カップの10」は感情が満たされている状態ですから、仕事においても満足感が高いといえます。かつ、人間関係は良好だし、職場は居心地がいいし……
現状でも満足度が高いだけに、情熱や勢いをもって仕事をしたり向上心にガッツいたり……ということはないかもしれません。仕事で燃えることもないので業績や成績は……ついてこないことも。
それでも大円満なのが「カップの10」。なぜなら人間関係と周りからのサポートに恵まれるのが「カップの10」だから。
そのため、仕事で業績を上げることをあれこれ考えるより、周りのサポートを素直に受け入れながら仕事を進めていこう!
そう「カップの10」はアドバイスします。
それに「カップの10」は、決してひとりで迎える満足ではありません。あなたの周りに心やすい人がたくさんいてくれるからこそ。
人の輪を取り持ち、みんながお互いを思いやれる職場を維持していく工夫が大切だよ
これも「カップの10」からのアドバイス。
心やすい人たちがいてくれてこその居心地よさなのだから、人とのかかわり方を大事にしていきたところです。
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