はじめてタロットを習った先生がウエイトライダー版のタロットを使っていたので、ライダー版をずっと使っていたのですが、絵柄がしっくりこないんです……
ソードのカードなんて、どれも穏やかじゃないから、これが出てくると、ぎょっ! とするんです。嫌な暗示を受けているようで……
こういう絵柄がないカードでマルセイユタロットを見つけたものの……ネットをみると「初心者にはライダー版が使いやすい」という書き込みも多くて。
マルセイユタロットって難しいんでしょうか……
マルセイユタロットを読むのは難しいの?
こちらの記事でもマルセイユ版とウェイトライダー版について書きましたが
【参考】タロットカードを選ぶとき初心者にはどっちがいい?マルセイユ版とウエイトライダー版の違い
日本で最もポピュラーなタロットといえば、ウェイトライダー版でしょう。
特に、小アルカナまで絵柄が書かれているのでタロット初心者には馴染みやすいタロットといえます。
一方マルセイユタロットは、エッティラやトートと並ぶ古典的なタロットですが、そのシンプルさは、他の古典タロットと比べても扱いやすいタロットです。
ただ、マルセイユタロットの小アルカナは数札のため、ウェイトライダー版に慣れていると「数札」の読み方に困ってしまう方も少なくないようです。
感情的な絵柄がない、という点で「読むのが難しい……」という印象を持たれがちなのは確かでしょう。
けれども、絵柄にばかり頼ってしまうとその印象に引きずられてしまうことが多く、リーディングに幅を持たせることを難しくしてしまうケースがよく見られます。
それはなぜか?
絵柄が、具体的なシチュエーションを想像させてしまうからです。
なぜマルセイユタロットは無限のアイデアを広げられるのか
抽象的なものは含有する世界が広いため想像力の幅も広いのですが、具体的な印象は想像力の幅を狭めます。
たとえば「おやつ」を例に挙げてみましょう。
「おやつが食べたいー!」というだけでは、クッキーもあるけど、みかんもあるよ。あと、チョコレートとおかきもあるけど……どれがいい? といろいろな「おやつ」を提案することができます。
けれども、「○○屋の海苔塩のポテチが食べたい!」と具体的であればあるほど、想像するものが限られてきます。
「ケーキが食べたいー!」でもいいですよ。
モンブラン? チョコレートケーキ―? いちごのショート? それとも……チーズケーキにする??
これが、「抽象」と「具体」の違いです。
マルセイユタロットの場合、56枚の小アルカナには絵柄がないため、絵柄か印象づけられる主観が入りにくく、また、数字とエレメントの原則を組み合わせるだけのシンプルな方法で無限にアイデアを広げていくことができます。
マルセイユタロットは、タロットの世界をもっともっと探求したい! という方や、ウェイトライダー版以外のタロットも学んでみたいという方にとって、その渇望に十分応えてくれることでしょう!
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