ヒーラーなどのスピリチャル色を持つボディセラピストを極めることについて、お伺いしたいです
1/19に返信を頂いたものです。
ご丁寧に鑑定をして頂きありがとうございました。どの内容も感心してしまいました。2回目のご相談をさせて頂きたくご連絡させて頂きました。ずっとセラピストとしてプレイヤーだけというのも幅が狭いのと体力的にも金銭的にも辛いと思っています。
技術は好きなので講師も考えたのですが、技術に関しては感覚が強すぎるのでマッサージを体系的に伝えることも踏み込めないです。
だとすると1回目の内容のように精神世界の要素が入るようなことやレイキやチャクラなどヒーリング的なものや自分と繋がっていくヨガや瞑想法などを勉強してさらにワークショップなどでお客様に伝えていくような形だったら光があるように感じています。今回の質問は、1回目の相談でヒーラーの時のカードが良かったとおっしゃっていただけたのでその回答を知りたいです。
当たり前ですが今は何も始めていないのでヒーリングで食べていけるのかはあまり自信はないです。自分の為になり、またそれが人の役にたってたくさん循環していくことが根本的にある気持ちです。
(ご相談内容を抜粋して掲載しています)
ご相談ありがとうございます。
今回はご希望いただきましたとおり、1回目の回答で解説できなかった「スピリチャル色を持つ(ヒーラーという意味で)ボディセラピストを極めること」について展開していたカードのお話をさせていただきます。
なお1回目のときに、ホロスコープからご相談者様の全体像をお伝えしています。下記をご参考ください。
ホロスコープを参考にケルト十字から「ボディセラピストとしての可能性」について読みます
ケルト十字(タロット)
※今回のケルト十字は、「地上の星」という17枚のスタイルで展開しています。
【1枚目:現在】小アルカナ:棒の女王の正位置
タロットカード「棒の女王」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【2枚目:キーカード】小アルカナ:棒の3の逆位置
タロットカード「棒の3」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【3枚目:顕在意識】小アルカナ:カップの騎士の逆位置
タロットカード「カップの騎士」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【4枚目:潜在意識】小アルカナ:コインの6の正位置
タロットカード「コインの6」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【5枚目:過去】小アルカナ:棒の7の正位置
タロットカード「棒の7」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【6枚目:近未来】小アルカナ:剣の6の正位置
タロットカード「剣の6」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【7枚目:本心】小アルカナ:カップの1の正位置
タロットカード「カップの1」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【8枚目:相手・環境】小アルカナ:コインの2の正位置
タロットカード「コインの2」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【9枚目:望むもの/恐れるもの】小アルカナ:コインの女王の逆位置
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【10枚目:最終結果】小アルカナ:コインの7の逆位置
タロットカード「コインの7」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【11枚目:相手のキー】小アルカナ:棒の5の正位置
タロットカード「棒の5」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【12枚目:相手の近未来】小アルカナ:カップの王の正位置
タロットカード「カップの王」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【13枚目:相手の本心】大アルカナ:死神の正位置
タロットカード「死神」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【14枚目:相手の周囲】大アルカナ:女教皇の逆位置
タロットカード「女教皇」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【15枚目:相手の望/恐】大アルカナ:隠者の逆位置
タロットカード「隠者」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【16枚目:相手の結果】大アルカナ:世界の正位置
タロットカード「世界」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【17枚目:質問者と相手】小アルカナ:コインの4の正位置
タロットカード「コインの4」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
※タロットは、カードの意味と展開を総合的にみてリーディングをします。逆位置も含めた今回のリーディングは下記よりご覧ください。
まず現状に「棒の女王」
ボディセラピストとしてやっていこう、とする気持ちはあるようです。
とはいえ、顕在意識にある「カップの騎士」
仕事に対するマンネリ感が態度に現れているようです。
潜在意識に「コインの6」
不足しているものがあれば補おうとします。
ただし「コインの6」は、誰かのニーズに合わせて変化しようとするため、ニーズを実感できなければ動けません。
スピリチュアル的な要素を取り入れようとしても「人からほんとうにそれが求められているのか?」を実感できなければ動きが鈍くなるようです。
ご自身の「やりたい!」という意志よりも、誰かが求めてくれるならば、というものが動く動機になっているようです。
過去に「棒の7」ですから、ボディセラピストとして精一杯よく働かれてきたと思います。
けれども近未来の「剣の6」
現状維持では未来がないと、もっと真剣に考えるようになるでしょう。方向転換を図ろうとします。
本心に「カップの1」が出ていますから、感受性を活かせる新しい要素(これがヒーラー的な要素だと思います)は、仕事に取り込みたいようです。
「環境・周り」に出ている「コインの2」からみるに、ボディセラピストの仕事を楽しんでいるように、周りからは見えているようです。
「望みと怖れ」の「コインの女王」の逆位置からみえるのは、現状を変えたい、と思いつつも変化することへの恐れです。
とはいえ、「最終結果」に「コインの7」
ご相談者様は現状を変えるために動き出されると思います。
現状突破、の一歩といえるでしょう。
さて今回は、「地上の星」というスタイルで17枚展開しています。
これは、お相手の想いをみるために展開したものです。
ここでの「相手」とは「環境」を指します。
「ヒーラー要素の強いボディセラピスト」という環境が、現状のご相談者様とどう関わるのか? をカードからみていきます。
11枚目は「棒の5」
この配置は、相手の動きを裏付けるカードです。
「棒の5」は、さまざまな想いが乱立して意見がまとまらず混乱している状態を表します。
「ヒーラー要素の強いボディセラピスト」と一口にいっても、仕事の選択肢がさまざまにあるのでしょう。これが前提にあって、12枚目以降のカードが展開されていることがわかります。
12枚目の近未来には「カップの王」です。
「カップの王」は、愛情を司るカードです。慈愛や芸術、精神世界の「ドン」です。
このカードをみていると……「ヒーラー要素の強いボディセラピスト」という環境を擬人化して申し訳ないのですが……ご相談者様の近くでドーンと構えていて、ご相談者様に「こっちを振り向きなよ」とアピールをしているように感じてしまいました。
13枚目の「相手の本心」は「死神」
「ヒーラー要素の強いボディセラピスト」でいることは、これまでの経験が一変するほどのインパクトがあるようです。
14枚目は「相手が周りからどう思われているか」を表します。これが「女教皇」の逆位置です。
「女教皇」には「巫女」や「スピリチュアルガイド」といった人物像が当てはまりますが、ここは逆位置です。
「ヒーラー要素の強いボディセラピスト」は、スピリチュアルな要素はありながらも、やはり「体」の要素は欠かせない「ボディセラピスト」なのでしょう。
15枚目は、相手が「望み怖れるもの」です。
「隠者」の逆位置から、外に出ていくことへの怖れもあるようです。
それでも16枚目は「世界」
ボディセラピストとしての新しい世界を作ろうと思えば、作れるのだと思います。
ご相談者様と「ヒーラー要素の強いボディセラピスト」の関係は「コインの4」
お互いに手放せない関係、だと出ています。
さて。
実は、まだ読んでいないカードが一つ残っています。
それは、ご相談者様の2枚目のカード「棒の3」の逆位置のキーカードです。
「棒の3」の逆位置のカードは、ご相談者様にこういいます。
未来志向はええねんけど、ないもんばかりに目を向けて発想を広げるばっかりでもあかんでぇ。あるものにも目を向けんと。
前回のときに
「スピリチャル色を持つ(ヒーラーという意味で)ボディセラピストを極めることについて」で展開したカード達の方が、活き活きとしていました。
と書いたのは、ご相談者様にボディセラピストとしての可能性を感じたからです。
理由は二つあります。
ひとつは、17枚目のカードの「コインの4」から、「ボディセラピスト」という職業そのものが、ご相談者様にとってとても大切なものなんだ、と感じたからです。
もう一つの理由は、16枚目のカードの「世界」
あくまでも「相手方」の最終結果のカードですが、これをみて、もし「スピリチャル色を持つ(ヒーラーという意味で)ボディセラピストを極めること」に進まれたなら、ご相談者様は「新しい世界」を開かれるんだぁ、と感じたからです。
ただ、ご相談者様のご相談内容を読みながら、気になったことも二つありました。
ひとつはこちら↓
プレイヤーだけというのも幅が狭いのと体力的にも金銭的にも辛いと思っています
というところです。
ご相談者様がご質問のなかで書かれている「プレイヤー」という言葉。
これはつまり、「施術者」や「技術者」という意味での「プレイヤー」なのでしょうか。
とすれば……「プレイヤー」以外とは、「プレイヤー」を育成する側=講師か、あるいは、「プレイヤー」をプロディ―スする側になるのだと思います。
また、たとえ「講師」といわれる立場でも、「プレイヤー」を育成しないならば、ワークショップの講師やインストラクターといえども、いやされたい人をお客様にした技術提供者……「プレイヤー」側なのでしょう。
そして「ヒーラー」も「占い師」も、ご相談者様のいう「プレイヤー」になるのでしょう。
技術者を育成するのではなく、お客様にヒーリングを提供する側だから「ヒーラー」であり、「占い」を提供する側だから「占い師」だから。
と言葉の整理をしたとして……
ご相談者様は「プレイヤー」ではなく、「プレイヤー」を育てる側に回りたいと思っているのでしょうか?
もうひとつ、目に留まったのはこちら↓
技術は好きなので講師も考えたのですが、技術に関しては感覚が強すぎるのでマッサージを体系的に伝えることも踏み込めないです。
だとすると1回目の内容のように精神世界の要素が入るようなことやレイキやチャクラなどヒーリング的なものや自分と繋がっていくヨガや瞑想法などを勉強してさらにワークショップなどでお客様に伝えていくような形だったら光があるように感じています。
もともと、解説のご希望を頂戴する前に展開していたのが今回のカード達です。
そのため、ご相談者様の想いは後から知ることになったわけですが……
キーカードである「棒の3」がいうには「未来志向はええねんけど、ないもんばかりに目を向けて発想を広げるばっかりでもあかんでぇ。あるものにも目を向けんと」でした。
で、ご相談者様からの上記のお話……
そもそも「感覚」とは目に見えないものであり、その人だけが感じるものです。実体としては見えないもので、表現することは難しくあります。そのため、それを誰かに教えたり、誰かから習うことは難しいのです。
どう感じるかは、その人の主観であり、あくまでも、自分で掴みとるものだからです。
けれども感覚を掴むために、「なぜこうするのか」という理由や理論に加え、「なにをするのか」「どのようにやればいいのか」という方法や手順は、伝えられます。
何が言いたいのかといえば……
確かに、マッサージの技術は感覚で捉える部分が多いのかもしれません。でも、理論や手順があってこその「感覚」だとも思うんです。
同じくヨガでも瞑想でも、自分とつながる「感覚」は伝えられません。やり方は、ワークショップで伝えらます。
技術でもヨガでも、「感覚」を捉えてもらいたいと思えば、実際に実技をやってもらわなければなりません。
あくまでも講師は、感覚以外のことを教えるんだと思います。
そして、理論を知ってもらいやり方を身につけてもらい、「感覚」を掴んでもらうまで伴走するのが、「講師」なんじゃないかと。
たとえば、「技術は感覚が強すぎるので体系的に伝えられない」というのならば、これまでに学んできた理論や手順が教えられないのか、あるいは、技術は感覚だと思っているから教えられないのか、どちらでしょうか?
どちらかが分かれば……やることが見えてくるはずです。
前者ならば、知識を補えばいいわけです。
後者なら……教えられない理由はなくなったはずです。そもそも「感覚」は教えられないのだから、それ以外を教えればいいんです。
「理論」や「手順」を伝えて「感覚」を掴んでもらえるようになるまで伴走すれば、いいのだから。
こういう部分は、占星術やタロットでも同じです。
読む感覚は、伝えられません。でも、理論ややり方を伝えることはできるし、伴走することもできます。もちろん、「プレイヤー」になることもできます。
さて。
「スピリチャル色を持つ(ヒーラーという意味で)ボディセラピストを極めること」へのご相談者様の可能性は、カードから感じました。
でも、どんなふうになりたいのか、がご相談者様自身でぼやけていると、可能性を開花させ「新しい世界」を作ることはできません。
「どんなふうになりたいのか」が分からないと、そのために「どうすればいいのか」が分からないからです。そして情報に惑わされ、足りないものばかりに目がいき、自分が持っているものを過小評価してしまいます。
まずは、自分が持っているスキルや経験はどんなものがあるのか、を書き出してみることをおすすめします。
「自分のどこを強みにしたいのかそこの欲が出てきません」とありましたが、これまでに培った経験や知識が全て強みになりえるからです。
それを眺めながら次は、「どんなふうになりたいのか」です。
「プレイヤー」のままでいくのか、「プレイヤー」を育てる側になりたいのか、どっちもしたいのか、を思いめぐらせてはどうでしょうか。
それぞれの場合の、メリット・デメリットを書き出してみるのもいいでしょう。
それから考えるといいと思います。
足りないスキルを加えるのは。
どちらにしても、新しいスキル(感覚系のヒーリングやヨガ、占星術など)は、現場での経験値が少ないうちは、プレイヤーとしての「プラスα」のメニューとして考える方が建設的だと思います。
最後に。
ボディセラピストとして、もっと感覚的なものを扱えるようになるのもいいと思います。メソッドを教える側になってもいいと思います。もちろん、どっちもしていいでしょう。
ただ大切なのは、ご自身の芯を見失わないことです。
「ボディセラピスト」と一口にいっても、いろんなことができるはずですから。
ご相談者様の挑戦、応援しています。
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