タロット―カードの占い方として、ケルト十字やヘキサグラムなどの展開を行うことがあります。
このときの「キーカード」に「運命の輪」が出てきたらどうなるだろう?
ここでは特に、恋愛と仕事の両面から「キーカード」を読むコツを、大アルカナの「運命の輪」にみていきます。
また、「こんなときは『運命の輪』を意識してみて!」という、「運命の輪」からのメッセージとして、タロットカードの1枚引き(ワンオラクル)にもご活用ください!
※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。
※ここでお伝えすることは、「必ずこう読もう」というものではありません。ご相談内容や展開されるカードによって、読めることも異なります。あくまでも、よくある一例、としてご参考頂ければ幸いです。
タロットカードの「運命の輪」をキーカードとして読むコツ
運命の輪は、「実現する」「具体的な結論」「成功」「チャンス」といった意味を持つカードです。
まさに「時はきた!」という表現がいいのかもしれません。
ただし、周りからみると「成功やん」とみえるものでも、自分にとってそれが満足いくものかどうかは、わかりません。
自分が結果を期待していればしているほど、たとえ90%ぐらいの結果であっても満足できないかもしれませんから。
ちなみに、ここでいう「結論が出る」は、これまで取り組んできたことの結果が出てくることを意味します。
また「運命の輪」はひとつの節目となります。これまでやってきたことの結果が出るわけです。結果がでた後の次にあるのは……「新たなはじまり」です。
そういう意味では、ひとつの結果に一喜一憂しないでいいのかもしれません。
もしでてきた結果が満足いくものでないならば、次に「新しいこと」に向けて改善すればいいことです。
もしでてきた結果に満足できても、その後の態度しだいで、その結果は一転「こんなはずじゃなかった……」と転ぶこともあるのです。
とはいえ……いずれにしても「運命の輪」は、その時点においての「好機」「チャンス」であることは確かでしょう。
どんな形であれ、そのタイミングを自分のものにできるかどうか、が大切です。
アンテナを張って、しっかりとチャンスは拾いたいものです。
タロットカードの「運命の輪」が恋愛のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、恋愛における「運命の輪」のアドバイスとはどういうものとなるでしょう?
そこで……ここでは2つの場面に対する「アドバイス」について「運命の輪」の意味を考えてみたいと思います。
①ひとつめは、まだ相手がいない場合。
②ふたつめは、相手とギクシャクしてきたとき。
まだ相手がいない場合の「運命の輪」からのアドバイス
「運命の輪」が出てきたときは、チャンス到来!!です。
パートナーを探しているときならなおさら、ここは、出会いのアンテナを張っておきたいものです。
ただ……先にもお伝えしていますが、ここで出てきた出会いは、自分にとって望んでいたような出会いであるかどうか、はわかりません。
けれども「あの人は好みじゃない」「あの人は合わない」と、すぐには決めないでほしいのです。
はじめは「好みじゃない」と思っていても、「自分には合わない」と思っていても、仲のいいカップルになることはよくあることです。
「運命の輪」による出会いは……あなたにとってのチャンス。食わず嫌いはモッタイナイ。
ここでチャンスをものにしてから、付き合い始めた後に「やっぱり一緒にはいられない」と決めればいいのです。
これまでに「出会い」を求めてきた結果が巡ってくるのが「運命の輪」。
少しでも相手に興味が持てそうならば、ぜひアプローチしてみてほしいと思います。
もし、相手からアプローチをされたなら、よほどイヤでなければ、受けることも考えてみてください。
「運命の輪」は、これまでの集大成がでてくるときです。
自分がやってきたことの結果ですから、ぜひ、その機会は大切にしてほしいと思います。
恋人とギクシャクしてきたときの「運命の輪」からのアドバイス
パートナーとギクシャクしてきたときに「運命の輪」がでてきも、やっぱり「チャンス」だと捉えてほしいのです。
自分の意志しだいで、「関係を深める好機」となり「別れる好機」となるからです。
たとえば、今はギクシャクしていても彼(彼女)ともっと仲良くなりたいという気持ちを持っているとします。
そのときは、二人の関係をもっと深めるために必要なギクシャクが起こっていると考えてください。このギクシャクを乗り越えたら、二人の関係は今よりもっと深まります。
もちろん、これ以上の関係を望まないのであれば別れてもいいと思います。
ただ、どんなに仲のいいカップルでも夫婦でも「なんでそんなことするの?!」と相手のことが理解できない場面もあるでしょう。
それでも自分の想いと相手の想いの両方をくみ取って、お互いにHappyになれる方法を二人で見つけていくことはできるはずです。
そして今は、「なんでそんなことをするの?!」と相手の理解できない一面が強調されているときとみてはどうでしょう。
もし、このまま別れたくない、という気持ちがあれば「運命の輪」は「お互いをもっと深く知るチャンス!」というでしょう。
そんなときは特に、お互いに自分の素直な思いを出すことがとても大切です。
そのうえで、自分がHappyとなるようにどうすればいいか? を考ること。
ここで渋々折れたり自分にいいきかせるように妥協をすると、この先にしこりを残しかねません。
「運命の輪」が出ている以上、ここで完結させておきましょう。尾を引かないことが大切です。
他方、もうこの人とはいっしょにいられない……という場合であれば、「運命の輪」は、別れられるチャンスです。自分の将来や新しい出会いを考えれば、今が別れ時です。
「運命の輪」は「今がそのとき」を示すカード。
それは、パートナーとこれからもいっしょに人生を歩んでいきたいかどうか、によって捉え方が異なります。
別れるもよし。関係を深めるもよし。
「運命の輪」が出ているならば、どちらにしても、これ以上結論を先延ばしにすることはおススメしません。
あなたの意志が現実となる、好機なのですから。
いつやるの?
今でしょ!!!
タロットカードの「運命の輪」が仕事のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、仕事における「運命の輪」のアドバイスとはどういうものになるでしょう?
ここは全体的なアドバイスとして考えてみたいと思います。
仕事のキーカードで「運命の輪」が出てきたなら、これはまさに、成功のチャンス!! と読みます。
仕事の成果が形になって現れるときですから、最後の追い込みで励み時だといえます。
「運命の輪」は、もともと「仕事」と相性のいいカードです。
王冠を被った猿のような動物が、「社会的権威」を表す上部中央に描かれています。社会的な地位を得る、社会的な成功を得る、そんな絵柄です。
ただしひとつ注意をしたいのは、絵柄が「猿のような動物」だというところです。
「動物」は本能や衝動の象徴として用いられることがあります。つまり、「動物」が絵柄にあるということは、本能にかられエゴがでてきて慢心しやすい時期でもあるのです。
もし仕事の成果が形として現れたことに慢心すれば、猿山の大将……つまり、お山の大将のような態度をとってしまっては、人の心は離れていくでしょう。
「運命の輪」は、ひとつの結論にすぎません。長い長い人生のなかの、通過点に過ぎないのです。
この通過点をどう捉えるかによって、次のステップに大きく影響します。
結果は結果として素直に喜べばいいのですが、ひとりよがりになると、状況が変わったときに誰も応援してくれない事態にもなりかねません。
「運命の輪」は、回転する「輪」です。頂点を通過したあとは、また下に向かって回ります。頂点の猿が、ずっと同じであるとも限りません。
「運命の輪」は、チャンスを自分のものにする絶好の機会であると同時に、次のステップが開かれるゲートでもあります。
好機だからこそ仕事に邁進しても、人に対する謙虚さは失いたくないものです。
タロットカードの「運命の輪」を読むときに参考にしてほしい記事
マルセイユタロットには慣れていない?!でもこれさえ押さえれば大丈夫!
正位置と逆位置のキーワードを完結にまとめています。初心者必見のこちらを参考ください!
↓
マルセイユタロット「運命の輪」の読み方のコツを知りたい?!
キーワードを押さえるたけでは足りない方には、カードを「読むときのコツ」が参考になります!
↓
いやいや……もっと本質的なことが知りたい!
それなら……「運命の輪」の意味を数字と絵柄とフランス語で徹底分析をしたこちらの記事でお愉しみいただけます!
↓
コメント