マルセイユタロット「恋人」の意味を数字と絵柄とフランス語で徹底分析

タロットカード「恋人」の意味を数字から解釈してみる

「恋人」のカードは「6」という数字があてはめられます。
ここでは、まずこの「6」という数字についてみていきたいと思います。

「6」の数字は、その前の「5」に生殖器を加えた数字ともいわれ、ここで「大人になる」というわけです。

「大人になる」という言葉にいろいろな連想をされる方がいるかも知れません。
ここでは、「5」の数字にはみられなかった「協調性」や「周りへの配慮」などが加わると捉えるといいかもしれません。

特に「6」という数字は、「3」が二つあります。
「3」は創造性を表す数字でしたが、それが「2」という性格を帯びるということ。
「2」は、相対性を表す「2」で、一方と背反するものでした。

つまり、一方の「3」は、上部を頂点とした三角形を表し生産する力を象徴します。

一方の「3」は、下部が頂点となる逆三角形。
内から外に向けられていた力は、逆方向をたどり、外から内に影響力がもたされます。

単独で生産力を発揮していた「3」は、外からの影響に反応せざるを得なくなります。

つまり「6」という数字は、外的環境に反応することで生産性を発揮する数字。

外と中の力をうまくとりもつことで、その力を発揮できるのでしょう。

周りに協調し、あるいは、自分以外の他と結びつくことで、全体的なバランスを保つ役割を担っていると考えてもいいかもしれません。

主観的な自分と外から見る自分像とのはざまで揺れているとするなら、そのバランス感覚は葛藤の中で保たれる試行錯誤の連続だ、ともいえるでしょうか。

先日、娘の体育祭にいきました。中学生と高校生が合同で体育祭をするのですが……それはもう、すごい若者エネルギー!

若者エネルギーに圧倒されながら、「ええなぁ、青春は」なんてつぶやく私……どんだけやねん! と自分で自分に突っ込みをかえしてあげるのは……

「6」っぽくいうと、「中高生より年をとっている大人なわたしが中高生に刺激を受けて反応するも圧倒され、自分のポンコツ具合を嘆いているオトナ」っていうところかなぁ~

タロットカード「恋人」の意味を絵柄から解釈してみる

人物

中央に3人の人物

マルチな展開が予想されます。

真ん中の人物を自分の中心とするならば、カードの右側の人物は環境や社会性を表し、カードの左側の人物は精神性や個人性を表す、と捉えることができます。

そこで注目したいのは、真ん中の人物の目線と手足が向く方向。

どちらを選ぼうか、迷っているのでしょうか……目線と手足が向く方向が違っています。
目線は精神性へ、手足は社会性へ。

とはいえ、「選択」というものは、どちらか一方の可能性を排除することでもあります。

さて……どちらを選ぶか?

カードを展開したときに、このカードの右側にあるもの、左側にあるもの、それぞれがどんなカードなのか、を見てみると、このカードを読むときの助けになりましょう。

ただし。

たしかにこのカードは中央に3人の人物がいますが、天空には「天使」がいます。そう。人物としては「4」人です。
固定を表す「4」です。
しかも、一人は「天使」。

つまり、自分の意志で選択をする、というよりは、予め決まっているものを「選ばされる」という感覚でしょうか。

もちろん、中心人物に「天使」の姿は見えません。ですからその人物は「自らの選択である」と思うかも知れませんが……自由に選んでいるようでいて、実は、それは「選ぶ」運命なのかもしれません。

天使

大きな意志を象徴する天使

「天使」は、人の力では抗うことができないもの、を象徴します。
純粋で素朴なもの。
「大きな意志」とでもいえばいいでしょうか。

「天使」は、上部中央に描かれています。
この位置は、社会的権威性を表す位置です。

このカードに、権威的な態度はありません。純粋で素朴な生き方を表しているとみていいでしょう。

また、「天使」が放とうとしている矢は、「ご縁」という象徴があります。

天使から放たれるご縁ですから……出会うべくして出会ったご縁、ともいえるでしょう。

「恋人」のカードは、恋愛の成就を表わすカード、などといわれることも多いのですが……

はじめにあやまっとこ。スミマセン。

もうね、このカードをみた印象は……こんなのでした↓

真ん中の男:(カードの左側に顔を向けて)あ、お母さん。
母親(カードの左側):こんどはいつ遊びにきてくれるの?
恋人(カードの右側):ねぇ、もういくよー
真ん中の男:お母さん、また近いうちに遊びに来ますから
恋人(カードの右側):ねぇ、ったらー。早くいくよー
 ・
 ・
 ・
「母親と恋人(妻)との狭間で揺れている男の心情」が描かれたカードにしか見えなくて……

恋愛の成就があるとすれば、主人公が恋人を選ぶことを覚悟したときでしょうか。
「選択をする」ということは、選んだ以外のものは「ない」ものになる、ということだから、心情的には残酷な行為です。

でもだからこそ、「あなたと共に生きることを選ぶ」ということには、ある種の覚悟がいるんやろうなぁ、と思うノデス。
それは、これまで精神的な支えとなってきた自分の母親との、目には見えないへその緒を切るぐらいの大きな決断。

恋愛の成就って、一生かけて成すものなんだと思います。

タロットカード「恋人」の意味をフランス語から解釈してみる

大アルカナの「恋人」
このサイトでご紹介しているタロットはGrimaud社のマルセイユタロットであるため、フランス語名についても少し触れておきたいと思います。

フランス語(マルセイユタロットのグリモー版)では「L’AMOVREVX」

グリモー版のマルセイユタロットのフランス語表記は、昔のフランス語表記が使われているとみえ(「恋人」の表記が現代では「L’AMOUREUX]ですが、カードでは「L’AMOVREVX」となっている)、現代では「U」となる部分が「V」になっています。

表記で名詞であることがわかりますので、「恋人」と訳されます。
そのため、このカードには「恋愛」という言葉が先走ることも多いようです。

もちろん、恋愛のご相談で占うならば、「恋愛」に関わることとしてみることは当然でしょう。

一方で、占うテーマが「恋愛」ではない場合は「環境・(恋人に関わらず)相手」との結びつきを示します。
仕事がテーマならば「職場」であったり、上司や部下、同僚との関わりを示すことになります。

いずれにしても、今の自分にとってふさわしい環境や人とのご縁を表していると捉えられます。

本意であろうが不本意であろうが……なるべくしてなる。

そのようなカードなのかもしれません。

ちなみに、なぜこのカードが「愛」や「愛する人」というスタンダートな「amour」ではなく、「amoureux」なのか……と考えてしまうのです。もちろん、頭のどこかに、<語尾に「x」がつくと複数形>という文法がこびりついているからだろう……と分かっているのですが……

中性名詞で語尾が「x」だと、単数形か複数形か、の区別は、文脈でしか判断できないこともあり、わざわざ単数なのか複数なのかを分からなくしているところに、フランス的な「愛のカタチ」を考えてしまうという……

そうそう。他のマルセイユタロット(ロスカラベオ社)の表記は「Les amants」で、堂々と複数形。しかも、「amant」って……現代語訳では「愛人」なんやけど……ロスカラベオ社はイタリアの会社。

お国柄がでるんかな……

恋愛ごとは、やっぱりいろいろフクザツなんやろかねぇ。

タロットカード「恋人」の意味つれづれ

宮崎駿さんの映画のなかでも「紅の豚」が好きで、大学時代はフランスにまでわざわざ日本語版を持って行って、よく観ていました。

映画のなかで、ヒロインのマダム・ジーナがいうんですよね……
「恋ならいつでもできるわ」って。

恋人のカードを見るたびに、いっぱい「恋」をしたらええやんって、思ったります。

恋人のカードの真ん中の主人公のように、いいんじゃないかなぁ、恋人がひとりじゃなくても。
愛する人に出会えたなら、後悔せんように自分で決めたらエエだけやん。

それまでは、エエやん……ね。

ここまで「恋人」についてみてきました。
少しでも「恋人」に親しんでいただけましたなら、嬉しい限りです。

※参考図書

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