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タロットカード「恋人」の意味と解説|数字と絵柄とフランス語で徹底分析

※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。

 

大アルカナの本質を知りたい!というお客様のご要望から生まれた大アルカナの特別無料講座です。大アルカナの本質である数字象徴図形に焦点をあてて22枚のすべてのカードを1枚ずつを解説しています。

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タロットカード「恋人」の意味を数字から解釈してみる

「恋人」のカードは「6」という数字があてはめられます。
ここでは、まずこの「6」という数字についてみていきたいと思います。

「6」という数字は、「3」が二つあります。六芒星を思い出していただくと分かりやすいと思います。

六芒星は「上向きの三角形」と「下向きの三角形」が等しく交わる形をしていています。

ちなみに、上向きの三角形は「陽」の三角形を指し、下向きの三角形は「陰」の三角形を指していて、つまり、陽と陰の三角形が交わる様子がそこにあるわけです。

三角形の「3」は、上部を頂点とした三角形を表し生産する力を象徴します。

一方の「3」は、下部が頂点となる逆三角形。
内から外に向けられていた力は、逆方向をたどり、外から内に影響力がもたされます。

単独で生産力を発揮していた「3」は、外からの影響に反応せざるを得なくなります。

つまり「6」という数字は、外的環境に反応することで生産性を発揮する数字。

陽の気質と陰の気質の両方の力をうまくとりもつことで外と内の気の状態を整える、とみることができます。

周りに協調し、あるいは、自分以外の他と結びつくことで、全体的なバランスを保つ役割を担っていると考えてもいいかもしれません。

主観的な自分と外から見る自分像とのはざまで揺れているとするなら、そのバランス感覚は葛藤の中で保たれる試行錯誤の連続だ、ともいえるでしょうか。

エネルギーのバランスで思い出すのが、体育祭。

子どもの学校では中学生と高校生が合同で体育祭をするのですが……それはもう、すごい若者エネルギー!

若者エネルギーに圧倒されながら、「ええなぁ、青春は」なんてつぶやく私……まだまだ若いつもり、な私です(笑)

そんな自分を数字の「6」っぽくいうと……

「若々しい力とエネルギーで溢れている中高生に刺激を受けて(←外からの力を受ける)、反応し圧倒され自分のポンコツ具合を嘆きつつもまだまだ負けてられへん!と意気込む私(←外からの影響に反応して内省することで自分を活性かさせる)」というところでしょうか!

 

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タロットカード「恋人」の意味を絵柄から解釈してみる

人物

中央に3人の人物

マルチな展開が予想されます。

真ん中の人物を自分の中心とするならば、カードの右側の人物は「未来」を象徴していて環境や社会性を表すともされます。またカードの左側の人物は「過去」を象徴していて精神性や個人性を表す、と捉えることができます。

そこで注目したいのは、真ん中の人物の目線と手足が向く方向。

どちらを選ぼうか、迷っているのでしょうか……目線と手足が向く方向が違っています。
目線は過去の精神性へ、手足は未来の社会性へ。

とはいえ、「選択」というものは、どちらか一方の可能性を排除することでもあります。

さて……どちらを選ぶか?

カードを展開したときに、このカードの右側にあるもの、左側にあるもの、それぞれがどんなカードなのか、を見てみると、このカードを読むときの助けになりましょう。

ただし。

たしかにこのカードは中央に3人の人物がいますが、天空には「天使」がいます。そう。人物としては「4」人です。

固定を表す「4」です。
しかも、一人は「天使」。

つまり、自分の意志で選択をする、というよりは、予め決まっているものを「選ばされる」という感覚はあるかもしれません。

そして天使が示す「矢」の方向。天使は「矢が示す方向を選ぼう!」といわんとするかのようです。

もちろん、中心人物に「天使」の姿は見えません。ですからその人物は「自らの選択である」と思うかも知れませんが……自由に選んでいるようでいて、実は、それは「選ぶ」運命なのかもしれません。

天使

大きな意志を象徴する天使

「天使」は、人の力では抗うことができないもの、を象徴します。
純粋で素朴なもの。

「大きな意志」とでもいえばいいでしょうか。

「天使」は、上部中央に描かれています。
この位置は、社会的権威性を表す位置です。

このカードに、権威的な態度はありません。純粋で素朴な生き方を表しているとみていいでしょう。

また、「天使」が放とうとしている矢は、「ご縁」という象徴があります。

天使から放たれるご縁ですから……出会うべくして出会ったご縁、ともいえるでしょう。

ちなみに。

「恋人」のカードは「恋愛の成就を表わすカード」などといわれることも多いのですが、女性が2人で男性1人、というのがなかなか辛辣だったりします。

たとえば、こんな具合↓

真ん中の男:(カードの左側に顔を向けて)あ、お母さん。
母親(カードの左側):こんどはいつ遊びにきてくれるの?
恋人(カードの右側):ねぇ、もういくよー
真ん中の男:お母さん、また近いうちに遊びに来ますから
恋人(カードの右側):ねぇ、ったらー。早くいくよー
 ・
 ・
 ・
「母親と恋人(妻)との狭間で揺れている男の心情」が描かれたカードというように。

向かって左側を「過去」、向かって右側を「未来」という切り口からみると、「過去の女性→母親」「未来の女性→恋人(妻)」とみることができるからです。

この場合、恋愛の成就があるとすれば、主人公が恋人を選ぶことを覚悟したとき。それは、天使の矢の方向に向かいことを決めた時、でもあります。

「選択をする」ということは、選んだ以外のものは「ない」ものになる、ということですから「二者択一」とはなかなかに心情として残酷な行為だったります。

でもだからこそ、「あなたと共に生きることを選ぶ」ということには、ある種の覚悟がいるんやろうなぁ、とも思います。

それは、これまで精神的な支えとなってきた自分の母親との、目には見えないへその緒を切るぐらいの大きな決断。

恋愛の成就とは、一生かけて成すものなのかもしれません。

 

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タロットカード「恋人」の意味をフランス語から解釈してみる

大アルカナの「恋人」

このサイトでご紹介しているタロットはGrimaud社のマルセイユタロットであるため、フランス語名についても少し触れておきたいと思います。

フランス語(マルセイユタロットのグリモー版)では「L’AMOVREVX」

グリモー版のマルセイユタロットのフランス語表記は、昔のフランス語表記が使われているとみえ(「恋人」の表記が現代では「L’AMOUREUX]ですが、カードでは「L’AMOVREVX」となっている)、現代では「U」となる部分が「V」になっています。

表記で名詞であることがわかりますので、「恋人」と訳されます。
そのため、このカードには「恋愛」という言葉が先走ることも多いようです。

もちろん、恋愛のご相談で占うならば、「恋愛」に関わることとしてみることは当然でしょう。

一方で、占うテーマが「恋愛」ではない場合は「環境・(恋人に関わらず)相手」との結びつきを示します。

仕事がテーマならば「職場」であったり、上司や部下、同僚との関わりを示すことになります。

いずれにしても、今の自分にとってふさわしい環境や人とのご縁を表していると捉えられます。

本意であろうが不本意であろうが……なるべくしてなる。

そのようなカードなのかもしれません。

ちなみに。

なぜこのカードが「愛」や「愛する人」というスタンダートな「amour」ではなく、「amoureux」なのか、と考えてしまうことがあります。

それは、≪語尾に「x」がつくと複数形≫という文法がこびりついているからなのですが……

中性名詞で語尾が「x」だと、単数形か複数形か、の区別は、文脈でしか判断できないこともあり、わざわざ単数なのか複数なのかを分からなくしているところに、フランス的な「愛のカタチ」を考えてしまうというところ(笑)

他のマルセイユタロット(ロスカラベオ社)の表記は「Les amants」で、堂々と複数形。しかも、「amant」って現代語訳では「愛人」なんですね。ちなみに、ロスカラベオ社はイタリアの会社。

お国柄がでるんでしょうか。恋愛ごとは、やっぱりいろいろフクザツなんですかね……

 

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タロットカード「恋人」から恋愛を読む

まだ相手がいない場合の「恋人」からのアドバイス

「恋人」のカードは、「環境と結びつく」「相手と結びつく」という意味をもっています。

意中の相手がいない場合のキーカードとしてでてきたならば、「結びつく相手が出てくるよ」という暗示だと捉えてもいいと思います。

ただ……

この状況で「恋人」のカードが出てきたなら、ぜひ意識をしておいてほしいことがあります。
それは「ほんとうに恋人ができて大丈夫?」という自問自答です。

「恋人」のカードは自ら率先して動くという積極性には欠けています。自分が先陣を切るのではなく、どちらかというと、受け身になって環境(相手)のことを受け入れるという側面があるからです。

ときには、「恋人ができると自由がなくなって困る!」ということに気づく人もいます。そんなときは、今は自分の楽しみを謳歌するときだから!! と、自分の楽しみに向ける方がいいわけです。

「恋人」は、必ずしも恋愛が成就するカードではありません。あくまでも、「あなたに相応しい状況になる」ことを教えてくれるカード

そのため「恋人」のカードは
「あなたにとっての『相応しい』ってなに? ここをもう一度見直してみて」とアドバイスします。

恋人とギクシャクしてきたときの「恋人」からのアドバイス

パートナーとは、まるで「恋人」のカードのようなもの。相手に呼応しあうといってもいいでしょう。

相手が気分よさそうにしていると、自分も気分がよくなります。
逆に、相手が不機嫌そうにしていると、自分も不機嫌になってしまう。

だから「恋人」のカードはあなたに問いかけます。

「あなたも相手もいっしょの気持ち。不安なのもいっしょ。なんで私から仲直り?! と思うのもいっしょ。では……あなたは彼(彼女)とどうなりたいの? お互い平行線のまま相容れずに……お別れする?」と。

そして、やることはシンプルです。

「自分が不安なとき、相手からどう接してほしいですか?」と聞かれたときに出てきたことを、あなたが相手にしてあげればいいだけ。

「仲直りしよ」っと優しくニコッとしてほしい……と思うなら、相手に、ニコッと微笑みながら「仲直りしよ」といえばいい。

なにもなかったように「おはよう」とか「いってきまーす」「おかえり」とか、いつものように普通に接してほしい……と思うなら、相手にいつものように接してあげればいい。

これが、相手に呼応する「恋人」のカードからのアドバイスです。

タロットカード「恋人」から仕事を読む

「仕事」で「恋人」のカードが出てくるときは、その仕事はあなたにピッタリの仕事である、を教えてくれていると考えてみてください。

だから、仕事で行き詰っていることがあったとしても、「この仕事……向いてないのかなぁ」と落ち込むことはない、ということです。

好きな仕事をやっていても、向いている仕事をやっていても、凹むときは凹むもの。大変なときは大変なもの。そういうふうに考えてもらえばいいと思います。

少なくとも、うまくいっていない状況に対して自己嫌悪しないでほしい、これが「恋人」のカードからのアドバイスです。

ピンチはチャンスだ! というように、あまり深刻な顔をせずに、今やれることを淡々と対応してみてください。

「恋人」のカードは
「流れのままに進む方がいいこともあるよ」とあなたに言います。

 

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タロットカード「恋人」の意味つれづれ

宮崎駿さんの映画のなかでも「紅の豚」が好きで、大学時代はフランスにまでわざわざ日本語版を持って行って、よく観ていました。

映画のなかで、ヒロインのマダム・ジーナがいうんです。
「恋ならいつでもできるわ」って。

「恋人」という名前がつくからなのだと思いますが、このカードを見るたびに、それを思い出します。

恋愛とは、一瞬にして喜びを味わうこともできるし、一瞬にして悲しみに暮れることもできる。

喜びと悲しみが表裏一体の、なんとも切なくて愛おしい、そして、これほど厄介にできるものもないのかもしれません。

でもだからこそ、愛する人に出会えたならば。

それがたとえどんなに切ない恋愛であったとしても、後悔だけはしないようにやり切ってほしいと、「難しい恋愛」のご相談を受けるたびに、いつも願うばかりです。

ここまで「恋人」についてみてきました。
少しでも「恋人」に親しんでいただけましたなら、嬉しい限りです。

※参考図書

 

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