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タロットカード「女教皇」の意味と解説|数字と絵柄とフランス語で徹底分析

※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。

 

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タロットカード「女教皇」の意味を数字から解釈してみる

「女教皇」のカードは「2」という数字があてはめられます。
ここでは、まずこの「2」という数字についてみていきたいと思います。

「2」という数字は「相対性」を表します。「みるもの」(主体=わたし)と「みられるもの」(客体=あなた)の関係性です。

ここで注意をしたいのは、「2」の数字では、「主体」をみることはできません。
つまり、主体は自分のことを知る由がなく、二元論的な立場には立てないのです。

二元論は第三視点があって成り立つもので、第三視点によってはじめて「ふたつ(二極・二元)」を見通すことができるのです。

ですから、「2」には選択の余地がありません。

このような相対的な「2」は受動的な数字です。
客体しだいで自動的に主体も変化していきます。

そもそも、一方しか見ることができないのですから、自分がどこにいるのか、を特定することができないからです。

相手がいてようやく「自分はそれとは違うのだ」を認識できる数字の「2」。

ただし、この「2」は可能性に溢れています。

あるものが成り立つには、それと違うものが必要です。
右があるのは、左があるから。天があるのは地もあるから。

自分が右なのか天なのかを知る由はありませんが、物事の成り立ちには欠かせない「2」なのです。

では……自分がなにものなにかを知りたければ、あるいは、相手によって変化する関係性から抜け出すには、視点をもうひとつ増やすしかなさそうです。

タロットカードの流れのように、次のカードへ意識を進めることができれば、自ずと見えてくるのだと思います。

ところで。

「2」は結合のための最小単位だと思います。

一人ではできないことでも、二人になるとできるようになり、その二人が繋がれば三人となるわけで。

ちなみに「女教皇」には三人目を生み出す力はありません。「女教皇」は、あくまで「陰」のみであって「陽」との交わりのない処女性です。

そして「陰」と「陽」が交わるのが「女帝」のカード。

一足飛びにはならない、タロットのプロセスです。

 

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タロットカード「女教皇」の意味を絵柄から解釈してみる

人物

カードの左側(自分の右側)を向いている人物

意識は内に向かっています。
自己に閉じこもることで、内面を見つめているのかもしれません。

種の書物としての「本」

本は「データーベース」です。

データーベースというからには、あらゆるものの情報が蓄積されている、と捉えることができます。
つまり、過去の記憶や実績の集積であり、集団的な意識が凝縮されているもの、読むことができます。

シュタイナーの言葉を借りるとするならば、それは「アーカーシャ年代記」つまりアカシックレコードといえるでしょうか。

それは「人」の歴史書であり、もちろん、私たちの在り方や行い、自分の生まれる前のどれほど過去のことであっても記される、書物です。

衣類

ベールのような布

「ベールに包まれる」という表現があるように、この人物はなにかを隠し持っているのか、あるいは、何かに隠されているのか……

その存在自体が曖昧であり抽象的であるわけですが「ある」にはあります。

布に包まれた人物が、自己に閉じこもりオープンマインドではないことは、確かです。

 

タロットカードの中でも「女教皇」の絵柄が、私には最も厳粛に見えてしまいます。

なんというか、笑わそうとしても全く笑ってもらえない、というか。

そんな女教皇は、占星術対応にすると「月」に相当します。

「月」は、内面の世界を表し、自らの拠りどころであり、外からの刺激を受け取りリアクションする感受性や感情の発露の拠点です。

そして、この占星術対応を学んでから、厳粛な女教皇の中に宿る「感受性の豊かさ」も同時に知ることになりました。

厳粛にみえるのは、手に持つアカシックレコードを守ろうとする固い意志と使命を垣間見るからかもしれません。

けれど、その内面はとても豊か。酸いも甘いも知っている、そんな豊かさでしょうか……

女教皇の脇の下をこちょこちょこちょ~ってくすぐったなら、豊かに笑ってくれるのかもしれません!

 

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タロットカード「女教皇」の意味をフランス語から解釈してみる

大アルカナの「女教皇」

このサイトでご紹介しているタロットはGrimaud社のマルセイユタロットであるため、フランス語名についても少し触れておきたいと思います。

フランス語(マルセイユタロットのグリモー版)では「LE PAPESSE」

愛用の辞書ロワイヤルによると「La papess Jeanne:レオン4世死後2年間教皇の位についたといわれる」女教皇がいたそうです。

この女教皇の話は13世紀のポーランドの年代記作家オパヴァのマルティンの記述によるそうですし、(ちなみに、フランス語の人名「Jeanne(ジャンヌ)」はドイツ語で「ヨハンナ」です)この出来事は、800年代のお話だそうですから……

実際のところは、スミマセン。わかりません。
が、表記ひとつで歴史ミステリーまでを垣間見ることができるのは、タロットの奥深さです。

このような女性と権威、また、女性と神秘性との結びつきは、なぜかいつの時代も物議を醸しだすことは多く、そのようなことまで見せてくれるのもタロットです。

タロットによって人の在り方や考え方の変遷をみることができるので、なかなかに興味深いところ。

そのため、タロットをひとつの「書物」として捉えてもいいのだと思ってしまうわけです。

タロットを「種の書物」とすることに私が同意する理由が、ここにあります。

 

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タロットカード「女教皇」から恋愛を読む

まだ相手がいない場合の「女教皇」からのアドバイス

「女教皇」は、「過去」にキーポイントを持つカードです。自分が生まれる以前から、「人」としてあるいは「人」へと進化する過程で積み上げられてきた古い古い記憶も背負う「女教皇」。

そんな「過去」は、「無意識」といわれてみたり「本能」といわれることもあります。

また「女教皇」は、自ら動くことをしません。常に受け身であり、与えられた恩恵を享受する、そんな存在です。

そんな「女教皇」が、恋愛の出会いを求めているときにアドバイスするのは……「本能にまかせて」

「女教皇」はいいます。

「もうダメなんて思わないで。そんな妥協と焦りは捨てて。大丈夫。あなたがほんとうに願う方向に、ちゃんんと向かっていける」と。

あなたの本心を真摯に覗いてみることで、ちゃんと願う方向へ歩んでいけます。

恋人とギクシャクしてきたときの「女教皇」からのアドバイス

相手とギクシャクしてきたときに「女教皇」が出てくるときに注目したいのは、「女教皇」のじっとしている、という姿勢です。

いちど、こちからは連絡をしない、ということがあってもいいかもしれません。ついつい口にしたくなることがあっても、いったん飲み込んでみる、をしてもいいと思います。

兎にも角にも……自分からは動かない。なにもしない。

もしかすると受け身になることが難しいかもしれませんが……一定の期間を決めて、すくなくともそのあいだは「じっとしている」を意識してみてほしいのです。

興奮や緊張した状態をいったん落ち着かせるための、じっとしておく、です。

これからも彼(彼女)と関係を育みたい、と思うなら、ときには時間を持つことも必要なのかもしれません。

タロットカード「女教皇」から仕事を読む

たとえば、仕事で行き詰ったときに「女教皇」がキーカードとしてできたならば、過去の事例や過去の資料、過去にやってきたことを総ざらいしてみてほしいのです。

今回の行き詰まりを打開するヒントが見つかるかもしれません。

なぜなら、「女教皇」は過去からの恩恵を享受するカードだからです。

この頃は特に流行り廃りのペースが速く、仕事でも常に「最先端」や「最新」を求められることも多くなっていると思います。

けれど、新しいものは、既知と既知のぶつかり合いから生まれるもの。過去の知識や智慧にヒントを得ることも少なくありません。

それに「女教皇」が出てきているということは、過去を振り返ることができるくらいの気持ちの余裕を持てることが、今は大事なのかもしれません。

 

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タロットカード「女教皇」の意味つれづれ

この「女教皇」とよく比較されるのが、次のカードの「女帝」です。

女性の在り方、として対比されることが多く、そこには「子どもを産むかどうか」という違いがでてきます。

そのため、女教皇は日本でいう「巫女」にたとえられることがあります。

どこか神秘的な女教皇は、私の好きなタイプの女性でもあるんですよね。

ここまで「女教皇」についてみてきました。
少しでも「女教皇」に親しんでいただけましたなら、嬉しい限りです。

※参考図書

 

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