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タロットカード「魔術師」の意味と解説|数字と絵柄とフランス語で徹底分析

※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。

 

大アルカナの本質を知りたい!というお客様のご要望から生まれた大アルカナの特別無料講座です。大アルカナの本質である数字象徴図形に焦点をあてて22枚のすべてのカードを1枚ずつを解説しています。

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タロットカード「魔術師」の意味を数字から解釈してみる

「魔術師」のカードは「1」という数字があてはめられます。
ここでは、まずこの「1」という数字についてみていきたいと思います。

「1」という数字は「始原」を表すものと考えられています。
つまり、「1」はすべての数の基礎となる数字である、とされるのです。

その考え方が物事にもあてはめられ、「1」という数字に物事の「始まり」や「新しさ」「節目」という意味を与えるには、ちょうどいいのかもしれません。

ところで、タロットには「流れ」があります。この流れを汲めば、数字の「1」は「0」から流れてくるものです。

では……ここではいったい、なにが流れてくるのでしょうか?

なにもない、でも、なんらかの可能性を秘めた「0」が「1」になるとき、「0」のなかに秘められた「なにか」が暴露します。暴露があってようやく「始まる」のでしょう。

ここでいう「始まり」とは、全く何もないところから始まるのではなく、流れてきた「なにか」がその場でとどまることで、実態のなかった「なにか」を、私たちは見ることができるのです。

たとえこれまで使い古してきたものでさえ、それを使う場所がかわれば「新しい」ものとみられることがあります。

あるいは、使い古してきたものに「なにか」を加えることで「新しいもの」に生まれ変わることもあるのです。

ただし、環境や主体によって新しくなったものは、得てして異質でもあります。「新しいもの」を受け入れるまでの試行錯誤も必要です。

もちろん「始まり」がなければ、なにも生まれません。また、そこに甘んじていては、いつまでたっても前にすすみません。

1×2が2であるように、1×100が100であるように、どのような数に1を掛けても数が増えることはありません。

スタートを切るにもエネルギーは必要ですが、スタートを切ってからが、ほんとうの正念場だといわれる所以は、このような数字の特性に隠されているのかもしれません。

ちなみに……

「1」といえば「1番」「トップ」という印象もあり、今でこそ肉食系を自覚する私は、「1」というものに憧れることがあります。

とはいえ……子ども時代は臆病で、自分から「やりたいです!」すらいえない子どもだったんです!

その反動が今にきてるんやろうなぁ、と子ども時代を懐かしく思いながら、今は、「やりたいこと」へなかなかな野心を燃やしている今日この頃です(笑)

 

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タロットカード「魔術師」の意味を絵柄から解釈してみる

人物

カードの左側(自分の右側)を向いている人物

意識は内に向かっています。

目線が左中央に向かっていることから、自身の野心や成功に関心が向いているととれます。

カードの展開法にもよりますが、魔術師の左側にカードがある場合、そのカードが魔術師の関心のターゲットであると読むことができます。

特定の範囲を示す机

机は場所を特定します。これは、環境の特定であるともみてとれます。

なにかを始めるとき、そこには必ずなんらかの環境があるはずです。

職場、家庭、学校、コミュニティや地域……大なり小なり範囲が特定された「場」のなかで何かが始まることを示すための「机」だと捉えるといいと思います。

また「机」は、本来四角形をしていますが、それが途中で切れていることが分かります。

タロットの世界観において「四角」や「四」という数字は、物質性を表し、それは「現実世界」を象徴することがあります。そして、この四角の机が途中で切れているところから、≪現実的に「なにか」があるわけではない≫ことも分かります。

つまり、あくまでも「始まったばかり」を表すのであって、そこに「成功」や「成果」をみることはできない、ということも同時に示唆します。

品物

四大元素を象徴する品物

タロットの大アルカナは「愚者の旅」と称されることがあります。
それは、「愚者」が大アルカナの1から21を経て成長する物語、として捉える考え方です。

すると「愚者」は、次に歩むのは「魔術師」となります。

では、魔術師のカードに描かれている品々は、「愚者」のときにはどこにあったのでしょうか?

そう。愚者がもつ袋のなかです。

これらが入った袋(愚者が持っていた袋)は、机の隅に置かれています。
中身は取り出され、コイン、ナイフ、カップが机の上に並べられています。そして魔術師が持つ棒もまた、袋から取り出されたものでしょう。

万物を形作る四つの元素「火・風・土・水」
棒は「火」、ナイフは「風」、コインは「土」、カップは「水」を象徴します。

愚者のときには封印していた力を、魔術師は解放した、というわけです。

いよいよ、世界を知る物語がスタートとした、といえるのかもしれません。

帽子

レミニスカート型の帽子

帽子は、頭を保護します。同時に「受け止める」を意味する道具です。

自信を保護すると同時に、自分と天を仕切る帽子から、天の啓示を受け取止める、と読めます。

また帽子は「レミニスカート(∞マーク)」といわれており、「レミニスカート」は方向転換を意味します。右回り(左回り)であったものは、中央を境に、左回り(右回り)となるからです。つまり、これまでの価値観の変化が起こる、と捉えることができます。

ただし、魔術師のレミニスカートは交差していません。
そのため方向転換というよりも、何かが方向性を持ち始めて進もうとしている、ニュアンスの方が大きいといえます。

ちなみに、このレミニスカートの帽子が交差するのが「11」の力のカード。
ここで交差せずに描かれているのは、「11」との比較を強調しているがゆえ、といってもいいように感じます。

 

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タロットカード「魔術師」の意味をフランス語から解釈してみる

大アルカナの「魔術師」

このサイトでご紹介しているタロットはGrimaud社のマルセイユタロットであるため、フランス語名についても少し触れておきたいと思います。

フランス語(マルセイユタロットのグリモー版)では「LE BATELEUR」

「魔術師」という訳語のほかに、「大道芸人」「手品師」という言葉があてはめられています

このサイトで特に参考にしている、松村潔先生の著書に、魔術師を「フーテンの寅さん」と表現している記述がありました。

路上で商売道具を開き、軽快な口上で人を惹き付ける姿を、この魔術師に重ねても違和感がありません。

≪場所を決めて、そこに道具を並べて何かを始める≫という様相は、魔術師であろうが大道芸人であろうが手品師であろうが、フーテンの寅さんであろうが、共通する姿なのかもしれません。

そうそう。

フーテンの寅さんといえば……

実は今、週末の家族の楽しみようになっていることがあります。

寅さん映画の再放送を夕食のときに家族で観ているのです。
70代の父がテレビの主導権を握っていて、しかも、中学生の娘が気に入っているのです!

皆が楽しんでみているとき、ときどき私が、「寅さんって、露店で売る品物はどこから仕入れしてるんやろな?」というような細かいことをきくと、みんなにシラケられてしまいます(笑)

どうでもいいことを考えてしまうのは……私だけデスネ。

 

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タロットカード「魔術師」から恋愛を読む

まだ相手がいない場合の「魔術師」からのアドバイス

出会いを求めている、ということを、まだ意中の彼がいない、とするならば、「魔術師」は「そろそろはじめどきだよ~」と暗示をしてくれている、と読むことができます。

一方、意中の彼がいるけれども恋愛への進展はない、という場合であれば、「はやくはじめようよ~」と背中を押している、と読むこともできます。

そして魔術師のいう「はじめようよ~」は「自分から!アプローチしてね」ということです。

これは、意中の彼がいない場合でも同じことです。意中の彼がいないのであれば、意中の彼を見つけることからスタートです。

だからもし、出会いを求めているときに「魔術師」がアドバイスで出たならば、こう考えてみてください。

「さぁ、今がはじめ時。動き出して! このまま待っていても……はじまらないよ」と。

恋人とギクシャクしてきたときの「魔術師」からのアドバイス

相手とギクシャクしてきたときに「魔術師」が出てくるときは、「リ・スタート」のタイミングを表している可能性が高いとみえます。

二人の関係のなかで、なんらかの節目にあるときに、出てくることが多いように思うからです。

魔術師はこういいます。

自分はどうしたいの? これからどうやっていきたいの? とりあえず彼(彼女)がどう思うかはおいといて。まずは自分の気持ちに正直になろうよ。大丈夫。またここからはじめればいいから」と。

自分の想いを改めて確認するいいタイミングです。

タロットカード「魔術師」から仕事を読む

たとえば、大きなプロジェクトがはじまる、チームリーダーに初めて任命される、初めてのこんな仕事が舞い込んできた!……などなど。

「はじめて」のことを任される、と読むこともできます。

ですからここはぜひ! 任されたこと、舞い込んできたこと、に胸を張ってほしいのです。

これまでのあなたの仕事ぶりを知っている誰かが、「この人なら大丈夫」という判断をしたからこそ、任された(舞い込んできた)仕事です。

できる準備が整っていない人には、魔術師の「やってね」はこないものです。

魔術師はいいます。

「初めてのことは不安かもしれない。でも、あなたなら大丈夫。任せた! だから、顔をあげて。堂々と胸を張って。さぁ、いざ参らん!」と。

いいスタートを切ってほしいと思います。

 

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タロットカード「魔術師」の意味つれづれ

魔術師に「猿まね」という意味があてられていることを知ったとき、私は少し驚きました。

「始まり」という意味から、「猿まね」には似ても似つかない「新しさ」を連想してしまうからかもしれません。

ただ「守破離」という言葉があるように、始めは「猿まね」から入ることが、結果的にオリジナルへと進化する道筋なのかもしれないなぁ、と思うと、「猿まね」がバカにできないことをつくづく身に染みます。

なにより、「猿まね」を確実にやり通すことってホンマに大変や~、と思うことが多い!のデス。

ここまで「魔術師」についてみてきました。
少しでも「魔術師」に親しんでいただけましたなら、嬉しい限りです。

※参考図書

 

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