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タロットカード「悪魔」の意味を数字と絵柄とフランス語で徹底分析

※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。

 

大アルカナの本質を知りたい!というお客様のご要望から生まれた大アルカナの特別無料講座です。大アルカナの本質である数字象徴図形に焦点をあてて22枚のすべてのカードを1枚ずつを解説しています。

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タロットカード「悪魔」の意味を数字から解釈してみる

「悪魔」のカードは「15」という数字があてはめられます。
ここでは、まずこの「15」という数字についてみていきたいと思います。

二桁の数字を一桁に還元する方法を用いて、「15」の数字を一桁にします。
すると、「15」は「6」となります。

「15」は数字の「6」の「相手に呼応する」という本来の性質を持ったまま、捉え方が逆相します。

この場合、もともと「相手に呼応する」性質であったものが、逆に、相手に自分を呼応させようとします。つまり……自分の想いや信念を相手に押し付ける、ことが発生します。

しかもその押し付けは、無意識にやってしまった、というよりも、「故意にそうしたかった」という意図が働いています。

それはたとえば、人間関係の間にできる壁を壊してしまいたい! という意図かも知れませんし、これは譲れない! という要求を相手に付きつけようとしている場合もありましょう。

あるいは、自分の力で相手を威嚇しようとしている、とも読めるでしょうか。

自分の要求を他へ押し付け、他に介入をし続けるのも大変です。ずっと続く状態ではなく、一時的な事態として起こることの方が多いはずですから。

ただ、一時的なものであっても、何度も同じことを繰り返しているとどうなるか……

自分には「そういうつもりはない」と思っていても、他に介入することが「あたりまえ」となってしまうことも否めません。

ゆずれないこと、を毎回飲み込んでしまうのも辛いものですが、自分の意見を押し通し続けることも、あまり変わらないことではないのか、と思ってしまうのです。

飲み込みきれなくなって自分が爆発するか、押し込められすぎて相手から爆発されるか。

いずれにしても、「それ」は自分に返ってくる。

カードにつけられた意味に戸惑ってしまうかもしれませんが、このカードが出てきた時は、今の自分はどんな状態にあるのか? あるいは、その要求や介入は自分も他もどちらもを幸せにすることなのか? を見つめる機会に丁度いいのかもしれません。

 

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タロットカード「悪魔」の意味を絵柄から解釈してみる

悪魔

人よりもるかにパワーがある悪魔

「悪魔」に乳房と男性器が描かれているところから、両性具有の存在であることがわかります。
男と女が一対ですから、男よりも、女よりも、力があることを示唆します。

悪魔は天使と同様、「人知を超えた存在」です。
人為的なコントロールができない超自然的な力を持つ象徴です。

たとえば同じ「人知を越えた存在」としてタロットでもよく描かれる天使。

天使を「善」とするならば、悪魔は「悪」となるのが人の常だったりしますが、そもそも「人知を越えた存在」に善悪の区別はありません。

悪魔の方が天使よりも欲に忠実だといってもいいのかもしれませんし、その表現が「いじわる」なところはあるかもしれませんが、それだけ、です。

善悪とは、「人」がラベルするもの。

たとえば、「善」と思って押し通した信念からの行為や言動が、誰かを貶めたり惑わしたり脅しになっているならば、それは「悪」というのかもしれません。

いずれにしても、象徴は「象徴」として捉え、実際のところの「いい」か「わるい」かは、総合的に読んでいく必要があるのも確かです。

台座

実生活を示す台座

台座が描かれているのは、カードの中央下部です。
ここは、生活の土台を現わす場所です。

そんな台座に繋がれているものたちがいます。

人が悪魔にコントロールをされてしまうと、このような動物化された姿になってしまうのでしょうか……

少なくとも悪魔のように両性具有ではなく、「男」と「女」に分けられていることが絵から伺えますので、悪魔よりも弱い存在であることは確かです。

弱みに付け込まれてしまったのか、それとも悪魔に身を委ねてしまったのか……

このカードを読むときは、この絵のどの位置に自分はいるのか? を見てみると解釈がしやすいかもしれません。

 

さて……「悪魔」のカードに出てくるデビル。

デビルは「天使」と同じ人知を越えた存在ですが、「欲」に対して忠実な存在です。

人を快楽の「アメ」で誘い、現実的には何も変わらず苦しいままの「ムチ」と、この「アメ」を交互に与えることで感覚を麻痺させることが得意な、ちょっと意地悪なデビル。

けれども、この「悪魔」のカードに描かれるデビルが本質的にいうことは

「あなたのほんとうに欲しいものは何?それがわからないならばまやかしの中で生きるがいい」

さて、このカードをリーディングするときは、カードに描かれた3者のシンボル(デビルと囚われた人物ふたり)は、それぞれ何を表しているのか? を探ってみるといいでしょう。

もしかすると、自分自身が誰かにとって「デビル」であるということがみえてくるかもしれません。

それは、自分の欲望に忠実であるがゆえの信念が強く表れているからかもしれません。

ちなみに、それが「いい」とか「わるい」とかではないのです。

「自分の信念を他へ押し付ける」だけの大胆さを持っている、ということですし、「越えにくい壁を強引に越える力を身につけている」からだ、ということもありましょう。それはある意味、容易に状況に流されない力がある、ということでもあります。

もちろんこれは他者侵害との表裏一体です。

もし「自分の信念を他へ押し付ける」デビルに囚われると、本心ではない「まやかし」の中で活きることになります。ですが一方で、自分の強い意志がなければ、自分の「これだけは譲れない」という信念さえも通すことができません。

物事は表裏一体。どこの何を切り取るのかで、見え方も変わってきます。

 

ちなみにウエイトライダー版のタロットでは、「6」の恋人のカードと「15」の悪魔のカードの絵柄の構図がほぼ同じ構図をしています。

二つの絵柄の違いは、天使が描かれているか悪魔が描かれているか、というところにあります。

愛と欲望は表裏一体だということでしょうか……

それにしても、ウエイトライダー版の「悪魔」は ザ!悪魔! という感じがするのですが、マルセイユタロットの「悪魔」にはそういう雰囲気が感じられないのです。

顔だけみていたら人の顔に見えないこともありませんし、トナカイの角をつけた兜をかぶってチャンバラごっこをしている子どもたち?! と見えなくも……ない?! ノデス。

 

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タロットカード「悪魔」の意味をフランス語から解釈してみる

大アルカナの「悪魔」

このサイトでご紹介しているタロットはGrimaud社のマルセイユタロットであるため、フランス語名についても少し触れておきたいと思います。

フランス語(マルセイユタロットのグリモー版)では「LE DIABLE」
辞書での訳語も「悪魔」という意味です。

そんな「悪魔」は、人に知恵を授ける、といわれているのだとか。

「悪魔」は、旧約聖書のなかで、アダムとイブに智慧の樹の実を食べさせた蛇が源流ともいわれているそうです。

アダムとイブと悪魔が関係するならば、タロットの「悪魔」のカードには男女が欲望に縛られている様子を表している、とも単純に読むことができます。

ちなみに、旧約聖書には智慧の樹の他に、エデンの園の中央に植えられた「生命の樹」というものがあります。

カバラの思想では、生命の樹の、自己意識(太陽)の「ティファレト」と知性(水星)の「ホド」を繋ぐパスが、タロットの「悪魔」とされています。

「悪魔」に知性が強く影響するならば、「知っている」ことでの偏見や思い込みで物事を捉えてしまうことが「悪魔」的なのかもしれませんし、またその先に、言葉で縛られる洗脳へといきつくことがあるならば、これはまさに、言葉という「悪魔」に捕らわれた構図、ともいえるでしょうか。

「こうするといい」を知っていることを誰かに強要することで、相手を、そうせざるをえない状況まで追い込んでしまうと、それは一種の「洗脳」といえるかもしれません。

「悪魔」のカードでも「洗脳」という意味をあてることもできますから、たとえば、カードが逆位置になったときは、洗脳が解ける、とも読めるでしょう。

もちろん、その「洗脳」がいいものかわるいものか、は、わかりません。
「大丈夫!できるから!」と自分を鼓舞することも、あるいみ、「洗脳」なのですから。

ところで。

悪魔、を意味するフランス語の「le diabe(ディアブル)」。この響きで思い出すのは……diabolo menthe(ディアボロマント)

フランスのパリの菓子店にパティシエとして勤めていたとき、ときどきお手伝いで売り場にも立っていました。

テイクアウト以外にもサロンをやっていたので、お店にくる人たちと話すこともしばしば……夏になると耳にすることが多かった、Diabolo menthe, s’il vous plait.

お客さんに、というより、マダムに会いにお店に遊びに来る? お客さんに出していたような……

「diabolo menthe」はミントシロップのお水で、フランス人はこれが好きらしく、夏になるとよく飲むらしい。

あるときお店のマダムに聞いたことがあって、「なんでdiaboloなんですか? 悪魔からきてるの?」と。

マダムが教えてくれたのが「悪魔の誘惑みたいでしょ?! 夏はこれに限るのよ!!」って力説してくれたことを覚えています。

ほんとうに飲んでいいの?! というほど鮮やかな緑色をしているミント味のお水。

私は「サクマ式ドロップ」でいつも最後に残るハッカの飴を思い出し、まだフランスになじめなかったなつかしい自分を思い出します(笑)

 

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タロットカード「悪魔」から恋愛を読む

まだ相手がいない場合の「悪魔」からのアドバイス

まだ相手がいないときに「悪魔」のカードがアドバイスとして出てきたなら、こう思ってほしいのです。

「押しが弱い!!!」と。

「悪魔」は「意志を通す」という意味があります。
しかも、強引にでも自分のことを通そうとするところがあります。

だからここは、もっと自分をアピールしてほしいのです。
あなたの魅力が、周りに伝わっていない可能性があります。

ちなみに、自分の持ち味や魅力がどこにあるかを自分で知ってますか?

もし、自分でわからなければ友達に聞いてみるといいです。
「私のいいところってどんなとこ?」と、率直に。

また、いつもと違うことを試すことで、発見することもできます。

たとえば、リップの色を明るめの色に変えてもいいかもしれません。
いつもカジュアルな洋服を着ているなら、シックなものや、かわいらしいものを着てみるとか……

はじめは違和感ばかりだと思いますが、3ヶ月ぐらいは続けてみてほしいのです。
3ヶ月続けて「これもいいかなぁ」と思ったものは、自分に合っている、ということです。あなたの新しい魅力の発見となります。

「悪魔」のカードはいいます。
「あなたの魅力はそんなものじゃない!」と。

自分の魅力を、たっぷり引き出してほしいと思います。

恋人とギクシャクしてきたときの「悪魔」からのアドバイス

「悪魔」のカードは、「慣れからくる惰性」を想起させるカードでもあります。
ぬるま湯につかっていたら知らず知らずのうちにお湯が沸いてきて、気づいたときにはもう出られないようになっていた……そんな状態にたとえられることがよくあります。

そのため、このままいくところまで至り強制終了となる前に、今がどんな状態かを総点検することが大切です。

悪魔は「あなたが本当に欲しいものは何?」とあなたに問います。

もし、「もうちょっと素直になれたらいいのに」「八つ当たりしてるの分かってる……」など、ちょっとやりすぎたかもと感じるならば、自分が本当に欲しいものを得るためにも自分でストップをかけてみるのも大事なことではないでしょうか。

タロットカード「悪魔」から仕事を読む

仕事のキーカードで「悪魔」が出てきたなら、ここは損得で判断をすることも必要だと捉えてみてください。

また、メリットもデメリットもどちらも把握したうえでの判断は、最後まで貫いてほしいです。

でもそのためには、どんな判断の軸を持っているのか? は大切です。
お客様、クライアント、社員、会社、自分……どこに軸をおくかで測る損得が変わってくるからです。

ただし悪魔が関わってくると、誘惑やうまい話、が同時に出てくることもおおいです。

だからこそ、ここは押し通す力とともに、見る目を養うときでもあります。

誘惑やうまい話をも上回るだけの自分が発する魅力……それが、強い意志力に一貫した強引さ、なのかもしれません。

人を魅了するだけの力がある「悪魔」ですから、自分を信じ抜く力で周りを魅せてほしいと思います。

 

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タロットカード「悪魔」の意味つれづれ

「悪魔のささやき」「魔がさした」などと、だいたいにおいて「悪魔」は嫌われ者が多いです。

確かにあまりいい印象はありませんが、人には「善」と「悪」の二面性は少なからずあるもので、それは仕方がないものだとも思います。

悪魔的なところはあるとしても、「そういうところもある」と自覚できたなら、むしろ、悪魔のささやきに耳を傾けてしまったり、魔がさすこともないのではないだろうか……と思うときがあります。

弱い自分も強い自分も、〇(マル)! といえたなら、悪魔が心のなかに潜むこともないのかもしれません。

そんな悪魔も、私のなかのイメージをいうと、宮崎駿監督の「ハウルの動く城」で描かれていたカルシファー。

心を捧げる代わりに力を与えてくれる、けれども、人の心を得た悪魔は特定の場から離れることがゆるされない自由が利かない身

お互いに利と害を得た、もちつもたれつ、だとしても、一方で、そうあり続けることは、お互いに信頼を育てた努力の賜物なのだとも思うわけデス。

ここまで「悪魔」についてみてきました。
少しでも「悪魔」に親しんでいただけましたなら、嬉しい限りです。

※参考図書

 

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