マルセイユタロット「悪魔」の意味を数字と絵柄とフランス語で徹底分析

タロットカード「悪魔」の意味を数字から解釈してみる

「悪魔」のカードは「15」という数字があてはめられます。
ここでは、まずこの「15」という数字についてみていきたいと思います。

二桁の数字を一桁に還元する方法を用いて、「15」の数字を一桁にします。
すると、「15」は「6」となります。

「15」は数字の「6」の「相手に呼応する」という本来の性質を持ったまま、捉え方が逆相します。

この場合、もともと「相手に呼応する」性質であったものが、逆に、相手に自分を呼応させようとします。つまり……自分の想いや信念を相手に押し付ける、ことが発生します。

しかもその押し付けは、無意識にやってしまった、というよりも、「故意にそうしたかった」という意図が働いています。

それはたとえば、人間関係の間にできる壁を壊してしまいたい! という意図かも知れませんし、これは譲れない! という要求を相手に付きつけようとしている場合もありましょう。
あるいは、自分の力で相手を威嚇しようとしている、とも読めるでしょうか。

自分の要求を他へ押し付け、他に介入をし続けるのも大変です。ずっと続く状態ではなく、一時的な事態として起こることが多いはずです。

ただ、一時的なものであっても、何度も同じことを繰り返しているとどうなるか……自分には「そういうつもりはない」と思っていても、他に介入することが「あたりまえ」となってしまうことも否めません。

ゆずれないこと、を毎回飲み込んでしまうのも辛いものですが、自分の意見を押し通し続けることも、あまり変わらないことではないのか、と思ってしまうのです。

飲み込みきれなくなって自分が爆発するか、押し込められすぎて相手から爆発されるか……いずれにしても、自分に返ってくる

カードにつけられた意味に戸惑ってしまうかもしれませんが、このカードが出てきた時は、今の自分はどんな状態にあるのか? あるいは、その要求や介入は自分も他もどちらもを幸せにすることなのか? を見つめる機会に丁度いいのかもしれません。

ずいぶんとむかし、アメリカ映画のタイトルで「いちご白書」という名前を聞いたときに、まっさきに考えたのが「いちご」の意味でした。
絶対に「15」だと思っていたのですが……まったく違っていたことを知ったのは15歳を過ぎてからでした。

ちょうどその頃、「あすなろ白書」というテレビドラマが流行っていて……中学生という多感な時期でもあり、完全な妄想を描いていたのでしょうね……

タロットカード「悪魔」の意味を絵柄から解釈してみる

悪魔

人よりもるかにパワーがある悪魔

「悪魔」に乳房と男性器が描かれているところから、両性具有の存在であることがわかります。
男と女が一対ですから、男よりも、女よりも、力があることを示唆します。

悪魔は天使と同様、「人知を超えた存在」です。
人為的なコントロールができない超自然的な力を持つ象徴ですもありますが、天使とは正反対の役割を担っているといえましょう。

つまり、天使を「善」とするならば、悪魔は「悪」となります。
悪魔の方が欲望に忠実で衝動的だといってもいいかもしれません。

また自分の信念を押し通すこともいいですが、それは、誰かを貶めたり惑わさたりしてしまっている可能性もあるのです。もしかすると、それを「悪」というのかもしれません。

いずれにしても、象徴的に捉えただけですので、実際のところ「いい」か「わるい」かは、総合的に読んでいく必要があるのも確かです。

台座

実生活を示す台座

台座が描かれているのは、カードの中央下部です。
ここは、生活の土台を現わす場所です。

そんな台座に繋がれているものたちがいます。

人が悪魔にコントロールをされてしまうと、このような動物化された姿になってしまうのでしょうか……

少なくとも悪魔のように両性具有ではなく、「男」と「女」に分けられていることが絵から伺えますので、悪魔よりも弱い存在であることは確かです。

弱みに付け込まれてしまったのか、それとも悪魔に身を委ねてしまったのか……

このカードを読むときは、この絵のどの位置に自分はいるのか? を見てみると解釈がしやすいかもしれません。

ウエイトライダー版のタロットでは、「6」の恋人のカードと「15」の悪魔のカードの絵柄の構図がほぼ同じ構図をしています。
二つの絵柄の違いは、天使が描かれているか悪魔が描かれているか、というところにあります。

愛と欲望は表裏一体だということでしょうか……

それにしても、ウエイトライダー版の「悪魔」は ザ!悪魔! という感じがするのですが……マルセイユタロットの「悪魔」にはそういう雰囲気が感じられないのです。

顔だけみていたら人の顔に見えないこともありませんし、トナカイの角をつけた兜をかぶってチャンバラごっこをしている子どもたち?! と見えなくも……ない?! ノデス。

タロットカード「悪魔」の意味をフランス語から解釈してみる

大アルカナの「悪魔」
このサイトでご紹介しているタロットはGrimaud社のマルセイユタロットであるため、フランス語名についても少し触れておきたいと思います。

フランス語(マルセイユタロットのグリモー版)では「LE DIABLE」
辞書での訳語も……「悪魔」という意味です。

「悪魔」は、人に知恵を授ける、といわれているのだとか。
「悪魔」は、旧約聖書のなかで、アダムとイブに智慧の樹の実を食べさせた蛇が源流ともいわれているそうです。

アダムとイブと悪魔が関係するならば、タロットの「悪魔」のカードが、男女が欲望に縛られている様子を表している、とも単純に読むことができます。

ちなみに、旧約聖書には智慧の樹の他に、エデンの園の中央に植えられた「生命の樹」というものがあります。
カバラの思想では、生命の樹の、自己意識(太陽)の「ティファレト」と知性(水星)の「ホド」を繋ぐパスが、タロットの「悪魔」とされているのですが……

知性が強く影響すれば、「知っている」ことでの偏見や思い込みで物事を捉えてしまうことがあります。
またその先には、言葉で縛られる洗脳へといきつくこともあるでしょうか。

「こうするといい」を知っていることを誰かに強要することで、相手を、そうせざるをえない状況まで追い込んでしまうと、それは一種の「洗脳」といえるかもしれません。

「悪魔」のカードでも「洗脳」という意味をあてることもできますから、たとえば、カードが逆位置になったときは、洗脳が解ける、とも読めるでしょう。

もちろん、その「洗脳」がいいものかわるいものか、は、わかりません。
「大丈夫!できるから!」と自分を鼓舞することも、あるいみ、「洗脳」なのですから。

悪魔、を意味するフランス語の「le diabe(ディアブル)」。この響きで思い出すのは……diabolo menthe(ディアボロマント)

フランスのパリの菓子店にパティシエとして勤めていたとき、ときどきお手伝いで売り場にも立っていました。
テイクアウト以外にもサロンをやっていたので、お店にくる人たちと話すこともしばしば……夏になると耳にすることが多かった、Diabolo menthe, s’il vous plait.

お客さんに、というより、マダムに会いにお店に遊びに来る? お客さんにだしていたような……

「diabolo menthe」はミントシロップのお水で、フランス人はこれが好きらしく、夏になるとよく飲むらしい。

あるときお店のマダムに聞いたことがあって、「なんでdiaboloなんですか? 悪魔からきてるの?」と。
マダムが教えてくれたのが「悪魔の誘惑みたいでしょ?! 夏はこれに限るのよ!!」って力説してくれたことを覚えています。

鮮やかな?!スゴイ色をしているのと、ミント味のお水、というところに、私は「サクマ式ドロップ」でいつも最後に残るハッカの飴を思い出し、まだフランスになじめなかったなつかしい自分を思い出すのデス。

タロットカード「悪魔」の意味つれづれ

「悪魔のささやき」「魔がさした」などと、だいたいにおいて「悪魔」は嫌われ者が多いです。
確かにあまりいい印象はありませんが、人には「善」と「悪」の二面性は少なからずあるもので、それは、仕方がないものだとも思います。

悪魔的なところはあるとしても、「そういうところもある」と自覚できたなら、むしろ、悪魔のささやきに耳を傾けてしまったり、魔がさすこともないのではないだろうか……と思うときがあります。

弱い自分も強い自分も、〇(マル)! といえたなら、悪魔が心のなかに潜むこともないのかもしれません。

そんな悪魔も、私のなかのイメージをいうと、宮崎駿監督の「ハウルの動く城」で描かれていたカルシファー。

心を捧げる代わりに力を与えてくれる、でも、心に住み着く悪魔はそこから離れることがゆるされない

もちつもたれつ……はお互いに大変なのかもしれないなぁ、思ったりしてしまうノデス。

ここまで「悪魔」についてみてきました。
少しでも「悪魔」に親しんでいただけましたなら、嬉しい限りです。

※参考図書

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

うらないばの無料占いでは
ご相談ごとに占い師がタロットカードやホロスコープを展開し、丁寧に読みます。
結果はブログにてお応えします。
匿名でどなたでもご利用いただけますので
下記ボタンをクリックし専用ページからご相談ください。