タロット―カードの占い方として、ケルト十字やヘキサグラムなどの展開を行うことがあります。
このときの「キーカード」に「女帝」が出てきたらどうなるだろう?
ここでは特に、恋愛と仕事の両面から「キーカード」を読むコツを、大アルカナの「女帝」にみていきます。
また、「こんなときは『女帝』を意識してみて!」という、「女帝」からのメッセージとして、タロットカードの1枚引き(ワンオラクル)にもご活用ください!
※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。
※ここでお伝えすることは、「必ずこう読もう」というものではありません。ご相談内容や展開されるカードによって、読めることも異なります。あくまでも、よくある一例、としてご参考頂ければ幸いです。
タロットカードの「女帝」をキーカードとして読むコツ
「女帝」は「豊かさ」や「生む」ことを象徴します。
そんな「女帝」のカードは華やかさがあります。恋愛においても仕事においても、イケイケドンドン! と背中を押してくれるキーワードが多いかもしれません。
受け取る印象も悪くはないカードではありますが、少しだけ意識しておきたいことがあります。それは、「休みがない」という点です。
「女帝」の豊かさは「生む」性にあります。豊かさを享受する代わりに、「生み続ける」ことが使命にようにあるのも「女帝」のカード。
ずっと「生む」ことができればいいのですが……「生み続ける」ことの大変さはご承知のとおりです。
とはいえ。生み出した豊かさを謳歌するのも「女帝」です。
積極的だし推しも強い。もちろんそこが「女帝」のいいところではあります!
タロットカードの「女帝」が恋愛のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、恋愛における「女帝」のアドバイスとはどういうものとなるでしょう?
そこで……ここでは2つの場面に対する「アドバイス」について「女帝」の意味を考えてみたいと思います。
①ひとつめは、まだ相手がいない場合。
②ふたつめは、相手とギクシャクしてきたとき。
まだ相手がいない場合の「女帝」からのアドバイス
意中の相手がまだ見つからない場合に「女帝」が出てくるということは……「アタックいくわよ!」とあなたの背中を押してくれています。
女帝が持つ盾には「鷲」が描かれています。鷲は「死と再生」を象徴します。なんど苦境に立たされてもダメになっても、蘇るのが鷲です。
すくなくとも、その力を持っているからこそ、蘇るわけですから……女帝も、やみくもに発破をかけてくるわけではありません。
立ち上がる力がある人だからこそ、「まだやれるわよ~」と応援してくるのです。
そしてもうひとつ。「女帝」からのアドバイスとして、特に女性には大切にしてほしいことがあります。
恋愛がうまくいかないと、自信を無くしてしまうことは仕方がないと思います。自分から積極的になる気持ちも薄れてくるかもしれません。
でも、だからといって、「自分には魅力がない」と、自己卑下をしないでほしいのです。
恋愛がうまくいくかいかないか、ということと、あなたの魅力は、関係がありません。その魅力が、相手に伝わるか伝わらないか、というだけです。
だから、「自分には魅力がない」といって、自分をあきらめることはしないでほしいのです。
あなたの魅力を受け取れる器を持っている相手は、必ずいます。
「女帝」はいいます。
「あなたには魅力がある。こんなところで自分を諦めないで」と。
もしかすると、こんな風にもいうかもしれません。
「彼(彼女)だけが男(女)なんじゃないのよ! あなたにピッタリの彼(彼女)は必ず見つかるから」
恋人とギクシャクしてきたときの「女帝」からのアドバイス
相手とギクシャクしてきたときでも、「女帝」は「豊かさ」や「生む」というアドバイスには変わりません。
では、どんな「豊かさ」や「生む」をアドバイスしてくれるのでしょうか?
彼(彼女)とギクシャクしているとき、ちょっとだけ、自分の顔を鏡で覗いてみてほしいのですが……どんな表情をしていますか?
疲れていそう? 不機嫌そう? 無表情?
たとえば、眉間にしわをよせながら怪訝そうな顔で相手のことを見ていたり、重苦しい空気の中でお互いによそよそしかったり、なんとなくイライラして落ち着かない状況があるのかもしれません。
すると「女帝」はいいます。「ちょっとこっちきて鏡観みて、ちょっと笑ってみ。いっぱい泣いて、いっぱい怒ったらええから、おんなじだけ、笑うこともやってや」
そう。ここでは「感情を豊かにする」「感情を生む」というアドバイスをくれます。
感情には、「原感情」と呼ばれるものがあるといわれます。「喜び」「悲しみ」「怖れ」「怒り」の四つです。
この四つがもとになり、四つのバランスが微妙に組み合わさることで、私たちは複雑な感情表現ができる、といわれています。逆にいえば、どんな感情もこの四つに集約される、といえるわけですが……
感情が豊かなのは、四つの感情の表現ができているからこそです。
ちなみに、やる気がなくなったり無気力になるのは、「怒る」ことを抑圧してしまっている状態です。実は……「怒る」ことも大切だったります。
ただし、「怒る」は誰かに当たることではありません。ましてや「キレる」というものでもありません。(「キレる」は「怖れ」からくる感情です)
「怒る」とは、「嫌なことをいやだ」ということです。「嫌なことをイヤ」といわずに不機嫌な顔をしているのは……そもそも「怒る」ことすらできていません。
相手に直接「イヤ」といえないときもあるかもしれません。そのときは、「イヤ」を誰かにあてるのではなく、誰もいないところでひとり、たとえば、新聞をビリビリと破るとか、カラオケで暴言を吐きまくるとかでもいいので、誰かを傷つけることなく一人で吐き出しを完結することが大事。
女帝はいいます。
「気のすむまで泣たらええし、怒ったらええよ。ほんだら、おなじくらい笑えるから」と。
そうそう。四つの感情は、ネガティブ対ボジティブの割合でいえば、3対1です。すでにネガティブと呼ばれる感情の比率の方が高いわけです。ならば「喜び」は多めに表現しないとネガティブとボジティブのバランスがとれません。
感情のバランスをとるために、ときどき鏡で自分の顔を見ては、なにもなくても「にっ」と笑ってみるのもいいかもしれません。
タロットカードの「女帝」が仕事のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、仕事における「女帝」のアドバイスとはどういうものになるでしょう?
ここは全体的なアドバイスとして考えてみたいと思います。
「女帝」は「豊かさ」や「生む」を表すことに変わりありません。
そしてここは「仕事」に対するアドバイスですから……生み時を予感させてくれます。
ここは……生んで生んで生みまくるタイミング!
「女帝」のカードに描かれている「勺」には、アイデアが湧いてくる、という示唆があります。
つまり「女帝」が出てくるということは、アイデアも湧いてきやすい時期でもあり、自分の意見も通りやすい時期と考えることもできます。
また、「女帝」のカードは数字の「3」を代表します。
自分ひとりでやるよりも、誰かと協力しあって仕事を進めていく方が生産性も効率も上がることを表します。「三人寄れば文殊の知恵」ということです。
仕事で「女帝」が出てきたら、何かを生み出すのにいいタイミング、と捉えてほしいのです。そして、ひとりでやるよりも数人で協力し合う方がうまくいくと。
女帝はいいます。
「今は生み出すタイミング。だから、ワンマンプレーよりもチームプレーを大切にして。ひとりでできることは、限られている」
参考にしてみてください。
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