タロット―カードの占い方として、ケルト十字やヘキサグラムなどの展開を行うことがあります。
このときの「キーカード」に「カップの6」が出てきたらどうなるだろう?
ここでは特に、恋愛と仕事の両面から「キーカード」を読むコツを、小アルカナの「カップの6」にみていきます。
また、「こんなときは『カップの6』を意識してみて!」という、「カップの6」からのメッセージとして、タロットカードの1枚引き(ワンオラクル)にもご活用ください!
※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。
※ここでお伝えすることは、「必ずこう読もう」というものではありません。ご相談内容や展開されるカードによって、読めることも異なります。あくまでも、よくある一例、としてご参考頂ければ幸いです。
タロットカードの「カップの6」をキーカードとして読むコツ
※小アルカナは、「棒=火」「コイン(貨幣)=土」「剣=風」「カップ(杯)=水」の4つの要素と、1から10までの数字をつかんでおくと、読みやすくなります。
「カップ」のキーワードは「くっつく」「混ざる」「愛情」「共感」「感情」「流れる」「集まる」。
数字の「6」は環境に呼応する数字です。
「カップの6」は、誰かの気持ちに敏感に反応する様を表します。
特に「カップ」が象徴する「水」は、単独では存在できず誰か(何か)とともにあるもので、数字の「6」がそこに呼応しますから……「カップの6」は、相手や出来事に振り回されやすいです。
また「カップ」と数字の「6」をシンプルに組み合わせると「相手に敏感になる」のですが、感情が巡るのも「カップの6」ですから……過去の出来事や思い出が今に蘇る(感情的に巡る)、という点にも注目しておきたいものです。
「過去」を思い出し「今」に感情を巡らせる、というわけです。
ところで。
「カップ」のキーワードでもある「感情」はいつも後付けです。
出来事と同時に「感情」が出てくることはなく、出てくるのはあくまでも「感覚」です。
その感覚に「嬉しい」「楽しい」「悲しい」「腹が立つ」などの名前をつけると「感情」となります。
特に昔の思い出が蘇るときは、その思い出に対して新たに「嬉しい」「楽しい」「悲しい」「腹が立つ」といった名前を付け加えるようなものですから、感情を上塗りするようなものです。
そのため、当時の思い出が劇化されたり美化されやすいのです。
ちなみに「感情」には4つの原型があるといわれています。
それが「喜び」「怒り」「悲しみ」「怖れ」です。
これらは、感覚に対する「意味のラベル」と捉えると分かりやすいかもしれません。
「感情」は、起こった出来事や事象に対して「喜び」「悲しみ」「怒り」「怖れ」のうちのひとつ、あるいは、複数のラベルを張り付けると現われます。
たとえば「嫉妬」は「怒り」と「怖れ」の複合ラベル。
組み合わせるものと、その程度と割合によってさまざな感情を生むことができたのだと思えば、人間ってとても複雑でスゴイなぁ、といつも感心させられます。
タロットカードの「カップの6」が恋愛のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、恋愛における「カップの6」のアドバイスはどういうものとなるでしょう?
そこで……ここでは2つの場面に対する「アドバイス」について「カップの6」の意味を考えてみたいと思います。
①ひとつめは、まだ相手がいない場合。
②ふたつめは、相手とギクシャクしてきたとき。
まだ相手がいない場合の「カップの6」からのアドバイス
「カップの6」は、過去の思い出が蘇ることがあるカードです。
それはまるで、人をはじめて好きになったときの気持ちを思い出して、というかのようです。
どれだけ恋愛に失望や絶望を味わっていても、人との触れ合いを求めずには生きられないのも人の性。
人の優しさや温かさ、相手を思いやる気持ち……忘れかけていた感情を取り戻し、恐れずに一歩、前に歩みを進めてほしい
それが「カップの6」からのアドバイスです。
また「カップの6」は、過去の思い出にご縁があるので、昔の彼や好きだった人から連絡がくるかもしれません。
特に過去のことは美化しやすいので……そのあたりも含め、今の心に正直に応えることが大切です。
「相手は変わらない」ことを前提に、これからの未来を共にするとき、その人は自分にふさわしいかどうかを自分の心でしっかりと確かめてくださいね。
恋人とギクシャクしてきたときの「カップの6」からのアドバイス
パートナーとギクシャクしてきたときに「カップの6」がキーカードに出てきたら、昔のあれこれを思い出してみてください。
相手を思いやる気持ち
相手への気配りや気遣い
付き合い始めたころの自分はどうだったか、を思い返して、今の自分の態度と比べてほしいのです。
ここはあくまでも「自分」のことについてです。
相手のことを持ち出してはいけません。
パートナーシップは、自分の鏡だといわれることがあります。
「相手は変わらない」ことを前提に、自分が変化をするから相手が変化する、というのです。
自分の変化が相手に浮き出てくるわけですから……つまるところ、相手が「イヤなやつ」になっていたなら、あなたが「イヤなやつ」に変わってしまった、となってしまうのです。
「カップの6」は「感情(愛情)が呼応する」のが本質です。
あなたが相手に感じる情は、相手も同じようにあなたに感じている情だと考えれば、そういう説明になってしまうのですね。
だからこそ「カップの6」はいうのです。
付き合い始めた頃のことを思い出し純粋な気持ちを取り戻してほしい、と。
気持ちが循環するからこそ、優しい気持ちを持てば優しい気持ちが返ってくるからです。
タロットカードの「カップの6」が仕事のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、仕事における「カップの6」のアドバイスはどういうものになるでしょう?
ここは全体的なアドバイスとして考えてみたいと思います。
仕事のキーカードで「カップの6」が出てきたなら、心の持ちようで仕事へのモチベーションが変わる、と思ってほしいのです。
仕事がルーチン的になってくると「同じことばっかりや……」とマンネリ感が増してくるかもしれません。
特に「カップの6」は気持ちが循環するカードですから、マンネリ感が強いとマンネリ感しか味わうことができなくなってしまいます。
けれども、仕事がマンネリになっている、ということは、それって……業務がうまく回っているから、だと思うのです。
業務につまづいていたり滞っていると、職場のなかもピリピリしていて、いつも緊張状態です。
仕事にマンネリを感じられるのは、仕事が身についてきたからであり、仕事人として成長している証。頑張っている自分を褒めてあげてほしいくらい。
そもそも、仕事はあなたひとりのワンマンプレーで成り立っているわけではありません。
あなたが自分の業務をスムーズに進めているから、周りのみんなも自分の仕事がやりやすくなるし、周りとうまくいっているから、あなたも仕事がやりやすくなっているのです。
みんなの役に立っていることをもっと自覚して仕事と向き合っていけば、仕事や人間関係がもっとスムーズに流れるための工夫が、たくさん見つかるはずです。
そこにフォーカスすれば……仕事にマンネリなんて感じている場合じゃないですよ!
と……環境に呼応する「カップの6」が叱咤激励を飛ばします!
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