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タロットカード「戦車」の意味と解説|数字と絵柄とフランス語で徹底分析

※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。

 

大アルカナの本質を知りたい!というお客様のご要望から生まれた大アルカナの特別無料講座です。大アルカナの本質である数字象徴図形に焦点をあてて22枚のすべてのカードを1枚ずつを解説しています。

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タロットカード「戦車」の意味を数字から解釈してみる

「戦車」のカードは「7」という数字があてはめられます。
ここでは、まずこの「7」という数字についてみていきたいと思います。

「7」が表すのは「運動力」です。
それは、行動すること。

行動の原動力となるのが「落差」です。
現実と理想との「落差」、ギャップがあるからこそ、そのギャップを埋めようと理想に向かって、人は行動を起こすことができるのだと思います。

落差が大きければ大きいほど、運動力は大きくなります。

けれども、その「落差」は「葛藤」などという言葉に置き換えられることがあって、内心、ヤキモキしている感覚を持つかもしれません。

そのため、「落差」を埋めようとする行動は理想に向かって発展をもたらしますが、一方で、内面の暴走をもたらす可能性もあります。

「7」の数字は、壁にぶつかるまで一直線に行き続けるしかなく、とどまることや循環することを知らないため活発で攻撃的なエネルギーです。

一直線に進み続けるには、目の前に障害物があっても勝ち続けなければなりません。そして、どんな無理難題を突き付けられたとしても、なんとかして突破することを考えます。

この力は人生の突破力になりますが、がむしゃらに行動し前に進み続けることはエネルギーも必要ですし、なかなか大変なものです。

ですがその経験があればこそ、困難だと後ずさりしそうになるような出来事が起こったとしても、ひるむことなく、過去の経験を活かして、冷静に対処できるようになるのでしょう。

ときには周りのことが見えなくなるほど、がむしゃらに生きることも、人生においては必要なのかもしれません。

たとえば。

仕事も子育ても、自分なりに良かれと思いがむしゃらにしてきたつもりが、はたっと気づくと子どもの様子がおかしい。

そういうことがあったとして、けれどもその頃は、がむしゃらにならずにおられなかった。

それがあったからこそ子どもの様子に気づくことができ、これではダメだと方向転換をし、そして「今」があるのだとしたら、自己卑下することも罪悪感を抱くこともありません。

堂々と「あの時は大変やってん!ごめんな。だから、今楽しもう!」といえばいいと思うのです。

もちろん、今、その頃のことを客観的に見ることができているからであって、当事者にあるときは……突っ走り続けるしかありませんから、それはしんどいことでしょう。

だからこそ、それを越えた「今」をどう生きるのか。

個人的には、「7」という数字をずっと体現し続けるのはしんどいと思います。心をマヒさせたら、しんどい、というのは無くなるかもしれないけれど、そういうわけにもいきません。

心をマヒさせることができても、物質である体の方は先に崩れるだけです。

どちらにしても、タロットに現れる人の過程は巡るものですから、ひとつのカードが表す状態に留まり続けることはありません。

だから、戦車が「正」に動いている限りはそのように進めばいい。壁にぶつかって強制終了になれば、それもよし。

たとえどんな状態に陥っても、生きている限り、人は、己を再生させる力を持っているから、大丈夫。なんです。

と……このようなことを思わせる「7」という数字

「7」は小アルカナにおいても「いわくつきな数字(そのエレメントがもつ良さを弱める数字、となるからです)」でもありますが、≪ここをどのように越えていくのか、その後、どうするのか≫を問える転機であることには間違いない数字だと思います。

 

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タロットカード「戦車」の意味を絵柄から解釈してみる

獣性(本能)を象徴する馬

獣性(本能)を象徴する「馬」ですが、青は特に精神性をあらわし、赤が特に物質性を表すと捉えます。
前のカード「恋人」に描かれていた左右の女性が、「戦車」のカードで二頭の馬に変化した、と捉えるといいかもしれません

この二頭の馬は、対立しています。
一方で二頭の馬は、物質面や感情面を象徴する下層に描かれ、どちらも「個」や「意志」を示す左側を向いています。

対立と指向性がなければ、戦車は前に進むことができません。
ですが、二頭の馬を放置しておくと、個人の欲に暴走することがあります。

ここは、手綱さばきが問われるところです。

天蓋

保護と遮断を表す天蓋

天からの保護を受けている天蓋。
超人的で不思議な力によって、この戦車には突破力があるでしょう。

一方で天蓋は、人物を戦車のなかに閉じ込めています。
人物を閉じ込めることで他の意見を寄せつけず、その意志を固めさせている、とも読めるでしょう。

人物

肘で他を押しのける人物

人物の肘が、社会性を表す位置で曲げられています。

「肘鉄を食らわす」という言葉があるように、肘は「押しのける力」「主張する力」を象徴します。

それが社会性を表す位置で曲げられていますから、人物の動きに、他を押しのける排他性がみてとれます。

男性的な象徴である勺

勺は男性的な象徴を持ち、攻撃性や積極性を表します。
また直線的で、上下に持つと、天からの回路となる役割を持ちます。

ここでは、カードの左側に描かれていますから、意志の固さでどんな障害をも突破する力がある、とみてとることができます。

 

図像をみる限り、人物は守られている印象があります。
車に乗っていることや、頭の上に天蓋があることで。

「7」という数字の運動性を表わすには、その激しさを垣間見ることはできないのですが……

自分で手綱をひいているはずが、実のところ、箱に入れられ操られている……そんな「7」ほど厄介なものはありません。

自分の置かれた状況や、その行いが客観できないことにはマリオネット

他人の思惑に踊らされずに自らの戦車(=現実)を走らせているか?

そんな声が聞こえてきそうな「戦車」のカードでもあります。

 

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タロットカード「戦車」の意味をフランス語から解釈してみる

大アルカナの「戦車」

このサイトでご紹介しているタロットはGrimaud社のマルセイユタロットであるため、フランス語名についても少し触れておきたいと思います。

フランス語(マルセイユタロットのグリモー版)では「LE CHARIOT」

「四輪の荷車」という訳があてはめられています。

ちなみに英語で「CHARIOT」といえば、古代ギリシャやローマ時代の戦闘用馬車をさすようです。

「馬・荷車・人」で一体です。

タロットで描かれる「馬・荷車・人」は、それぞれに象徴的な意味を帯びます。

「馬」は感情体。「人」は知性。「馬車」は肉体。

これが、タロットの世界観。
人のありさまが、流れにそって描かれていのが、タロット、なのです。

数字がひとつ加わるごとに、成長進化を物語るのかもしれません。

ところで。

辞書には最新で使われる意味が表記されるているようで、フランスにいた頃、レストランで「CHARIOT」という言葉を耳にしたことが何度かあります。

それは、お料理を運ぶ「ワゴン」を指してのことでした。

たとえば、チーズやデザートを大きなワゴンに数種類のせてテーブルの前に運んできて、そこからサーブが切り分けてくれるのですが……

これを「le chariot à desserte」というほどです。

ちなみに、レストランでchariotに乗って運ばれてくるデザートたちはどれを選んでもよく、すべて選んでもいいのですが……

甘いものには目がないだけに、あれもこれも、となっては、最後にいつも大変なことになっていたことも思い出します(笑)

 

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タロットカード「戦車」から恋愛を読む

まだ相手がいない場合の「戦車」からのアドバイス

「戦車」は積極的な行動力があるカードですから、恋愛に対しても例外なく「とにかく行動だよ!!!」とアドバイスします。

けれど行動するにも、そもそも目指す方向が間違えていると、せっかくの行動が無駄になります。

特に「戦車」は目的地があるからこそ全力疾走しますから、もし目的地が分からなければ身動きができません。あるいは、暴走に迷走……

だからこそ「戦車」のカードが出てきたら、行動の前に、まずは「どこに向かいたいのか?」を確認してみてほしいのです。

結婚まで考えてる?
セフレでいい?
形には拘らないけど、お互いを思い合える関係性を育みたい?

それによって、出会いの場も相手に求めることも、当然変わってくるでしょう。

だから「戦車」はいいます。
「理想の相手と出会いたいならば、自分の本心が自分で分かっていないと、取りに行くものも取りに行けないよ」と。

もちろん、アクションすることをアドバイスするのも「戦車」ですから、もし「自分は奥手だから……」と思うなら、ここは積極性を出すタイミング。

「いつまでも『奥手だから……』では相手はできないよ!」と激励してくれます。

どちらにしても、アタックしていくタイミングと思って、臆せず進んでほしいと思います。

恋人とギクシャクしてきたときの「戦車」からのアドバイス

なかなか踏み出せないときに、背中を押してくれるのも「戦車」です。

だからもし、パートナーとギクシャクしてきたときに「戦車」が出てきたら、あなたからアクションをしてほしいのです。

なんで私が折れなきゃなの?! と思われるかもしれませんが……ここは、相手の出方を待っていても状況は変わりません。むしろ、悪くなることもあると捉えてみて。

このままギクシャクしておきたいのか、別れて他の誰かと関係を育みたいのか、あるいは、ギクシャクしたけどやっぱり仲良くしたいのか……

「戦車」のカードはいいます。
自分がどこに向かいたいのか、が分かったら、そっちに向かって戦車を進めればいい。別れたいならば、自分から別れを切り出そう。仲良くしたいなら、まずはひとこと『仲直りしよう』とあなたからいえばいい」と

人任せにしないことが、肝心です。

タロットカード「戦車」から仕事を読む

仕事のキーカードで「戦車」が出てきたなら、「とにかくガンガン攻めろ!!」の姿勢が大切です。
ここは、ひるまずに突き進んでいくことが大切な時期だと捉えてほしいと思います。

そして、なぜそれをするのか、どこへ向かうのか、などの目的や目標を決めたうえで、とにかくやってみる、という姿勢が大切になります。

走りながら考える、という方がいいかもしれません。

走る前から、「道に迷ったらどうしよう」とか「大きな障害があったらどうやって対処をしよう」とか……そんな心配は不要です。

道に迷ったかも、と思ったら、誰かに尋ねてみればいいし地図を見直せばいい。障害物に出会ったら、どうやって越えたらいいかをその時に考えればいい。

躊躇していることがあったら、ここはぜひ、挑戦してみてください!

 

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タロットカード「戦車」の意味つれづれ

戦車は、その力とエネルギーが大きいだけに使い方しだいで人を傷つけてしまったり自分を壊してしまったり……暴走させてしまうと、手に負えないことにもなりかねません。

私は、ときどき「戦車」のカードをを思春期の子どもに重ねてしまうことがあります。

エネルギーを発散できる「なにか」に目標を見いだせると、戦車の運動力や攻撃性は、自分を輝かせる源にかえているのをみるからです。

クラブ活動でも勉強でもなんでもいいのですが……誰かに何かをいわれるからするのではなく、あくまでも、そこに自分の意志があることで自分が輝く。

そういう「戦車」の使い方をしたいものだと、つくづく思うからです。

でもだからこそ、子どもであっても大人であっても、いくつになっても「やりたい!」という想いに真直ぐになれることがあっていいのだし、むしろ、言い訳することなく、自己卑下することなく、愚直にそこを拓いていったほうが「戦車」の素直な在り方なのかもしれません。

エネルギーを暴走させないためにも。デス!

ここまで「戦車」についてみてきました。
少しでも「戦車」に親しんでいただけましたなら、嬉しい限りです。

※参考図書

 

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