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タロットと占星術の違いと使い分け方。どちらを学ぼうかと迷っているときの参考コラム

うらないば、ではタロットと西洋占星術のレッスンをしていますが、このようなご質問を頂戴することがよくあります。

占い師になるにはタロットだけでは難しいですか?やっぱり、占星術もできた方がいいものでしょうか……

タロットにも占星術にも興味があるのですが、占星術は覚えることがたくさんあって、なんだか難しそうで。

先生はブログにタロットと西洋占星術には親和性があると書いていますが、たとえばどんな共通点があるのですか?

タロットと共通点がたくさんあるなら、私でも西洋占星術になじめるかも?!と思いました。

タロットで占えるようになりたいのですが、先生がおっしゃる「西洋占星術をタロットに活かす」っていうのにも興味があります。

先生は、この二つをどうやって使い分けているのですか?

そこで。

ここでは鑑定をする上で主に扱っているタロットと西洋占星術の違い使い分けについて、お話していきたいと思います。

 

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タロットと占星術の違い

タロットや占星術は占うための技術です。

占う技術はタロットや占星術の他にもたくさんありますが、大きく分けて3つの種類があります。

それが「命術」「相術」「ト術」

誕生日などの生まれたときの情報を扱う技術を「命術」といい、西洋占星術四柱推命は命術です。

ものの形や様相を扱う技術を「相術」といい、手相家相がそうです。

また偶然にあらわれた象徴を扱うのが「ト術」で、タロットはト術です。

タロットと占星術では占術の種類が異なることが大きな違いですが

●占星術は、その人が持って生まれたエネルギーをみることと時の流れをみることが得意

●タロットは、その人の今現在のエネルギーをみることが得意

と特徴を分けることができます。

もちろん誤解をして頂きたくないのは、あくまで得意分野がある、という意味であって、占星術では「今現在のエネルギー」を読むことができない、という意味ではありません。

ただ、20分や30分などの短時間での鑑定が求められる現場において、よりよく占おうと思えばそれぞれの得意分野を掛け合わせたリーディングをする方が断然いい、という考え方を前提に、ここではお話しています。

では、それぞれの特徴を個別に見てみましょう。

西洋占星術の特徴

西洋占星術は、誕生日からその人が生まれたときの天体の配置図(ホロスコープ)を書き出し、その配置図から、その人が持って生まれた才能資質、どんな環境で育ち、どんなことに興味を持つ傾向があり、どんなことを苦手に思う傾向があるのか、などを読み取ることで占います。

この配置図から自分を分解して眺めてみれば、見えていなかった自分のことや、隠れている資質などが浮き彫りにされていきます。

天体の配置図(ホロスコープ)を、いわゆる「自己分析シート」といってもいいのかもしれません。

また、生まれたときの星の配置図と、3年後、5年後、あるいは10年後の星の配置図を重ねてみることで、その人にとっての将来的な運気の流れを読み取ることができます。

すると、人生の転機時流の変化から人生設計を考えることができるので、たとえば、事業主や経営者が、自身の人生設計に沿わせながら中長期的にビジネスを考えるツールとして使っていることも多いです。

タロットの特徴

一方、タロットは卜術です。

特にタロットは「無意識にアクセスする道具」といわれることがあります。

その時その場の、その人が抱えている心理状態思考パターンなどの見えないエネルギーを汲み取り、その人が見えなくなっているものや、その人の心の奥底に隠れているものを可視化してくれるといいます。

言葉にしずらい感情や感覚も、タロットが代弁してくれるといってもいいでしょう。

また、たとえば同じ生年月日で同じような星の配置図を持っているとしても、これまでの人生を経験し感じてきたこと、学んできたことや、選択してきた道のりは人それぞれです。

当然、思考や情動のパターンは異なりますし、選択が違えば出てくる現実は変わってきます。

つまり、生まれ持った資質やエネルギーがあるとして、そこに個別のキャリアプロセスが加味され、それら全てを掛け合わせて出てくる現象を読み取ることが得意なのが、タロットというわけです。

タロットと西洋占星術の共通点

では、タロットと西洋占星術は全く相容れないものなのでしょうか?

それは、違います。

まずタロットも西洋占星術も、その根底にある西洋思想は共通しています。

それが、万物は4つの元素から成っているという4エレメントの思想です。

4エレメントとは火・土・風・水のことをいい

タロットでは「火→」の絵柄
西洋占星術では「火→牡羊座獅子座射手座」の星座(サイン)

タロットでは「土→コイン」の絵柄
西洋占星術では「土→牡牛座乙女座山羊座」の星座(サイン)

タロットでは「風→」の絵柄
西洋占星術では「風→双子座天秤座水瓶座」の星座(サイン)

タロットでは「水→カップ」の絵柄
西洋占星術では「水→蟹座蠍座魚座」の星座(サイン)

で表現されます。

またタロットは占星学的な要素が絵柄に込められていて、たとえば

「愚者」のカードは
西洋占星術の「天王星」

「運命の輪」のカードは
西洋占星術の「木星」

「審判」のカードは
西洋占星術の「冥王星」

「世界」のカードは
西洋占星術の「土星」

を象徴します。

これ以外の全てのカードに占星学の情報が散りばめられているため、タロットリーディングにおいて占星学の知識が役立つことは間違いないでしょう。

タロットと占星術の使い分け

さて、前述のような特徴や共通点があるタロットと占星術。

では、この二つの占術をどのように使い分けるといいのでしょうか?

はじめにもお伝えしたように、あくまでも20分や30分などの短時間で鑑定が求められる現場において、よりよく占おうと思えば、それぞれの得意分野を掛け合わせたリーディングをする方が断然いい、という考え方が前提にあります。

そして

西洋占星術が得意なのはその人が持って生まれたエネルギーをみることと、時の流れをみること。

西洋占星術で用いる生まれたときの星の配置図は、さながら「自己分析シート」のようなもの。

そのため、その人が生まれたときの星の配置図からは、どんなことに安心感を覚え、どんなことをしていると充実感を持つのか、どんな行動に出やすくて、どんなコミュニケーションをとろうとするのか、など、その人の性格行動性などを掴みます。

また生まれたときの星の配置図と、3年後、5年後、あるいは10年後の星の配置図を重ねてみることで、人生の転機時流の変化を見通しながら人生設計を立てることもできます。

一方で、タロットが得意なのはその人の今現在のエネルギーをみること。

その人が今抱えている問題困っていること辛いことなど、そこにある原因の本質をひも解き、どうすれば納得のいく道に進むことができるのか、を考えることができます。

このような占術の得意分野を抑えた上で、私は、タロットを補うために西洋占星術を使うスタイルをとっています。

理由は単純で、ご相談に来られる方は、今、現に困っていることや悩んでいることをどうにかしたいはずだから。

つまり、フォーカスしたいのは「今」のこと。

そして、それを読み解くのが得意なのがタロット。

そのため、問題の本質を読み解くためにタロットを使い、時期や転機を西洋占星術からひも解きます。

たとえば、恋愛のご相談で「運命の輪」がタロットに現われているならば、西洋占星術の「木星」の動きに注目して、恋愛運が盛り上がる時期を探ります。

仕事のご相談で「審判」がタロットに現われているならば、西洋占星術の「冥王星」が星の配置としてその人にどんな影響を与えているのかを読み解き、タロットのリーディングに加味します。

あるいは

西洋占星術から、その人が持って生まれた特徴に「水」の要素が強いと読めるとき、タロットのスプレッドの中に「水」の影響がどのように現れているのかに注目しながら、タロットをリーディングしていきます。

タロットと西洋占星術の共通点から生まれる親和性が、リーディングの視点を広げ、表現できる言葉に具体性と深さを足してくれる、というわけです。

タロットと占星術を迷っている方へ

さて、よく頂くご質問の「占い師になるにはタロットだけでは難しいですか?」「タロットだけではなく占星術もできた方がいいものでしょうか……?」ということについてお応えするならば……

タロットだけでも占い師になることはできます。

実際に、タロットだけで鑑定をしている占い師さんもみかけます。

けれども、やはり「占星術もできた方がタロットのリーディングがしやすくなります」と付け加えておきたいと思います。

ここまでお話したように、タロットと占星術では占う得意分野が異なり、またお互いに共通点が多いことから、両方を学んでいる方がリーディングの幅を広げてくれることは明白だからです。

そして私の場合は、尋ね来られる方が抱えられている「今、現に困っていることや悩んでいること」に対して動きを作るために、「今」を起点に占うことが得意なタロットを軸に使い、西洋占星術はタロットのリーディングを補うものとして使っています。

また個人的な実感として、タロットをメインで使っていくのであれば、占星術は、基本的な部分を押さえておくだけでも鑑定の現場で役立つと感じています。

タロットと西洋占星術のどちらを学ぼうかと迷っているなら、タロットだけではなく西洋占星術を学ぶメリットもたくさんあると思います。

この記事でお話したタロットと占星術の違いや使い分けが、迷っている方のご参考になれば嬉しい限りです。

 

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