西洋占星術の学びを深めるための自分にあったアプローチ(勉強の仕方)を知りたいです
西洋占星術を学んでいますが、どうしても、学びを深められません。どこから手をつけていいのかもわからずにいます。どんな風にアプローチしていけばいいのか、手掛かりが知りたいです。よろしくお願いします。
ホロスコープとケルト十字から「西洋占星術の学びを深めるための自分にあったアプローチ(勉強の仕方)を知りたい」というご相談を読みます
ホロスコープ(占星術)
- 太陽:獅子座
- 月:山羊座
- 水星:獅子座
- 金星:蟹座
- 火星:乙女座
- 木星:射手座
- 土星:双子座
- 太陽と火星が0度、木星が120度、海王星が90度
- 月と冥王星が120度
- ASC:山羊座
- MC:天秤座
※ここでは、ホロスコープから主要な天体とサイン・月と太陽に係る他天体とのアスペクトを抜粋しています。
ご相談ありがとうございます。今回は、ご相談者様から生年月日をいただきましたので、ホロスコープとタロットからご相談にお応えしたいと思います。
と……その前に。
このお話を進める前に、学びを深める方法についての前提をお話させてください。
学びを深める前提として、「占い師」としてプロになりたいかどうか、によってやり方は変わると思います。
私が占星術の先生から教わったことは「とりあえず1,000枚、チャートを読んだらええわ」でした。
その真意は、「自分なりのアベレージを持つためには1,000枚ぐらい必要」ということで、自分の得手不得手も含め、ホロスコープを捉える感覚を自分なりに掴むために、という意味です。
占い師になるために占星術を学んでいるならば、1,000枚、とにもかくにも読む、というのはひとつの目安になると思います。
ただ「占い師」ではなく、教養として西洋占星術をたしなみたい、というのであれば、興味があるところだけピックアップしていけばいいのではないか、とも思うのです。
さて。
このような前提を持っていることをお伝えしたうえで、ご相談者様のホロスコープから、ご相談者様にあった「学びの深め方」というものを読み解いてみたいと思います。
ご相談者様のホロスコープを見たうえでの率直な感想は……学んだことを自分の経験とミックスさせてアウトプットをすればいいのではないか、です。
なぜそう見たのか、お話します。
ご相談者様は「火」と「風」の性質が強く、感情的な表現よりも、心意気や熱意で周りを巻き込み、また論理的な思考で物事を判断する力が強い方だと思います。
行動力もあり人に合わせることも上手。ひとつのことにこだわるよりも、興味が向けばそちらに向かえるタイプだと思います。
とするならば、自分のなかで学びを完結させるのではなく、習得をしたものは外に向かってアウトプットをした方が断然いいです。
それに……ご相談者様の「太陽」は、獅子座の29.25度。
ひとつのサインは、25度で完成をし、25度以降は次のサインの影響を受ける、あるいは、次のサインへ移るための準備をする、ともいわれています。
そしてサインの29.00~29.99は、「吐き出す」度数。
獅子座の最後の度数「吐き出す」を太陽に持っているということは、獅子座の熱を全部吐き出し切ろう、というのがご相談者様の太陽の目的ともいえるでしょう。
しかも、度数ごとの意味を象徴するサビアンシンボルをみると、獅子座の29.00~29.99は「開封された手紙」です。
つまり……「いいたいことは全部言い切りましょう、自分にはもう何も残すものは無い、というところまで表現したいことを表現し、公開しましょう」というのが、ご相談者様の太陽の目的、イコール、ご相談者様の使命にあるのかもしれません。
こなったらもう……一刻も早くアウトプットをして! となるわけですが……
もしかすると、もう何らかのアウトプットはされているかもしれませんね。
ただ、アウトプットが続かないからこそのご相談なのかもしれません。
そこでここからは、どんなふうにアウトプットをすればいい? について、ご相談者様の星の情報から読み解いてみたいと思います。
そのために、太陽の目的を後押しする星々をみていきます。
「アウトプットしようぜー!」という太陽の目的を後押しするのは、コミュニケーションを司る獅子座の水星。
獅子座の水星は、習得した学びを自分なりの言葉に変えて表現しなおすことが得意です。
そこに太陽と合の火星が、その行動力で太陽の目的に向かう道筋を作ります。
ご相談者様の火星は乙女座。細かい作業が得意で、実用的な行動に拘ります。
今は「ブログ」などというアウトプットのツールもありますから、これを使わない手はありません。
「ブログ」を書きましょう。もう書いているかもしれませんが、これからも続けましょう。
もちろん、紙に書いてもいいのですが、そうすると、人の目に触れることが難しくなります。ご相談者様の「太陽」を思うと……人に見せる、という道は作っておきたいことろなんです。
「ブログ」は非公開でも書けます。初めは非公開にしておいて、あとからボタン一つで公開することができるので、ここではやはり、インターネットを利用して「ブログ」を書くことがおすすめです。
で……そのブログですが、「自分の教科書」を作るかのようにブログを書いてみてはどうでしょうか?
もちろん、学んだ内容の転載や丸写しをしてはいけませんよ!
書き綴る内容は、学んだとおりの順番で書けばいいです。でも、著作権に触れない程度に、学んだ内容を自分なりの表現に変えてください。
西洋占星術でまず押さえておきたいのは、用語解説ですよね。
サイン、天体、ハウス、の説明。これだけでもかなりのボリュームです。
用語解説ができたら、リーディングの手順。
まずは、天体を、2要素、3区分、そしてエレメントの4元素に分ける。太陽ー月で軸を探り、アスペクトにそって他の天体との関係性を見る。
これはネイタルを読む際の基本的な手順ですが、ここも反芻できたら、自分でブログに書いた用語解説と手順に沿って、チャートの解説をブログにしていけばいいのではないでしょうか。
「教科書」ですから、いつでも読み返せるようにカテゴリ分類や見出しなどの体裁はきっちりしておきたいところ。そこにチャートの解説も加えれば、チャートを読む練習にもなります。しかも、それを読んだ人も勉強になるはずです。
ここで大切にしたいのは、実用性があるかどうか、です。
まずもって、自分にとってそれが実用的であること、が大切です。
行動に実用性が伴っていないと、ご相談者様の乙女座の火星のモチベーションがさがってしまうでしょうから。
それに、ご相談者様の山羊座の月にとっても、占星術の興味がある人に向けて自分の学びを残す、というのは心地いいはずです。
月は、その人の内面に影響しますが、ご相談者様の月は山羊座の28.22度。
次のサインに向かう準備をしている度数で、28.00~28.99は次のサインの情報を手にしている状態にあります。
水瓶座の情報を手にしたので、水瓶座(外)と山羊座(内)を比較することができます。外の情報を内に流す、つまり、内部に新しい風を吹き込むことができるのが、28.00~28.99の山羊座です。
これが、ご相談者様の「月」にとって居心地のいい状態。心が満足できる状態です。
占星術仲間が「内」とすると、新しい風は、自分だけの経験と捉えます。占星術以外の経験、と考えればいいでしょう。
占星術の学び(内)と、自分の経験(外)をミックスさせることで、占星術仲間(内仲間)には、自分にしかできないアドバイスをすることができます。
これは、ご相談者様の獅子座の水星が得意とすることです。しかもそれができると、ご相談者様の心も満たされます。
だから……自分にしか書くことができない占星術の「教科書」を作るつもりでアウトプットをしてみませんか? というのです。
なにも大それたことをしよう、というのではありません。自分にしか書けないこと=自分の経験から見えること、はたくさんあると思うから。それを残そう、というだけです。
さて。
やることは分かった、やり方もなんとなく。ときたら……あと一押し! がほしいところでしょうか。
そこで、タロットに聞いてみました。アウトプットをするときに意識をしておきたいことはなんですか? と。
もしよかったら、次章も読み進めてみてください。
ケルト十字(タロット)
【1枚目:テーマ】小アルカナ:棒の10の正位置
タロットカード「棒の10」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【2枚目:覆われたベール】小アルカナ:剣の1の正位置
タロットカード「剣の1」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【3枚目:キーカード】小アルカナ:カップの小姓の正位置
タロットカード「カップの小姓」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【4枚目:過去】小アルカナ:カップの3の正位置
タロットカード「カップの3」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【5枚目:現在】大アルカナ19:太陽の正位置
タロットカード「太陽」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【6枚目:未来】小アルカナ:コインの騎士の逆位置
タロットカード「コインの騎士」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【7枚目:本心】大アルカナ7:戦車の正位置
タロットカード「戦車」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【8枚目:相手・環境】小アルカナ:棒の小姓の正位置
タロットカード「棒の小姓」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【9枚目:最終的な意思】小アルカナ:剣の10の正位置
タロットカード「剣の10」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【10枚目:着地点】大アルカナ16:塔の正位置
タロットカード「塔」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
※タロットは、カードの意味と展開を総合的にみてリーディングをします。逆位置も含めた今回のリーディングは下記よりご覧ください。
ここからは、アウトプットをするときに意識をしておきたいことはなんですか? をタロットカードを使って読み解いていきます。
ここを意識しておけば、表現をすること、ブログを書くことの怖さや不安も吹っ飛ぶ! ……かもしれません。
ご相談者様に意識してほしいこと……もうこれに尽きます。
ちゃんとしようなんて思わないで!
テーマが「棒の10」。覆っているものが「剣の1」
ご相談者様は、「ブログを書く」というと、書く、表現をする、ことに対する責任感やプレッシャーを持たれてしまうのかもしれません。
でもね……環境から期待されているのは「棒の小姓」。
「棒の小姓」は、グッドニュースを運ぶメッセンジャー。一生懸命さに、それを読む人は感化されるのです。
誰も、国語的に完璧な文章、完璧なリーディングを期待していません。
わかりやすさと丁寧さ。真摯な言葉遣いがあればよくて、そもそも「完璧なリーディング」なんて……ない。ないー! のデスから。
だって……リーディングの完璧さなんかどうやってわかるねん! ってやつデス。
基本がブレていなければ、あとはセンス。
センスの好き嫌いはあっても、センスに「正解」「不正解」なんてないですから。
誰に気兼ねも要りません。丁寧さと真摯な心があれば、自分の思うように思う通りに書けばいい。
誰かに何か言われたら、「あ、そういうこともあるんですね!」でOK。
基本の手順と用語を押さえていても、100人いれば100通りのリーディングです。
先日も秋分でしたが、私が知る限りでは、誰一人、同じ解説をしているものはありませんでした。
どんな人にどんなことを伝えたいか、によって、言葉も表現も変わるのです。
だから、もっと気楽に参りましょう。
キーカードの「カップの小姓」は、誰よりもピュアで感性豊かな少年です。
「大人になりすぎないで」これが、あなたへのアドバイス。
基本の手順と用語をブログに書くことで反芻できたら、とにもかくにも、ネイタルチャートを読めばいい。
頭の中で読んでいるよりも、言葉に出す方が学びは深まります。
だからアウトプットは言葉ですること。
そのときに便利なツールのひとつか「ブログ」です。
「自分の教科書」を作るつもりで、まずは、自分のためにブログを書き始めてみませんか?
誰かのために、などと考えなくてもいいので、自分が読み返して分かりやすいものを意識して作ってください。
誰のためでもない、他ならぬ自分のための教科書を作ることで、学びは深まるはずです。
それに、自分が読み返して分かりやすい「教科書」は、誰かの役に立つ「教科書」にもなりえましょう。
あなたが誰かの教科書から、西洋占星術を学んだように。
応援しています。
うらないば、では、数字の捉え方や逆位置の考え方などタロットの基本事項に読むコツまでお話する動画講座を開設しています。
それ以外にも、「運を味方にするカレンダーブック」に沿った星の動きも解説しているため、タロットだけではなく西洋占星術の知識も身につけられます。
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