人見知りや人と話すのが苦手というご相談は、占いの現場でも多く、年齢や性別で図れるものではないのだと思います。
頑張って人付き合いをうまくしようとしているのに、相性の悪い人に悩まされる
昔から人見知りで友達を作るのはすごく苦手でしたから、自分が人付き合いがいい方ではないのは分かっているんです。
「話しかけずらいオーラがある」「とっつきにくい」と言われることもよくあったので、第一印象にはかなり気を遣っています。
今でも人見知りな性格のままですが、それでも、人ともっとうまく関わりたい、と思いながらやっているんですけど……周りに合わせて頑張ろうとしてしまうんです。作り笑いをしてしまう自分が、だんだん嫌になってくるんです。
そんな繰り返しです。
そこにきて、最近、新しく入ってきた人に仕事を教えるようになったんですが、相性が悪いんでしょうね……
すごく外面がいい人なんですよ。上司には愛想が良くて可愛がられているんです。
でも自分が仕事を教えてもカラ返事だし、分からないことはなんでも聞いてね、って言ってるのに、他の人に教えてもらっていたり。自分のことをバカにされているようで、すごく悔しいんです。
上司からは「ちゃんと教えてあげてよ」といわれるんですけど、自分はちゃんと教えているし、分からないことは聞いてね、って言っても聞いてこないのはあっちだし……どうしようもないじゃないですか。
だからって、上司から言われた言葉はすごく気になって頭から離れないし、「自分は悪くない!」って思ってもネガティブな考えが消えてくれなくて。
そんなことばかり考えているから自分の仕事でもミスが増えて上司はさらに不機嫌だし、相性の悪い人からまたバカにされているのも分かるんです。
この人とずっと関わらなきゃいけないと思うと、ほんとうに気が重くなって会社に行きたくなくなるんです。
この人のせいで、ここまで作った人間関係があっという間に帳消しになった気分です。
これからもこの相性の悪い人と関わらないといけないんでしょうか……
一緒に仕事をしている人を、いったん「この人とは相性が悪い」と感じてしまうと、どんな小さな関わりであっても辛いでしょう。
終わりが見えているならまだしも、始まったばかり、とか、この先いつまで続くか分からない、となると、その人間関係ほど不安でしんどいことはありません。
なかには、この関係が嫌だから、と転職などを考える方もいらっしゃいますが、今問題になっている人と離れられたとしても、新しく出会う人と、また同じ問題にぶつかってしまうことは、往々にしてあることです。
そういう傾向がみられる場合は「逃げても逃げても追いかけてくるなら、いっそうのこと、ここで向き合ってみませんか?」と、お伝えすることがあります。
そうして現状に向き合おうとされるご相談者様の伴走をしているわけですが……
初めて尋ね来られるご相談者様のなかには、現状と向き合おうとしているけれどうまくいかない、という方もいらっしゃいます。
周りと上手くやっている相手と比べて自分はダメな奴、なんて思っていませんか?
現状と向き合おうとされている方から
「ネガティブな考えを打ち消そうと思っても、なかなか消えてくれないんです」
「いったん嫌だと思うと、相手のいいところなんて見れないんです」
と打ち明けてくださることがあります。
また、自分と相性の悪い相手が周りから慕われているように見えると、「自分の方が嫌な奴なんじゃないか?」と、自分を疑い自己評価を低めてしまうこともあるようです。
けれども、この「自己評価を低めてしまう」までなってしまうと……人間関係でのつまずきから抜け出すにも、相当の時間がかかるかもしれません。
なぜなら
自己評価が低い
↓
自分に自信が持てない
↓
自分が信じられないから周りの言動を気にしてしまう
↓
人に言いたいことが言えない
↓
そんな自分を嫌になる
↓
自己評価が低くなる……
このようなループに陥ってしまうことがあるからです。
となると、逆に自己評価が高まれば、自分に信頼が置けるので自分がやっていることに納得ができるようになります。
すると相性が悪いと感じる人に対して、もっと凛とした態度で臨むことができるようになるでしょうから、あなたに対する態度も少しずつ変化してきて、あなたに一目置くようにもなるでしょう。
とはいえ、その「自己評価を高める」ことが難しいと感じる人は多いかもしれませんね……
では、そもそも、自己評価を高めるにはどうすればいいのでしょう?
それにもまずは、できるだけ自分を客観することです。
自分を客観することで「話が苦手」という性格の裏にあるものをちゃんと見てみよう
相手とウマが合うかどうか、相手が好きか嫌いか、などは自分の感覚を大事にするといいと思います。
ただ一方で、自分に対する「嫌なやつ」や「ダメなやつ」といった評価や、自分を「人見知り」や「人と話すのが苦手」ということも含め、実は、思い込み、であることは多いです。
ご相談者様の中には「そう思い込んで作ってしまっている主観的な自分」だけを「わたし」とされていることがあり、その「主観的な自分」をとてもネガティブに解釈されている方もいらっしゃいます。
こうなってくると、自分が持っている良さまで隠してしまいかねません。
だからこそ、「客観」です。
ちなみに占い師は、自分で自分の良さを隠してしまっているご相談者様を客観する術を以って、ご相談者様と向き合います。
その術のひとつに、「ホロスコープ」という道具があります。
ホロスコープは、特定の日時と場所の星の動きを表す天体図のことです。
西洋占星術では、人の生年月日をこのホロスコープに表すことで、その人の性質や特定の日時の運気の流れを読み取ります。
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ホロスコープをたくさんみていると、なかには、人と話すのが苦手だろうな、と感じてしまう方も、たしかにおられます。
けれどもそれは「人との深い関りを大事にするがゆえに言葉を慎重に選んで話をしようとする傾向を持たれているから」だとも分かります。
自分の言動で相手を不快にさせまいと慎重になってしまうこともあるでしょう。
このように、「人と話すのが苦手」の裏には、人に対する気遣いや心配りがあることがほとんどなのですが……
慎重になるがゆえに、他の人がどんどん話を進めてしまうと気後れして、自分の言いたいことが言えずに「話が苦手」と、自分に呪文をかけてしまう方がとても多いと感じます。
果てには、そんな自分を嫌いになってしまうこともあるようです。
自分の性格と上手く付き合い、楽な人間関係を築いていくために
とはいえ、どれだけ「話が苦手」だと思っても、自分を嫌っても、持って生まれた性格や性分はそうそう消せるものではありません。
また全く別のものに変えることは断然に苦しく、生きているうちにできるものかどうか、ぐらいの領域ではないかと思います。
たとえそれをするにしても、スタート地点にある「自分を知る」ことからは避けられないでしょう。
となったら……あなたは、ご自分が持たれている性分とどう付き合いたいですか?
ご自分との付き合い方次第で人との関り方も変わってくるため、これはとても大事な問いです。
なぜなら
自分の本性や性分を全く別のものに変える挑戦をしようと思ったなら、集中するために自分を世間から隔離し人との関りを全く絶つ、こともできます。
自分の本性や性分を得心して、いい意味で開き直りその性分と上手く付き合っていこうと決めたなら、自分に合うやり方で人との関係を築いていくこともできるでしょう。
あるいは、現状のまま作り笑いで相手に合わせることを続け、悶々とした人間関係を作り続けることもできます。
選択肢はいくつかあると思いますが……
あなたがもし、人見知りで人と話すのことが苦手な自分のままでいいから、もっと楽な人間関係を作っていきたい。そういう自分にも自信を持ちたい。と思われることがあれば、いつでもご相談ください。
ご自身の性格や性分と仲良く付き合っていこうとされる方のお手伝いをしています。
自分自身のことを「こういうものだ」と決めつけることなく、また、自分を全く別の誰かに替えることなく、現に持たれているご自身の可能性に目を向けていくための「占い」から、あなたが納得できる道に進めるよう、伴走いたします。
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