タロット―カードの占い方として、ケルト十字やヘキサグラムなどの展開を行うことがあります。
このときの「キーカード」に「剣の5」が出てきたらどうなるだろう?
ここでは特に、恋愛と仕事の両面から「キーカード」を読むコツを、小アルカナの「剣の5」にみていきます。
また、「こんなときは『剣の5』を意識してみて!」という「剣の5」からのメッセージとして、タロットカードの1枚引き(ワンオラクル)にもご活用ください!
※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。
※ここでお伝えすることは、「必ずこう読もう」というものではありません。ご相談内容や展開されるカードによって、読めることも異なります。あくまでも、よくある一例、としてご参考頂ければ幸いです。
タロットカードの「剣の5」をキーカードとして読むコツ
※小アルカナは、「棒=火」「コイン(貨幣)=土」「剣=風」「カップ(杯)=水」の4つの要素と、1から10までの数字をつかんでおくと、読みやすくなります。
「剣」のキーワードは「知性」「整理」「論理的思考」「理性」「分離」「情報」。
数字の「5」は「自己主張」「放出」を表します。
知性が自己主張をするとどうなるのか……「剣の5」は、意志を貫き通す、計画的に行動する、などと解釈できます。
ただし「剣」には感情的なものが含まれていないため、かなりドライです。
そのため、貫く意思もどこか冷淡で容赦ない印象を周りに与えるかもしれません。また計画的な行動は、ずる賢く利己的なイメージを伴ってしまいます。
知性も理性も、自分の主張を通すだけでは容赦ないものにしか思われないのでしょう。
それに……「剣」のカードには「分離」という意味もあるため、自己主張をした結果、離別があったとしても許容範囲なのです。
けれども人というのは、そう簡単に理屈だけで物事を片付けられない生き物です。
感情と理性の狭間で揺れるから生き物だからこそ……「剣」の知性や理性が己に向かうと痛みを感じてしまうのでしょう。
たとえ「剣」は人間の特徴であり自分の一部だとしても、それが自分に向かえば自分で自分を傷つけてしまうこともあるのです。
反対にどんなに鋭い「剣」さえも自分のものにできたなら、清濁併せ呑む器になれるのだと思います。
タロットカードの「剣の5」が恋愛のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、恋愛における「剣の5」のアドバイスはどういうものとなるでしょう?
そこで……ここでは2つの場面に対する「アドバイス」について「剣の5」の意味を考えてみたいと思います。
①ひとつめは、まだ相手がいない場合。
②ふたつめは、相手とギクシャクしてきたとき。
まだ相手がいない場合の「剣の5」からのアドバイス
「剣の5」は「知性を活かそう!」というカードです。
だからここは……もっとずる賢くなってもいい、そういう場面です。
周りの人に圧倒されて、自分のことをアピールできていなかったり
いつも誰かに気を遣って自分のことを後回しにしていたり
控えめで謙虚であること自体は素晴らしいことだと思います。けれども、「ここぞ!」というときにはガッツいてもいいんです。
ほんとうに恋人がほしいなら、その欲望をもっと押し出してみたらいいんです。
奥手だから……を言い訳にしてはダメ!
あなたはもっと自分本位になっていい!
キーカードの「剣の5」は、そうアドバイスします。
「誰かと一緒にいたい」という気持ちって、ほとんどの人が持っているもの。
その欲望、なにも特別じゃないから。だから、求めても大丈夫。
たとえば……
オレンジジュースを飲みた~い! って思ったら、オレンジジュースを飲むためにどうしたらいいか、って、自覚がなくても頭は考えています。だから冷蔵庫を探してみたり、冷蔵庫になかったら自動販売機まで買いにいってオレンジジュースを飲めるわけです。
恋愛も同じです。
「恋人がほしい~」って思ったら、恋人を得るためにやれることを整理して淡々とやって……手に入れる。
「剣の5」の知性の活かし方は、目的に向かってやることを整理して淡々とやるためのもの。ほしいものを得るために知恵をまわすだけ。
とてもシンプルなやり方です。
恋人とギクシャクしてきたときの「剣の5」からのアドバイス
パートナーとギクシャクしてきたときに「剣の5」がキーカードに出てきたら、もっとドライになってもいいです。
あなたにとって、そのパートナーは必要ですか?
これぐらいの問いを持ち出してきて、パートナーとの関係を整理してもいいと思います。
「剣」がアドバイスで出てきたときに、大切にしてほしいのは「感情を含めない」という点です。
兎にも角にも、まずは客観的に状況を眺めてほしいのです。
そしてここは「剣の5」。
自分の主張、意志を自分で自覚できているかどうか、が問われるのです。
だから……やっぱり彼(彼女)は私にとって必要だ! と思えば、それを相手にストレートに伝えればいいです。けれども、この関係を終わりにしたい、と思えば相手にそう伝えればいいです。
ただしなんどもいいますが……大事なことは、感情論抜きで「その関係は自分に必要か不要」です。
やっぱり優しいところもあるし……
あんなこともしてくれたし……
いいところもいっぱい知ってるし……
こういう感情論を抜きにして「その関係は自分に必要か不要か」です。
こういう質問を突き付けられたとき、心が乱れてしまうのは、自分のなかに葛藤があるからだと思ってほしいのです。
すくなくとも、その関係を終わらせてもいい、という意志がどこかに少しでもあるのでしょう。
もし、その関係が必要だ、と知っているなら戸惑うこともないからです。
すぐにアクションを起こす必要はありません。ただ、自分の中に隠れている意志を探し出し、どの程度本気なのかを自覚する、ここだけは意識してほしいと思います。
タロットカードの「剣の5」が仕事のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、仕事における「剣の5」のアドバイスはどういうものになるでしょう?
ここは全体的なアドバイスとして考えてみたいと思います。
仕事がテーマで「剣の5」が出ているときは、根拠ある理屈で強気の姿勢を貫きたいときです。
ここは「剣の5」ですから、理論的に自分の主張を繰り広げることが大切です。根拠や筋が通っていないと、逆に、致命傷を負いかねないからです。
数字に基づく緻密で計算された計画をもって、アピールしましょう。
それに……計画が通るかどうかは相手があることです。
その主張が採用されるかどうかは、委ねればいいのです。
もちろん、自分の意志を貫き通すわけですから採用されたら一連托生。
あとから「そんなつもりはなかった」も通用しないことは、心に留めておきたいもの。
でもだからこその、知性を主張する「剣の5」です。
利己的だとか知能犯だとかずる賢い……などと周りからいわれることが多い「剣の5」ですが、知性や理性を外に向かって主張をするって、なかなかに厳しいものなんです。
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