タロット―カードの占い方として、ケルト十字やヘキサグラムなどの展開を行うことがあります。
このときの「キーカード」に「愚者」が出てきたらどうなるだろう?
ここでは特に、恋愛と仕事の両面から「キーカード」を読むコツを、大アルカナの「愚者」にみていきます。
また、「こんなときは『愚者』を意識してみて!」という、「愚者」からのメッセージとして、タロットカードの1枚引き(ワンオラクル)にもご活用ください!
※使用しているタロットカードは「マルセイユタロット」です。
※ここでお伝えすることは、「必ずこう読もう」というものではありません。ご相談内容や展開されるカードによって、読めることも異なります。あくまでも、よくある一例、としてご参考頂ければ幸いです。
タロットカードの「愚者」をキーカードとして読むコツ
恋愛にはなじまなそう? 仕事で「愚者」って……と思われるかもしれませんが、「愚者」も「アドバイスカード」として出ることはあります。
そんなときはどう読むか?
たとえ特定の場面において敬遠されがちであっても、本質をつかんでいれば大丈夫!
「愚者」は、そもそも「雑念がない」カードです。
ありのままの姿で、境界線の向こうへ越えていこうとします。特に目的もなくふらふら~っと旅するかのような自由さと気楽さがあります。
「何も考えていない!」といえばそうかもしれません。ですが、「何も考えていない!」という無作為さが、「愚者」のいいところでもあります。
ある場面において「愚者」がアドバイスとして出てくるということは、「愚者」っぽくないエネルギーが強すぎて、かつ、そこが障壁となっているからこそ、「愚者になるといいよ~」と出てくるわけです。
では、今が「愚者」っぽくない、ということはどういうことか?
ひとことでいうならば……「頑張りすぎている」とき。
少し無理をしている状態が重なってきて、ちょっと気持ちがしんどくなってきたときに、「愚者を意識してみて~」と出てくることがあるのです。
タロットカードの「愚者」が恋愛のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、恋愛における「愚者」のアドバイスとはどういうものとなるでしょう?
そこで……ここでは2つの場面に対する「アドバイス」について「愚者」の意味を考えてみたいと思います。
①ひとつめは、まだ相手がいない場合。
②ふたつめは、恋人とギクシャクしてきたとき。
まだ相手がいない場合の「愚者」からのアドバイス
出会いを求めている場合に「愚者」が出てくるということは、「もっと気楽にガンガン行こうぜ~!」と捉えていいかと思います。
「恋愛に発展するかどうかを抜きにしてその場を楽しもうよ!」というイメージです。
「何が何でも相手がほしい!!!」という焦っている気持ちがあると、積極的にアタックできるものですが……相手には、少し重たい……と感じられてしまいます。
だから、愚者。
「まぁ、出会いがあってもなくてもどっちでもいいっか。とりあえず、食べて飲んで、今日の会費の元ぐらいとっとこか」という感じ。
「愚者」がアドバイスで出てくるということは、そもそも、「ありのまま」のあなたが出せていない状態にある、とみるといいかもしれません。
「相手にいいようにみられたい!」とは誰しもが思うもの。特別な感情ではありません。
ただこの場合は、その意識が強すぎる、のです。
だから、できるだけ「その場を楽しむこと」に意識を向けてほしいのです。
意識はそれほど器用ではありません。一つに意識を集中すれば、他に向ける意識が薄まります。
「その場を楽しむこと」に意識を向ければ、「出会い!!!」を求める意識が勝手に薄れていくのです。
もし、出会いを求めているときに「愚者」がアドバイスで出たならば、こう考えてみてください。
「彼氏がほしい!!!!」の意識が強すぎて積極的な行動が空回りしています。せっかくの行動力が無為にならないためにも、「彼氏ほしいー!!」の意識を和らげましょう。そのためには、他に楽しめること、に意識を集中してみてほしいと思います。
と。
恋人とギクシャクしてきたときの「愚者」からのアドバイス
恋人とギクシャクしてきたときに「愚者」が出てくるということは……もしかすると、「自分」に対して疑心暗鬼になっているかもしれません。
相手に疑心暗鬼になっている、という状態は、裏を返すと実は……自分に自信がないから相手を疑ってしまう、ということです。
彼の言動に「なんでそんなことする(いう)の?!!」と、腹立たしく思うことがたくさん溜まっているかもしれません。
なのですが……だいたいにおいて、男と女にはコミュニケーションギャップはつきものです。むしろ、コミュニケ―ションギャップがない方がおかしいくらい。
だから、「そういうものかぁ」と、半ばあきらめ調子でもいいと思うのです。
でも、彼を恋人に選んだ私、までは疑ってほしくないのです。その「彼を選んだ私」を、信じてあげてほしいのです。
彼の言動が気になるならば、少し距離をおいてもいいと思います。
もちろん、距離をおくといっても、「別れる」という意味ではなく……彼と距離をおいて、彼がいなくても自分が楽しめることをする、ということです。
たとえば、エステにいってキレイになってくる、でもいいし、お気に入りのカフェへ友達を誘ってランチに行く、でもいいです。
まずはあなたがご機嫌になることが大切! と愚者はいいます。
そして「自分の気持ちの向くまま、いろんなこと(楽しめること)をしたらいいよ~」と。
彼との間に、なんとなく重苦しい空気が流れているときは、そこから意識をそらすために愚者は、「ちょっと彼と距離をおいてもっと自分のことを楽しんでもいいんじゃない?!」と提案してくれています。
二人の間に重苦しい空気があるのにそこに留まるということは、空気をもっと重くする、ようなものだからです。
万が一、あなたが楽しんでいることを彼が気に入らなさそうにしてきたら……
「じゃぁ、いっしょに楽しもうよ!!」と、彼を誘ってあげてください。
そして極めつけの一言がこれ。
「あなたと一緒だともっと楽しめるんだけど……一緒にいてほしい!!」
これで、彼とあなたとの間にあった重苦しい空気は吹っ飛んでしまうでしょう。
でも、この一言を彼にいえるためにもまずは、あなたがひとりでご機嫌になることをする。
これが大切です。
タロットカードの「愚者」が仕事のキーカードとしてでてきたらどうする?
では、仕事における「愚者」のアドバイスとはどういうものになるでしょう?
ここは全体的なアドバイスとして考えてみたいと思います。
「愚者」は、「境界線の向こうを越えようとする姿勢」がありますから、今いる場所から外に向かう意識を表すカードです。
たとえば、今の仕事を続けるか転職を考えるか、という状況にあるとき。
「こんな理由で今の職場をやめるのはダメなんじゃないか……」といって新しい仕事に挑戦したい気持ちがあるのにあきらめようとしている、ことがあれば、愚者はいいます。
「どんな理由でもいいよ。大丈夫。それより、やりたいほうに向かおうよ」と。
あるいは、仕事をやることがしんどくなってきたとき、「自分が休むと職場に迷惑をかけしてしまうよ……」と休むことをしないで「大丈夫」と自分に言いきかせながら仕事をしているならば、愚者はいいます。
「ダメダメダメ!休んで。とりあえず休んで!!」と。
「愚者」は、「こうでなければならない、という縛りをゆるくしてみては?」と提案している、と思ってみてほしいのです。
愚者のそばにいる警戒心が強い「犬」が、「だめだよ。そっち(あなたが気になる方)にいっちゃ」となんども警鐘してくるかもしれません。
それでも、「愚者」がキーカードで出ているならば、そっち(あなたが気になる方)に行ってほしいのです。
今いるところから外に出る、ということは、不安が伴うことでもあります。でも、愚者として周りを振り切り、一歩でも外へ出られたとき、これまでの緊張から解放されて「あぁ、きてよかった。」と思えるはずだから。
あなたの未来を応援するのが「キーカード」の役割です。
あなたが一生懸命に頑張っているからこその「愚者」です。あなたの頑張りを見ている「愚者」だから、「気持ちの向くままやった方がいいよ」というのだと思っていてください。
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