言われたことしかやらないモチベーションが低い社員やスタッフへの悩み
売り上げが維持できているのはいい。でもスタッフのモチベーションが低いことが気になって仕方がない。
何十人と集まる会議の資料をコピーした後は、用紙が残っているかどうか確認して補充をしたり
自分の直接の担当でなくても、近くの電話がなったらすぐに出るとか
来客があったら上司を呼ぶ前にお客様の対応をするとか
誰がやると担当が決まっているわけではないことは意外とたくさんあるのだけれど、そういう気遣いがみられないというか、誰も自分からやろうとしない。
なんで自分で考えて動けへんねん?!
なかには、こちらが指示を出した作業が完了しても、自分から報告してこないスタッフもいる。こちらが尋ねると、「さっき片付けて終わってますけど」という。
なんで聞かれるまで放っておくねん?!
そう思うとだんだん腹が立ってきて、ついつい口調が荒っぽくなってしまうときもある。自分がイライラしているのがわかる。
なぜ周りのことを考えながら自分で動かないのだろう……
コピーを使おうとして用紙がなかったら困るだろう?
自分の手が離せない時に誰かが電話で対応してくれていたら嬉しいと思わないのだろうか?
自分が訪問者になったとして、その場で待たされたら嫌だろう?
そういう想像力が働かないのだろうか、と不思議で仕方がない。だからといって放っておくわけにもいかず、その度に「こういう時はこうしてね」と伝えているが、小学生レベルではないか?!
よく「褒めることが大事だ」「長所を伸ばそう」などという言葉を聞くが、褒めようにもどこをどう褒めていいのかも分からないし、長所を見ようとしているが、できないところが目立って口を出してしまう。
「会社としてはなんとかやっているのですが、自分で考えて動いてくれない指示待ちのスタッフや、言われたことしかやらないスタッフをどうまとめていけばいいのか悩んでいます」
うらないば、に来られる経営者の方から、このようなお悩みを聞くことがあります。
スタッフの動きが売り上げに直結するようなサービス業のオーナーや店長、マネージャーであれば、切実な悩みかもしれません。
もちろんオーナーもマネージャーも、前向きに叱咤激励しながらコミュニケーションを取ろうとしているはずです。
でも、相手に響いている気がしない。
そう感じるときは、その言葉や表現が相手の感受点に合っていないのかもしれません。
占いから探るコミュニケーション術とは?
ここでいう「感受点」とは占星術で用いられる言葉で「作用を感受するポイント」のことを指します。
たとえば、励ますつもりで言った言葉が相手の感受点に合っていないと、「キツイ」「何が言いたいのか分からない」といった誤解を生んでしまうことがあります。
それはなにも「話を聞く耳を持っていない」という意味ではありません。
言葉に耳を傾けようとしていても、感受点が合わないため、相手の意を汲み取ろうとしてもなかなか頭に入ってこない、という状況が生まれてしまうのです。
あるいは、汲み取る焦点がズレていて想いが伝わっていない、ということもあるでしょう。
本人からすると「自分なりに理解してやろうとしている」わけですから、口調を荒げる相手に対して「なんでこの人は怒っているのだろう。面倒なので当たり障りなく近寄らないでおこう」と思うようになるかもしれません。
すると
余計なことには首を突っ込まない方がいい。
面倒事は避けたいから目立たないようにしよう。
言われたことはやっているのだからいいだろう。
そういった雰囲気を生み、全体に影響しかねません。
けれどもそうなる前に、感受点を知ることで、相手に響く表現や言葉を使ってコミュニケーションを取り始めてみませんか?
占いの知識を使うと、感受点の特徴から、コミュニケーションのクセや人との距離感、得手不得手などを分析することができます。
これは、部下のやる気を引き出すことにもつながり、また人を育てるときにも活かせる知識です。
仕事で活かせる占星術の知識
ではここから、感受点についてもう少し詳しくみていきましょう。
西洋占星術で扱う大きな感受点に、「天体」というものがあります。
「天体」とは、自分のアバターだと思ってください。
ただしこのアバターは、ひとりにつき1体ではなく、役割の違う10体のアバターが割り当てられます。
なかでも、特に仕事で活きるアバターは5つ。
それぞれのアバターの役割について見ていきます。
①太陽
→どんなことをすると自分の使命感を感じられるのか、を読み解くポイント
②月
→放っておいてもできること、どんなことに安心感を得るのか、を読み解くポイント
③水星
→言葉の使い方の傾向に加え、どんな技術を持っていてどんなふうに使おうとする傾向があるのか、を読み解くポイント
④金星
→どんなことをすると楽しめるのか、を読み解くポイント
⑤火星
→どんなことでやる気が出るのか、力を発揮しやすいのかを読み解くポイント
またこれらのアバターは、行動パターンと重視する価値観の種類によって12個の性格に分かれます。
▶活動パターン:突破力があり状況を活性化させる力が強い
▶不動パターン:パターンを繰り返し状況を持続させる力が強い
▶柔軟パターン:状況に合わせて臨機応変に対応する力が強い
①火:熱量、アイデア
②風:情報、言葉
③土:現実性、実際
④水:情感、雰囲気
それぞのアバターはこのような12個の性格のどれか一つが付されているため、人によって、同じアバターでも「合う」「合わない」といった違いが生じてきます。
もし、アバターの性格が同じであれば感受点が合うため、相手の言わんとすることもスッと頭に入ってきてすぐに理解することができます。
一方で、使命感のアバター(太陽)は同じなのに、行動性のアバター(火星)が異なれば、目的意識は共有できても行動の仕方が違うので、相手の態度に対して「なんでそんなことするの?」と理解しずらいこともあるでしょう。
けれどもこのような特徴は、本人にとってあまりにも当たり前であったり、潜在的な力でもあるため、自分で気づくことが難しい場合がほとんどです。
頭で考えても分からないことは多く、自分で気づいたり潜在的な力を引き上げるためには、見えない部分を掘り下げる智慧が必要です。
そしてそれをするのが、「見えないもの」にフォーカスを充てた占いの技術です。
さて今回は「コミュニケーション」がテーマなので、仕事で活きる感受点のなかでも、こちらのアバターに注目したいと思います。
③水星
→言葉の使い方の傾向に加え、どんな技術を持っていてどんなふうに使おうとする傾向があるのか、を読み解くポイント
占星術のタイプ別にみるその人に合った≪声掛け方法≫とは?
アバターのひとつ「水星(言葉の使い方の傾向に加え、どんな技術を持っていてどんなふうに使おうとする傾向があるのか、を読み解くポイント)」の特徴から、ここでは、仕事で指示を出すときの声掛けの仕方について考察したいと思います。
【活動タイプ】
▶火の活動タイプ:長文は苦手だが頭の回転は速い。要点を絞った端的な言葉で指示を出すといいでしょう。
▶土の活動タイプ:現実に基づいた判断力が高い。その指示を出す理由を丁寧に説明してあげるといいでしょう。
▶風の活動タイプ:他者の考えを参考にするのが得意。自分の意見を提示した上で相手の考えを促してみるといいでしょう。
▶水の活動タイプ:人の感情や言動に敏感。困っている状況を伝えた上で指示を出すといいでしょう。
【不動タイプ】
▶火の不動タイプ:サービス精神旺盛で演出が得意。やって欲しいことを率直に伝えるといいでしょう。
▶風の不動タイプ:全体を見渡し考える力が強い。指示を出す前に状況だけ説明して相手の意見を求めるといいでしょう。
▶土の不動タイプ:実体験から考える力を育てるのが得意。まずは出来ていることを評価したうえで具体的な指示を出すといいでしょう。
▶水の不動タイプ:洞察力があり物事を掘り下げる力が強い。肝になる要点を特に強調してから指示を伝えるといいでしょう。
【柔軟タイプ】
▶火の柔軟タイプ:アイデア豊かで物知り。理由だけ伝えやり方は任せるような指示出しをするのがいいでしょう。
▶風の柔軟タイプ:理解力があり機転が利く。頻繁な指示出しよりも関連するいくつかのことをまとめて伝えるといいでしょう。
▶土の柔軟タイプ:型を大事にし細部まで考えが及ぶ。マニュアルを提示しながら指示を出すといいでしょう。
▶水の柔軟タイプ:直感的に察する力が強い。できるだけ表情を顔に出しながら指示を出すといいでしょう。
これらは一例にすぎませんが、「コミュニケーション」の感受点に合わせて指示を出すと相手も理解しやすくなるため、誤解が少なくなります。
また言葉の受け取りがしやすくなるため、良好な人間関係にもつながります。
しばらくすると、その人が自ら考え動いている姿を見られるかもしれません。
またこういう視点を活かす利点はもうひとつあります。
それは、あなたが相手のコミュニケーションのクセを知ることで、相手のどんな言動にも落ち着いて対処できるようになる、という点です。
特にチームで仕事をするときなどは、お互いのクセが分かっていると冷静に相手の言動を見守ることができます。
なお実際の鑑定では他のアバターとの関連も読み解きますが、ここではシンプルにひとつのアバターだけをピックアップしてみました。
ちなみに、時流をビジネスに活かそうとされる経営者の方も多いです。
▶運を味方につける社長は知っている事業経営に活かせる運気の流れについて
そしていつも「占いは活かそう!」とお話しています。
▶占いを上手に活用しよう。迷った時に自分で決断できるよう占いを活かすといい、占いができるようになるといい、とお伝えする理由
いかがでしょう。
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