親に優しくなれません。病気の父にもひどい言葉をいってしまい後悔しています……
親に思いやりの言葉がいえません。 どういえばいいかは、頭では分かっているのですが、素直にいえないというか、気恥ずかしいといいますか…… 邪見にしたような言葉しかでてきません。
病気の父にも、とても酷いことをいってしまい……すごく後悔をしています。
どうすればもっと素直になれますか?
親に優しくなれません……というご相談にタロットカードでケルト十字を展開すると……
【1枚目:テーマ】小アルカナ:剣の騎士の逆位置
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【2枚目:覆われたベール】大アルカナ14:節制の逆位置
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【3枚目:キーカード】大アルカナ7:戦車の逆位置
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【4枚目:過去】大アルカナ21:世界の逆位置
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【5枚目:現在】小アルカナ:棒の3の正位置
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【6枚目:未来】小アルカナ:コインの6の逆位置
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【7枚目:本心】小アルカナ:カップの騎士の正位置
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【8枚目:相手・環境】大アルカナ11:力の正位置
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【9枚目:最終的な意思】小アルカナ:コインの小姓の正位置
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【10枚目:着地点】小アルカナ:コインの3の正位置
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※タロットは、ご相談内容からカードの意味と展開を総合的にみてリーディングをします。逆位置も含めた今回のリーディングは下記よりご覧ください。
親に優しくなれません……というご相談のケルト十字から総合的に読みとれること
「どうすれば素直になれますか?」についてお伝えするならば、まさに「キーカード」の「戦車の逆位置」に現れています。
それは、戦うことをやめること。
でもこの続きをお話する前に……ご相談者様の状態を、まずはカードの展開から読み取らせてください。
ここからは、そのお話になります。もし、結論となる「戦うことをやめる」ってどういうこと? 早くしりたい! ということであれば、次章まで読み飛ばしてくださいね。
では。
カードの展開から読みとった全体的なお話をします。
ご相談者様の課題になっていることは「剣の騎士」の逆位置。
「剣の騎士」は、自分の意志に従って迷わず行動ができるカード。それが逆位置ということは、決断力や判断力はあるものの、周囲とのスピード感や距離感が合わせられずに独善的になってしまいやすいことを表しています。
そこに覆っているものは「節制」の逆位置。
「節制」は、まさに「節制」という言葉通り「節度ある態度をもって自己鍛錬する」ことを表しますが、ここも逆位置。(なんらかの原因があって)言い過ぎたりやりすぎたりしてしまうことがある、と読むことができます。
一方で、「過去」「現状」「未来」の状態を表すカードから、ご相談者様がご両親、父親と仲良く円満でありたい、という想いも伝わってきます。
ただ、ここにでてくる課題を抱えたままでは、「未来」にある「コインの6」の逆位置、つまり、「報われない」ことになってしまいかねません。
実は、ご相談者様の「本心」には、もっと気持ちを通わせたい! という「カップの騎士」がいます。
それさえうまく表現できれば……次にくるのは「力」のカード。状況が一転します。
自分の気持ちを伝えようと努力する姿が、「最終的な意思」にある「コインの小姓」に現れていて、「着地点」は「コインの3」。
ご両親、お父様と助け合える関係ができるのです。
つまるところ、「カップの騎士」の「もっと気持ちを通わせたい!」という想いを表現することができれば、ご両親との良好な関係を築くことができる、といえるのです。
もちろん、「本心」のカードである「カップの騎士」が表すように、自分の気持ちを素直に表現できればいいことは百も承知でしょうし、でも……それがなかなか……できないからこそ悩んでしまうわけで……
安心してください。ここからは、冒頭のお話「じゃぁどうすればいいの?」に戻ります。
ここまでは、ご相談者様の状況と想いを整理させていただくために、タロットカードの展開から全体像を眺めなさせていただきました。
なのでここからは、「キーカード」から、じゃぁ、素直になるにはどうすればいい? について読んでいきたいと思います。
キーカードは「戦車の逆位置」
ここからは、「じゃぁ、素直になるにはどうすればいい?」について、キーカードからお話しをさせてください。
キーカードは「戦車」の逆位置です。「戦車」は、目的に向かって戦うカードです。けれども、ここは逆位置。
ここの戦車の逆位置のアドバイスは……これしかありません。
「戦うことをやめること」
ここでの「戦う」は、力で誰かを征する、というような実際的なお話ではありません。
ここでいう「戦う」は、心理的な戦い、です。
でも……いったい誰と戦っているというのでしょうか??
それは、ご相談者様が小さかった頃のご両親、父親、です。
ここで間違えたくないのは、「今現在目の前にいるご両親、父親」ではありません。
あなたの記憶の中にいる、自分がまだ子どもだったときのご両親、父親、と戦っているのです。
もしかすると、どこかで、未だぬぐいきれないご両親、父親への不満や、ぶつけたい想いがご相談者様のなかにくすぶっているのかもしれません。
あるいは、記憶の中の父親と、今目の前にいる父親とのギャップに、なんともやるせない気持ちを持ってしまっているのかもしれません。
でもね……今は、今。なんです。
昔の面影を、今目の前にいる人に重ねてしまうと、とても苦しくなってしまいます。
でも、だからといって、ずっと抱いていた「ぶつけたい想い」が無くなるわけでもありません。
それに、くすぶり続けている想いを抱えたままでは、昔の面影と戦い続けなければなりません。しかも、この戦いには終わりがないのです。
だって、記憶の中のご両親、父親、と戦っているわけだから。
だから……
くすぶっている想いはちゃんとぶつけちゃいましょ。それで戦いを終わりにしましょ。
誰かに優しくしたり思いやりの言葉をいおうと思っても、裏腹な態度をとってしまうということは、どこかに昇華しきれていない不平や不満が隠れていることが多いです。
もしそうであれば、その不平や不満を、ちゃんと出さないといけません。
昇華しきれていないのに隠そうとしてみたり、あるのにないようにすると……この戦いは止まりません。
大丈夫。それぐらい、ご両親、お父様も、ちゃんと受け止めてくれます。
優しくなりたい、という心のいいご相談者様の、ご両親にお父様なのですから。
ご両親、お父様に、あの時言えなかったことをちゃんと言って、この戦いは終わりです。
しばらくはギクシャクしてしまうことがあるかもしれません。でも、ご相談者様の「優しくなりたい」という想いは必ず伝わります。
それに、カードの着地点に、協調関係を築く「コインの3」があるのです。
大丈夫。
あなたの気持ち、大切にしてあげてください。
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