毎年12月になると、うらないばのオンライン講座では「タロットで来年の運勢を占う」ことをテーマにしています。
毎年やっていると、当然、タロットで展開したその年の運勢がたまっていきます。
二度とない状況が「そのとき、そのば」を占う卜術のタロットによって可視化され、それが残っていくわけです。
けれど、この「残っていく」というのはなかなか貴重なことで……
タロットリーダーならば、タロットの表現を実際的なこと(現実)に照らして検証していくことができるので、カードが云わんとするアベレージが掴みやすくなります。
また2年、3年と継続的に自分の運勢を占っていくことでその軌跡が残るわけですから、まだ見ぬ未来の運勢を占ったとき、積み重ねてきた軌跡をタロットともに振り返ることで、未来を動くヒントが受け取りやすくなります。
ただ単に「カードを読む」に留まらない、未来に向けたアイデア満載なことに気づかされることも多いものです。
そこで今回は、みなさまにも来年の運勢をタロットで読むことをチャレンジして頂けるよう、タロットで運勢を読むときの実践アドバイスなどとともに「タロットから来年の運勢を占う」をテーマにお届けしたいと思います。
タロットで運勢を占う方法
タロットで運勢を占うときの最適なスプレッドとして、私は「ホロスコープスプレッド」をおススメしています。
「ホロスコープスプレッド」は、占星術のホロスコープでいうところの「ハウス」にカードを並べるスプレッドで、古典的なスプレッドなので使っている人は多いかもしれません。
基本的な読み方は、「ハウス」とそのハウスの場所に出ている「タロットカード」の≪解釈≫を組み合わせることでリーディングしていきます。
まずは、私がいつも使っている「ホロスコープスプレッド」をご紹介したいと思います。
「うらないば」で使っているホロスコープスプレッド

①カードに質問する内容をまとめる
※ホロスコープスプレッドでの質問内容は「特定の期間に関する運勢(運気の流れ)」となります
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②カードをシャッフルした後、図のようにタロットカードを13枚展開する
※図のカード内に表記している番号は、展開する順番です。配置は図を参考にしてください
なおここでご紹介する「ホロスコープスプレッド」の並べ方には特徴があって、それは
- 1枚目が1ハウス
- 2枚目が7ハウス
- 3枚目が10ハウス
- 4枚目が4ハウス
に置くというところです。

私がご紹介しているホロスコープスプレッドの「並べ方」は、もしかすると一般的に知られるものではないかもしれません。
私の場合、ホロスコープでいうところの「『ASC,DSC,MC,IC』のグリッドを先に固める並べ方」の方が構造的な手堅さがあるというか……
まさに「ホロスコープにはまった感」があってしっくりするので、こちらを採用しているだけで、どの並べ方が「いい/わるい」「正しい/間違い」ということはありません。
スプレッドの並べ方は「慣れ」の部分も大きいので、並べ方の順番が違うことにあまり神経質にならず、皆様が一番「慣れている」並べ方を使われるのがベストだと思います。
並べ方が違ってもハウス自体の意味が変わるわけではないし、タロットは「そのとき、そのば」を占う卜術なので、どんな偶然性も必然だから、並べ方さえ「そのとき、そのば」に相応しいものを選んでいる、と考えるからです。
また「どうしてそう並べるのか」さえちゃんと理解していれば、「並べ方が違うとおかしいでしょ??!」とはなりません。
その並べ方の秩序に沿って読めばいいだけですし、むしろ並べ方の理由も分からないまま、なんとなく展開したタロットをリーディングする方が私には難しいです。
どんな並べ方でもその理由がわかっているなら大丈夫で、それに、タロットは「そのとき、そのば」に相応しいことを出してくれるのですから、まずは、そこを信頼していけたら、並べ方がいろいろあっても戸惑わずにすみます。
ホロスコープスプレッドの配置の解釈について
では次に、スプレッドの配置としてよく使われる解釈をご紹介します。
この解釈は、いわゆる「ホロスコープのハウスの意味」と重なるわけですが、「来年の運勢」として読む場合、この解釈とその場所にでてきたタロットカードとの組み合わせで読めばいいので、ぜひ、チャレンジしてみてください!
- 1ハウス(1枚目):わたしのテーマ(種)、本人の状態・現状
- 2ハウス(5枚目):才能(持って生まれたもの)、収入(稼ぐお金)
- 3ハウス(6枚目):コミュニケーション、友人、近しい移動(旅行)
- 4ハウス(4枚目):家、家族、親、拠点
- 5ハウス(7枚目):遊び、クリエイティブ、恋愛、子ども
- 6ハウス(8枚目):働き方、健康
- 7ハウス(2枚目):他者(パートナー、ライバル)、出会い、個別の人間関係
- 8ハウス(9枚目):もらえるもの・継ぐもの(財産・相続)、深い縁
- 9ハウス(10枚目):移動(海外、その人が「遠い」と思うところ)、高度なスキル(専門性)
- 10ハウス(3枚目):仕事、社会的な立場・役割
- 11ハウス(11枚目):仲間、集団的な人間関係、未来ビジョン
- 12ハウス(12枚目):障害、隠れているもの、精神世界、インターネット
- 13枚目:トータルのメッセージ、全体運、キーカード(アドバイス)
なおここでは、一般的に使われることの多い解釈をピックアップしています。
またこれらの解釈をすべて使って読もうとする必要はなく、「何を」リーディングするのかは、出てきたカードの印象とともにその時々にみていくしかありません。
なぜなら、その人の状況(20代学生なのか、40代専業主婦なのか独身キャリアなのか……60代のリタイア後、あるいは70歳を過ぎているのか、など)によって「読むにふさわしいこと」が異なるはずだからです。
ホロスコープスプレッドから運勢を読むときの実践アドバイス
ホロスコープスプレッドで年運を展開するときは、その人の状況に合わせて読む方がより現実的なアドバイスができるようになります。
そのためオンライン講座でも個人レッスンでも、年齢や仕事、家族関係など、その人が置かれている現状をできる範囲でヒアリングしたうえで取り組まれることをおすすめしています。
たとえば、2ハウス・6ハウス・10ハウスのいわゆる「土」に関するハウスは、70代の人と、40代の人では、その切り口(仕事/健康など)を変えることも大事になります。
特に10ハウスについて読み方の質問が多いのですが……リタイアしていても仕事をしていない方でも、「社会的な見え方」というのはあるものです。
それが「高齢者」なのか「学生」なのか……あるいは「専業主婦」といった枠組みなのかは、その人によりますが
これが「いい」とか「わるい」とか「差別的」とか……そういう概念は少し脇において、あくまでも「社会的な見え方」として解釈してみてください。
またその方が特に気にしていること(仕事や家族、子供、職場の人間関係など)に注目してリーディングするときは、そのハウス単体で読むのではなく、カードやハウスの繋がりから読み取る切り口を広げてみましょう。
読む切り口を広げることで、その人の「気にしていること」と直接的に関わりのないハウスのカードからでも、アドバイスできることが浮きあがって見えることがあるからです。
なお大アルカナでも小アルカナでも特に気になるカードがあれば、そのカードがあるハウスに関連することについて、展開の主体に「現に心配事や気になっていること、不安なことはないか」を尋ねてみるといいでしょう。
現状の心配事や不安、悩みなどが「カードのような状態に至る」と読むこともできるからです。
また占星術から読み解く来年の様子も踏まえ、タロットで展開した年運をもとに「来年はどんな風に過ごしていこう?」に、ぜひ思いを巡らせてみてください!
タロットは、「そうなる」可能性を読むだけではなく、「そうなる」としたら「どうする??」までを考えられるアイデアツールです。
どうぞ、あたる・あたらない、ではない占いの醍醐味を活かしてほしいと思います!
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