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タロットが読めない時はどうすればいい?占う内容とタロットカードの意味がしっくりこない時の対処法も

タロットに興味を持って一通り学んだあと、イベントなどでタロット占いをしていた時期もあります。

でもある時からカードが読めなくなってしまって……

占う内容とタロットカードの意味がしっくりこないことが何度もあって、そのうちタロットを読もうとすると、頭が真っ白になって言葉が出てこなくなったんです。

タロットカードの個々の意味は分かるのに、つながらないんです。何度も読んでみようとするのに、適当な言葉が思いつかずに読み進めることができなくて。

お客さんの前だから焦りは出てくるし、言葉は見つからないし、結局自分でも何を話していいのか分からず、お客さんには怪訝に思われていたと思います。

お客さんの視線が怖くて目を逸らしてしまうし、カードをみても頭はフリーズしてしまうし……それ以来、タロットから遠ざかっています。

でも、たまたま書店で開催されていたタロットフェアに出くわしてから、またワクワクした気持ちが出てきて、カードを見ていると楽しくて、やっぱりもう一度タロットをやってみたい。って思うようになりました。

それからネットでタロットのことを調べていたら、こちらのサイトに出会ったんです。

またもう一度、カードが読めるようになるでしょうか……

うらないばのレッスンに寄せられるお問合せの中に、このような「タロットは好きなのに、カードが読めなくなったり怖くなったりするんです」というメッセージを頂くことが多くあります。

レッスンが進んだ受講生の方からも、このようなご相談を受けることがあります。

理由はいくつかあると思います。

レッスン受講生の方であれば、そのときの占いのテーマや状況など詳しいお話を聞きながら原因を探り、対処の方法などをお伝えしていますが、ここでは、「タロットカードの意味は分かるのにタロットが読めない」という方に向けて、特に二つのケースからその理由と対処法について書いてみました。

 

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タロットが読めない時の二つのケース

タロットが読めない、となったとき、その原因となりやすい二つのことがあります。

ひとつは、既知のイメージに頼り過ぎている場合
ひとつは、そのテーマに思い入れが強い場合

この二つのケースについて、詳しくみていきましょう。

既知のイメージに頼り過ぎていない?

一つ目の、既知のイメージに頼り過ぎている場合。

そもそもイメージは、既知をもとに作りだします。

どんなに未来のことでもイメージすることができるのは、持っている知識や経験、深層の情報も含みますが、それらを合成することで「未来」の印象を作り出せるからです。

そのため、イメージするにもある程度の裏付けや情報を持っていないと作れないわけですが……つまり、占うテーマに慣れていなかったり経験や情報不足があると、「イメージ」が湧いてこないことがあっても仕方がありません。

また裏付けや情報が少ないと、そのイメージは偏りますし、過去の実体験のみからイメージが作られている場合は、それはとても狭く主観的なものとなりやすいです。

それだけ「イメージ」というものは、その人が持っている知識や情報に左右される。と言っても過言ではありません。

頼りのイメージが湧かずにカードが読めなくなる時の対処法

では、頼りにしているイメージが湧かずカードが読めなくなる時はどうすればいいのか?

イメージが湧かずカードが読めなくなる時は、カードの本質を表す数字とエレメント、あるいは顔の向きや象徴などの図像の基本に立ち戻ってみることを意識してみましょう。

基本に立ち戻ることで、それまで頭の中に広げたメージの世界をいったんリセットします。

頭の中を最もシンプルな状態にしてから、数字とエレメント、図像から再び言葉の連想を試みましょう。

迷ったら基本に立ち戻る

これは、タロットにおいても大事な原則です。

またイメージからリーディングすることに慣れている場合は、本来のカードの意味から逸れて主観的な見方に偏っていないか? を疑う姿勢を持つことも大切です。

そして、他の人がどういう読み方をするのかなどに興味を持ち、決して自分ひとりで完結しないことを意識しておきましょう。

他の人がどう読むのかなどを知るためには、誰かと「検討」することをおススメします。

これは、イメージするのに欠かせない知識や情報量を増やすためのものであり、決してイメージで読んではいけないなどと言いいたいのではありません。

そもそもタロットは「イメージ」の世界ですから、イメージを得ることはとても大切です。

けれども、知識(風)や感覚(土)を磨かないまま、インスピレーション(火)やスピリチュアル(水)という言葉でイメージ化する技術を誤魔化してしまうことを、危惧するからです。

またイメージ力はタロットに欠かせない要素ですから、それを大事にしつつも、同時にロジカルに読むことをプラスしてみてはどうでしょう。

イメージが湧きにくい時はロジカルな読み方に切り替えれば済みますし、イメージとロジカルを組み合わせれば、表面的ではない、深みのある立体的なリーディングもできます。

「ロジカル」という言葉を聞くと、なんだか難しいように思われるかもしれませんが……たとえばケルト十字。

ケルト十字の3枚目の「顕在意識」と4枚目の「潜在意識」が7枚目の「本心・行動」を作っているとする考え方は、数字の「3+4=7」からみることもできます。

また心理学的な見地として、「顕在意識だけではなく、顕在意識よりはるかに広く深い潜在意識が行動に影響を与えている」ということに照らし合わせてみることもできます。

これはほんの一例ですが、ロジカルに考えることはタロットの軸となる数字が元になっていることも多いので、タロットカードの基礎を学んだ人ならば、すぐに馴染めると思います。

占うテーマに思い入れが強くない?

二つ目の、占うテーマに思い入れが強い場合。

このケースを具体的にいうならば、まるで自分がその当事者であるかのように(あるいは、今そうであるかのように)錯覚する場合、となりましょうか。

自分と全く関係のない出来事であるとしても、そのテーマに対してネガティブな感情が先行してしまえば、カードを読み進めることが怖くなり「読めない」となってしまうこともあるでしょう。

また特定のテーマに対し、ポジティブ・ネガティブのどちらであろうと個人的な感情が入ってくると、カードが伝えようとしていることを素直に受け止めることができなくなります。

カードが伝えたいのは「幸せになっていいんだよ」だとしても、「いやいや、そんなこと言うはずないやん」などとカードが云わんとすることを歪曲してしまうこともあるでしょう。

もちろん、どんなにポジティブに捉えていても、ポジティブに偏ってしまっては本末転倒です。

なぜなら占いをする側は、個人的な感情がそこに入ってこないよう状態を整え、ニュートラルな心的状態でカードを読むことがとても大切だからです。

そのためタロットは、シャッフルを通じて状態を整えてから展開を始めます。

※シャッフルについてはこちらをご参考ください:タロットカードをシャッフルする理由とやり方。シャッフルの見栄えを気にし過ぎていませんか?初心者にも簡単な方法

けれども、占うテーマに思い入れが強いときは、シャフルをしてもニュートラルな状態を作ることができず気持ちが落ち着かない……なども、しばしばあるかもしれませんね……

ではなぜ、まるで自分がその当事者であるかのように錯覚してしまいそうになったり、カードを読み進めることが怖くなったり、シャッフルをしても落ち着かない……などが起こってしまうのでしょうか……

これらの原因として、占うテーマに自分を投影してしまいテーマに対する感情を切り離せていないから、という理由をあげることができます。

このことは、「自分のことが読めない、読みにくい」と感じることにも通じています。

タロットは「目に見えない内側の世界のことを目に見える外側の世界に表すもの」ですから、人によっては、見たくないものを突き付けられることもあります。

すると、それを見るのは嫌だからもう読みたくない。そういう心理が働くことがあるからです。

もちろん占い師も人間ですから、常に平常心でニュートラルで居続けられるわけではありません。個人的な感情に呑まれてしまうこともあるでしょう。

でもだからこそ、自分と感情を切り離す術を持っておくことはとても大切で、それが、占うテーマに思い入れが強くてカードが読めなくなる時の対処法にもなります。

占うテーマに思い入れが強くてカードが読めなくなる時の対処法

では、このように占うテーマに思い入れが強くてカードが読めなくなってしまった時はどうすればいいのか?

兎にも角にも、まずは深呼吸です。

リーディングが進まないときは、その場でいいので、深く息を吐き出してから息を吸う。これを最低でも5回は繰り返してみるといいでしょう。

「なんだか落ち着いた」と感じたら大丈夫です。

再びカードに目を向けてみましょう。

もし誰かの相談ごとを占っているときであれば、「これは自分のことではない」と頭のなかで呟くことも効果的です。

ただし、自分と人の問題を一緒にしてしまうのは無意識のクセでもあるので、無意識を上書き保存するかのように、何度も「これは自分のことではない」と頭の中で繰り返すことは大切です。

それともうひとつ頭に留めておきたいことがあります。

私も先生から教わったことですが、それは、タロットのセッションは「占い師」と「相談者」と「カード」の3者プレーである。ということです。

つまり、「占い師=自分」であり「相談者=感情」と「カード」という構図を頭の中に描いていることは肝心です。

このことが意識できていれば、たとえ自分のことを読む場合であっても、「占い師」の役、「相談者」の役、と分けて捉えやすくなり、その役を演じると考えたならば、占い師と相談者を混同することもなくなるでしょう。

他には……まるで自分が鳥の目になったかのように状況を眺める方法があります。

自分の頭の斜め上から「占い師=自分」「相談者」「カード」を覗いている視点を持ち、状況を眺めるやり方です。これはカウンセラーなども使っている客観視の方法でもあります。

これも練習をすれば、目の前に相談者がいても知られることなく、その場で簡単に、鳥の目が作れる=客観視できるようになります。

ちなみに、「占う内容とカードの意味がしっくりこない」となってしまうとき、感情や思い入れがそうさせている場合があります。

特に、無意識に嫌がっていることは本人もなかなか自覚しにくく、反射的に「しっくりこない」と感じてしまうことは多いかもしれません。

そのため「しっくりくる」かどうかに拘るよりも、カードの基本に忠実に読めているかどうかの技術に拘ることに意識を向けている方が、大事ではないでしょうか。

タロットカードが読めなくなったときに大切なこと

今回お話した「既知のイメージに頼り過ぎている場合」も「そのテーマに思い入れが強い場合」も、もっとシンプルにいえば、主観との関わり方がポイントになろうかと思います。

けれども、そもそも主観を全く失くすことは、ほとんどできることでもありません。

だからこそ、知識や感覚を磨くことで主観を広げ、意識的に鳥の目でカードを俯瞰するなどして主観から適当な距離を置く。

そうして、タロットが読めなくなってしまう現象を抑えよう、というわけです。

またタロットカードの意味が一通りわかるならば、他の人との検討から、新たな発見や気づきを得ようと好奇心を取り戻すことも大切ではないかと思います。

何世紀と時を経て今日まで連綿と続いているタロットですから、そう簡単に理解を完了できるものでもないし、ひとりで完結しようとせずに、もっと広くタロットライフを楽しんでもいいんじゃないかと、私は思います。

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