たとえば、「する」か「しない」といった選択に迷ったとき、特定のひとつのことに対して「やった方がいいか、やらない方がいいか」と問う場合……
こういうときの占い方についてご相談を受けることがよくあります。
実は、うらないば、ではこのような二者択一を占う場合、一般的とされている「Yes or No スプレッド」は使いません。
このような「する」か「しない」といった二者択一でも、ケルト十字を使っていきます。
ただこのようにお伝えすると「なんでYes or Noのスプレッドを使わないんですか?」と突っ込まれることが多く……
そこでこの記事では、二者択一でケルト十字をおすすめしているその理由と、鑑定の現場で重宝する「どっちがいい」の判断を求められたときの応え方も含め
「する」か「しない」の二者択一の占い方のコツについてお届けしたいと思います。
「する」か「しない」の二者択一の占い方
うらないば、では、「する」か「しない」といった二者択一を占う場合でも、ケルト十字で読むことをおすすめしています。
いわゆる≪二者択一のスプレッド≫といわれる「Yes or Noスプレッド」を使うわけではないので、ケルト十字を使って二者択一を占うのは一般的ではないかもしれません。
けれども、二者択一を占うときでもケルト十字を使う理由があります。それはとても単純で
判断をするために占ったのに「どっちもどっち」と出るものですから、結局、自分が思うようにするしかない……
そんなことが、よくあるからです。
二者択一で占っても判断がつけられない?!
さて、特定のひとつのことに対して「やった方がいいか、やらない方がいいか」と問う場合
こういう場合の占い方として「二者択一」を占う型がありますが、その方法で占っても、「いい/わるい」などと明快な違いがはっきりと出てくるわけではありません。
迷っているからと占ってみたところで、「どっちもどっち」な様子が出てくることはよくあることです。
ただこうなると、もはや占っても占わなくても同じようなものなので……
なぜなら迷いを晴らそうと思い占っても、結局、それでは判断がつけられず迷いは解消されないからです。
それでもタロットの特徴を思えば、こういうことは「あたりまえ」だったりします。
そもそもタロットは、「どうなるのか」を見せてくれるものであって、そこに「たら」「れば」はなく、また直接的に「どうしたらいいのか」に応えるものではないからです。
「どうしたらいいのか」は、タロットが教えてくれる「どうなるのか」をみて、相談者さんがそれをもとに決めるしかないからです。
とはいえ相談者さんが「どうしたらいいか」を尋ねている以上、そこに対して応えることは相談を受けた側としては大事なこと。
タロットが見せてくれる様子から「どうしたらいいか」までが読めることに越したことはありません。
そこで二者択一を占う場合でも、ひとつの問いに対してさまざまな角度から読み解くことができるスプレッドのケルト十字をおススメしているわけです。
ちなみに、カードの読み手としてアドバイスカードを基に「どうしたらいいか」のアドバイスをすることはできます。
ただし、それは必ずしも、常に結果に対し直接的に効くものでもありません。
それに実際、どんな状況でも、それを迎えるのは相談者さん自身なのですから、タロットを読む人ができることは限られてくるはずです。
特に占者が相談者と自己同一化しないためにも、「占い師にできることは限られている」ことへの理解はタロットを読む人自身が自分を護るためにも大事なことなのですが……
そんな事情も全部ひっくるめて「ケルト十字で読む」ことをおススメしている次第です。
二者択一を占うときに押さえておきたいポイント
では、ケルト十字で「どっちにする?」というご相談を占うときはどうすればいいのか……
この時に大事なことが、質問の仕方です。
「どっちにする?」というご相談を占うときでも、タロットへの質問は
です。
ここで「あれっ??」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
なぜなら、「どっちにする?」と二者択一のご相談なのに「どうなる?」という質問をして、「経過をタロットに尋ねよう!」というのですから。
けれども、これには理由があります。
タロットの質問を「どっちがいい?」としない理由
占いのご相談に来られる方の多くは、「した方がいい?/しない方がいい?」といった、いわゆる「Yes or No」の判断を尋ねるような質問をされると思います。
けれども前述していますが、タロットが直接的に「する/しない」の答えをくれることはありません。
タロットは、あくまでも「どうなっていくのか」の未来予想を見せてくれるものであり、言い方を変えると……「そうなる未来」を見せてくれるものである以上、そもそもに「たら・れば」がないのです。
つまり、特定のことに対して「する/しない」は、タロットからすると「決まっていること」 なわけです。
そのため「したらどうなる?」や「しないとどうなる?」の意識でタロットを眺めてしまうと、タロットが教えてくれる「決まっていること」にまで気が向かず
結局、「タロットの言うてることが分からない……」「読めない……」となってしまうのです。
そこで、相談者さんは「する/しない」と尋ねてくるとしても、タロットには「する/しない」ではなく、タロットが見せてくれるものに沿った質問「どうなる?」と尋ねることをおススメしています。
占いの未来予知
ところで、タロットには「たら、れば、がない」とお伝えしましたが、ケルト十字を読み進めていくと、まさにそれが実感できます。
ケルト十字でタロットを展開すると「こうするよね」「こうなるよね」が、とても見やすくなるからです。
こういうところが「占いは未来予知である」といわれる所以なのだと思いますが……
けれどもこのようなタロットが見せてくれる「未来予知」というのは、そもそも相談者さんが勘づいていることも多く、ただ、それを「みないように」「気づかないように」していることはよくあることです。
そのためタロットから読めることを相談者さんにお話すると
「なんとなく、そうなるだろうな……とは思っていたんです……」
「薄々、気づいてはいたんですけどね……」
そんな風に告白してくれることが、とても多いです。
突発的な何か、が見えるケース
ちなみに、「未来予知」として予想外のことが突発的に起こる可能性を見せてくれることもあります。
また実際のところ、相談者さんのなかにはこのような「突発的な何か」を期待されている方も多いです。
特に閉塞的な状況で本人にとって辛い状態であればあるほど、「運気」といわれるような、目に見えないものからの恩恵として「周りがいいように変わっていく」ことを期待されていることが多いように感じます。
けれど実際のところ、こういう「突発的な出来事」が起こることは少ないし、たとえ「突発的な出来事」が見えたとしても、それは、その人にとって都合のいいことばかりではありません。
離別、病気、失職、喪失……別れと出会いが交差する「なにか」からもたらされる状況の変化だったり、自分がどうにかしようとしてもどうにもならないものだったり……
タロットの「塔」が教えてくれるような「ターニングポイント」であることの方が多いです。
日常の延長線上にある未来
さて、ほとんどの未来予知は日常の延長線上にあるのですが、こういう日常の延長線上にあるようなものは、だいたい本人も「薄々気づいていた」ことである場合が多く
けれども、それをそのままお伝えすると、「もっと何かないんですか!!」と不満を口に出される方もいらっしゃいます。
でもこれについては、はっきり言って……「ない」としか言いようがありません。
その人のこれまでの言動が作り上げた現実から派生する未来だから「薄々気づける」のだし、自分が変わらない以上、その自分が用意する「未来」も変えようがありません。
ただ一方で……
タロットがみせてくれる「薄々気づいていた未来」より「先の未来」は、今このときから「薄々気づいていた未来」までの経験のなかで、その人自身がどんな選択をするのかによって変わります。
だからこそ「未来は変えられる」といいます。
たとえタロットが見せてくれる「薄々気づいていた未来」に納得できず「もっと他にないのか!」となってしまっても、それより先の未来がもっとよくなるよう動くことに肚をくくる方が、何倍も建設的なのだと思います。
なぜなら、たとえ「薄々気づいていた未来」が避けられないものだとしても、避けられない未来までの間をどのように過ごし何を選択するかによって、避けられない未来の後の「その先の未来」は自分が望むように作れるのですから。
タロットが、そのとき、そのば、のその人に沿った未来しか見せてくれないのは、そういう余白があることの示唆でもあると思っています。
「どっちがいい」の判断を求められたときの応え方
最後にもうひとつ。ケルト十字で「どっちにする?」というご相談を占うときのコツがあります。
それが、「表現の工夫」です。
相談者さんから「する/しない」などの二者択一を尋ねられているならば、占い師はそこに応える必要があります。
相談者さんの質問を受けた以上、それに対して応えていくのが、その質問を受けた占い師の役割だとも思うからです。
ただし前述したように、タロットへは「どうなりますか?」と質問をしていますから……
そこから見えてくるものたちを、相談者さんの質問である「する/しない」あるいは「どちらがいいか」への応えとなるよう表現を工夫するのです。
では、どのように表現を工夫できるでしょうか……
あくまで私の場合ですが、提案型の表現を使います。
提案型の表現で応えていこう!
提案型の表現を使う理由は、本来は相談者さんが決めるべき選択の判断を占い師が取って代わらないためです。
だからどんな未来や行動性がみえたとしても「○○してみませんか?」と疑問形にして、敢えて相談者さんに最終判断の余地を残すのです。
またどんな未来予想が見えたとして、「あなたはこうなります」などのストレートな表現を使うと、場合によっては相談者さんに委縮や反発心を呼び起こし、不快な思いを抱かせてしまうことがあります。
たとえ「こうなります」であるとしても、相談者さんに余計な不快な思いを抱かせる必要はないとも思うのです。
そのため、使うようにしている応え方が
▶おすすめは○○です
という提案型の表現です。
ちなみにこのような「提案型」の表現をおススメしているのは、「≪決める≫という相談者さんの自力を占いが奪ってはいけない」という立場で私はタロットを扱っているからです。
また「こうなります」といった運命論的で決定論的な表現を使わないようにしている理由のひとつでもあります。
タロットを扱っていて、改めて思うことがあります。
それは、タロットはそもそも「あたるもの」だということです。
「あたる」「あたらない」に拘わならくても、ちゃんと読めば「あたる」のです。
なぜなら、「たら・れば」がないものだから。
こういう言葉の使い方をすると語弊を招きかねないのですが……つまるところ、占いとはある種の決定論的なもの、だからです。
ただし。
タロットが見せてくれる「未来予想」は、そのとき、そのば、のその人に沿った「相応しいもの」です。
もちろん、その見せてくれる「相応しいもの」が、数日後、数週間後、数カ月後、1年、3年……はたまた10年……先のことなのかは、相談の内容とタロットの表情によって変わります。
またタロットが教えてくれた「未来予想」が「あたる」としても、その未来の時点の、その人の状態によって
そのときに身を置く環境や起こる出来事それぞれに対する見え方が変わり、本人がそれをどのように感じるのか……「いい/わるい」の感覚知や程度が異なってくるのです。
つまり占いは決定論的といえども、「決定されている未来」の程度の余地はさまざまにあるのです。
だから「未来」とは、「今」この時からその「ときどき」に「何をして/何をしない」のかの「選択」による、といいます。
そして……
そのとき、そのば、のタロットから見えることに一喜一憂するばかりでなく、どんな出来事を経験するとしても「だったら、どうしていくのか」にまで還元しようという意識を以てタロットを扱うと……
なかなかに効果的な、自分自身を俯瞰するツールとなり、そこからアイデアツールとしても活きる、タロットであります。
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