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占いの占術のうちタロットなどの卜術と占星術や四柱推命などの命術、どちらがいい?どちらから勉強する?

タロットの読み方をお話していると

占い師になりたいのですが、何から勉強したらいいのかわかりません。タロットはやっていきたいと思うのですが、それ以外にどんなことを勉強するといいのでしょうか?

といったメッセージを頂くことがよくあります。

その度にいつも「占い師をするなら、タロット以外に命術はできたほうがいいですよ」とお話をしているのですが……

だからといって時間は有限ですから、両方を同じだけ掘り下げるのも難しく、結局は、卜術メインか命術メインか、となるのが実際的かもしれません。

また占いハウスなどで活動しようと思うと、命術をメインに卜術(タロット)をサブ的に扱う人が多いように思います。

その理由のひとつとして、これはあくまでも個人的な実感ではありますが……

占いハウスなどの現場で鑑定をしていると、命術が得意とする「いつ○○なるか、できるか」といった時期を尋ねられる相談が多かったり、命術の運命論的な断定的表現が、ある種の安堵感や「あたっている」感をもたらすことも多く、現場では命術が好まれる傾向に感じるからです。

とはいえどちらもできるに越したことはないので、まずは「どちらもできたほうがいい」という理由からお話を進めていきたいと思います。

 

タロットなどの卜術と占星術や四柱推命などの命術はどちらも勉強するといい理由

タロットの読み方や占い方をお話している以上、卜術としては、当然、タロット推しです。けれどもなぜ、生年月日からひも解く命術もおススメするかといえば……

タロットのような卜術と命術とでは「得意とすること」が違うので、占いをプロとしてやっていくならば、その両方の得意性を活かして占いをしていく方が、断然、セッションが充実すると思うからです。

それともうひとつ……

カウンセリングやコーチング、あるいは、ボディセラピーの補助的な役割として「占い」を扱うなら占術がひとつでもいいと思うのですが

「占い」を看板にするなら、お客さんの立場からすると、いくら様々なタロットを並べてみても、扱う占術がひとつでは心もとないように思われることがあるからです。

命術のうち占星術と四柱推命ならどっちがいい?

ちなみに私の場合は、命術にタロットと親和性が高い西洋占星術を扱いますが、占星術でなくとも、九星気学でも四柱推命でも、その人の性に合う命術ならどれでもいいと思います。

ただ、そのための占術の選び方としての一歩は

  • 学んでいてスッと知識が入ってくるもの
  • あんまりよく分からないけどなんだか面白い……!と思えるもの

がいいのではないかと思います。

どんな占術を選ぶにしろ、学ぶ前の「好き」と、学び始めたときの「面白い」は異なってくることがあり……

特にはじめは知識を覚えていく単純作業が多いので、どんなに「好き」でも、覚えることが苦痛になってくることがあります。

そのときに、「その知識が面白いと思えるかどうか」は継続できるかどうかの分岐点になっていることも多く

実際に勉強しはじめて「覚えることが面白い!」という感覚が伴ってこないと、はじめの「好き」だけでは続けられない、からです。

(体験談)「おもしろい!」が大事な理由とはじめの「好き」では続けられない理由

ここからはまったく個人的な経験になってしまうので恐縮なのですが、少しだけ私の体験をお話すると……

今では占星術よりタロットの方をメインとしていますが、もともとは心理的な考察のために西洋占星術を勉強していました。

ホロスコープから自分について読んでいくことは、自分の情動パターンを検証するうえで、とても面白かったです。

当時は、タロットの方が自分に向いていない、と思って避けていたぐらいです(笑)

けれども、あるとき、ホロスコープを人に読むのは性にあっていないことを自覚しました。

自分に適応する分にはいいのですが、人のホロスコープを読むときに、とても緊張してしまうのです。

そこから、なんとなく遠ざかっていたタロットについてちゃんと勉強してみようと思い始めたのですが……

タロットを学び始めのころはライダー版を使っていて、けれどもこれが全く馴染めず、しかもカードの「意味」を覚えることが苦痛で仕方がなく(苦笑)

タロットは占星術と違って使う道具にバリエーションがある(カードの絵が微妙に異なる)ため、他のカードを試してみることにしました。

もっと覚えやすいタロットはないのか?! と彷徨っているときにマルセイユタロットと出会ったわけです。

そこから、カードの意味を覚えるのではく数字やエレメントの象徴を読んでいく方法を学んでいったのですが……これが楽しくてしょうがない!!

いまではタロットを研究することが面白く、いつのまにか、ホロスコープはサブでタロットをメインにするようになりました。

でも、なぜ「ホロスコープを人に読むのは性にあっていない」と自覚できたかというと……「人に占ってもらう」という体験をしたからです。

実は、もともと私の占い人生自体、あるひょんなことをきっかけに人からお誘いがあって占いハウスに出始めたことが始まりでした。

しかも心理の勉強をするまでは「占い」という類のものには全く興味がなく、「人に占ってもらう」ということさえしたことはありませんでした。

けれども、占い師になるのだから、と、なんどか人に占ってもらう、という経験をしておこうと占いハウスを訪ねたのです。

そして、それをきっかけに「ホロスコープを人に読むのは性にあっていない」と自覚するに至りました。

命術と卜術の扱われ方と使い分け

でもなぜ、そう自覚するようになったのかといえば……命術が生年月日から占われる占術だから、という理由は大きいです。

そこでここからは、命術と卜術の違いとともにその理由をお話していきたいと思います。

占星術(命術)のよくある扱われ方と危惧すること

「命術」は、生年月日などの特定の日時における星の配置から占うもので、特定の日時という枠組みの中で「こういうもの」と運命論的に評価するシステムを持っています。

たとえば生年月日を以て占えば、その「とき」に生まれた人の星の配置の様子を、その人の性格や情動パターンに結びつけることをするわけです。

そこから「その人がどのような人か」をプロファイリングしていきます。

けれども、生まれた星の配置から読み解ける人の性格や情動パターンがあったとしても、その人が身を置く環境によって表出されるものや程度はいくらでも変わってくるものです。

なによりその人が自意識を成長させる探求をし情動と親しんでいけば、ホロスコープに表れるどんな星の配置も、生きるための大きな力となるわけです。

またどんなに運命論的な評価がなされたとしても、その人のこれまでの生き様によっては、現実と全く異なるような感覚になってしまっても不思議ではありません。

そんなことが頭をよぎると……特定の日時という枠組みの中で「こういうもの」と運命論的に評価するシステム性に馴染めなかったのです。

自分で自分を占う分には構わないのです。

「こういうものなんやね」とある種の客観と自覚を呼び込めるし、これまでの至らなさを回顧するきっかけにもできるからです。

けれども「人に占われる」ということは、誰かから自分を解釈される、ということであり、なかでも命術はその特性として、その人の性分や情動パターンの気質が見やすいものですから……

占う人の命術の扱い方次第で、人を「言葉の枠」に閉じ込めてしまいかねません。

命術は特定の日時から占う占術のため、ある種の運命論的で決定論的な要素を含むことは仕方がないのですが……

運命論や決定論的な言葉がもたらす心的影響を知っていると、なおさら、それを下手に扱うことのリスクが常に頭の中に巡ってきて、命術の扱いにとても緊張するのです。

タロット(卜術)の命術にない利点と使い分け

一方で、卜術のタロットは「そのとき、そのば」の偶然から必然を占う占術です。

卜術は「そのとき、そのば」の状態から起こりうる可能性をみるものですから、命術と比べると「かわる」前提が強調され運命論や決定論的な要素が薄まります。

加えて占う手順も、占星術はテーマによって注目する天体やアスペクトなどは様々で一律明快ではなく私にとっては煩雑すぎるのですが、タロットは「スプレッド」に沿ってカードを並べればいいだけでとても単純明快。

端的に言えば、私の場合、ホロスコープを一見したときに頭の処理が追いつかなくて、収拾がつけられなくなってしまうのです。

そのため、ある一定の時間、まるで思考が停止したかのようになり、つまり……言葉が出てこなくなってしまうのです。

私のこの頭の処理速度は、鑑定という短い時間のなかではかなり痛手となり……

こうして、占星術に対する自分の性を自覚して以来、西洋占星術を人に使うときは、卜術が不得意な部分だけを補うものとして使うようにしていて

たとえば

  • タロットが示す時期と西洋占星術の時期を照応させたり
  • タロットに表れる気質と西洋占星術のネイタルの気質との共通点や相異から引き起こされている事象の因を分析したり
  • 世の中の運気を測るときに使ったり

他には、気学の移転方位や家相、といった部分をタロットに補足するために使うようになりました。

卜術と命術を一緒に扱うときのアドバイス

命術と卜術を一緒に扱おうとするならば、そこには、その人の得手不得手や占術との相性の問題もあるし、実際的な現場でのニーズにもよるので、扱い方の偏りはその人なりに図っていくことはやむを得ません。

ただ人を占うのではなく自分を占うとき、「いま、このとき」の自分と向き合っていきたい、と思われるなら……

命術で生まれ持った資質を眺め、それが「いま、このとき」にどう影響していてどんな情動のパターンを生んでいるのかをタロットで眺めてみる

そしてそこから起こりうる未来の可能性をタロットで覗き、同時に、今後の運気の波を命術で測りながら、タロットから「今」に何ができるのか、「今」をどう過ごすのかのヒントを拾いあげていく

そんな風に、占術の特徴に応じて、両方を万遍なく自分のために活かしてみるのはおススメです。

ちなみに今ちょうど、うらないばのオンライン講座では「生命の樹」を皆様にシェアしているのですが、この「生命の樹」と照らし合わせて眺めてみるのは、なかなかに面白いです。

なぜかといえば、「生命の樹」の概念を使えば占星術もタロットも照応できますし、またそこからチャクラなどのエネルギーワークにつなげることができ、自分の心的状態を実際的に整えるのにかなり役立つことを実感しているからです。

結局、卜術と命術のどっちから勉強するといい??

とはいえ……もし今、学ぶ占術に迷われていて、まずはどちらかを選ぼうとしているならば……

正直なところ、私からは「タロットを!」となってしまうのは、タロット推しの性でもあります!


どんな自分であろうとも、生まれた星は変えられない。
けれど、その時々で、何をして何を感じるかを選ぶことはできます。

もって生まれたものは今更取り替えられない。
けれど、持って生まれたものの引き出し方や出し方のパターンは変えることができます。

もちろん、それには自分の持って生まれた資質ではなく≪持って生まれた資質をどのように使いどんなパターンを生んでいるのか≫といった「今の自分の状態」を知ることはとても大事で、現在地が分からないのに、在りたい目的地があってもそこに辿りつくことはできないのです。

そして

  • 「今の自分」と
  • そこから得られる未来の可能性と
  • 何をどうすればいいのかといったアイデア

を知らしめてくれるのはタロットが得意とすることで、もし、今の自分を変えていきたい、変わりたい! と思われるなら……

まずはタロットで自分を占えるようになり、今の自分を眺めることから始めてみませんか?

とお伝えしています。


こちらのオンライン講座では、現在、100以上のタロット占いの事例をストックしていて、すべての事例で「どう読むのか」「なぜそう読むのか」も含め読み方を解説しています。

また講座内では、毎月、オンラインライブで会員のみなさまと勉強会もやっています。

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