▶まずは大アルカナの覚え方と読み方のコツを無料で学ぶ

吉日を占う方法、「いい日」の選び方

占いのニーズとして根強い、吉日占い

開業、引越し、結婚、イベント開催などなどで、いわゆる「○○するには、いつがいいですか?」というものですが

このような「いい日を占う」ことについては、鑑定だけではなく占い方のご質問に頂くことも多いです。

私の場合は、占うスタンスとしてタロットと命術を組み合わせているので、この「いい日」を読むことも両方から見ています。

特に命術の場合は「吉日」をみる≪型≫のようなものがあって、ある意味、機械的にみていくことができるので、正直、やり方さえ覚えれば読むにはそれほど難しくありません。

ただ実際的なことが絡むと……「いい日」を選ぶのはなかなかに大変なことだったりします。

そこで今回は、吉日を占う方法、「いい日」の選び方をテーマにお話したいと思います。

「いい日」を選ぶのが難しい理由

占い方として「吉日」を見つけるのは、それほど難しいわけではありません。

なぜなら、占術には「吉日」を見つける型があるからです。

そのため、やり方を学び、そのやり方に沿って「吉日」を出していけばいいだけなので、「吉日」を見つけること自体は機械的にできます。

ただ「いい日」の選び方は、ご相談の意図とその具体性により実際的なことが絡むと、なかなか大変だったりします。

なぜなら……

たとえば子供の小学校進学を期に引越しをしようと、いい時を探すために吉方位を占うとします。

すると「1か月後が最適」と出て、また同時に、その機を逃すと3年先まで最適な時がない……みたいなことはよくあることです。

では実際的な問題として1か月後に引越しができるのか? といえば、そう簡単にはいかないことの方がほとんどです。

仕事やお金の段取り、あとは家族といっしょならば家族の都合、もちろん、引越し荷物の整理などなど……身軽な単身者ならまだしも、現実的なことを考えるといろいろな課題があります。

ならば吉方位を優先して、3年先まで引越しを保留するのか? という問題が生じるわけです。

また吉方位取りは個人単位なので、家族が4人いれば家族全員にとっての吉方を選ぶのがそのセオリーですが……

なかなかどうして、4人全員が全く同じく「吉方」になることは相当に珍しいことで、ほとんどの場合、「吉方」が揃わないことの方が多いです。

もちろん、こういう場合の段取りの取り方も≪型≫としてあって、占い師は相談者さんにそれをお伝えすればいいだけなので、占い方としては、やっぱり難しいことはないのです。

ただ……こういう段取りを取る実際的な問題は、占い方には全く無関係なこと。

つまり、その段取りの取り方が相談者さんの実生活に馴染むかどうかは、また別なことなのです。

他にも、他者が絡む場合のタイミングを計るニーズとして、結婚をテーマに読むこともありますが、これにも実際的な課題が絡むことは多いです。

たとえば……「恋人がいるけど相手の人の結婚への態度が煮え切らない」というような場合

「相手が煮え切らないから……」という気持ちは分からなくはないのですが、けれどそういう場合は「お互いに内面的な準備ができていないうちは結婚に向かうにも難しい」ということを度外視してしまう傾向があります。

なぜなら、結婚をしたい側の気持ちに余裕がないためです。

この場合、あまりにも相談者さんが「タイミング」ばかりに囚われてしまうと、結婚の時期だけが先行してしまい、一番大事な「相手の気持ち」を汲むことができなくなってしまうことがあります。

1年以内の結婚に前向きなカップルが「吉日を知りたい」というなら別ですが、タイミングだけが先行してまっては本末転倒

相談者さんがそもそもどういう意図(具体的な状況のなか)でそれを尋ねているのかは、よくよくヒアリングした方がいいように思いますし、またそういうときは「お互いの結婚観」あたりをまずはタロットで読んでみるのもおススメです。

そのうえで

相談者さんの状況が具体的に日取り決めまでの段階にあるのならば、タロットで時期をみて、そのなかで「お互いによさそうな日」を占星術などの命術で読む、というのが私のやり方です。

吉日占いについて率直に言えること

さてここまでお話したように、「吉日」の占い方は≪型≫に沿えばそれほど難しくないのですが、「いい日」の判断基準はとても大事になると思っています。

私の場合だと、まずは相談者さんの状況と想いは優先したいですし、また占い的にみる場合は、タロットから時期の目星をつける方法をとります。

なぜなら「いい日」の判断をするにも、こういっては元も子もありませんが……占術や見方によって吉凶が異なることもあるからです。

たとえば東洋の占術は流派によるところは大きく、同じ四柱推命でも気学でも、流派によって吉凶の判断基準が異なることもあります。

もちろん西洋占星術も然りです。

流派は特にないといっても、アスペクトの考え方によって、「ハード」や「ソフト」の捉え方が変わってきます。

また最近は、不成就日や一粒万倍、天赦などの暦のなかの「選日」についてあれこれ言われることも多いですが、それを重視する人もいれば全く無視する人もいるぐらいです。

とはいえ、「不成就日」という言葉を耳にすれば、ポジティブに受け取られない方が多いと思います。

そういう意味で、気になるなら避けた方がいいだろう、とお伝えすることは多いです。

「いい日」を判断するのに大事なこと

ところで、気学の先生がよく「吉相がとれなくてもいいから凶相を避けることの方が大事」や「凶方でもその人が知らなければ影響は薄い」とおっしゃるのですが

「知らぬが仏」とはよくいったもので、相談者さんが「それを知った方がいいのかどうか」といった、その情報に関わる影響力を考えて選ぶことも大事だと思います。

また占う側は情報を持っていればいるほど「いい日」を見つけることは至難の業で、どの占術流派からみても「いい日」を見つけることほど困難なことはありません。

そこにきて判断基準にブレてしまうと迷いのループにはまります。

吉方位、暦、月相、四季相(二十四節気)、強運日(グランドトラインができる日)、占星術からみるトランジットとネイタルの関り、あるいは、逆行期の捉え方

またそのなかでも「結婚」ならどの天体に注目するのか、「仕事」関係ならどの天体を読む……などなど

いろいろな判断基準があるなかで、自分なりに基準の優先度をつけ情報に呑まれないことは大事にしたいところです。

そしてやっぱり、「いい日」を選ぶにも大事にしたいのは

相談者さんの想いを優先に、占う側が気になる「日」は避ける

ここは、占うスタンスとして持っておけるといいのではないかと思います。

吉日占いでも欠かせない占うスタンス

うらないば、には「占いが初めて」という方も多いのですが、「吉日」や「開運」といわれるものに興味がなかったとしても、話をお伺いすれば、人生のターニングポイントになりうるときを、いわゆる「吉日」といわれるときに選ばれている方は、当たり前にたくさんいらっしゃいます。

また自分らしく生きようとする人は、たとえ試行錯誤の中であっても、占いにみる「吉日」など知らなくても、偶然か必然か……星に沿っているものだったりします。

もちろん人間心理として「いい日」を知りたくなるのは、ほんとうによくわかります。

ただ、「そう思ったが吉日」という言葉もあるように、情報を集め過ぎて頭でっかちになっては本末転倒で、それなら、直観的に動ける方が断然、いいと思うのです。

それに「吉日」を探そうとしたところで、そもそも時限があってやらなければならないことは、「吉日」かどうかに関係なくやらないといけないものですから。

そういう意味でも占いは、直感で動くときの一押し! として活かせるほうが、何倍も、その智慧が活きるのだと思います。

占う側であればなおさら、情報はいくらあってもキリがないものですから、それよりむしろ、どうぞご自身のスタンスを大事にしてほしいと思います。

タロットを上手に読む方法と占うコツを解説する動画で学べるオンライン講座

さまざまな事例を用いて、タロットの読み方から占い方、そして相談者へのお応えの仕方まで、心理学の知恵も交えながらお伝えしている、動画で学べるオンライン講座を開講中!

  • カードから状況打開のヒントを得る方法
  • 状況打開策をアドバイスとして伝える方法

を見て頂けるので、タロットで占いをしていくために必要なことを一通り、ご自身のペースで学んで頂けます。

https://uranaiba.com/reading-salon/16008/

コメント

タイトルとURLをコピーしました