うらないば、では毎年8月から10月初め頃に翌年の星の動きをカレンダー形式に取りまとめてオンライン講座の会員様にお届けしているのですが、2026年の星の動きをまとめてみて、「来年はいよいよ時代が変わるなー……」と星の動きを眺めていて感慨深くもありました。
もちろん「時代が変わる!」なとどいわれて久しく、また「時代が変わる!」という人の根拠はそれぞれあって
ここでは2026年の雑感について、注目したい2026年の「星の動き」をもとに、なぜそうお伝えするのかも含めまとめてみたいと思います。
なお2026年の詳しい運気の流れについては、こちらの記事でお話しています。あわせてご参考ください↓

2026年に特に注目したい星の動き
2026年に注目したい星の動きとなれば……この3つは外せません。
- 土星が2026年2月14日に牡羊座入り
- 天王星が2026年4月26日に双子座入り
- 海王星が2026年1月27日に牡羊座入り
西洋占星術で時流を探るとき、「土星以遠の星」といわれるトランスサタ二アンに注目することがあります。
古典の西洋占星術では「土星」が「あの世」との境目とされていて、なぜなら、肉眼で見える最遠の惑星が「土星」だったからです。
それから近代に入り技術革新とともに遠い宇宙の星を見つけられるようになり、今の西洋占星術の基本天体は10個あります。
太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星
これら個々の天体の説明は割愛するとして……このうち、時代に影響を与える「星」とされるのが
最も遠い「冥王星」
次に「海王星」
次に「天王星」
次に「土星」
次に「木星」
そして、地球から遠い「星」が最も影響力が大きい、といわれていて、その影響はどこに作用するかといえば、無意識レベルでの作用、といいます。
つまり、人がどうにかしてコントロールできるものでもなく不可避な作用をもたらす、と捉えます。
ただし、このうち「木星」と「土星」は、昔の人が肉眼で捉えることができた、というように、意識的に関わろうと思えばできる影響として考えます。
そのため
「木星」は、約1年間の流れを作る星として「流行」を図るときに重宝され
「土星」は、約3年の短期的な動きをみるときに重宝します。
一方で無意識に作用する星は、無意識のなかでも「集合無意識」に働きかけると捉え
「海王星」は約14年の中長期
「冥王星」は約20年の長期
の「社会(時代)の動きを作る」とみるわけです。
そして、このうち「冥王星」は2025年に流れが切り替わり、2044年までの約20年間は同じ性質をまといます。
一方で、2026年はこのうち「海王星」に「天王星」と、また「土星」が切り替わり時期にあって、なかでも「海王星」と「土星」が同じところに集まります。
特に2026年の星の動きでピックアップしたい海王星のお話
ところで、この「海王星」といわれる天体が同じ質を帯びていた前の時代の日本は、明治維新の頃に相当します。
文明開化といわれる華やかさはあれど、それまで260年続いた時代が潔く切り替わるわけもなく、落ち着くまでのカオスな状況は否めなかったと思います。
またこの頃の西欧は、石油と電気を動力に重化学工業が発展し「もの」の大量生産・大量消費という社会構造が作られていく第二次産業革命の真っ只中で、植民地の拡大が進み世界の覇権争いを繰り広げていた頃。
アメリカは南北戦争終結の頃
ヨーロッパでは普仏戦争
その後の大不況から資本の集中が進み重工業の発展……世界各国の思惑と均衡が砕け世界第一次大戦・第二次大戦へとつながる構図の先駆けのような「はじまり」の「カオス」だったのではないでしょうか。
もちろんこのようなことが星の動きとともにあったからといって、今回も「同じような状況になる」というわけではありませし、戦争や革命のような「目に見えた社会変革が起こる」というわけでもありません。
ただ……西洋占星術の観点からすると、「牡羊座入り」をする海王星と土星の動きは「新しい時代に入る」という意味において注目できる、ということは強調しておきたいと思います。
星の動きにみる「新しい時代」とは?
でもなぜ、2026年に「新しい時代に入る」ことを改めて強調するのか……それは、西洋占星術の占術としての読み方がわかるとみえてきます。
そこでこの章では、「新しい時代」という観点について、もう少し占術的な視点から説明したいと思います。
西洋占星術は
- 基本的な天体10個
- 天体の性質を区分する12個の「サイン」と呼ばれるもの
- 天体のお気に入りの部屋を表す12個の「ハウス」と呼ばれるもの
これら「天体」「サイン」「ハウス」の3つの組み合わせを読む占術です。
そのうち西洋占星術で扱う10個の天体は「サイン」と呼ばれる12個の性質で区別されるのですが、「サイン」は12個で一巡するかのように人の成長物語として捉えることもできます。
そして「牡羊座」というのは、「サイン」のなかでも最初に位置していて、12個のうちの、まるで生まれたての「赤ちゃん」のような質を持っている、といわれるサインです。
まさに「新しさ」を象徴するような特徴を帯びます。
そして2026年に、その「新しさ」の特徴を帯びるのが、「人類の夢」に関わる海王星と、「個人の土台を作る」土星となれば……
ともいえて、集合無意識が前代未聞の領域に足を踏み入れようとしているなかで、個人が「同じところ」に留まっていては立ちいかなくなるように思います。
それはつまり……
「どうせこんなもんやし」とか
「どうせ何も変わらんし」とか
「どうせ何をいうても無駄やし」とか
「とりあえず穏便にできればいいし」とか
「とりあえずこの場が収まればいいわ」とか
「とりあえず自分が諦めたら済むことやし」とか
「どうせ」「とりあえず」といった、全くの納得はできていない、問題を先送りするような棚上げしているだけのような
そういう心境や状況には留まることはできないだろう、ということであり
相手の問題にすり替えることなく、自分事として納得のケジメをつけることなしに、この先も過ごすのは、今よりずっと苦しくなるように思えてなりません。
東洋と西洋の星の動きにみる2026年の様子
ちなみに、2026年は東洋の気学でいう「丙午(ひのえ・うま)」
丙、というのは陰陽五行からみると「火」の「陽気」を表し
午、は気学で真南の方角を表し九紫火星の領域であり「陽が極まる」夏至に位置します
つまるところ……2026年は東洋的な運気の流れからみると「火」が際立つのです。
そこにきて、西洋占星術では海王星に土星は「牡羊座」
「牡羊座」というのは「火」の活動資質
加えて木星が6月30日に「火」の不動資質の「獅子座」に入ります。
東洋も西洋も、まるで「火祭り!」のような勢いの運気ですから……「わたし」をどのように表現していくのか、がとても大事な1年となりそうです。
もちろん「みんながみんなそういう雰囲気になりやすい」わけですから、言い争いが増えたり殺伐とした空気感があることは否めません。
でもだからこそ……
何が誰がそばにあろうとなかろうと、「わたし」が何を思い何を考え、「わたし」がどう判断するのか
他者と比べたり他者の動きを待っていては、どうにも生きにくそうで
けれども、「わたし」が楽しめたら最高の1年になるのだと思えてなりませんでした。
さて2026年も、残すところ2ヶ月
時代が切り替わる前の、この2ヶ月と少しの間に、「これから10年先を見据えた取捨選択」は大事にしたいところです。
もの、ひと、だけでなく、自分の内面もそう。情動のクセも同じ
「それは、まだ必要ですか?」
こんな問いとともに改めて見直し、どうぞ、ドヤ顔で「いるもん!」「いらんわ!」と選り分け、新しい時代の幕開けを迎えて参りましょう。


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