心の整理がつかないとき、不安な気持ちがどんどん湧いてきてその不安に押しつぶされそうになっていたり、ああでもないこうでもないと考えることが止まらず堂々巡りをするばかり。
神経が過敏になってしまい眠れない夜を過ごしてしまうことがあるかもしれません。
けれどそんな状況のなかでも、「自分と向き合いたい」「この先をどうしたらいいのか考えたい」とご相談に来られる方が、うらないば、には多くいらっしゃいます。
この業界に入って17年です。以前の職場では思うポジションになかなか就くことができず、一念発起して転職し3年になります。
仕事は前よりも忙しいですけど、やりたかったことができていて充実はしているんです。でも……実は、最近ちょっとした病気が見つかって。
これからもっとキャリアを積んで仕事も楽しんでいきたい!と張り切っていたところなんです。それなのに……病気はどうなっていくのでしょう……仕事は続けられるでしょうか……
なんで自分がこんな目に合わないといけないのでしょうか……頭の整理がなかなかつけられずにいます。
離婚して10年以上経ちましたが、これまで仕事一筋でやってきました。でも最近、ほんのちょっとした興味で始めた出会い系のアプリで知り合った人がいます。
まさか自分がここまで人を好きになるとは思いもしませんでした。
初めは軽い気持ちだったんです。けれど……もう何度か会っているんですが、好き嫌いも合うし、感覚や感性も合うし、魂の片割れじゃないか?!と思うぐらい、似ているんです。
周りからみたら上手くいってると思うんですよ。でも……うまくいけばいくほど、だんだんと不安になってきて。
こんなにうまくいくはずがない。これ以上、彼のことを好きになる前に、辛い目に合う前に、しんどい思いをする前に、今のうちに離れた方がいいんじゃないだろうか……って、こんなに感情を乱してしまうとは思いもしませんでした……
彼とは離れた方が楽になれるんでしょうか?
このような「まさか自分が?!」「なんで私が?!」と感情のコントロールができない状況に呑み込まれてしまったとき、心の整理がつけられず、この先どうすればいいのかと思い悩んでしまうことはあるかもしれません。
また最近では、「自分のことを占えるようになりたい」と動画講座やレッスンを受けてくださる方の中に、気持ちを整理して自分のこれからを真剣に考えたい、という方も多く、自分自身の内面的な部分と向き合う方法についてご質問を頂くこともよくあります。
そこで。
このブログでも、タロットに興味がある方やタロットを学ばれている方に向けて、タロットから不安を落ち着かせ心の整理をするお話と、現状と向き合うときに最適なタロットの展開法(スプレッド)をご紹介したいと思います。
みなまさのご参考になれば嬉しいです。
不安を落ち着かせ心の整理をするために、まず大事なこと
先の見通せない不安を落ち着かせ心の整理をするための第一歩は事実を認識することです。
たとえば、付き合っている彼と会えない日々が続いているとしましょう。
そのときの事実は、「○○日間、彼と会っていない」ということであって、「彼は私と会いたくないと思っている」というのは事実とはいえません。
なぜなら、「思う」のは「私」の主観であって、「会いたい」か「会いたくない」かは彼にしか分からないことです。それをこちらが勝手に判断することはできません。
一方で、「○○日彼と会っていない」ことが、自分にとってどういうことかをみたとき、もし、彼に大事にされていない、と感じるのであれば「大事にされていない」ということなのです。
そしてもし、それが嫌だと思うならば、彼との関係をどうしていくのかを考えることができます。
「○○日会えていないのは大事にされていると思えない」と彼にそのまま伝えることができるでしょうし、「私を大事にしてほしい」ということはできるでしょう。
人の行動を他人がどうにかすることはできませんし、その人を変えることはできませんが、自分の素直な気持ちを伝えることで、その人に「どうするのか」を考えるきっかけをつくることができるのです。
とはいえ……
どうして、不安を落ち着かせ心の整理をするための「事実を認識すること」が「タロット」とつながるのでしょう?
ここからは、心の整理をするためにタロットを使ってできることについてお話します。
心の整理をするためにタロットを使ってできること
タロットとは、その絵柄に詰まったシンボル(象徴)によって目に見えない世界(無意識)にあるものを目に見える世界(意識)にあげて見えるようにしてくれるものです。
そして、心の内……意識も無意識も、過去も現状も「そういうものがある」と可視化してくれます。
なぜタロットが心の内を可視化してくれるのか?については、こちらの記事をご参考頂けると思います。
そのため、タロットから無意識にある思考のパターンや感情のパターンを読み取ることで、実際に起こっている出来事を、抱えているパターンから一歩引いた目線で眺めることができるようになります。
つまり、頭の中でモヤモヤしていたものをタロットに映し出すことで、頭の中から視点を外に出せるため、状況を客観できるようになるのです。
すると、自分はどうしていくのか、どうしていきたいのかを、思い込みの枠から離れ考えてみることができるようになります。
想像してみてください。
自分がどこに行きたいのか、目的地が分かっていも、今、自分がどこにいるのか、現在地がわかっていなければどうやって目的地まで行くのでしょう?
過去に行ったことのある同じような風景の場所を「今いるところ」にしていても、実際は異なる場所にいれば、目的地があっても電車に乗るにも切符を買うことはできません。目的地の地図を広げても、どの方角に進めばいいのかさえ分かりません。
それと同じです。
過去の思考や感情のパターンで「今」を見ていては、「今」を履き違えてしまいかねません。履き違えたままでは、行きたいところへ行くことはできません。
ほんとうに自分が欲しいものを得るために、起きている事実、感じている感覚、ラベルしている感情、考えている事、そして、向かいたいところ、のどれもを切り離しそれぞれを個別に見ていくこと。
そうすることで、「どうしていくか」の態度を決めやすくなるのだと思います。
そしてタロットは、展開法といわれる「スプレッド」に乗せることでそれらを見せてくれます。
決断を後押しするタロット
また、さまざまな悩みを抱え訪ね来られるたくさんの方とセッションしていくなかで実感していることがあります。
それは、カードに出ていることをそのままお伝えするだけで「そうなんです……まるで自分の心が見透かされているようですね。やっぱりそうですよね……」と相談者ご本人の納得につながることが多いこと。
相談者がなんとなく感じていた予感がタロットに「あてられる」と、その人のなかにある未来的な予感は鮮明となり、いい意味での開き直りの後押しとなるのかもしれません。
大事な人の喪失や病気、トラブルに巻き込まれるなどで、これまでに積み上げてきた仕事や業績、人間関係を失い、焦燥感や無力感、脱力感に陥るとき……生きることへの虚しさから死にたいと思うとき……
どんなつらくてしんどい状況にあったとしても、自分自身がその状況にどのような態度で臨んでいくか、どのように応えていくか、を決めやすくするようです。
たとえ理不尽さに憤ったところで起こったことがなくなるわけでもなく、現実は変わらないとしても……
「なんでこんなことになってしまったのか!」「なぜ自分ばかりがこんな目に合わないといけないのか?!」
このような思いが湧いてくることはどうしようもありません。抑えようとすればするほど増長させ、出口のないトンネルに入ってしまったかのように堂々巡りを繰り返すばかり……
けれどそんなとき、「なんでこんなことに?」「なんで自分ばかり?」の「理由」が問えるのもタロットだったりするからでしょう。
理由探しをしたところで状況は変わらないとしても、気持ちが落ち着くならば、前に進んでいこうと思えるきっかけになるならば、それが無駄だとは思いません。
気持ちが落ち着くことで、「可哀そうな自分から抜け出したい」「もっと強くなりたい」となることもあるでしょう。そのための方法や技術はさまざまにありますから、その技術を使って対処していけばいいのです。
つまりタロットを使ってできることは、客観視や納得への伴走から感情を平らかにすることです。そして、そこからの道の拓き方についてアイデアを出すこと。
また心理テクニックの効果は一朝一夕に表れるばかりではありません。感情の波はあって自然なものですし、状況がよくなっているのがみえず腐りそうになることもあるでしょう。
ならばその都度、タロットに問えばいいのです。
その都度、感情を平らかにしてくれて、道を拓くためのアイデアを出してくれます。
そうして何度でも何度でも、態度を決める後押しをし、止まっていた動きを再び動かすためのきっかけ作りをします。
崩れそうになる背中を支え決断を後押しするのも、タロットにできることです。
これは、セッションでたくさんのお客様と接していて実感することです。
さて。
ここからは、「まさか自分が?!」「なんで私が?!」と心の整理がつかないときに効果的なタロットのスプレッドをご紹介します。
特に「なぜこうなっているのか知りたい」と≪現状に「理由」がほしい≫というご相談のときに活かせるスプレッドで、現状と向き合うときに最適な展開法です。
現状と向き合うときに最適なタロットの展開法(スプレッド)
現状と向き合うときに最適なタロットの展開法(スプレッド)としてご紹介するのは「スリーレイ」というスプレッドです。
スリーレイは、≪目に見えない影響がどのように現実に関わっているのか≫を分析的に読むことができる構造をしています。
そのため、「どうなるのか」という流れよりも「現象が出ている背景」から「現状」を客観的に読むのに適しているスプレッドです。
現状に「理由」がほしい、というご相談のときに使うと効果的です
- どうして自分がこんな目にあわないといけないのか……
- いつも同じパターンに嵌ってしまうんです
→物事が上手くいくとかえって不安が押し寄せてくる
→職場が変わっても同じような人間関係でつまづいてしまう
→ダメンズばかり引き寄せてしまう
など - こんな出会いがあったんですが、それってどんな意味があるんでしょうか
- 最近、小さなケガをすることが多いんですけど何かの前触れでしょうか……
- こういうメッセージが下りてくるんですが、何を言われているんでしょうか
スリーレイのやり方、展開の方法、読み方のコツについてはこちらで説明しています。実例から読み方を動画でも説明していますので、ぜひご参考ください↓
▶現状と向き合うときに最適なスプレッド、スリーレイは目に見えない影響がどのように現実に関わっているのかを読むことができる展開法
スリーレイはタロットカード3枚で1つの状況を読み取ることができるので、「ケルト十字より読みやすい」という方もいます。読み方のコツを掴むととても扱いやすいスプレッドです。
またこのスプレッドは「潜在意識(無意識)」や「目に見えないもの」の捉え方を養うことができるスプレッドであり、特に、自分自身の内面的な部分に向き合うためにはおすすめです。
心の整理ができるタロットをもっと活かすために
「占い」というと未来予知的なものを期待されることは多いと思います。
たとえば、「今年の運勢はどうですか?」「仕事はうまくいきますか?」から、「急に連絡が取れなくなった彼から、連絡は来ますか?」「新しい出会いはいつ訪れますか?」「応募している仕事に採用されるでしょうか?」という具体的なものまで様々です。
そしてタロットは、「いつ、どうなりますか?」といった未来予知的なものから、さらに深い部分まで、たとえば、今に影響を及ぼしているパターン化された思考や感情のクセなども教えてくれます。
けれども、どんなに「いい結果」や「わるい結果」が出ていようとも、現実的にどうしていくかの態度は自分で決めるしかありません。
一方、その態度次第で、占いに出てきた「いい結果」も「わるい結果」も変えることはできるのです。
そのため私は、タロットを「どんな態度で何を臨むのか」を決めるために心の整理をお手伝いするものとして扱っています。
今や心理や精神世界に関わる情報はさまざまに溢れていて、物事を客観する方法や、感情とよりよく関わる方法、パターン化された思考を書き換えていく方法など、心理的な技術もさまざまにあります。
そしてタロットは、そのどれもに劣らない「心の整理をするための技術として使えるよ!」とお伝えしたいと思いました。
もちろん心理の世界は「みえないもの」ですから、どれが「いい」「わるい」や、「正しい」「間違えている」などいえるものではありません。
玉石混交の世界ですし、技術も十分な知識と理解のもとに扱わなければ危険と隣り合わせです。
でもだからこそ、自分の感性を曇らせることなく、自分に合った方法ややり方を探求していくことも大事にしてほしいとも思います。
そしてもし、タロットに興味を持たれ「今の状況と向き合いたい」「この先をどうしたらいいのか考えたい」となったときは、お手伝いをいたします。
年齢問わず、これからの人生についてのご相談は多く、人には話しづらい恋愛や、病気や大事な人の喪失、あるいは、経営者からの事業展開のご相談に、早期退職や経営から退いた後のキャリアについてのご相談、相続や墓じまいについてのご相談など、さまざまな人生の転機を迎えれらた方が訪ねてくださいます。
タロットを活かしてみようかなぁ、となれば、どうぞご相談ください。
また、うらないば、では「占いを活かそう!」をテーマに、運気の流れを活かすためのお話や、日常に取り入れられる占いの活かし方をお届けしています。
自分が納得いく道を切り開くためのツールのひとつとして、自分らしく生きようとするときの教養として占いと親しまれる方が増えるといいなぁ、と願っています。
タロットの活かし方や自分自身を占う方法については、こちらの記事でもお話しています。
▶参考記事:占いを上手に活用しよう。迷った時に自分で決断できるよう占いを活かすといい、占いができるようになるといい、とお伝えする理由
▶参考記事:自分を占う方法。自分で自分を占うデメリットとメリットを知って自分のためにタロットを活かしてみませんか?
▶参考記事:自分で自分を占うのはタブーなの?自分で占う利点と活かし方
自分で自分の道を切り拓くためのタロットの活かし方として、ご参考になれば嬉しいです。
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