親の過干渉に悩み家を出ようとするも親が泣くのを見ると気持ちが揺らいでしまいます。良好な関係で家を出たいです。
実家暮らしの20代後半女性。母親からの干渉がひどく、家を出ると決めて住む場所を探し始めたとたんに、家族の態度が急に変わり優しくなりはじめました。家を出ようと思っていることを話すと、母親が泣いてくる始末。少し気持ちが揺らいでいる自分もいます。でも、このまま親元から離れられないでいるのも嫌だし……と。
親と良好な関係で家を出るには、どうしたらいいでしょうか?
過干渉な両親と良好な関係のまま実家を出るには、というご相談にタロットカードでケルト十字を展開すると……
【1枚目:テーマ】小アルカナ:コインの9の正位置
タロットカード「コインの9」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【2枚目:覆われたベール】小アルカナ:棒の9の逆位置
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【3枚目:キーカード】大アルカナ18:月の正位置
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【4枚目:過去】大アルカナ6:恋人の正位置
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【5枚目:現在】大アルカナ12:吊るされた男の正位置
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【6枚目:未来】大アルカナ19:太陽の正位置
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【7枚目:本心】小アルカナ:剣の7の逆位置
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【8枚目:相手・環境】大アルカナ1:魔術師の正位置
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【9枚目:最終的な意思】小アルカナ:コインの1の正位置
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【10枚目:着地点】大アルカナ:棒の1の正位置
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※タロットは、ご相談内容からカードの意味と展開を総合的にみてリーディングをします。逆位置も含めた今回のリーディングは下記よりご覧ください。
「過干渉な親と良好な関係で実家を出るには」というご相談のケルト十字から総合的に読みとれること
結論となる「どうすればいいか?」ということについては、「キーカード」の項目でお伝えしたいと思います。
ここでは、全体的に読み取れることをお話します。
カードからひとつお伝えできることは、ご相談者様が家を出るとしてもご両親との関係は良好になる、ということです。
なぜそういえるのか……?
「未来」を表す配置に「太陽」のカードがあります。
「太陽」のカードが表わすのは、異なる価値観の共存です。
このカードには、お互いの違いを尊重しながら仲良く遊ぶ子どもたちの姿が描かれています。主導権を争うこともなく、遠慮することもなく。もちろん、どちらかが妥協をすることで仲良しを装うこともありません。
そして、着地点に「棒の1」のカード。
このカードには「やりたい気持ちを固める」「とりあえず走る」という意味があります。
かつ、実際的な物事の始まりを表す「コインの1」から、住む場所を決める、新しい場所で生活をする、というご相談者様の最終的な意思が見受けられます。
総じて、ご相談者様が家を出ても価値観が異なる両親ともうまく関係を紡いでいける、と読みました。
もうひとつ。
「良好な関係のまま」という意味がどういうものを指すかにもよりますが、少なくとも、ご両親が手放しでご相談者様を見送ることは難しいと思われます。とはいえ、ご両親も「節目」という言葉を自覚されているようにおもいます。
頭で理解することと気持ちが一致する、というのはなかなか難しいものです。たとえ「娘が出ていく」ことを頭で理解していても、気持ちにおされて態度を裏腹にしてしまうわけです。
ですから、まったく何事もなく家を出られるか? というと少し異なります。家を出ることに対する親からのプレッシャーは少なからず感じてしまうようです。
ただここでお伝えしたいのは……
いっときのぎくしゃくはあったとしても、ご相談者さんが「家を出る」ことに踏み切ったとき、ご両親もちゃんと理解してくれる、ということです。そして、実際にそうなれば、お互いの気持ちも落ち着いていく、ということです。
ところで……ご相談者様が「家を出る」と決めた理由はなんだったのでしょうか?
家を出よう、と思われたのは、(過干渉なご両親から距離をおくことで)誰に気兼ねをするでもなく自由に過ごしたい、と思われていたのかもしれませせん。
「自由に過ごす」ということは、自分の人生に自分で責任を持つ、ということであり、それは、「自立」ということです。
ただ……そもそも「自立」をするつもりがないならば、ご両親と一緒にいる方がいいように思います。後々に「あのとき家を出なかったからだ!」などという後悔をしない、という自信があるならば、この先のお話はあまり役には立ちません。
でも。もし、「自立」が理由にあるなら、ぜひ、次を読み進めてみてください。
ご相談者様は、「家を出る」目的に「自立」を考えていたのだとしても、ご両親の態度が優しくなったり、感情的なご両親を目の当たりにしたことで、「ご両親と距離をおいて自立を図る」という目的を見失ってしまったのかもしれません。
そんなふうに、カードをみながら感じました。
もしかすると、家を出る、ということに罪悪感を持たれてしまったのかもしれません。
とはいえ。子どもは子どもの人生を、親は親の人生を歩んでいかなければなりません。ひとりの人として「自分の人生を生きる」ことは当たり前のことだからです。
親子である、ということと、自分の人生を生きる、ということは、別のこととして考える必要があるのです。
子どもは子ども、お父さんはお父さん、お母さんはお母さん、それぞれに三者三様の人生があるはずです。もちろん、お父さんもお母さんも、それぞれの別の人生です。
ここの切り分けができないと……子どもはお父さんやお母さんの人生まで背負ってしまおうとします。
なにより、親側が、自分と子どもの人生を切り分けることができていないと……親が子どもに親の人生を背負ってもらおうとします。そうすると、子どもは悩みます。「私が一緒にいてあげないと……」と。
ですが、親であっても子どもであっても、自分の幸せは自分で見つけるしかありません。
もちろん、親と一緒の人生が自分にとってのほんとうの幸せならば、それが一番です。
でも、そうとは思えないのならば……
ご自身の「タブー」を越えていくしかないのです。
さて、ここからは「キーカード」に場を譲りたいと思います。
キーカードは「月の正位置」
ここからは、ご相談者さまの「どうすればいいか?」に応えるキーカードを読み解いていきたいと思います。
キーカードで出たのは、「月」の正位置です。
月には「不穏」「不安」といった意味がありますが、「月」のカードには「これまで見えていなかったものがあらわれる」という本質的な意味があります。
今までに出会ったことのないものに出会うと、大抵の場合、なんともいえない不安があるものです。
たとえば。
海外に友達と遊びにいった先の街で迷子になってしまった。周りは見たこともない建物。しかも、造りが日本のものとは全く違う。通りは狭くて薄暗い。地元の人たちは自分の知らない言葉で話している。聞きなれない言葉に、聞いたことのない旋律の音楽が窓越しに聞こえる……なんとなく変なにおいもする……
冷静さを装っていても、大抵の場合心の中はパニックになっていると思います。
そんな心境を「月」は表現します。
要は……知らないもの、慣れていないものは、怖いし、恐怖心を煽るのです。
だから「月」のカードには、「不穏」や「不安」という意味が出てくるのですが……発想を変えると「不安はどこからくるのか」を知ってしまえばいいわけです。知っていれば、「まぁ、しゃーないな」で終わらせられます。
ということは……?!
ここでの「月」のカードはアドバイスカードです。
ご相談者様のご相談内容をこの「月」でアドバイスします。
ひとことでいうならば、「やってはいけない、と思っていたタブーに挑戦してみよう!」です。
両親への想いが強ければ強いほど、「私がなんとかしてあげなきゃ」や「一緒にいてあげる方が安心するだろう」というやさしさも膨らんできます。
たとえば、「自立をしたいから家を出る」という当たり前のことをするだけなのに、そのことで両親が泣いている姿を見ると、「自分が悪いことをしてしまったからだ」と罪悪感を抱いてしまうことがあります。するとどうなるか。それ(自立をするために家を出る)を「やってはいけない」タブーにしてしまうのです。
「タブー」とまではいかないとしても……ここは、ご相談者様の想いのままに振り切ってほしい。そう思います。
すくなくとも、ご相談者様がやろうとしていることは、ごくごく普通のこと。
子どもとして両親から自立をして自分の人生に責任を持つ、ということほど素敵なものはないと、私は思っています。
いっときの寂しさはあると思います。もちろん、ご両親は、また泣いてしまうかもしれません。ですが、自分の人生は自分で決めるものであり、幸せさえも、自分で決めるもの。それは親が介入できる範疇にはありませんし、もちろん、子どもが親を幸せにしてあげられることもないのです。
自分のことを幸せにできるのは自分だけです。
その意志と、ご両親への愛情は別ものです。意志を全うしても愛情が変わるわけではありません。
あなたのご両親を大切に想う気持ちさえ消えなければ、自立するために家を出たとしても、良好な関係を築くことはできます。
大丈夫。太陽のカードが、未来を祝福しています。
わたしは誰のために生きるのか?
この問いにどんな決断があったとしても、ご縁いただいたご相談者様のその決断を、私は応援しています。
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