毎年8月の立秋を過ぎた頃から、開運カレダーや手帳などの予約販売の情報が目に留まり始めます。
私も毎年秋分までには自分が欲しい翌年の星の動きをまとめたカレンダーを仕上げていますが、この時期になると、自分が「いつ」にいるのか時々分からなくなることがあります。
ちなみに、こういう開運カレンダーや手帳などで使われている占術にもいろいろあって、九星気学や風水、西洋占星術からインド占星術までさまざまな手法で解かれています。
もちろん、星の動きや九星の動きは特定の秩序によって「定まっている」ものですから、二十四節気や新月満月の「とき」が作り手によって変わるわけではありません。
ただ……その星の動きに何をみているのか、によって「開運」といわれる情報が変わってきます。
そして極端な本音をいえば……開運カレンダーや開運手帳などを作る人が「その星の動きに何をみているのか」によって「運のいい日」や「運のわるい日」という表現が異なっていても不思議ではないのです……
さて「開運カレンダー」の予約が始まるこの時期
改めて今回は、開運カレンダーを毎年作っているなかで、率直に思う「開運日」よりずっと大事なことを綴っていきたいと思いました。
開運日、ってみんな同じなの??
自分で開運カレンダーや手帳といった類のものを作っているのでよく分かるのですが……
本音を言えば、ある人のいう「開運日」が他の人のいう「開運日」と違っていることがあっても不思議ではありません。
その理由のひとつは、占術が違えば、焦点があたる「星」の動きも変わってくるわけですし、占術でも東洋と西洋とではそもそもの体系が異なるからです。
東洋では≪陰陽五行≫といわれるように「5つ」のエレメントを大事にしていることが多く
西洋は≪万物は4つのエレメントで構成されている≫の「4つ」のエレメントを重視する傾向にあります
つまり「開運日」を探る占術の体系が異なるわけですから、当然、違う体系の占術から導かれる「開運日」がそれぞれ異なっていても、「それはそれで、そういうもの」としかいいようがないわけです。
とても率直にいえば、そもそも……どれが正しくてどれが間違っている、といった議論などの及ばないものだったりします。
だから「占い」は、結局、それを使う人しだいだし、なにより「どう読み解く」のか次第なところもあって、そういう意味で「眉唾物」といわれても仕方がないのだと思っています。
とはいえ……
実際に星の動きを記したカレンダーを使い始めてみると、これが結構……役に立つわけです。
カレンダーに示された「開運日」の活かし方
特に新しい年が始まる前の時期は、次に来る年について考えるためのアイデア出しに重宝します。
来年の仕事の見通しや段取り、新たな計画を練ったり
あるいは人生の大きな行事ごと……たとえば、転職や結婚、引越しや大きな買い物などを考えているなら、予め「いい日」を選ぶことができるので、スケジュールが立てやすくなります。
来年の星の動きを読んでみて、どんなことに気を付けるといいのか、何を意識して取り組むといいのか、などをイメージしていくこともできます。
ほかにも……
たとえば星の動きに合わせてタロットを眺めながら、来年のことをニヤニヤして具体的なイメージを育んでいくことは、いわゆる「引き寄せの法則」を実践しているようなものですから
こんな風に星の動きやタロットを活かせば、≪望む未来≫を手に入れることだってできるわけです。
ちなみに、今では潜在意識とつながるためのテクニックはあれやこれやとありますが、昔の人は「魔術」と称してタロットから潜在意識とつながることをしていた、などといわれるぐらいです。
いつだってこういうものは、潜在意識などの「見えないもの」と結びついているものです。
「開運日」を活かすにも大切なこと
さて、たしかに占いは便利なツールではありますが、ただ、ひとつだけ頭の片隅に留めておきたいことがあります。
それは
ということです。
当たり前のことではあるのですが、「欲」と「感情」に呑まれてしまうのも人の性ですから……こんな「あたりまえ」をついつい忘れてしまいがちになります。
占いを「動くきっかけ」にこそしても、占いに使われてしまう果ては……
バブル期崩壊後の昭和に起こったあの金融業界の事件からもわかるように、犯罪にまで手を染めかねない、あまりいいものでもないからです。
そもそも、開運日、ってどういう日?
ちなみに私は、「開運日」とは「いい気が流れやすくなる日」と捉えています。
また星の動き読むにあたっては、月の引力が潮の流れを変えるように「人も天体の磁気による影響は少なからず受けている」という考えを持っていて
ここでいう「天体の磁気」の様子を「星の動きから読み解いている」という立場にいます。
そしてこのような「天体の磁気」というのが、いわゆる「気の流れ」とか「運気の流れ」といった言葉に言い換えられるのですが……
そのなかでも、「いい気が流れるとき」を「運気が開きやすくなるとき」として、「開運日」と称している、そんな捉え方をしています。
なぜなら、「いい気」をその身にまとえば、心身ともに軽やかとなり、心は落ち着き物事を冷静に眺める余裕が生まれ判断力は冴えるし、体が軽やかになる分、状況に応じてフットワーク軽く動いていける
こんな作用を人にもたらすことがあるわけですから。
開運に関わる「気」の通り道
ところで、みなさまは「気の通り道」をご存じですか?
ここでいうそれは、たとえば「龍脈」といわれるようなものとは、ちょっと違っていて、実は、その通り道は誰でもわかるようになっています。
それは、風の通り道と同じだから。
「風」を感じるときをイメージしてもらえばいいのですが……台風に近い強風や暴風は恐怖さえ湧いてくるような「風」ですが、そういう「風」ではない「気持ちのいい風」が感じられるとき
そこは、遮るものが自分の前後(もしくは左右)にないところ、なはずです。
そして、そういう「気持ちのいい風」が感じられるほとんどの場合、気持ちが落ち着いたり和んだりする場所にいると思います。
もちろん、それは広い狭いなどは関係なく……
たとえば都会のビル群のなかでも、前後に遮る建物がない路地で風が気持ちよく通るところもありますし、大通りでも人が多いと風を感じることが難しくなったりします。
また家にいても、台所とベランダの窓を開けておけば風が通って気持ちよく感じることもあると思います。
そして、この「気持ちいい風」を感じられるときが、「いい気」の流れを感じられているとき、でもあります。
もう少し言い方を変えると……「気持ちのいい風」を感じられなければ、どんなに「いい気」が流れていても受け取ることができていない、ともいえるでしょう
となれば……もし、そういう見えない気の流れが遮られてしまったら……
普段から使っている自室やリビング、キッチンなどの部屋が散らかり、風の通り道がないような場所で過ごしていて、「いい気」を受け取れるものでしょうか……
たとえその日が「開運日」だとしても、その人が、開運日といわれる「いい気」の流れを受け入れられる状態でなければ、どんな「開運日」も台無しです。
開運したいなら「開運日」よりずっと大事なこと
だからこそ、占いは選択と行動のためのたった1%のきっかけにすぎず、99%はその人がどんな状態で何をどう選択して動いたかの努力による、とお伝えしています。
普段の自室、リビング、家の掃除をする、という努力のないまま、いくら1%の開運情報を掴んでいても、成るものも成りません。
「開運日」の情報を持っているのはいいけれど、それよりずっと、「気持ちのいい風」を感じられる感覚を覚ますために、部屋の掃除をする方がよほど大事! ということです。
占いは、あくあでも「きっかけ」を提供するツール。
その「きっかけ」を得て、そこから何を選択しどのように行動していくのか、しだいなのだと思います。
かの事件は、ここを忘れてしまった者の果ての姿なのかもしれません。そしてそんな戒めを、改めてこの時期だからこそ、しみじみ思う今日この頃です。
どんな占いの占術でも同じですが、どうぞ、その占術を単なる「占う道具」とするのではなく、毎日を今より生きやすくするための智慧が満載のツールとして使っていかれることをおすすめします。
ちなみに、今日お話しした「開運日」などの情報も含め、「星の動き」もいっしょに解説しているオンライン講座をやっています。
こちらは、主にタロットを上手に読む方法をお伝えする講座ですが、タロットの占星術には親和性があって、特に「時期」をみるときは、タロットに星の動きを組み合わせて読むと効果的です。
こんなお話も満載にお届けている、オンライン講座。
星の動きをまとめた開運カレンダーも、無料でダウンロードいただけます。
ぜひ一度、のぞいてみてください!
さまざまな事例を用いて、タロットの読み方から占い方、そして相談者へのお応えの仕方までお伝えしている、動画で学べるオンライン講座を開講中!
- カードから状況打開のヒントを得る方法
- 状況打開策をアドバイスとして伝える方法
を見て頂けるので、タロットで占いをしていくために必要なことを一通り、ご自身のペースで学んで頂けます。
コメント