占ってみよう……と思い立つときというのは、「この先がどうなるのかを知りたい」と、未来の可能性を覗きたい衝動に駆られていることが多いかもしれません。
ただ、たとえ占いで未来の可能性をみることができたとして、それがその人にとって都合の「いい」ものか「わるい」ものかどうかは、分かりません。
もちろん占いが見せてくれる未来予想は、あくまでも、そのときの「可能性のひとつ」ですから絶対唯一でもありませんし、潜在意識が変ればおのずと変化していくことは多いです。
とはいえ、その絶対唯一ではない変化する可能性のある「未来」でも、のぞいてみたくなるのが人の性……ではもし、占いから「いやな未来」が見えてしまうとき、あなたならどうしますか?
絶対唯一ではない、変わる可能性はある、と言い聞かせ過ごすも、結果、ほんとうに「いやな未来」の通りになることも、あり得るのが「占い」です。
占いでみれること
占いで見れることは、ほんとうにさまざまあって、なかには、積極的に見ようとしていないのに「見えてしまう」こともあります。
たとえば……人の死際や病気
生命の誕生であっても、生まれ来るすべての子供が五体満足に無事に生まれるとも限りません。
けれども、占いをしていると、どうしてもそういうことが「見えてしまう」こともあります。
そしてこれは、占う側が「見えたもの」をどう表現するのかにかかっているといえて、占う人によっては、矜持から「読まない」を選ぶ人もいるでしょう。
ただ、そのスタンスを決めないままに「見えてしまう」ことがあったとき……相当に混乱するのは、占う人、だと断言できます。
もちろん、こういう「見えてしまう」ような案件に関わることがあるかどうかは分かりませんし、なかには生死ではなく
- 試験に合格するかどうか
- アプローチしている会社に採用されるかどうか
- 結婚に離別
などなど、その人の「今」にとってはとても重要であり、かつ、その結果は現実的にも「Yes」か「No」で決まってくるケースにおいて「希望しない未来が見えてしまう」ことは、経験や実績とは無関係に、たとえ練習のためと友人を占うときでも「ありうること」だったりします。
でもだからこそ
という立場でお話をすることは多く……
このようなケースに全く関わらないこともあるかもしれませんし、明日そんなご相談を受けるかもしれません。来年の運勢をみようと占ったきに「見えてしまう」こともあるでしょう。
読む読まない、に関わらず「見えてしまう」ものだからこそ、その扱い方をどうするのかは、占いをするならば、考えておくことはあってもいいのだと思います。
占う以前の大前提
ちなみに、占う以前の大前提として
という心理の理があります。
「本人以外は自分を変えることはできない」ということはつまり、どんなに「相手のため」の言動であろうとも、他人がその人の言動を直接的に変えることはできなない、ということです。
どんなに愛する人であっても親しい人であっても、その言動を変えることができるのはその人本人であって、周りが何を言おうとも変わらないものは変わらない。
これは占う以前の大前提です。
それともうひとつ、ほんとうに当たり前のことなのですが
という事実。
どれだけ占って未来の可能性を覗いても、起る出来事は変えられません。
とはいえ……
あなたの言動が変わることで「誰かに影響するものが変わる」ことはあり、そこから「他人が変わるきっかけが生まれる」ことがあります。
また起る出来事は変えられないとしても、起る出来事への接し方は選ぶことができます。
そして占いは、どんな状況にあってもどんな立場にあっても、相談者さんの置かれたところから「何ができるのか」を探り、アイデアを引き出すことはできます。
そのため、相談者さんにとっての最善を探るお手伝いができるのも≪占い≫だと私は思います。
「なぜ占うの?」「なぜ占いたいの?」に向き合ってみよう
だからもし、「自分や誰かのために占いを活かしたい!」と思われるなら、ぜひ、≪占い≫で何がしたいのか、も一緒に考えながら占いと接してみるのはおススメです。
それは「占うスタンス」を作り、才能や個性が存分に活きる≪自分らしいリーディング≫につながっていきます。
またなにより……
そのスタンスがあれば、どんな結果が見えても動じることなく、「だったら自分はどうしよう?」といった結果に対処するためのアドバイスを、その占術から改めて見つけられるように頭が切り替わります。
占いを活かすとは、自分にとっての最善の策を占術から探ることでもあると、いつも思います。
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