タロットを読むにも感情の扱い方や心理学の知識を持っていて損はなし！

日々さまざまなご相談をお伺いしているなかで、「今よりもっといい状況を作りたい！」とご相談に来られる方は多く、たとえば……

恋人とこれからどうなっていくのか
このまま仕事を続けられるのか
健康状態は大丈夫か
転職活動はうまくいくのか
試験に合格するのか
……

このような将来に対する一抹の不安から、「占ってみるとどうだろう……」と占いに目を向けるきっかけになることは多いかもしれません。

そしてもし、このような将来に対する不安な感情を抱えながら、その納めどころが分からず戸惑われている方がご相談に訪ねてくださったときは、占いから覗ける未来の可能性よりも、まずは「今」の感情の取り扱い方が焦点になることはよくあります。

なぜなら、どんなにポジティブな未来の可能性が占いから見えたとして、それを受け入れられるだけの心理状態におられないことがほとんどだから。不安からくる感情の揺れは、簡単に治まってくれないからです。

どんな未来の可能性が見えたとしても「否定」か「拒否」をしてしまいかねません。「どうせ私なんて……」という風に。

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さてタロットで占う以上、感情の取り扱い方についてのアドバイスも展開したタロットカード達から導いていくことになります。

占い師はカウンセラーではありませんから、あくまでも「占術」に則るべきだと思っていますし、私はタロットからそれをしていくので、必ずタロットから説明できることを旨としています。

とはいえ、タロットから説明していくなかで、タロット以外の知識がとても役に立つことがあります。

特に≪「感情」の扱い方≫を思うなら、心理学の知識は重宝します。

なぜなら、心理学の知識はタロットのエレメントの理解を進めてくれる情報のひとつでもありますし、実際の鑑定でセッションの方向性を作るためのアイデアにもなります。

だから、いくら「占い師はカウンセラーではない！」とはいえ、心理学的な学びを拒否するほどもったいないことはないと思っています。

感情の扱い方や心理学の知識が重宝する理由

では実際的に、感情の扱い方や心理学の知識がどんなふうに重宝する、というのでしょう……？

たとえば展開したタロットカード達から「客観」という言葉が浮かんできたとき、そこから「もっと客観的になりましょう」といったアドバイスの表現として使われることがあります。

たしかに「客観的になる」ことができれば感情に揺れることなく状況を眺められるようになり、その場に沿った最善の対応がしやくすなるものですが……

けれども、果たして「客観的になりましょう」といわれて、どれだけの人が客観的になれるのでしょうか？

他にも「もっと自分を認めてあげて！」や「自分を褒めてあげて！」とか……「自己肯定感を高めよ！」などの言葉

一般的によく見聞きする表現でもあると思うので、カードからこういう言葉がインスピレーションとして湧いてきたら、そのままアドバイスとして使う占い師さんは多いように思います。

言葉が上滑りしていませんか？

「客観的になる」なども含め「自分を認める」「自分を褒める」「自己肯定感を高める」などという表現は巷にあふれています。

そのため、「客観的になりましょう」や「自分のやりたいことをやって自己肯定感を高めよう！」と言われたところで、相談者さんが「そんなん分かってるけど、でけへんからしんどいんやろ？！」となっても不思議ではなく、言うは易く行うは難し、となりかねません。

そもそも、言われてそれができていたら、その悩みに陥ることもないはずだからです。

特にネットから誰でも拾えるような情報にはツッコミどころがたくさんあって、けれども、それを真に受けた占い師の言葉だけが上滑りしているケースは、後を絶ちません。

大事なことは、「客観的になる」や「自己肯定感を高める」には≪何をどうするのか≫を、相談者さんにとって具体的で実際性のある表現に換えて説明できること

もちろん、タロットには「心理学」という学問が体系化される以前に存在する無意識を可視化するツールですから、そもそもタロットの云わんとすることが汲み取れていたならば、本来は、心理学云々など関係なく説明できるものです。

それは、占い師の技量の範疇です。

一方で、タロットへの理解を補足してくれるのも現代に体系化された「学問」ですから、心理学の知識があればタロットの云わんとすることが説明しやすくなる、のも確か。

心理学的な裏付けがあると、タロットの云わんとすることを時世に沿って説明しやすくなります。

だから、感情の扱い方や心理学の知識を持っておいて損はない！　といいます。

カルマや使命、運命といったスピリチュアルな言葉を使う弊害

いわゆる「霊力」がもてはやされる占い業界で、感情の扱い方や心理学の知識は不要という人も多いのですが、それは、たとえば「客観的になる」ということを具体的にどうすればいいのか「誰でもできる」レベルのやり方がわかっていてこそ、だと思います。

今のしんどい状況や苦しい現実を、いくらスピリチュアル的に「前世のカルマだから」「そういう使命だから」や「運命」などという言葉に置き換えたところで、現実的な悩みや実際的なしんどさがなくなるわけでもありません。

むしろ、そういう言葉に置き換えてしまうと「やらなくていい言い訳」にしてしまいかねません。

それを一番危惧するので、私は「運命をみてください」というご相談にはお応えしていません。「運命」とは自分で決めることだし、少なくとも、現状がすでに「運命」なのだから。

自分の命を、そのように扱い運んできた結果が、現状、だからです。

そこを認めないまま未来の「運命」に思いを馳せたところで、その「運命」は変わりようがありません。現在地が分かっていないと動きようもないからです。

結局、同じような命の運び方しかできず、現状と変わらなぬものがあるだけです。

でもだからこそ、どんな現状でもそれが「いや」ならば変えていくための行動をしていけばいいわけで、「運命」とはそうやって自分で動くことで拓いていくものだと思います。

「やることをやらない」ままに現実的な物事が進展することは、ありませんから。

そして、なにより状況を好転させたいなら、まずは乱れた感情を落ち着かせることの方が何倍も有効です。

もちろん、いくら周りが知識を伝えたところで、そこに相談者さんの実感と行動力が伴わなければ実際的な効力は得られませんから、そういう意味で「心理学的な知識は不要」というのもわかります……

けれども、感情的な収めどころが分からずに「占ってほしい」とご相談に来られる方は多く、そこに対処できる知識や技術があることは無駄にはならないはずです。

「占いの知識以外は不要」だというのは簡単ですが、自分や誰かのために占いを活かしたい！　と思われるなら、「感情」に対する知識や「感情」にかかわる技術を占い師が持っていて損はない！

ということは、綴っておきたいと思いました。

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どんなに明るい未来の可能性が開けていても、そこにいくまでにはさまざまな出来事と出会い、その都度、何をどうするのかを選択していかなければなりません。

人生は、大なり小なりの選択の連続で、選択の都度、湧いてくる感情があります。

それはポジティブなものだけではありませんし、むしろ、ネガティブだと感じてしまうことの方が多いかもしれません。

また一時の不安が和らいでも、また次なる不安が押し寄せてくることは、よくあることです。

だから人の悩みは尽きないし、けれども、その不安と向き合うことがなければ、悩みが解消されることもありません。

そして占い師にできることは「伝えること」「言葉に表現すること」ぐらいですから、その「表現」には真摯に向き合っていきたい、というのが私のスタンスです。

それに……

たとえ「何をどうすればいいのか」といった具体的な対処方法が分かっていても、感情が不安定になってしまうことは誰しも起こることですし、渦中にあるときは、どんなに知識があってもそれが行動に移せないほど、しんどいものです。

このような相談者さんの心理に寄り添うことも、占い師には必要な技術だと思います。

タロットがもっと読めるようになりたい！　と、うらないば、を訪ねてくださる方には、タロットの読み方のコツだけではなく、カードから読み取ることができる心理学的なお話も交えながら解説をしています。

特に動画講座では、公開の許可を得た実例からタロットを展開して読み解くことをしているので、相談者さんへのお応えの仕方や感情的なものの汲み取り方までを、テキストと動画の両方から学んでいただけるように構成しています。

また「感情」の扱い方についても、心理学的な切り口からお話することもしています。

なお、この動画講座は

といった方に向けた動画講座です。

動画講座を受講くださっている方からは

なお動画講座は月額の会員制のため、ご入会日から翌月の同日まで（11月20日のご入会であれば12月20日まで）、動画講座内の動画が見放題です。

既に、タロットを読む基本事項からスプレッド数種、開運や人間関係、恋愛、仕事、など特定のテーマについて「読む技術」を磨いていただくことに重点を置いたコンテンツ動画を70以上配信していますので、時間とお金を無駄にすることはありません。

タロットをうまく読めるようになって、自分や誰かのために活かし充実した毎日を送って参りましょう！