「チームで働く時代」といわれるなかで、コミュニケーションの在り方に悩んでいます。
自分の持てるものはすべてチームにシェアし、新しい事業の準備が整い、これから! というところで、チームから孤立しはじめました。
全力投球で向き合ってきただけに……自暴自棄になっています。
これからの時代、チームで事業を進めることが大切なことはわかっていますが……なんどかこのようなことがあり人が怖くなっています。
どうしたらいいでしょうか?
事業チームのコミュニケーションから孤立をしはじめています、というご相談にタロットカードを展開すると……
【1枚目】大アルカナ1:魔術師の正位置
タロットカード「魔術師」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【2枚目】小アルカナ5:カップの逆位置
タロットカード「カップの5」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【3枚目】小アルカナ:コインの騎士の正位置
タロットカード「コインの騎士」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
※タロットは、ご相談内容とカードの意味と展開を総合的にみてリーディングをします。逆位置も含めた今回のリーディングは下記よりご覧ください。
事業チームのコミュニケーションについて3枚展開から読みとれること
3枚展開のうち、1枚目の魔術師の正位置は「ご相談者様ご自身」、2枚目のカップの5の逆位置は「ご相談者様と関わっている相手」、3枚目のコインの騎士は「1枚目と2枚目のこれからの関係性」と捉えます。
さて……ご相談者様。
ご相談者様はどちらかといえば「結果」にこだわるタイプでしょうか?
こだわるかどうかはさておいても、事業には「成果」がつきものです。
成果のない事業は打ち切られても仕方がないのですから。
けれどももし、チーム内でうまくコミュニケーションができていないと、ご相談者様が魔術師のようにどれだけ「さぁやろう!」と意気込んでも、カップの5の逆位置状態である相手には、なかなか伝わりにくいかもしれません。
カップの5の逆位置である相手は、ご相談者様に対してうまく気持ちを伝えられていないため、不満や期待外れに思っているところがあります。
もしかすると、ご相談者様は「あの人は良くしゃべる人だよ!」と思っているかもしれませんが……いくら良くしゃべる人でも、自分の気持ちが相手にちゃんと伝えられているかどうかは別です。
特にこれが異性とのコミュニケーションであれば、なおさら認識のギャップがあります。年齢的にも、相手が熟年の方だとすると……
たとえば、女性は男性よりも人の表情を読むことが得意です。
男性が心のなかで思っていることを、その表情から見事に読んでしまうことも少なくありません。
もちろん、勝手に読んで勝手に解釈して、勝手に思い込んでしまうことも多いのですが……
無意識にあきれ顔になっている男性の様子をみて、それ以上話すことをやめていることがあるかもしれません。
また、女性は「成果」や「結果」を意識させられることがとても苦手です。
もちろん、事業をしている以上、女性にとっても結果は大切です。それは女性も十二分に分かっているものです。
ただ……
思っているよりも、男性は女性よりも無意識に「結果」へ向かうことができるし、むしろ結果を出すことにこだわることができる方です。
一方女性は、結果までの過程を大切にしたいほう。
だから……とにかくコミュニケーションをしたいし、しゃべりたい。
いくら「仕事」「職場」といえども、男心や女心を理解するのはなかなかにムツカシイものもあると思います。
それだけに相手が大切な事業パートナーであればこそ、よりいっそう、同じ目的に向かっている、という目的地の共有とコミュニケーションを密にしておくことが大切なのかもしれません。
たとえば、男性のきめ細かなアドバイスが苦手な女性は多いと思います。
ご存知だとは思いますが……女性の方が「なんとなく」が好きです。
「なんかやってたらできちゃったー」というように、説明よりも感覚で覚える方が得意でもあります。
自分でもいろいろやってみたい。でも励まされてはいたい……だから3回に1回ぐらいは優しい!声をかけていてほしい。
極端ではありますが……これが女心、というものでしょうか。
(男性陣からメンドウクサイと聞こえてきそう(笑))
なんだか話がそれてしまいましたが……戻します。
さて、ご相談者様とご相談者様と関わっている相手との歯車はうまくかみ合っていないことは確かなのですが……
3枚目のカードであるコインの騎士から、ご相談者様は、チームをうまく運営することができ具体的な結果を出せる力があり、このチームでもそれができる、と読むことができます。
ただし、そのためのポイントは、コインの騎士で説明した「騎士が物欲の馬をコントロールできているかどうか」にかかっているように思います。
ということで!
この状況をやっぱりどうにかしたい……という気持ちにお応えするために、どうすればいいか……を、「キーカード」にきいてみましょう。
キーカードは「カップの10の逆位置」
ここからは、ご相談者さまの「どうすればいいでしょうか?」に応えるキーカードを読んでいきたいと思います。
キーカードで出たのは、小アルカナ10:カップの逆位置です。
カップは、四大元素のうち「水」を象徴します。
感情、愛情といった「情」を表わし、「混ざりあう」「流れる」などの意味を持ちます。
数字は「10」。
「10」は具体的な成果や結果など、なにかが形になることを表します。
ここでは、「気持ちが具体的な形となる」と読めるのですが、ただし、逆位置です。
本来の意味の流れが逆流しています。
チームから孤立をして怒りや憤りなどを持ってしまうかもしれませんが、もちろん、それをチームのなかで表現することはないと思いますが……女性は本能的な察知をしてきます。
自分では全くその気はなくても、思い込みが激しいのも女性です。
ここは、自分の気持ちが収まるまで距離をおいた方がいいのかもしれません。
と……これが一般的な解釈とアドバイスになるのでしょうが……
「こんぐらいのこと、わかってるし、もうやってるわ!」
と突っ込みがやってきそう……
というよりも、私自身、なんとなくこれでは消化不良だったので、もう少しカードを眺めてみることにしました。
で……何が読めたかというと……
水というのは、器があってはじめて気持ちの融合や感情の交わりを可能にします。
ですが、2枚目のカードもキーカードも、すべて逆さまになっていて、水が器から流れ出しているようにもみえます。
ところで……水の器となるのは「土」の機能です。タロットでいえばコインの作用。
ここでいえば、3枚目のカードに出ています。
2枚目のカップを元の位置に戻して歯車をうまくかみ合わせていくためには……コインの騎士にもヒントがあるのかもしれません。
コインの騎士は、物欲を活かした運営力でした。
物欲をうまく活かすには、そもそも、物質的なものの余裕がある必要があります。
たとえばそれは、金銭的なもの。予算が潤沢にあれば運営に余裕ができます。
他には期限。時間的な余裕です。
けれども3枚目のコインの騎士は、今、ではなく近い未来のおはなし。
つまり、ここに辿り着こうと思えば、コインの騎士のように、物欲に囚われることなく、物欲を活かすことができている必要があります。
でも、「物欲に囚われることなく、物欲を活かすことができる」ようになるには、どうすればいいのでしょうか……
お金と時間を総合したものを「物欲」と考えるならば……
そもそも時間的な余裕は、成果に焦ると持つことができません。
ですから、まずは成果を急がないこと。そのうえで、お金が回ることを考える。
お金への葛藤がなければ、そこに向かって進もうとは思えないので……「お金」は突き進むための力にしてください。
つまり……「物欲に囚われることなく、物欲を活かすことができる」=「時間にとらわれることなく、お金が生まれるように考える」とみてはいかがでしょうか?
今は、お金のことより時間的な余裕を持つことを優先し、「目先の結果に囚われていないか?」を見つめなおすチャンスかもしれません。
組織の本意である「使命」は、そもそも、誰を幸せにし、何に貢献するものなのか?
そして、その運営者であるご相談者様が、そのためにできることはどんなことなのか?
ここに立ち戻って、物欲と向き合ってみてはどうでしょうか?
すると……もはや、人間不信や自暴自棄に陥っている場合ではないかもしれません。
まだ見ぬたくさんのひとが、その事業を待っている。
だからこそ、自分の力が及ばない、と思うときは、カップから水を流す如く、一人で抱えることなく誰かを頼ってみてほしい。
これは、キーカードである「小アルカナ10:カップの逆位置」から読んだことです。
人と盛り上がることは好きでも、もしかすると、頼る、ということは苦手かもしれません……男性にはよくあることかもしれません。
ですが、コインの騎士には「長いつきあいの仲間がいる」そして「ゆっくりと成功する」という意味もあります。
ご相談者様には、既にたくさんの快い仲間がいるはずです。
腐りかけたときはお互いさま、といえるような仲間だと思います。
もし、この組織を手放そうという気がないならば、これ以上同じことを繰り返したくない、と思うならば……10個すべてのカップを逆さにするように、心の水を流していってはどうでしょう。
その先には、運営力に長けたコインの騎士が、待っています。
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