西洋占星術とタロットを本気で学んで仕事としてがんばることも視野にいれていいのでしょうか……
現在マッサージのセラピストを仕事にして6年目です。
雇われですが、この先のこともあり、働き方を考えています。精神のことに興味がいき、もう少し深いところに行きたいと思いつつもこれという道は見つからずスタートはしていません。
元々占いや霊視が好きなのですが、改めて西洋占星術の魅力に触れ、のめり込みました。
ぼんやり精神の世界も勉強しつつホロスコープやタロットを学びたいという答えが出ているのですがまだ決めきれません。
最終的には遠い道のりですが、タロットも西洋占星術も2つ使いこなせたら最高だと思っています。占いは趣味にしておいて、このままセラピストもう少しヒーラーっぽい分野で極めていく道か、この西洋占星術とタロットを本気で学んで仕事としてがんばることも視野にいれていいのか悩んでいます。
お答えいただけると幸いです。
(ご相談内容を抜粋して掲載しています)
このご相談に関して、無料鑑定の規定上、ここでは的を絞ってお話します。
そこで今回は、「西洋占星術とタロットで占い師になることについて」を焦点にお話をさせていただきます。
ご了承ください。
ホロスコープとケルト十字から「西洋占星術とタロットで占い師になること」について読みます
ホロスコープ(占星術)
- 太陽:天秤座
- 月:乙女座
- 水星:蠍座
- 金星:乙女座
- 火星:乙女座
- 木星:水瓶座
- 土星:蠍座
- 太陽が天王星と60度
- 月が金星に火星と0度、土星と60度、天王星と90度
- ASC:水瓶座
- MC:射手座
※ここでは、ホロスコープから主要な天体とサイン・月と太陽に係る他天体とのアスペクトを抜粋しています。
ご相談ありがとうございます。
今回は、ご相談者様から生年月日をいただきましたので、ホロスコープとタロットからご相談にお応えしたいと思います。
まずは、ご相談者様のホロスコープです。
太陽が天秤座(男性性で活動タイプ)であるとはいえ、素質的には女性性が強いご相談者様。
また火の性質が弱く、活動性も弱い傾向にあります。
率先して何かを始めたりクリエイトするよりも、受容して徐々に広げていくタイプだといえます。
さて。
ご相談者様の数少ない男性性である、太陽のサイン天秤座。まずは、これについて掘り下げておこうと思います。
天秤座は、環境(人)へいかに適応をするか? を考えてしまう特徴があります。
また「バランス感覚が最も優れたサイン」といわれますが、バランス感覚がいいだけに、偏っているところがあれば、相手に自分を合わせることで全体のバランスを取ろうとします。
人との交流のなかで、常に他と比較をしながら「自分はどうか?」と考えているのです。
相手をあまり意識しすぎると、「自分」というものがよく分からなくなってしまうことがあります。
そのため、いつも「普遍的なもの=あらゆるすべてに共通するもの」を求めようとするのですね。
あるいみ、普遍の探究者です。
一方で、主要な天体に多いサインは乙女座です。
ご相談者様の月、金星、火星が該当します。
乙女座は、土の性質で柔軟サイン。
土は「身体」「五感」「現実的」「物質性」「お金」を表します。
乙女座は「個人を完成させる最後のサイン」といわれていて、牡羊座から獅子座までを総合的に統合しようとします。
いいところはいい、行き過ぎは行き過ぎ、ダメなものはダメ、と厳しい目で評価しながら、個人の完成を試みるのです。
仕事でいうところの「お客様に出す前の最終確認」みたいなものです。
だからこそ分析力があり、細かいしダメ出しもするし、でも、大切なものは持ち続けたい……という意志が働きます。
かつ、現実性を重視する柔軟サインですから……
実務能力は高く、要求されれば、どんなことにも応えようとします。
と……今回は、ご相談者様の「太陽‐月」の最も重要な2大軸を抑えたうえで、タロットカードに進みます。
タロットカードとホロスコープと絡めながらお話を続けますね。
ケルト十字(タロット)
※今回のケルト十字は、「地上の星」という17枚のスタイルで展開しています。
【1枚目:現在】大アルカナ:愚者の逆位置
タロットカード「愚者」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【2枚目:キーカード】小アルカナ:カップの騎士の逆位置
タロットカード「カップの騎士」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【3枚目:顕在意識】小アルカナ:カップの8の正位置
タロットカード「カップの8」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【4枚目:潜在意識】大アルカナ:恋人の正位置
タロットカード「恋人」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【5枚目:過去】大アルカナ:隠者の逆位置
タロットカード「隠者」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【6枚目:近未来】小アルカナ:棒の王妃の正位置
タロットカード「棒の王妃」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【7枚目:本心】小アルカナ:剣の7の正位置
タロットカード「剣の7」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【8枚目:相手・環境】大アルカナ:節制の正位置
タロットカード「節制」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【9枚目:望むもの/恐れるもの】小アルカナ:剣の騎士の逆位置
タロットカード「剣の騎士」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【10枚目:最終結果】小アルカナ:カップの1の逆位置
タロットカード「カップの1」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【11枚目:相手のキー】小アルカナ:コインの騎士の逆位置
タロットカード「コインの騎士」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【12枚目:相手の近未来】小アルカナ:剣の女王の正位置
タロットカード「剣の女王」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【13枚目:相手の本心】大アルカナ:魔術師の逆位置
タロットカード「魔術師」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【14枚目:相手の周囲】小アルカナ:棒の6の正位置
タロットカード「棒の6」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【15枚目:相手の望/恐】小アルカナ:コインの小姓の正位置
タロットカード「コインの小姓」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【16枚目:相手の結果】小アルカナ:棒の7の正位置
タロットカード「棒の7」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
【17枚目:質問者と相手】小アルカナ:カップの5の正位置
タロットカード「カップの5」の意味はこちらをクリックしてご覧ください
※タロットは、カードの意味と展開を総合的にみてリーディングをします。逆位置も含めた今回のリーディングは下記よりご覧ください。
まず現状に「愚者」の逆位置
「愚者」は、無計画にフラフラッと外に出ていく様を表現しています。
ここではそれが逆位置ですから……「ボディセラピスト」に片足を突っ込みつつも、外の景色を見に行こうとしているイメージです。
まだはっきりとした明確な意図はありませんが、ボディセラピストとは違った領域をみてみたい、という意志はみられます。
顕在意識にある「カップの8」
西洋占星術やタロットへの興味は、もしかすると、ボディセラピストとしての現状に限界を感じたことから、大きくなりはじめたように感じます。
潜在意識に「恋人」
「恋人」のカードは、占星術でいう「双子座」に相当するカードです。
「双子座」は、興味があることには貪欲です。特に、知性や教養を高めようとする意志が強く働きます。
ここを少し掘り下げて捉えたならば……
あるいみ、「占い師」云々といった肩書や職業はそれほど大したことではなく、西洋占星術やタロットに共通する普遍的な世界、精神世界に関わることが「運命」だと感じられている、とみることができます。
過去に「隠者」の逆位置
これまで背を向けていた世界に目を向け始めたことがわかります。
未来は「棒の王妃」ですから、西洋占星術やタロットを学ぶことについては意欲的に取り組まれるでしょう。
本心に「剣の7」
学びを進めるうちに、もっと学びたい! という欲が芽生えるようです。
ただし、剣は「知性」「情報」「智慧」「知識」といった「風」を象徴しますから、あくまでも、実践的な学びを求めているのではなく、知性を高めるための欲、とみることができます。
「環境・周り」に出ている「節制」からみるに、「占い師」としての環境に適応するには時間がかかる、と捉えることができます。
ちなみに、「節制」のカードは射手座に相当します。
射手座には「哲学」「思想」「宗教」といったキーワードがあります。
ここから、精神世界に関わる環境は合っている、とはいえます。
「望みと怖れ」が「剣の騎士」のカード
「占い師」への想いはありつつも、それを職業にする、というところまでの決断は、なかなかできないのかもしれません。
そして、「最終結果」に「カップの1」の逆位置
ここからみるに……本当にやりたいことが「占い師」なのかどうかに、迷われるでしょう。
さて今回は、「地上の星」というスタイルで17枚展開しています。
11枚目以降は「相手」のパートです。
ここでの「相手」とは「環境」を指します。
「占い師」という環境が、現状のご相談者様とどう関わるのか? をカードからみていきます。
11枚目は「コインの騎士」の逆位置。
この配置は、相手の動きを裏付けるカードです。
「コインの騎士」は、着実な一歩を進むことを表します。
コツコツと土台作りを行うわけですが、逆位置なので、「占い師」としての土台作りに、まだ足を踏み出せていないことを前提に、12枚目以降のカードが展開されることがわかります。
12枚目の近未来には「剣の女王」です。
「剣の女王」は智慧の宝庫ですから、占い師になるための「知識」を取り入れるための学びは進むでしょう。
ところが、13枚目の「相手の本心」は「魔術師」の逆位置
「占い師」となるには準備不足だ、という思いから、なかなかスタートをきることができません。
14枚目は「相手が周りからどう思われているか」を表します。これが「棒の6」です。
ご相談者様が「占い師」になることは、周りから見ても違和感はないようです。期待をかけられることもありそうです。
15枚目は「望み怖れるもの」です。それが「コインの小姓」
占い師として稼げるかどうか、続けられるかどうか、といった疑念が、ご相談者様に付きまとうでしょう。
16枚目の「棒の7」
「占い師」に面白味は感じるのだと思いますが、息つくひまもなく働くことになりそうです。
そして17枚目。
ご相談者様と「占い師」の関係は「カップの5」
エネルギーが空っぽになるほど気力を使います。放出するばかりで、相手から循環されることはありません。
「占い師」を職業とするには、メンタル的にしんどいものがありそうです。
さて。
実は、まだ読んでいないカードが一つ残っています。
それは、ご相談者様の2枚目のカード「カップの騎士」のキーカードです。
「カップの騎士」は、愛を告白するカードです。
ここで「愛の告白」というとちょっと変なので……「嬉しいこと、楽しいことに前向きである」と捉えます。
そんな「カップの騎士」が、ご相談者様にこういいます。
楽しいとこどりでええやん。
ご相談者様は、どうして西洋占星術やタロットをやってみたいのでしょうか?
ご相談者様のホロスコープとタロットカードを読みながら、占星術に興味があることはよくわかります。また、タロットよりも占星術の方が楽しめそうです。
占星術について学ぶことは性に合っていると思います。
でも……ぶっちゃけ
(規定上ここでの説明は割愛しますが)
「スピリチャル色を持つ(ヒーラーという意味で)ボディセラピストを極めることについて」で展開したカード達の方が、活き活きとしていました。
ただしそれは、ご相談者様が求めている、というよりは、相手から求めらている、という感じです。
もちろん、ご相談者様に「ボディセラピスト」としての熱がないわけではありません。ただ、いまひとつ、現状を打破するほどのきっかけがつかめない、といったところでしょうか。
それもあり、西洋占星術やタロットを魅力的に感じてしまうのでしょう。
太陽天秤座が求める普遍の世界を、ご相談者様は精神世界に感じられるのだと思います。
それは、西洋占星術でもタロットからでも触れられる世界です。
でもエネルギーを循環させるボディセラピストであっても、同じく触れられる世界でしょう。
また、ご相談者様の月・金星・火星の乙女座は、繊細な部分まで神経が行き届きます。
しかも「土」のサインですから、「体」との相性はいいです。
だからこそ、この章の冒頭でもお聞きしました。
そもそも、西洋占星術やタロットを活かして何がしたいのですか?
あるいは、「占い」で何がしたいのですか?
この答えが見つからないからといって、西洋占星術やタロットはしない方がいい、などと言いたいのではありません。
なぜなら、それらの世界観を深めることが、ご自身の「ボディセラピスト」としての限界突破をさせてくれるのかもしれないなぁ、と感じるからです。
そいうい意味では、西洋占星術やタロットを学びはすれど、「占い師」に拘らずともいいのです。
もし、学びたい、という答えが出つつも決められないのであれば、こんな風に思い込みを外して根っこを突き詰めると、体も動きやすくなると思います。
そのための質問が、上記ふたつです。
突破口のきっかけになれば嬉しいです。
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