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ホロスコープのネイタルチャート(出生図)の読み方と手順

この記事では、例となるチャートをもとに、具体的にどう読めばいいのかをお話します。

 

 

ホロスコープの読み方手順

ホロスコープを読み取るときは、天体だけを単独でみることはありません。いつも「サイン」とセットにして読み取ります。

ここからは、下のチャートを例に読み進めていきたいと思います。

太陽:魚座の06.64
月:蟹座の13:66
水星:魚座の21.50
金星:牡羊座の18.93
火星:乙女座の05.43
木星:乙女座の05.11
土星:乙女座の24.95
天王星:蠍座の25.56
海王星:射手座の22.46
冥王星:天秤座の21.47

※このチャートの持ち主には、ホロスコープの掲載とここでのリーディングの許可を得ています

 

各天体がどのサインの中に入っているかを調べる

①:各天体のサインを調べます

太陽は魚座
月は蟹座
水星は魚座
金星は牡羊座
火星は乙女座
木星は乙女座
土星は乙女座
天王星は蠍座
海王星は射手座
冥王星は天秤座

天体のサインをエレメントと区分に分けて雰囲気を読み取る

②:天体のサインを分類します。

4元素→
3区分↓
  火     土     風     水   合計 
活動宮 牡羊座
1個
山羊座
0個
天秤座
1個
蟹座
1個
3個
固定宮 獅子座
0個
牡牛座
0個
水瓶座
0個
蠍座
1個
1個
柔軟宮 射手座
1個
乙女座
3個
双子座
0個
魚座
2個
6個
合計 2個 3個 1個 4個  

▶火のサイン:2個
▶土のサイン:3個
▶風のサイン:1個
▶水のサイン4個

▶活動宮:3個
▶固定宮:1個
▶柔軟宮:6個

 

【強みと弱みの整理】
強み:水・柔軟性
弱み:風・固定性
【リーディング(例)】
全体的なパーソナリティとして「情にもろく物事の適応力は高いものの、情報の扱いや計画的に取り組むことが苦手。後先のことより今の気持ちだけで判断をしてしまうことが多いだろう」と読むことができます。

 

ACSから生まれ持った資質をどこでどのように発揮するのかを読み取る

③:ASCのサインと支配星(ルーラー)をみます。

▶ACSは双子座
▶双子座の支配星は水星

④:③の支配星のサイン、ハウスをそれぞれみます。

▶水星のサインは魚座
▶水星のハウスは10ハウス

⑤:③の支配星のアスペクトをみます。

※初心者のための読み方なので、ここでのアスペクトは厳密な度数ではなく、サインどおしのアスペクトでみていきます。また、優先順位(0度→180度→120度→90度→60度)の原則に沿ってみていきます。

▶0度(コンジャンクション):太陽の魚座と0度
▶180度(オポジション):火星、木星、土星の乙女座
▶120度(トライン):月の蟹座に天王星の蠍座
▶90度(スクエア):海王星の射手座
▶60度(セクスタイル):なし

 

【キーワードの確認】
※各要素のキーワードは「ホロスコープの基本。天体、サイン、アスペクト、ハウスのキーワード一覧」を参考にしています

双子座のキーワード:情報通、臨機応変、カジュアル
水星が教えてくれること:コミュニケーションの取り方
魚座のキーワード:奉仕、夢、イマジネーション
10ハウスのキーワード:職業、キャリア
0度の魚座の影響:くっつく・調整する→強化する
180度の乙女座の影響:固める・調整する→綱引きする
120度の蟹座の影響:くっつく・あおる→拡大する
120度の蠍座の影響:くっつく・継続する→拡大する
90度の射手座の影響:独立・調整する→緊張、グレードアップ

【ASCに関する情報を整理して気づくこと(例)】

◆ルーラーが「水」で、かつ「水」のアスペクトがいっぱいなので水っぽい。
◆でもそこが才能になるらしい?!
ルーラーが10ハウスなので「水っぽい水星」の才能が職業で活かせる?!

【リーディング(例)】
ACS双子座から、人に何かを伝える素質があるといえます。アスペクトには双子座の支配星「水星」のサイン「魚座」と同じ「水」が多いため、抽象的な物事を捉える力は強いです。でも同時に、話す言葉も抽象的で曖昧になりがちです。話し方(伝え方)が冗長で何を言いたいのかが伝わりずらいことも多いでしょう。火のサイン「射手座」が90度なので、人に伝わらないことで葛藤をしやすいです。ただ調整も効くので、その悔しさを糧にすれば、さらに能力を磨くことはできます。夢やイマジネーションなどの「あいまいで幻想的で希望があるもの」を社会に向けて(職業として)発信していくことで、生きる実感を得られるでしょう。

 

太陽から公の顔と人生の方向性を読み取る

⑥:太陽のサインをみます。

▶太陽は魚座

⑦:太陽のアスペクトをみます。

※初心者のための読み方なので、ここでのアスペクトは厳密な度数ではなく、サインどおしのアスペクトでみていきます。また、優先順位(0度→180度→120度→90度→60度)の原則に沿ってみていきます。

▶0度(コンジャンクション):水星の魚座と0度
▶180度(オポジション):火星、木星、土星の乙女座
▶120度(トライン):月の蟹座に天王星の蠍座
▶90度(スクエア):海王星の射手座
▶60度(セクスタイル):なし

⑧:太陽のハウスをみます。

▶ハウスは10ハウス

 

【キーワードの確認】
※各要素のキーワードは「ホロスコープの基本。天体、サイン、アスペクト、ハウスのキーワード一覧」を参考にしています

太陽が教えてくれること:公的な自分、人生の方向性
魚座のキーワード:奉仕、夢、イマジネーション
10ハウスのキーワード:職業、キャリア
0度の魚座の影響:くっつく・調整する→強化する
180度の乙女座の影響:固める・調整する→綱引きする
120度の蟹座の影響:くっつく・あおる→拡大する
120度の蠍座の影響:くっつく・継続する→拡大する
90度の射手座の影響:独立・調整する→緊張、グレードアップ

【太陽に関する情報を整理して気づくこと(例)】

◆太陽が「水」の性質を持ち、かつ「水」のアスペクトがいっぱいなので、良くも悪くも、かなり水っぽい性格。
◆魚座の太陽が「職業・キャリア」の10ハウスに入っているので、魚座的なことを社会に認知させることが人生のテーマになっている?!

【リーディング(例)】
魚座の太陽。かつ同じ「水」のアスペクトが多いため、良くも悪くも「水」の状態が人の目につきやすいでしょう。人の気持ちには敏感で人に合わせることが上手。優しさから情と涙にもろいでしょう。一方で、価値観や世界観が合わなければ無関心。お気に入りには執着しやすく、いったん離れるとまるで縁を切るかのように極端な態度に出ることがあります。夢やイマジネーションなどの「あいまいで幻想的で希望があるもの」を社会に認知させることが、人生のテーマにあります。

 

月から内面の顔と感情の傾向を読み取る

➈:月のサインをみます。

▶月は蟹座

➉:月のアスペクトをみます。

※初心者のための読み方なので、ここでのアスペクトは厳密な度数ではなく、サインどおしのアスペクトでみていきます。また、優先順位(0度→180度→120度→90度→60度)の原則に沿ってみていきます。

▶0度(コンジャンクション):なし
▶180度(オポジション):なし
▶120度(トライン):太陽と水星の魚座に、天王星の蠍座
▶90度(スクエア):金星の牡羊座と冥王星の天秤座
▶60度(セクスタイル):火星、木星、土星の乙女座

⑪:月のハウスをみます。

▶ハウスは2ハウス

 

【キーワードの確認】
※各要素のキーワードは「ホロスコープの基本。天体、サイン、アスペクト、ハウスのキーワード一覧」を参考にしています

月が教えてくれること:私的な自分、安心すること、感情の感じ方
蟹座のキーワード:親しみやすい、共感力、身内、なじみ
2ハウスのキーワード:収入、所有欲、五感
120度の魚座の影響:くっつく・調整する→拡大する
120度の蠍座の影響:くっつく・継続する→拡大する
90度の牡羊座の影響:独立する・あおる→緊張、グレードアップ
90度の天秤座の影響:散らす・あおる→緊張、グレードアップ
60度の乙女座の影響:固める・調整する→フォロー

【月に関する情報を整理して気づくこと(例)】

◆月が活動タイプなので何かをしていると安心する
◆男性的で緊張のアスペクトを二つも持っているので、葛藤が多く落ち着かない心境をいつも抱えている→動いて紛らわせようとする?!
◆乙女座のフォローが入る→観察力と整理整頓の力を発揮して心の安定を図る→細かいところまで気がついてしまう
◆蟹座の月が「収入」「所有」「五感」の2ハウス
◆蟹座+月+収入→共感力や安心感が収入を生む、プライベートと仕事が曖昧になりがち、お金のやりくりは上手
◆蟹座+月+所有→仲間意識が強い、仲間や友達との距離感が近くなりがち
◆蟹座+月+五感→人がいないと寂しい

【リーディング(例)】
蟹座の月。人の気持ちに敏感で根はやさしいのですが、緊張のアスペクトが影響して素直になることができず天邪鬼なところも。自分の周りに知っている人やものがあると安心し、おしゃべり好きでしょう。

 

MCから社会的な顔と社会的な力をどこでどのように発揮するのかを読み取る

⑫:MCのサインと支配星(ルーラー)をみます。

▶MCは水瓶座
▶水瓶座の支配星は天王星

⑬:⑫の支配星のサイン、ハウスをそれぞれみます。

▶天王星のサインは蠍座
▶天王星のハウスは6ハウス

⑭:⑫の支配星のアスペクトをみます。

※初心者のための読み方なので、ここでのアスペクトは厳密な度数ではなく、サインどおしのアスペクトでみていきます。また、優先順位(0度→180度→120度→90度→60度)の原則に沿ってみていきます。

▶0度(コンジャンクション):なし
▶180度(オポジション):なし
▶120度(トライン):太陽と水星の魚座に月の蟹座
▶90度(スクエア):なし
▶60度(セクスタイル):火星、木星、土星の乙女座

 

【キーワードの確認】
※各要素のキーワードは「ホロスコープの基本。天体、サイン、アスペクト、ハウスのキーワード一覧」を参考にしています

水瓶座のキーワード:独自性、未来志向、開拓、自由と平等
天王星が教えてくれること:改革力、ひらめき、常識の変化
蠍座のキーワード:一途、探求心、マニアック、深淵
6ハウスのキーワード:義務、働き方、健康、実務
120度の魚座の影響:くっつく・調整する→拡大する
120度の蟹座の影響:くっつく・あおる→拡大する
60度の乙女座の影響:固める・調整する→フォロー

【MCに関する情報を整理して気づくこと(例)】

◆ルーラーのサイン「蠍座」はマニアック。かつ個を作る2大軸「太陽」と「月」も含めて、どれも「水」の要素→「水」の力を発揮できるかがカギとなる?!
◆ルーラーが6ハウスなので「マニアックな天王星」の力を社会で発揮?!→常識に挑戦できる力がある?!

【リーディングの例】
MC水瓶座から、独自性や既存の常識にとらわれないことが社会的に活躍するカギとなります。ルーラーのハウスは義務や働き方、実務を表す6ハウス。アスペクトには水瓶座の支配星「天王星」のサイン「蠍座」と同じ「水」の力が強く、実務的な乙女座の力がフォローに入ります。専門的でマニアックな知識や経験を積める職業が向いています。一般的な常識から外れることが多いので葛藤も多くなりますが、持ち前の共感力を活かし実際性にこだわると、広く活動することができます。
組織では浮いた存在になりやすいため、そこで働く人の価値観が合わないと人間関係でトラブルを抱えるでしょう。自営は向いていますが目先の新しさと流行に飛びつく傾向があるため、的確にニーズを汲むことが大切です。社会問題に取り組む仕事、福祉や心理の専門職や研究家、死生観に関わる仕事では、その資質を活かせるでしょう。

 

ICから個性の基盤になっているものを読み取る

⑮:ICのサインと支配星(ルーラー)をみます。

▶ICは獅子座
▶獅子座の支配星は太陽

⑯:⑮の支配星のサイン、ハウスをそれぞれみます。

▶太陽のサインは魚座
▶太陽のハウスは10ハウス

⑰:⑮の支配星のアスペクトをみます。

※太陽のお話は⑥~⑧でお話していますので、アスペクトの詳細とキーワードの一部は再掲になります。


※初心者のための読み方なので、ここでのアスペクトは厳密な度数ではなく、サインどおしのアスペクトでみていきます。また、優先順位(0度→180度→120度→90度→60度)の原則に沿ってみていきます。

▶0度(コンジャンクション):水星の魚座と0度
▶180度(オポジション):火星、木星、土星の乙女座
▶120度(トライン):月の蟹座に天王星の蠍座
▶90度(スクエア):海王星の射手座
▶60度(セクスタイル):なし

 

【キーワードの確認】
※各要素のキーワードは「ホロスコープの基本。天体、サイン、アスペクト、ハウスのキーワード一覧」を参考にしています

獅子座のキーワード:華やか、バイタリティ、プライド、ドラマチック
太陽が教えてくれること:公的な自分、人生の方向性
魚座のキーワード:奉仕、夢、イマジネーション
10ハウスのキーワード:職業、キャリア
0度の魚座の影響:くっつく・調整する→強化する
180度の乙女座の影響:固める・調整する→綱引きする
120度の蟹座の影響:くっつく・あおる→拡大する
120度の蠍座の影響:くっつく・継続する→拡大する
90度の射手座の影響:独立・調整する→緊張、グレードアップ

【ICに関する情報を整理して気づくこと(例)】

◆ルーラーが魚座でアスペクトから「水」の影響が強い→「水っぽさ」が個性の基盤にある→つかみどころがない、曖昧、くっつく
◆「個性の基盤になるもの」とルーラーの太陽である「人生の目的」が一致する→個性の基盤=人生のテーマ→あるいみ「自分探し」の人生?!
◆ルーラーが魚座で「職業・キャリア」の10ハウス。魚座的なことを社会に認知させていくことが、自分の個性の理解につながる?!

【リーディング(例)】
IC獅子座から、華やかなことドラマティックなことが好きで、目立ちたがり屋なところがあります。ルーラーは太陽魚座の10ハウス。個性の基盤が人生の目的と一致するため、社会的なキャリアを積むことで個性を理解します。またルーラーとそのアスペクトから、水の影響と柔軟資質の影響が強いといえるため、つかみどころがない不思議な雰囲気を持ちます。

 

ここまでのことからホロスコープのネイタルチャート(出生図)で気づいたことを感じたままに言葉にしてみる

⑱:最後に、チャート全体をみて気づいたこと、感じたことを率直に言葉にしてみましょう。

【チャート全体をみて気づいたこと(例)】
ASC、太陽、月、MC、ICが、2ハウス、6ハウス、10ハウスとかかわりが強い→社会的な活動やキャリアと結びつきが強い→プライベートと公の顔、社会的な活動が混同する→人生の目的や個性は仕事を通じて成されるといえる→社会的な充実が個人の充実=個人の充実が社会的な充実となる

 

いかがでしたか?
複雑そうにみえるかもしれませんが、キーワードの組み合わせに慣れさえすれば、実はそれほど難しくはありません。

組み合わせたキーワードからホロスコープに聞いてみたいことに沿って、連想ゲームのようにイメージを展開していくだけです。

ホロスコープを読むには「想像力が必要だ」といわれることも多いですが、これは、ホロスコープに慣れることで解消します。

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