「開運」という言葉が占いのキャッチフレーズになることは多く、占いの現場でも「開運したいんです!」「運気を上げるにはどうしたらいいですか?」と聞かれることはよくあります。
またレッスンをやっていても「開運の方法を教えてください!」というご要望もたくさんいただきます。
そこでこのブログでも、特に「開運」をテーマにタロットで占う方法と読み方のコツについて取り上げていきたいと思います。
自分も人も幸せになるためのタロットの活かし方として、ご参考になれば嬉しいです。
開運について読むときの大前提
まず大前提として「開運」とは
その人自身が願望や想いを遂げるために最善を尽くし、その願望や想いを遂げること
だと考えています。
そして占いにできるのは、その人が願望や想いを遂げようと動く過程でぶつかる根本的な問題に立ち向かえるようになるための後押しであって、あくまでも「気安め→気持ちを安らげるためのもの」だということです。
つまり、開運法を試したからといって何かが起こるわけではありません。
開運法を試すことで「いい気」を受け取ることができ、そこから気持ちの切り替えがしやすくなり前よりも動きやすくなる、ということです。
そのためどれだけ開運法を試してみても、お金でも仕事でも人のご縁でも、ほんとうにほしいものを手に入れるために自ら動くことなしに運が開くことはない、ということはお伝えしておきたいと思います。
▶参考記事:運気を上げたい開運したいと思う人が上手に運気を味方につけるための占いの活かし方
ぜひ、この大前提を頭の片隅に置いていただき、ここからはタロットを使った「開運」の占い方について実際的なことをお話していきたいと思います。
タロットで開運を占う方法
今回ご紹介するタロットで開運を占う方法は「方位開運」です。
占いで「方位開運」となればさまざまな方法がありますが、たとえば、気学でみる吉方位などはその代表といえるでしょう。
引っ越しなどの移転や日取り、あるいは、家相、また、お水汲みなどは気学を使って読み取ることもあります。
そんな気学の吉方位も方位開運の方法のひとつですが、タロットでも同じように方位開運を占うことができます。
タロットで開運を占うときは2つの視点に注意しよう
タロットで読み解く方位開運には「内向き」と「外向き」の二つの視点があります。
- 内向きの視点:自分の居場所をどのように整えるのかを読み解く
(部屋の片づけや断捨離など、誰でも簡単にできる身近な方法として応えることができる) - 外向きの視点:そこに行けばどうなるのかを読み解く
(引っ越し、旅行など、どの方角がいいかをテーマにした問題に応えることができる)
そしてどちらの視点においても
- どの方角に
- どのようなエネルギー(気)があるのか
を読み解くことになります。
なかでも≪内向き≫の場合は、職場や仕事部屋、居間や子供部屋などの「部屋単位」でみることができ、年度初めや年末年始の大掃除、模様替えなどの季節の節目で活かされている方も多いです。
タロットで開運を占うのに適したスプレッド
さて、タロットで開運について占うときは「ホロスコープスプレッド」が最適です。
ホロスコープスプレッドのカードの並べ方はこの図のように
▶カードを展開する順番は表記している番号(①②…)の通り
▶方位は番号の下に表記している通り
となります。
このスプレッドの並べ方のポイントは、初めに「東西南北」のラインを決めるところにあります。
- 左端=東
- 右端=西
- 頂点=南
- 底=北
と十字にグリッドを定め、その後、東から反時計回りにグリッドの間に2枚ずつカードを並べていきます。
タロットで開運を読むコツ
占いで「開運」となれば、運勢や運気の流れの読み方に近しいものがあります。
そしてそのような「気の流れ(見えないものの流れ)」をみるときは
何がどのような状態になりやすいのか
を読むことが大切です。
そのため「方位開運」を読むときは、その方向、方角に「どのような気が流れているのか」「どのようなエネルギーがあるのか」をタロットから捉えることがポイントになります。
逆位置の捉え方
タロットから読み解く方位開運では「(カードが出ている配置の方角に)どのようなエネルギー(気)が流れているか」をカードから読むことがコツになります。そしてどのカードであっても
- 正位置:そのカードの持つ本来のエネルギー(気)が、うまく流れている
- 逆位置:そのカードの持つ本来のエネルギー(気)が、うまく流れていない/滞りがある
と捉えます。
特に方位開運を読むときは一般的なカードの意味をあてはめるのではなく、「そのカードのエネルギー(気)が上手く流れているかどうか」を切り口にする方が読みやすいと思います。
またポジティブな印象であってもネガティブな印象であっても、「そういうエネルギーがある」とシンプルに捉えたいところです。
なぜなら
- ネガティブな印象があれば流れをよくする工夫を
- ポジティブな印象があればより活かすための工夫を
そのカードが表す本質的な部分からアドバイスをすることができるからです。
大アルカナと小アルカナのインパクトの違い
「方位開運」に限らずどんなテーマであっても、大アルカナが出るときは「運命の転換点/流れの切り替わり」と考えます。
なかでも大アルカナが出てくる方角については、小アルカナよりも「その人にとって大きな変化を生みやすい流れがある」と捉えることができます。
またアドバイスをするときは、大アルカナと小アルカナの強弱をつけて表現するといいでしょう。
実際に図面や地図と合わせて読もう
方位開運を読むときは、実際の図面や地図を用意しておくといいでしょう。
そして、ホロスコープスプレッドに合わせて図面を回転させながら
その方向、方角にどのようなエネルギーがあるのか
をカードから読み解いていくと読みやすいと思います。
なおホロスコープスプレッドの展開で「北」を頂点にしたいとき、ホロスコープスプレッドの手順通りにカードを並べた展開をそのまま回転させてしまうと「正位置/逆位置」が反転してしまいます。
少し手間にはなりますが、その場合は「北」が頂点になるように展開を並べ替えることをおすすめします。
タロットで開運を読むコツ(動画)
タロットで開運を読むコツとして上記でお伝えしている
- 逆位置の捉え方について
- 大アルカナと小アルカナのインパクトについて
- 図面や地図との合わせ方について
を、動画のなかでもお話しています。
テキストだけでは分かりにくいところの補いになれば嬉しいです。
タロットで開運を占う方法と読み方のコツのまとめ
今回は、タロットで開運を占う方法と読み方のコツについてお話してきました。
改めて、かんたんにポイントだけをまとめておきたいと思います。
- 「開運」とは、その人自身が願望や想いを遂げるために最善を尽くし、その願望や想いを遂げること
- 占いにできるのは、その人が願望や想いを遂げようと動く過程でぶつかる根本的な問題に立ち向かえるようになるための後押し
- 今回ご紹介したタロットで開運を占う方法は「方位開運」
- タロットで読み解く方位開運には「内向き」と「外向き」の二つの視点がある
- タロットで開運について占うときは「ホロスコープスプレッド」が最適
- タロットで開運を読むコツは、その方向、方角に「どのような気が流れているのか」「どのようなエネルギーがあるのか」をタロットから捉えることがポイント
みなさまのタロットライフが充実したものとなりますよう、お役に立てましたら嬉しいです。
そしてぜひ!タロットを楽しみながら開運してみてくださいね!
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