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タロットの意味を覚えることに拘り過ぎていない?タロットがもっと自然に読めるようになるためにできること

タロットの意味を覚えることについてご質問を受けることがあります。たとえば……

タロットを読もうと思っても、やっぱり、ある程度カードの意味は覚えておく方がいいですよね?でも、カードの意味って、どれくらい覚えておくといいものですか?

など、カードの意味を覚えることについて不安に思われる方も多いように思います。

このようなご質問を頂戴するたびにいつもお応えするのは「タロットの本1冊を読むくらいで充分ですよ」というお話です。

なによりタロットの意味を覚えるにも限界がありますし、またカードの意味を敢えて覚えようとする必要もなくて、なぜなら、タロットと親しむなかで何かあったときに「これ」と決めたタロットの本を読むことを繰り返せば、タロットの意味は自然と身についていくからです。

さて今回は、よくご質問をいただく「タロットの意味を覚えること」について触れながら、「タロットがもっと自然に読めるようになるためにできること」をテーマにお届けしたいと思います。

タロットの意味を覚えることの限界

まず最初に、なぜ「タロットの意味を覚えるのには限界がある」とお伝えするのか、その理由からお話をさせてください。

そもそもタロットの「意味」とは、タロットに表されているエレメントや数字、象徴図形などの構成要素と、他のカードとの絡みから、タロットが云わんとすることを読み手が汲み取り、そこから特定の「意味」がつけられるものです。

つまり本などに掲載されている「タロットの意味」というのは、その著者が、タロットのエレメントや数字、象徴図形などから解釈して見出した「意味」です。

それは、その著者がピックアップした代表的な「意味」であって、有限の紙面のなかで書けるのはほんの一部にすぎません。

ちなみに、タロットカードに割り当てられた単体の「意味」をつなげても≪読めない、しっくりこない≫となってしまうのは、本に書かれたほんの一部の「意味」だけを参考にしてしまうから

そもそもタロットとは、展開されたカード達との相互関係や関連性などのつながりから読むものであって、いうなれば、「数枚の展開されたカードそれぞれが持つ構成要素を組み合わせて読んでいく」ということです。

たとえば……

展開されたカードが10枚として、そこに描かれる構成要素はカードによって異なりますが最低でも2つ以上あります。そして、その10枚に描かれている複数ある構成要素たちとの関連を汲み取りながらタロットを読んでいきます。

算数は苦手ですが……単純に組み合わせて「2の十乗」だとしたら……1024通り。ひとつのテーマにおいて、ひとつの展開において、そこに現れる解釈は1024通り。

78枚のタロットから10枚、しかもその10枚は10通りの配置があって、そこに関わる組み合わせも考えたなら……どれほど途方もない組み合わせができることか。

つまり「タロットの構成要素の組み合わせ」という単純な考え方においても、タロットが教えてくれる「意味」は広範にわたるのです。

だからこそタロットを読もうとすると、1冊の本にまとめられた「意味」などを単純に当てることができない場合は多く、そのような理由から「タロットの意味を覚えることには限界がある」といいます。

また意味を覚えることに限界があるからこそ、カードの意味を覚えようとするのも「そこそこ」にしておかないと、タロットを読む醍醐味を味わう前に「意味が覚えられない!」と自己嫌悪して、果ては、タロットに嫌気がさして挫折してしまいかねません。

もちろん……

タロットに対する知識がないままにカードに描かれた絵柄を見ても、「骸骨やん!」とか「天使もいるわー」「これって神父さんなんやろか?」とか、「きれいな絵やなぁ」とか「気持ち悪い絵やなぁ」などと感じることはあっても、その絵が何を表現しているのかを理解することも難しいのも確かです。

そのため、カードに付されたある程度の意味を知っておくことも大事であることは否定しません。

では……タロットの醍醐味を味わうまえに挫折しない程度で、カードに付されたある程度の意味を知るにはどうすればいいのか?

ここからは、そのお話です。

タロットの「意味」を知るためにおすすめしていること

タロットの「意味」をある程度知るには、世の中にあふれているタロットの意味が書かれた本のうち、1冊を参考にするぐらいで充分です。

うらないば、では特に3冊をご紹介していますが

タロット初心者におすすめ本。マルセイユタロットを独学するならこの3冊で十分。占い師になってからも役立つ本たち
タロット初心者でマルセイユタロットに興味がある方、また独学したい! と思っている方におすすめの本をご紹介しています。どのタロットを選んだらいいのかに迷っている方にもおすすめです。

なかでも「マカロンタロット」の解説本はおすすめです。それぞれのカードの意味が「恋愛」「仕事」「健康」「金運」「対人関係」ごとにピックアップされていて読みやすいです。

もちろん、前述したように本に書かれたタロットカードの意味を一生懸命に暗記したところで、タロットを読むことはできません。タロットは、展開に出てくるカード達の関連性とともに読むものだからです。

だからこそカードの意味を覚えることに躍起になるより、タロットをどんどん展開しよう! とお伝えしていています。

つまりは……タロットカードの意味を覚えていなくてもいいから、解説本を片手に展開したカード達を眺めていけばいいのです!

展開のなかで出てきたタロットカードに関する意味を、解説本に羅列された意味のなかからどれかひとつ選んでつなげていくだけ。

タロットをどんどん展開するなかでそれを繰り返しさえすれば、敢えて本の意味を覚えようとしなくても、カードの意味は自然と頭の中に入っていきます。

「これ!」と思う1冊の本を片手に、その本に書かれた意味をピックアップしていって、そのなかで意味を自分のものにしていけばいいのだと思うわけです。

一方で

本に書かれた意味とは、あくまでも、その著者の言葉です。つまり、その本を読む人は著者の言葉を借りているに過ぎません。

そのため、本に書かれた意味をあてはめるばかりのリーディングをしていると、そのうちタロットを読むのが面倒になって飽きてしまい、タロットを読む楽しさを味わえないままにタロットから離れていくことでしょう。

他人の言葉を借りているだけなので、その言葉に実感覚が伴わず言葉だけが上滑りしてしまうからです。

けれどもタロットの意味が活きてくるのはその人自身の実感覚が伴ってこそです。

そしてタロットカードの意味にこの実感覚が伴うと、タロットを読むことが楽しくなってきて、さらにタロットを自分の言葉でもっと自然に読めるようになります。

でも……実感覚を得ながらタロットを読む経験を積むためにはどうすればいいのでしょうか?

ここからは、そんなお話をしていきたいと思います。

タロットが自然に読めるようになるための方法

タロットがもっと自然に読めるようになるためには、カードの意味を覚えようとするよりも、実感覚を養おうとする方が大事です。

では、その実感覚を養うためにどうすればいいのか?

まずは、タロットを展開して「これ」と思う読みやすい1冊の本を片手に、展開したカードに言葉を繋げて展開のなかで「とりあえず」「なんとなく」でいいからカードを読んでみましょう。
そして、読んだことは簡単にメモをしておくなり写真にとっておくなどして、自分の言葉を残しましょう。
その後は、読んだ内容が実際にどうなっていくのか経過を過ごしてみる。
それからある程度時間を経て、改めて展開したカードとメモしたことを読み返しましょう。

このように、経過の中で起こった出来事や感じたことを照らし合わせていくと……「あ!そういうことかぁ!!」とカードが何を伝えたかったのかが分かる瞬間が出てきます。

そして、この「あぁなるほど……」という感覚が実感覚というもので、タロットを読むならこの「あぁなるほど……」の積み重ねがなにより大事なのです。

この積み重ねがタロットを読むセンスを磨くことになり、そのセンスがタロットを自然に読めるようにしてくれるからです。


さて、ここまでにタロットの意味を覚えることに限界がある理由と、タロットが自然に読めるようになるためにできることを、お話してきました。

特に、実感覚を養いタロットが自然に読めるようになるための要素は二つです。

それが以下の二つ

  1. タロットを展開してリーディングをする
  2. 検証する

ちなみに、この二点については、もう少し詳しく具体的にお話している記事があります。

▶タロットはインスピレーションで読めるもの?インスピレーションを磨きタロットを自分らしく読むための練習方法 

タロットはインスピレーションで読めるもの?インスピレーションを磨きタロットを自分らしく読むための練習方法
タロットを自分らしく読めるようになりたい!という方から、「タロットを自分らしく読もうと思ったら、インスピレーションで読めばいいんですよね?」「どうしたらインスピレーションが磨けるのですか?」とご質問いただくことがあります。そこで今回は、インスピレーションについてのお話ととてもに、特にタロットを自分の言葉で表現できるようになるための練習方法についてご紹介したいと思います。

ぜひ、ご参考になればと思います。

 

最後に、ここで特に強調しておきたいこと……それは、「タロットの意味を覚えようとするのはそこそこでええよ」ということです。

そして、その「そこそこ」の程度とともにタロットを読むうえで大事な「実感覚を得ること」について、この記事で抑えていただけたなら嬉しいです。

どうぞ、みなさまのタロットライフが充実していきますように!

 

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